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  • 混沌物語 VILLAINS' TROLL VAULT @ ウィキ
  • バトル3 ゴブリン太郎vs指輪の呪い

混沌物語 VILLAINS' TROLL VAULT @ ウィキ

バトル3 ゴブリン太郎vs指輪の呪い

最終更新:2025年09月15日 10:47

shiningvirtualslove

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オープニング(OP)

 屋敷は光と音の洪水だった。金屏風に反射するリングライト、スモークマシンが吐き出す霧の向こうで縫い目だらけのドレスが踊り、招かれたVたちの笑い声がシャンデリアの水晶を震わせる。――その中心に、緑色の皮膚に釘の打たれたような耳、鉄臭いバックラーと使い込まれたこん棒を肩に担いだ「場違い」がひとり。
ゴブリン太郎(HP120/120 MP40/40):「へっ、チャラい飾りだぎゃ。配信の神サマもこの取れ高にはヨダレをたらすだぎゃ、オレ様のバズはここからだぎゃ」

 彼はデスライバーの顔を隠し、招待客に紛れ込んでいた。シャイニングバーチャルズの“祝勝”パーティ――急激に登録者を伸ばしたVtuber、伊集院ほのかの栄光を讃える夜。ところが、開宴から30分、肝心の主催が現れない。ざわめきが会場を舐め、時間がひとつの糸巻きのように軋んだ。

 やがて、血相を変えたマネージャーが転がり込む。「――ほのかさんが、ほのかさんが殺されました!!」
ゴブリン太郎:「おいおい、冗談じゃねぇだぎゃ。死人は視聴回数の神だが、主催が欠席は配信者への侮辱だぎゃ」

 「バーチャルポリスを呼べ!」という冷静な誰かの一言で、皆が端末を取り出す。しかしすべて圏外。壁の有線電話も断線。出口は重く閉ざされ、武闘派Vが必殺技で窓を叩くも、ガラスは蜘蛛の巣ひとつ描かない。煌めく会場が、一瞬で棺の中へ反転した。
ゴブリン太郎:「ふん、閉じ込めホラーだぎゃ? 上等だぎゃ。オレ様の実況、始めるだぎゃ!」

 ステージ裏の黒布の影、見えない何かが笑った。それは声を持たず、ただ硬質な冷輝だけを持つ指輪――氷河で見つかったミイラの指に嵌められていたホープダイヤモンドの指輪(HP150/150 MP60/60)。赤外線みたいに冷たい視線が会場を横切り、誰かの左薬指で鈍く青く点滅した気がした。

📺視聴コメント(野次馬)
  • 割烹着メタ考察勢:「閉鎖環境+圏外=古典だが王道、でもガラスが割れないのはオカルトだな」
  • 墓守のスダチ:「ゴブ太、ここで犯人当てたら伝説。外したら袋叩き。いいね」
  • 匿名弁護士V:「通報できないのは危険。全員その場を動かない方が…って無理か」
  • 地獄のクリッパー:「“殺しの夜”タグつけました。切り抜く準備万端」

OP終了:調査レベル 0/9
ストーリー進行 0/10|体力 120/120|人望:最低|テンション:高い(血の匂いで上がり気味)

ターン1
=== ターン開始処理(自動) ===

パッシブ監視:ゴブリン太郎の「バックラー防御」待機(被ダメ時に宣言可)。

呪いの指輪:会場全域へ“縫合場(Stitch Field)”を展開(環境効果:退路封鎖/演出優先度<効果)。MP消費はトラブルイベントで結算。

ライトの明滅が一拍遅れる。天井の水晶が指先で弦を弾かれたみたいに震え、空気の温度が氷点の一歩手前に落ちた。
ゴブリン太郎:「お通夜ムードは伸びねぇだぎゃ。オレ様が真相をブチ上げて数字をさらうだぎゃ!」

=== 探索イベント抽選 ===

候補(1〜9)からランダム。既成功の場所は次回以降除外。

ダイス:1d9 → 8(イベント「スタッフに問い詰める」)

要求能力:気さくさ(ゴブリン太郎補正 -2)/難易度DC=11

判定:3d6 + 修正
 出目 = [4, 2, 2] 合計 8、修正 -2 → 最終値 6 ⇒ 失敗

〈描写:スタッフへの聞き込み〉

 ゴブリン太郎はネームプレートをぶら下げたスタッフを角でまとめて追い込み、愛想笑いを歪めた。
ゴブリン太郎:「おいコラ、可愛いお兄さんたち。最近この屋敷で“変なこと”起きてないかだぎゃ? 今すぐ話せばいい切り抜きにしてやるだぎゃ」
スタッフA:「い、いえ、その…この事件とは関係ないと思うのでやめておきます」
スタッフB:「そうそう、どうせ話しても信じてもらえねえしな」

 太郎の声は棍棒のように直線的で、相手の心に当たる前に地面へ落ちた。笑顔を作るどころか犬歯を光らせすぎて、目の前のスタッフは肩をすくめ、視線を靴底へ沈める。
ゴブリン太郎:「チッ……ヘタレが。情報は血の匂いを嗅いでこそ出てくるってもんだぎゃ」

📺視聴コメント
  • 舌鋒のキメラ:「“気さくさ”0点で草。脅しに行ってる」
  • 風見鶏の社畜:「社員に当たり散らすのは炎上ルート。だが伸びる」

(※この探索は失敗。調査レベルは上がらない。以後「スタッフに問い詰める」は再度ランダム対象に残留)

=== トラブルイベント抽選(呪いの反撃) ===

候補(1〜10)からランダム

ダイス:1d10 → 1(「動き出す鎧」)

要求能力:回避(ゴブリン太郎補正 -1)、難易度DC=12

判定:3d6 + 修正
 出目 = [3, 1, 2] 合計 6、修正 -1 → 最終値 5 ⇒ 失敗

〈描写:動き出す鎧〉

 廊下の突き当たり、両手に錆びた槍を持つ中世風の甲冑が、油を差したばかりの玩具のようにカタンと首をもたげた。次の瞬間、足首の関節が逆に折れた角度で走り出す。その動きは人間の筋肉ではなく、形だけを真似る何かの奔流だった。
ゴブリン太郎:「上等だぎゃ。鉄くずはリサイクルしちまうだぎゃ!」

 だが槍先は予兆なく、一直線に太郎の喉を狙って食い込んできた。空気が裂け、ランプの灯りが震え、視界がきらりと断ち切られる。皮膚に触れた瞬間、汗に錆の粉が混じる鉄の味――。

〈カウンター処理:バックラー防御〉

トリガー:被ダメージ宣言時(共通仕様①)→即時発動判定

消費:MP -5(残MP 35/40)

判定(成功値10以上):3d6
 出目 = [2, 2, 3] 合計 7 ⇒ 失敗(軽減なし)

 太郎は反射でバックラーを跳ね上げる。だが呪いの加護を得た槍は、盾の縁に滑り込むように突き進み、肩口へ肉を縫い付けるみたいな痛みを走らせた。筋筋膜の奥で温かいものがぶしゅと弾け、スーツの内側をぬるい血潮が下っていく。
ゴブリン太郎:「ぐ、ぐぉっ……クソがッ、演出過多だぎゃ!」

ダメージ処理:失敗のため最大HPの17%
 最大HP=120 → 17% = 20.4 → 切り上げ 21ダメージ

盾軽減なし → 被ダメージ 21

残HP:120 → 99(-21)

指輪の呪詛行使:MP -6(54/60)※このターンのトラブルイベント実行コスト

 甲冑は首をゆっくり回す。眼窩の空洞に、青白い光点が二つ、蜘蛛の卵のように灯り、やがてふっと消えた。床に落ちた血の滴は、拡がらずに丸い鏡のような曲面を保ち、そこに――赤い目のミイラの幻が一瞬、焼き付く。

📺視聴コメント
  • 死因特定おじ:「今の貫通、頸動脈ギリ。失血ショック注意」
  • ルルイエ旅行倶楽部:「鎧の関節の逆稼働=“人外の模倣”。これは物理より場の呪い」
  • 救急救命V:「止血しろ! 首じゃなく肩、圧迫でいける。だが衛生面が地獄」
  • 悪徳クリッパー:「“血泡を吐くゴブ太”でサムネ作った」

ゴブリン太郎(荒い息):「ハァ……ハァ……見たか、視聴者ども。オレ様はここから盛り返すだぎゃ。血まみれでも数字は裏切らねぇだぎゃ!」

=== ターン終了処理 ===

調査レベル:0/9(本ターンは未進展)

環境:退路封鎖継続。ポルタ―現象の素振り(照明の同期ズレ)維持。

HP/MPまとめ(このターンの変動表示)
 ・ゴブリン太郎:HP 120 → 99(-21)/MP 40 → 35(-5:盾失敗消費)
 ・呪いの指輪:HP 150 → 150(±0)/MP 60 → 54(-6:トラブル発動)

ログ(機械処理詳細)

探索イベント:8「スタッフに問い詰める」
 3d6出目 [4,2,2]=8、修正**-2**(気さくさ)→合計6 < DC11 ⇒ 失敗

トラブルイベント:1「動き出す鎧」
 回避判定 3d6 [3,1,2]=6、修正**-1** → 合計5 < DC12 ⇒ 失敗

カウンター:バックラー防御 3d6 [2,2,3]=7 < 成功値10 ⇒ 不発

ダメージ:ceil(120×0.17)=21

📺終盤コメント
  • 計数の亡者:「調査0のままHP-21はまずい。10ターン目の最終判定に響くぞ」
  • 祟りウォッチ:「指輪の“目”が映った。持ってるのは誰だ?」
  • 裏方のプロ:「太郎、スタッフを敵に回すな。情報線で詰む」

進行状況:ストーリー進行 1/10|調査レベル 0/9|体力 99/120|人望:最低(さらに悪化)|テンション:高い(痛みで苛立ち上昇)

次ターン、太郎はどこを抉る?(探索テーブル:1,2,3,4,5,6,7,8,9 から再抽選。8は依然“未成功”のため残留)
※10ターン目に3d6+調査レベルの最終判定。今のままでは厳しい。盾のMP残量にも注意だぎゃ。

ターン2
=== ターン開始処理(自動/能力補正の公開) ===

本セッションの公平性のため、以降固定で用いる**ゴブリン太郎(デスライバー)**の判定補正値を明示します。

死因分析:-2/説得:-2/財力:-1/社会的信用:-3

威圧力:+1/オカルト感知:-1/繊細さ:-2/探索能力:±0/回避:-1
パッシブ待機:「バックラー防御」(被ダメ宣言時に即時判定/MP -5/成功で被害2/3)。

現状値:

ゴブリン太郎:HP 99/120 MP 35/40

呪いの指輪:HP 150/150 MP 54/60(環境呪詛展開中)

 場内の空気は冬の湖面みたいに張り詰め、ライトの熱だけが肌の上で浮いている。肩口の傷はまだ塞がらない。ジャケットの内側で血が乾き、擦れるたびに紙やすりみたいな痛みが走った。廊下を踏み鳴らすたびに、ゴブリン太郎のブーツ跡が濃い赤褐色を撒き散らす。
ゴブリン太郎:「クソが……視聴者の胃袋に刺さる絵面だぎゃ。でもネタの芯はまだ掴めてねぇ。だったら――一番臭ぇ男をシメ上げるだぎゃ」

 照明の陰でスマホを握りしめていた男に影を落とす。切れ長の目、緩んだ襟元。槍 捨輝、伊集院ほのかの“元カレ”という噂のVtuberだ。彼は視線を上げ、ギリッと歯を噛んだ。

ゴブリン太郎:「おい、槍 捨輝。お前ぇ、最近“ほのか”とどうだっただぎゃ? 答え方次第で再生数の天国か地獄、選ばせてやるだぎゃ」

槍 捨輝:「な、なんだぁ!! 藪から棒に、おれがやったとでも言うのか?」

ゴブリン太郎:「やったかどうか――今ここで吐けだぎゃ。オレ様は優しいからよ、編集でお前の言い訳は全部切ってやるだぎゃ」

 にじむ血をそのまま頬に擦りつけ、笑みを作る。威圧の演出は完璧だ。だが、背後のシャンデリアがカチリと音を立て、光が一瞬だけ死ぬ。場の空気が異様に冷えて、言葉が氷に包まれたように重く、遅い。捨輝は一歩、踵を後ろへ滑らせた。

=== 探索イベント抽選 → 処理 ===

候補1〜9からランダム:1d9 → 7(イベント「交際の噂があった男」)

要求能力:威圧力(太郎補正 +1)/難易度 DC=11

判定 3d6 + 修正:出目 [5, 2, 2] = 9 → 9 + 1 = 10 < DC11 ⇒ 失敗

ゴブリン太郎:「吐けねぇなら、吐かせるまでだぎゃ」
槍 捨輝:「チッ、俺はもう話すことはなんもねえよぉ! あっち行ってくれ」

 肩で押し込むように距離を詰める太郎だが、捨輝は人の波に紛れ、意図的に視線を外す。言葉は刃にならず、握ったこん棒だけが重くなる。背筋に流れる冷汗は血と混ざって黒ずみ、指輪だけが見えないどこかで乾いた笑いを漂わせる。

📺視聴コメント(野次馬)
  • 観察医ホタル:「威圧、押しは強いが論拠がない。切り返されてる」
  • 空虚のシンガー:「光の瞬断、何度も起きてる。場そのものが“相手”だぞ」
  • 爪やすりメトロ:「太郎、血メイクは良いが“信用”がマイナスなんよ」

※探索失敗。調査レベルは上がらず 0/9のまま。イベント「7」は未成功扱いのため次回以降も抽選対象に残留。

 その瞬間――廊下の奥、配膳口の半開きのドアが内側からぶつかるようにドンと鳴った。銀の盆が床を滑り、ナイフが月光を噛むみたいにきらめく。白い足音が近づいて、メイド服がふわりと揺れた。だがその顔は仮面だった。瞳孔が針の先ほどに縮み、口角が裂け目のように上がっている。

メイド(白目):「……お片付け、オ片付ケ、オカタヅケ……」

ゴブリン太郎:「演者にしては顔がキマりすぎだぎゃ。来いよ、切り抜き女」

 彼女は言葉より先に手斧を振りかぶった。木の柄は油で濡れ、刃こぼれの鋼が明滅する。振り下ろしの軌道は人間の肘では不可能なほど外へ折れ、関節の方程式が壊れている。

=== トラブルイベント抽選 → 処理 ===

候補1〜10からランダム:1d10 → 3(「狂ったメイド」)

要求能力:回避(太郎補正 -1)/難易度 DC=12

判定 3d6 + 修正:出目 [1, 4, 5] = 10 → 10 - 1 = 9 < DC12 ⇒ 失敗

 刃は真横に滑空し、太郎の頸の下を刈り取るように走った。空気が切り裂かれ、耳の中で風が鳴る。背後の壁に飾られた笑顔の記念写真が斜めに割れ、そこに写っている伊集院ほのかの瞳が、なぜか赤く光ったように見えた。

ゴブリン太郎:「チィッ、被弾は“伸びる”が死ぬのは伸びねぇだぎゃ――盾ッ!」

〈カウンター処理:バックラー防御(即時)〉

消費:MP -5(残MP:35 → 30)

成功値10以上/判定 3d6:出目 [2, 2, 6] = 10 ⇒ 成功(被ダメージ2/3)

 バックラーが甲高い鐘のような音を鳴らし、斧の刃先を噛み砕く。衝撃は容赦なく腕を伝って骨の芯を叩くが、致命の角度は逸れた――それでも刃の腹が肩を撫で斬り、古傷の縁が再び開く。温いものが溢れ、制服に黒い花が開いた。

トラブル基本ダメージ:最大HPの17%= ceil(120×0.17) = 21

盾成功のため2/3に軽減:ceil(21×2/3) = 14

被ダメージ 14 → 太郎HP 99 → 85(-14)

指輪側コスト(呪詛駆動):MP -6 → 54 → 48

メイド(白目):「オ片付ケ……オカタヅケ……」
 メイドの耳から黒い糸が垂れている。糸は床を這い、血の滴と混ざり、指輪の青光を吸って消える。彼女の瞳の中心に、宝石の小さな欠片が揺れた気がした。

ゴブリン太郎:「人形め……こっちは生身だぎゃ。痛いのは生の証拠だぎゃ。……だが、次やったら腕もいで見世物にしてやるだぎゃ」

 メイドはこくりとも頷かず、刃の欠けた手斧をコトリと落とすと、ふらつきながら後退した。足首は外側へ折れたまま、踵で歩く。廊下の先で、別の白い手がドアの隙間から覗いた――細い薬指に、青く湿った光。

📺視聴コメント
  • 救命士オニオン:「盾のタイミング最高。軽減14で済んだのはデカい」
  • 儀礼魔術の烏:「“黒い糸”=媒介。操り糸のイメージでなく血路。呪いの縫合術だ」
  • 不謹慎バズハンター:「“狂メイドに盾カチ割り”タイトル案。サムネは血花で」
  • 数学系V:「ダメージ17%固定なの草。最終判定までにHPが持つかは調査レベル次第」

槍 捨輝:「……チッ。ああいうの、俺マジ無理。近寄んな」

ゴブリン太郎:「近寄るのは“数字”だぎゃ。お前の口もそのうちこじ開けるだぎゃ」

 彼は口の端を拭い、鏡面のように広がらない血溜まりを見下ろした。そこに、燃えるような赤い目をした干からびたミイラの幻影が映り、ゆっくりとこちらへ近づいてくる。視線が交差した瞬間、胸骨の内側で心拍が一拍抜け、胃の底で氷が鳴る。幻影は消え、残ったのは血と汗と、青い光点の後像だけ。

ゴブリン太郎:「……見たか? 今の“映り込み”。指輪だぎゃ――誰の指にある?」

 答えはない。ただ、会場のどこかで笑い声の記録だけが再生されている。まだ温かい死体から遠ざかるほどに、呪いは近づいてくる。

=== ターン終了処理(集計) ===

探索:「7 交際の噂があった男」→ 失敗(調査レベル +0)

トラブル:「3 狂ったメイド」→ 回避失敗、盾成功(ダメージ軽減)

HP/MPの変化
 ・ゴブリン太郎:HP 99 → 85(-14)/MP 35 → 30(-5:盾成功消費)
 ・呪いの指輪:HP 150 → 150(±0)/MP 54 → 48(-6:トラブル発動)

調査レベル:0/9(変動なし)

=== ログ(機械処理詳細) ===

探索イベント抽選:1d9 = 7
 判定(威圧力 DC11):3d6 = [5,2,2] → 9、補正**+1** → 10 ⇒ 失敗

トラブル抽選:1d10 = 3(狂ったメイド)
 回避判定(DC12):3d6 = [1,4,5] → 10、補正**-1** → 9 ⇒ 失敗
 カウンター「バックラー防御」:3d6 = [2,2,6] → 10 ⇒ 成功
 ダメージ:ceil(120×0.17)=21 → 2/3軽減=14

📺終盤コメント
  • 凍土のアーカイバー:「“鏡のように広がらない血”は異常。重力より場が優先されてる」
  • 匿名カメラ:「誰が指輪つけてる? 左薬指要チェックだ」
  • 数字の亡者:「調査0は地獄。そろそろ当てないと10ターン目の3d6+調査で詰む」

進行状況:ストーリー進行 2/10|調査レベル 0/9|体力 85/120|人望:最低(更に悪化)|テンション:上昇(痛みと苛立ち)

次ターン、太郎はどこを抉る?(未成功の探索:1,2,3,4,5,6,7,8,9 すべて候補)
――血と光と青い指輪の三和音が、なおも夜を裂く。

ターン3
=== ターン開始処理(自動/補正の確認) ===

固定補正(再掲):
 死因分析 -2/説得 -2/財力 -1/社会的信用 -3/威圧力 +1/オカルト感知 -1/繊細さ -2/探索能力 ±0/回避 -1

パッシブ待機:「バックラー防御」(被ダメ時に即時判定/成功で被害2/3/MP-5/ターン内1回)

現状:
 ゴブリン太郎 HP 85/120 MP 30/40
 呪いの指輪 HP 150/150 MP 48/60

 シャンデリアの光は、遠い氷河の反射みたいに冷ややかだった。床の血溜まりは今日も広がらない――丸い鏡のように表面張力を張りつめ、そこに映る緑の顔は、血と汗で濡れ、ぎらぎらとした眼だけが生々しく光っている。
ゴブリン太郎:「くそったれだぎゃ……二回連続の空振りは伸びないだぎゃ。ここで一発、“情報屋”を引っ張り出して芯に触れるだぎゃ」

 舞台袖の非常扉近く、鳥の仮面をぶらさげた小柄なVが壁にもたれていた。黒いパーカーのフード、胸のロゴにはPOPPOと刺繍。
ゴブリン太郎:「おい、ポッポさん。テメェの“情報”で、今夜を切り抜きにさせろだぎゃ」
ポッポさん:「なんだぽっぽ? この状況について心当たりが無いかだってぽっぽ」

ゴブリン太郎は、肩の血を袖でぐいと拭い取る。笑顔を作るのは下手だ。だが今回は金を匂わせた方が早い。バックラーの裏ポケットから茶封筒を取り出し、わざと周囲に見える角度で折り目を鳴らす。
ゴブリン太郎:「ピヨピヨのくちばしは札束で開く……そういうことだぎゃ。喋れば“伸ばす”、喋らなければ“潰す”。どっちが旨いか、数字で決めるだぎゃ」

 天井のライトが一瞬だけ暗む。青白い冷光が壁紙の金模様を削り取り、紙魚みたいな影が壁を走る。指輪の視線――冷たい、まなざしの刃が、会話の隙間を測っている。

=== 探索イベント抽選 → 処理 ===

候補(1〜9):全て未成功

抽選 1d9 → 2(イベント「情報屋のポッポさん」)

判定要件:説得または財力(良い方を採用)。太郎は説得-2/財力-1 → 財力-1で判定

難易度 DC=11

判定 3d6 +(-1) → 出目 [6, 4, 3] = 13 → 13 - 1 = 12 ⇒ 成功

ゴブリン太郎:「ピヨッと鳴け。今は鳴き時だぎゃ」
ポッポさん:「そう言われたら、喋るしかないぽっぽ」
 彼はフードを深くかぶり直し、声を潜める。
ポッポさん:「実は最近バーチャルイタリア・バーチャルオーストリア国境のエッツ渓谷に行ったという情報があるぽっぽ」
ゴブリン太郎:「エッツ……氷河、ミイラ、指輪……匂うだぎゃ」
ポッポさん:「そこから急激にチャンネルが伸びたらしいよ、もしかしたらそれと今回の件が関係しているのかもねくるっぽ!!」
ゴブリン太郎:「“伸び”の裏に代償あり。数字の代価はいつも血だぎゃ。さらに出せ、奥の奥までだぎゃ」

 ポッポさんは肩をすくめ、唇の端で笑う。
ポッポさん:「こっから先は“現物”だぽっぽ。左薬指――そこを見ておくと、きっと“映える”よ」

📺視聴コメント
  • 情報強者のネズミ:「ポッポ有能。地名出た=指輪の出自の筋が立った」
  • 赤外線の梟:「“左薬指”の示唆、見た目チェック入れ」
  • 切り抜きの魔:「『エッツ渓谷が連れてきた数字』タイトル決定」

〔結果:探索成功/調査レベル +1(0→1)。イベント「2 情報屋」は今後の抽選から除外〕

 扉の隙間から、指の骨みたいに白い光が漏れる。シャンデリアの結晶片の一つが落下し、床で砕ける音は氷の叫びに聞こえた。背を向けるポッポさんの影が一瞬だけ二重になり、片方が左手の薬指を示して消える。指輪は、笑わない。けれど世界のどこかで、笑い声は確かに増幅されていた。

 その時、会場の中央――筋肉と虚勢で武装した武闘派Vの集団が、互いの肩をぶつけ合いながら罵声を飛ばし始めた。緊張と恐怖と、どこかの悪趣味な視聴者への媚びが混ざって、殴り合いの火花が立つ。テーブルが跳ね、銀器が散り、尖ったフォークが空中で回転した。

武闘派V・A:「誰が逃げ腰だって? てめぇ今なんつった!」
武闘派V・B:「下がってろガキ! ここは俺の見せ場だ!」
ゴブリン太郎:「おお、良い絵だぎゃ。だが巻き込まれたら配信が終わるだぎゃ――」

=== トラブルイベント抽選 → 処理 ===

候補(1〜10)からランダム

抽選 1d10 → 4(「武闘派vtuber達の喧嘩」)

判定要件:回避(太郎補正 -1)/DC=12

判定 3d6 +(-1) → 出目 [5, 6, 2] = 13 → 13 - 1 = 12 ⇒ 成功(被害なし)

 乱闘の渦がこちらへ広がる。グラスが飛び、割れた欠片が星座みたいに煌めく。太郎は一歩早く、床の血鏡と割れガラスの間を踏まずに滑り抜け、テーブルクロスを片手で引き寄せて盾壁を作る。肩口の痛みが焼けるが、脚は鈍らなかった。背後でドゴッと肉が殴られ、誰かが歯を床にこぼす音。だが太郎の背中には一滴も降らない。
ゴブリン太郎:「見たかだぎゃ? オレ様は踏むべきものしか踏まないだぎゃ」

 乱闘の只中、誰かの左手が宙を切り裂いて見えた。薬指には濡れた青い輝き――けれど、視線を焦点に合わせる前に、照明がわざとらしくフリッカーし、像が塗り潰される。

※トラブルは回避成功のためダメージ発生せず。指輪側は現象駆動のためコスト消費のみ。
 呪いの指輪 MP 48 → 42(-6)

📺視聴コメント
  • パンくず解析班:「床の“踏まない”動き、経験値感じる。ナイス回避」
  • 地獄の編集者:「乱闘の星座ショット、最高のBロール」
  • 墓守のスダチ:「青い薬指、見えた…? 照明が“消しゴム”になってるの怖」

 乱闘の波がやや遠ざかると、石造りの廊下の温度がさらに下がった。吐く息が白く、天井の装飾が凍裂して表面の金が剥がれ、下から灰色の土台がのぞいている。と、会場の片隅で黒いスーツの男が、こっそり手を洗っていた。左手の指に何かが光った――その刹那、ステージのスピーカーが轟音を吐き、視界が砂嵐で覆われる。
ゴブリン太郎:「逃がすかだぎゃ。左薬指――お前だぎゃ?」

 音が戻ると男の姿は見えない。代わりに、壁の鏡面に赤い目のミイラが一瞬現れて、太郎に近寄り、肩をがっしり掴む――幻視。骨ばった指の感触だけが、神経に刻み傷を残した。

ゴブリン太郎:「……震えてねぇだぎゃ。“震えない”と書いて“震え”だぎゃ」

📺視聴コメント
  • 凍土のアーカイバー:「“照明=消しゴム”メタ。可視化を阻害してる」
  • 匿名弁護士V:「指輪を装着している者が“犯人”という仮説が成立しつつある」
  • 計数の亡者:「調査+1入った。10ターン目の3d6+調査でようやく現実味」

=== ターン終了処理(集計) ===

探索:「2 情報屋のポッポさん」→ 成功/調査レベル +1

トラブル:「4 武闘派vtuber達の喧嘩」→ 回避成功/被害なし(指輪MPコストのみ -6)

3ターン毎ハプニング発生判定(試験ルール):1d6 → 5 ⇒ 発生
 内容:天井から微細な氷片が降り、床が薄く凍る(次ターン、ゴブリン太郎の回避判定に-1の一時環境補正)。
 ※演算ログに記録、次ターンのみ適用。

HP/MPの変化(このターン)
 ・ゴブリン太郎:HP 85 → 85(±0)/MP 30 → 30(±0)
 ・呪いの指輪:HP 150 → 150(±0)/MP 48 → 42(-6)

=== ログ(機械処理詳細) ===

探索イベント抽選:1d9 = 2
 判定(財力 DC11):3d6 = [6,4,3] → 13、修正**-1** → 12 ⇒ 成功 → 調査レベル +1(0→1)

トラブル抽選:1d10 = 4(武闘派の喧嘩)
 回避判定(DC12):3d6 = [5,6,2] → 13、修正**-1** → 12 ⇒ 成功 → ダメージ0
 指輪呪詛コスト:MP -6

3ターン毎ハプニング判定:1d6 = 5 ⇒ 発生
 効果:次ターンのみ回避**-1(環境)**追加

📺終盤コメント
  • 赤い目ウォッチ:「ミイラの“近寄り”は認識阻害の合図。見えた次のフレームで消す」
  • ポッポ推し:「さすが情報屋、仕事した」
  • 地獄のクリッパー:「『床が凍る夜、左薬指だけが濡れている』ってテロップにする」

進行状況:ストーリー進行 3/10|調査レベル 1/9|体力 85/120|人望:最低(やや敵視)|テンション:高い(焦り混入)
環境デバフ:次ターンのみ、床の氷膜により回避 -1(合計 -2)。
――青い光は、今夜の真実を左薬指に縫い付けたまま、誰にも見せないでいる。

ターン4
=== ターン開始処理(自動/補正の確認) ===

固定補正:
 死因分析 -2/説得 -2/財力 -1/社会的信用 -3/威圧力 +1/オカルト感知 -1/繊細さ -2/探索能力 ±0/回避 -1

環境デバフ(前ターンハプニングの持越し):床が薄く凍結 → 今ターンのみ回避に**-1**(合計回避修正 -2)

パッシブ待機:「バックラー防御」(被ダメ宣言時に即時判定/成功で被害2/3/MP -5/ターン内1回)

現状:

ゴブリン太郎:HP 85/120 MP 30/40

呪いの指輪:HP 150/150 MP 42/60

調査レベル:1/9

 会場の空気は、氷河の割れ目に顔を押しつけたみたいに冷たい。床の薄氷が照明を逆撫でして、世界をわずかに滑らせる。血溜まりは相変わらず広がらない――丸い鏡の表面は天井のシャンデリアを歪めて映し、ゴブリン太郎の緑の顔に青白い輪郭を足していた。
ゴブリン太郎(HP85/120 MP30/40):「よぉし、そろそろ芯を引き抜く時間だぎゃ。床が滑る? 視聴者はもっと滑稽を求めてるだぎゃ」

 彼は血の滲む肩を気にせず、屋敷の奥――重い書斎の扉を押し開けた。指輪の冷光が、紙の匂いに混ざる。壁一面の本棚、獣皮の椅子、古い地図。どこもかしこもきれい過ぎた。飾られた秩序は、隠したい混沌の匂いを放つ。
ゴブリン太郎:「隠すやつは整えるだぎゃ。なら、歪みは“整い”の端にあるだぎゃ」

 棚を順繰りに叩き、背表紙を引く。エンボス加工の背が鈍く光り、そのうち一つ――旅行記の背表紙が軽く伸びた。空気が吸い込まれるように、棚の後ろでパキンと何かが外れる音。
ゴブリン太郎:「……お前、開くだぎゃ?」

 右肩で棚を押すと、木が泣いた。書架が数センチずれて、黒い隙間が開く。そこから吹いた風は、腐肉と薬品を混ぜたような、喉を焼く匂いだった。
ゴブリン太郎:「うっ……これは“伸びる”臭いだぎゃ。吐瀉と再生数はいつもセットだぎゃ」

 棚を押し切り、狭い空間に身を滑り込ませる。足元の薄氷がミシと鳴る。中は煤のような暗さ。懐中の配信用小型ライトを点けると、壁いっぱいに釘――いや、骨の尖端が並んでいた。次いで鼻腔を殴る悪臭。
ゴブリン太郎:「……地獄の保冷庫だぎゃ。見せてもらうだぎゃ」

 ライトの輪が床を舐め、無残に切り裂かれた小動物の死骸を拾い上げる。猫の背中につぎはぎの鳥の翼、狐の胴にヤギの脚――人間の手の骨が飾りのように縫い付けられ、部屋の奥には人骨で組んだ祭壇が口を開けていた。血は既に黒く固まり、表面に油膜のような虹がかかっている。
ゴブリン太郎:「伊集院ほのか……てめぇ、何を祀ってたんだぎゃ……いや、違うだぎゃ、祀らされたんだぎゃ?」

 祭壇の上に置かれた古布をめくる。冷光が跳ね、青い反射が太郎の目に刺さった。
ゴブリン太郎:「――やっぱり指輪だぎゃ。姿は見えねぇのに、匂いがするだぎゃ」

 喉の奥に鉄の味。背後で氷の粒がさらさら落ちて、背筋を撫でる。「左薬指」――ポッポさんの囁きが甦る。太郎は牙を見せて笑った。
ゴブリン太郎:「お前の居場所、ほぼ掴んだだぎゃ。祭壇ありがとうだぎゃ。供物は数字で返すだぎゃ」

=== 探索イベント抽選 → 処理 ===

現在の未成功候補セット:[1,3,4,5,6,7,8,9](2は成功済み・除外)

抽選(1d8) → 4 → セットの4番目は イベント「5・隠し扉を発見できるか?」

要求能力:繊細さ(太郎補正 -2)

難易度:DC=11

判定(3d6 - 2) → 出目 [6, 5, 2] = 13 → 13 - 2 = 11 ⇒ 成功

ゴブリン太郎:「本棚の裏、ビンゴだぎゃ!」
ゴブリン太郎:「うぇっ……この臭い、むせるだぎゃ……だが“取れ高”だぎゃ、カメラ回せだぎゃ!」
ゴブリン太郎:「……動物の屍体に、人骨の祭壇……“嗜好”の域を超えてるだぎゃ。誰が、何のために?」
ゴブリン太郎:「伊集院ほのかがこれを自分の意思で作った――とは思えねぇだぎゃ。別の意志が手を動かしたんだぎゃ」

→ 探索成功/調査レベル +1(1→2)。このイベントは以降の抽選から除外

📺視聴コメント
  • 骨相学の蛇:「祭壇の骨配列が“左”に偏ってる。左薬指の示唆、二重化」
  • 冷笑アート勢:「キメラの縫合は“縫合場”のメタファ。場そのものが裁縫してる」
  • 匿名モデレーター:「映像は危険。規約ギリギリだが“教育的目的”で押し切れ」
  • ポッポ推し:「ポッポのヒントが刺さった瞬間。調査+1ナイス」

 太郎が祭壇の周りを回り込むその刹那、暗がりの足元が動いた。床に散らばっていた小動物の死体――いや、繋ぎ合わされた残骸が、糸に引かれるようにむくりと身を起こした。縫合の縫い目がぴしりと震え、ガラス玉の眼がいっせいに同じ方向を向く。太郎の喉。
 一本の尾に複数の口が付いて、そこから子猫の鳴き声と人間の呻きが同時に漏れる。指輪の青が、バラバラの体内で脈打つ。

ゴブリン太郎:「来やがったな、キメラ……見せ場ってやつだぎゃ!」

 獣の塊は、ばね仕掛けの玩具のように跳んだ。氷膜の床が太郎の踏み切りを奪う。肩口の傷がズキリと喚き、反応が一瞬遅れる――。

=== トラブルイベント抽選 → 処理 ===

候補:1〜10 → 抽選(1d10) → 6(動物を繋ぎ合わせたキメラ)

要求能力:回避(太郎の基本 -1 + 環境氷膜 -1 = -2)

難易度:DC=12

回避判定(3d6 - 2) → 出目 [3, 4, 2] = 9 → 9 - 2 = 7 ⇒ 失敗

 キメラの口々が咀嚼の音を鳴らし、鋭い骨の歯列が太郎の前腕に食いつく。皮膚が裂け、筋が弾け、血が噴水みたいに跳ね上がる……はずだった。だが血は円になって浮き、空中で震えるだけ。指輪の場が、重力の式を書き換える。

ゴブリン太郎:「――盾だぎゃ!」

〈カウンター処理:バックラー防御(即時)〉

消費:MP -5(30 → 25)

成功値10以上/判定(3d6) → 出目 [3, 3, 4] = 10 ⇒ 成功(被ダメージ 2/3)

 バックラーが鈍い鐘の音を吐き、キメラの歯列を弾き飛ばす。だが衝撃は逃げ場を見つけ、骨の髄へ浸みる。噛み痕は浅いが、縫合糸の一本が腕の中へするりと入った。皮膚の下で糸が勝手に縫い始め、太郎の血管と結び目を作っていく。
ゴブリン太郎:「イッ……イッてぇだぎゃ! オレ様の肉は素材じゃねぇだぎゃ!」

トラブル基本ダメージ:最大HPの17%=ceil(120×0.17)=21

盾成功のため 2/3 軽減 → ceil(21×2/3)=14ダメージ

太郎HP:85 → 71(-14)

指輪の呪詛コスト:MP -6 → 42 → 36

 キメラは弾かれて壁に叩きつけられ、縫い目がほどけてばら撒かれる。だが床に落ちたそれぞれの肉片はまだ呼吸している。子猫の片目が太郎を見、ヤギの蹄の欠片が床を引っ掻いて進む。指輪は笑わない――笑うのは、場だ。

📺視聴コメント
  • 救急救命V:「縫合糸が体内に入った描写やばい。感染・敗血症コース。すぐ抜け」
  • 儀礼魔術の烏:「“縫合”は場の術式。噛傷=接続点。呪いが体内に縫い付いた」
  • 地獄のクリッパー:「『肉に縫い込まれる生配信者』文字強すぎ。サムネ決定」
  • 骨相学の蛇:「左薬指の偏り、祭壇にも。犯人=装着者説、濃い」

ゴブリン太郎(荒く笑う):「ハァ……ハァ……オレ様は数字のためなら指も心も縫い合わせるだぎゃ。だが主役は渡さねぇ……指輪、必ず暴くだぎゃ」

 青い冷光が祭壇の奥でわずかに瞬き、次の瞬間には消えた。耳鳴りの間隙に、笑い声の録音が再生される。誰かの左手――薬指に濡れた青が宿るのを、確かに見た。だが照明が故意に長いフリッカーを起こし、フレームの上からそれを消しゴムのように削り取る。

ゴブリン太郎:「逃げる“目”は追うほど遠いだぎゃ。だが匂いは誤魔化せねぇ……次で、もっと寄るだぎゃ」

=== ターン終了処理(集計) ===

探索:「5 隠し扉」→ 成功 → 調査レベル +1(1→2) → 今後抽選から除外

トラブル:「6 キメラ」→ 回避失敗、盾成功 → 被ダメージ 14

環境デバフ(氷膜):今ターンで消滅(次ターンは通常回避-1に戻る)

3ターンごとのハプニング:該当せず(次はターン6)

HP/MP 変化(このターン)

ゴブリン太郎:HP 85 → 71(-14)/MP 30 → 25(-5)

呪いの指輪:HP 150 → 150(±0)/MP 42 → 36(-6)

=== ログ(機械処理詳細) ===

探索イベント抽選:未成功候補[1,3,4,5,6,7,8,9] → 1d8=4 → 5 隠し扉
 判定(繊細さ DC11):3d6=[6,5,2]→13、補正**-2** → 11 ⇒ 成功 → 調査+1

トラブル抽選:1d10=6(キメラ)
 回避判定(DC12):3d6=[3,4,2]→9、補正**-2** → 7 ⇒ 失敗
 バックラー防御:3d6=[3,3,4]→10 ⇒ 成功(被ダメ2/3)
 ダメージ:ceil(120×0.17)=21 → 軽減後 14

📺終盤コメント
  • 計数の亡者:「調査2。最終判定(10Tの3d6+調査)に向けて最低でも4~5は積みたい」
  • 赤い目ウォッチ:「“照明=消しゴム”の挙動、ますます確信。映像証拠は残せない仕様」
  • 匿名弁護士V:「現時点で刑事的には“状況証拠”。装着者特定を」

進行状況:ストーリー進行 4/10|調査レベル 2/9|体力 71/120|人望:最低(敵視強化)|テンション:高い(痛みと昂揚が混在)

――祭壇の血は固まっているのに、場の糸は今も生きている。左薬指を探せ。数字と死は、どちらも光に群がる。

ターン5
=== ターン開始処理(自動/補正の確認) ===

固定補正:
 死因分析 -2/説得 -2/財力 -1/社会的信用 -3/威圧力 +1/オカルト感知 -1/繊細さ -2/探索能力 ±0/回避 -1

パッシブ待機:「バックラー防御」(被ダメ時に即時判定/成功で被害2/3/MP-5/ターン内1回)

現状:
 ゴブリン太郎 HP 71/120 MP 25/40 | 呪いの指輪 HP 150/150 MP 36/60 | 調査レベル 2/9

 書斎の奥、骨と腐臭の祭壇から戻ったゴブリン太郎は、血の匂いに慣れた鼻腔を一度だけすする。床に張りついた薄い氷膜は消えたが、空気はまだ氷河の吹き返しみたいに冷たく、ライトの粒子は青い糸になって視界を縫い続けている。鏡のように広がらない血溜まりは、シャンデリアの光を反射して赤い目のミイラを一瞬だけ映した。
ゴブリン太郎(HP71/120 MP25/40):「よし、次は情の線を締め上げるだぎゃ。愛は数字を生む、だが嫉妬は真相を吐かせるだぎゃ」

 人のうねりの縁に、灰色のパーカーで気配を消す男がいた。槍 捨輝――伊集院ほのかと裏で交際の噂が立った武闘派V。太郎は肩の傷の疼きを無視して、こん棒の石突で床をコツと叩き、男の足元の注意を奪う。
ゴブリン太郎:「おい、捨輝。二度目だぎゃ。さっきは逃げたが、今は口を開けだぎゃ。お前の沈黙は“炎上”だぎゃ」
槍 捨輝:「……(舌打ち)」

 シャンデリアが一拍遅れて瞬く。場の冷笑が、二人の間の空気をさらに硬くする。太郎は鼻で笑って一歩踏み込む。その靴裏が血とガラス片の間を正確に縫い、威圧の距離まで詰める。

=== 探索イベント 抽選 → 処理 ===

未成功候補セット:[1,3,4,6,7,8,9]

抽選 1d7 → 5 → セットの5番目=「7・交際の噂があった男」

要求能力:威圧力(+1)/DC=11

判定 3d6+1 → 出目 [6,3,1]=10 → 10+1=11 ⇒ 成功

ゴブリン太郎:「テメェが口を開くまでここで呼吸は許さねぇだぎゃ。喋れ、今すぐだぎゃ」
槍 捨輝:「…チッ、わかった…話すよ…先に言うが俺たちはもう別れてるし、振ったのは俺だ」
ゴブリン太郎:「理由だぎゃ。数字に耐えられなかったか、それとも血に?」
槍 捨輝:「…っていうのも、最近のあいつだがよ、その、なんだぁ、所謂自傷行為が絶えなくてさ」
ゴブリン太郎:「自分で切っていた、ってわけだぎゃ?」
槍 捨輝:「俺そういう趣味無いからさぁ、おれの夜の槍も半ば折れちゃうみたいなぁ…だから別れたんだよ」
槍 捨輝:「もしかして、あいつ自分で死んだじゃねえのかぁ?俺に振られたショックで…もしそうだったら俺炎上しちゃうじゃん、やだな」
ゴブリン太郎:「……テメェの保身は腐臭がするだぎゃ。だが情報は取れ高だぎゃ。つまり――外から手が入ってた。自傷は誘導だぎゃ」

 捨輝の視線が一瞬、左薬指を庇うように自分の手首へ流れた。そこに輝きは無い。だが、会場のどこかで青い光がぬめりと濡れ、別の誰かの皮膚の上でうごめくのが、太郎には見えた気がした。
〔結果:探索成功/調査レベル +1(2→3)。このイベントは以後の抽選から除外〕

📺視聴コメント
  • 計数の亡者:「調査3。最終判定の3d6+3、平均13.5。下限の泥は抜けつつある」
  • 裏方のプロ:「“自傷の誘導”=外因。指輪の支配の伏線が整ったな」
  • 不謹慎バズハンター:「『夜の槍が折れる』発言、切り抜き案件」
  • 赤い目ウォッチ:「左薬指の視線ずらし、見逃すな」

 太郎は舌で犬歯を押し、血味の笑みを細く伸ばす。捨輝が押し黙った刹那、会場の音が沈んだ。BGMがテープを握りつぶしたようにぐにゃりと歪み、スピーカーが低い唸りを吐く。照明が三拍子で点滅して、空間を切り取る。そのスリットの合間――太郎の背後に、氷砂糖みたいに透ける白が立った。

 ドレスの裾が床の氷を擦り、熱のない吐息が首筋に触れる。振り返る前に、両肩をすべすべの手が掴む感触。香水と鉄の匂い。ドレスの胸元から覗いた皮膚に、爪痕が幾筋も走っている。顔は――ない。瞼だけが、閉じたまま震えていた。

ゴブリン太郎:「……“来客”だぎゃ。幽霊は数字にならないが、脅威にはなるだぎゃ」

=== トラブルイベント 抽選 → 処理 ===

候補1〜10:抽選 1d10 → 9(「幽霊との遭遇」)

要求能力:オカルト感知(-1)/DC=12

判定 3d6-1 → 出目 [6,5,2]=13 → 13-1=12 ⇒ 成功(乗り越え)

 冷たい手は肩に沈み込む直前、太郎の皮膚の上で霜に変わった。白い粉がさあっと散って、床の鏡のような血に溶け、波紋も作らず消える。目の前に突如として暗い洞窟の幻視が開き、その奥で赤い目のミイラが立つ。乾いた唇が開かれ――声ではなく、映像だけが太郎の脳に流れた。
 雪、氷、風。エッツ渓谷。ミイラの左手に青く濡れた輪。掴まれた者は受け入れ、自らの腹を十字に開く。その手順書のような映像。だが太郎の奥底にある生臭い欲――承認、数字、嘲り――それがこの侵入を跳ね返した。
ゴブリン太郎:「オレ様は跪かねぇだぎゃ。呪い? 視聴に比べりゃ易いだぎゃ」

 白い影はふっと形を失った。天井の結晶がからんと鳴り、音だけが残る。太郎の皮膚には何も刻まれていない。だが指輪の笑わない笑いが、会場のボリュームフェーダーをじわじわと上げる。

判定成功のためダメージなし/バックラー防御不使用

指輪側の現象駆動コスト:MP -6(36→30)

📺視聴コメント
  • 儀礼魔術の烏:「“受容の儀礼”を拒絶=オカルト抵抗ナイス」
  • 救命士オニオン:「今回はノーダメ。HP温存は神」
  • 霧箱アーカイブ:「洞窟の幻視=出自の露見。最終判定で刺さる」
  • 地獄のクリッパー:「『幽霊を視聴で殴る男』いい見出しだ」

 乱れたBGMが収束する。太郎は息を整え、肩を回す。左側の筋肉が軋むが、まだ動く。遠目に、黒スーツのマネージャーが人波を割って動くのが見えた。彼の左手――薬指――そこに一瞬、ぬめる青が灯って、照明の消しゴムがそれをまた削り取った。

ゴブリン太郎:「逃げんな、光。オレ様はどれだけ“醜い”画でも追いかけるだぎゃ。お前が映るまで、何度でもだぎゃ」

 祭壇の部屋から続く冷気が、背骨をなぞる。どこか遠くで、骨の糸がまた一本、結ばれた音がした。

=== ターン終了処理(集計) ===

探索:「7 交際の噂があった男」→ 成功 → 調査レベル +1(2→3)(このイベントは除外)

トラブル:「9 幽霊との遭遇」→ オカルト感知 成功 → 被害なし(バックラー未使用)

HP/MP 変化(このターン)
 ・ゴブリン太郎:HP 71 → 71(±0)/MP 25 → 25(±0)
 ・呪いの指輪:HP 150 → 150(±0)/MP 36 → 30(-6)

3ターンごとのハプニング:該当なし(次はターン6で判定)

=== ログ(機械処理詳細) ===

探索候補[1,3,4,6,7,8,9] → 1d7=5 → 7 交際の噂
 判定(威圧 DC11):3d6=[6,3,1]→10、補正**+1** → 11 ⇒ 成功 → 調査+1

トラブル:1d10=9(幽霊)
 判定(オカルト感知 DC12):3d6=[6,5,2]→13、補正**-1** → 12 ⇒ 成功 → ダメージ0
 指輪呪詛コスト:MP -6

📺終盤コメント
  • 計数の亡者:「進捗良。残り5ターンで調査5~6に届けば最終判定が安定圏」
  • 匿名弁護士V:「“自傷の誘導”は他害の立証に有利。装着者=実行犯仮説が固まる」
  • 赤い目ウォッチ:「マネージャーの左薬指、映り消しが露骨。次は“押さえ”に行け」

進行状況:ストーリー進行 5/10|調査レベル 3/9|体力 71/120|人望:最低(敵視のまま)|テンション:高い(獲物を嗅ぎ当てた昂揚)

――青い指輪は笑わない。ただ世界が笑う。冷たい笑いのスピーカーは、もうマネージャーの背中を狙っている。次の一手で、光を逃がすな。

ターン6
=== ターン開始処理(自動/補正再掲) ===

固定補正:死因分析 -2/説得 -2/財力 -1/社会的信用 -3/威圧 +1/オカルト -1/繊細さ -2/探索 ±0/回避 -1

パッシブ待機:バックラー防御(被ダメ即時判定/成功で被害2/3/MP-5/ターン内1回)

現状:ゴブリン太郎 HP 71/120 MP 25/40|呪いの指輪 HP 150/150 MP 30/60|調査レベル 3/9

 廊下の温度はさらに下がり、壁紙の金模様が“霜焼け”を起こしたみたいに浮き上がっている。太郎は血で黒ずんだ袖を押さえ、重い扉を押し開けた。そこは伊集院ほのかの私室。入った瞬間、鉄さびの臭いが喉の奥を焼いた。ライトに照らされた部屋の中央、彼女は椅子に座ったまま冷たく静止している。化粧台の鏡は布で覆われ、壁の写真はすべて裏向き――世界が自分の顔を拒絶した部屋。

ゴブリン太郎(HP71/120 MP25/40):「……クソ、臭いだぎゃ。配信的には完璧な導入だが、鼻が死ぬだぎゃ。――さて、主役の登場だぎゃ」

 近づく。ほのかの腹部は十字に切り裂かれ、臓腑が零れてドレスを濡らしていた。皮膚は青白く、古い切り傷が手首から上腕にかけて無数に走る。乾いた血が細い川を作り、床の上で鏡のように広がらない血溜まりと衝突して、そこで形を止めている。窓は内側から釘で固定され、カーテンの裾が焦げた跡。光の粒子が青く点滅し、指輪の冷たい眼差しがここにも差し込んでいた。

ゴブリン太郎:「……“自傷”の跡は過去、十字は儀式。抵抗痕は……どうだぎゃ?」

 太郎は椅子の背後に回り、両腕の外側と爪の隙間を覗き込む。指先は折れていない。床にも引っかき傷が無い。肩口から喉にかけて、あの鎧の槍で付いたような外傷は見当たらず、受け入れたとしか思えないほど穏やかな姿勢で死んでいる。頬に落ちた髪を払い、左手を持ち上げた。

ゴブリン太郎:「……左薬指、輪の跡。痕は新しい。外したのは――誰だぎゃ?」

 指の付け根に、うっすら白い帯。そこだけ日焼けしていない、鮮やかな境界線。視線がそこへ触れた瞬間、天井の照明が一瞬だけ死んだ。暗闇の中で、ほのかの目が開いた気配がした。次の瞬間には光が戻り、彼女は相変わらず静かに瞼を閉じている。

ゴブリン太郎:「“全く抵抗無し”……自分でこうなることを受け入れた。誘導だぎゃ。指輪の合図で、“儀式”を完成させた。……犯人は、今その指輪をはめてるやつだぎゃ」

 太郎は椅子の背から手を離し、唇の端を吊り上げる。吐く息が白く、肩の傷が拍動に合わせて疼く。だが、手がかりは確かだ。ポッポの「左薬指」、祭壇の骨の偏り、そしてこの輪の跡。

ゴブリン太郎:「数字も死も、左から来るだぎゃ。――次は、お前の左手を切り抜くだぎゃ」

📺視聴コメント(野次馬)
  • 観察医ホタル:「抵抗痕ゼロ+十字切開=受動的自殺の誘導。外因あり」
  • 骨相学の蛇:「左薬指の色差、決定的。装着痕は“現行犯”の匂い」
  • 匿名弁護士V:「“受容の儀式”は責任能力論点。ただ実行操作者=装着者を特定せよ」
  • 地獄のクリッパー:「『左薬指の白い帯』サムネ中央配置で勝てる」

=== 探索イベント 抽選 → 処理 ===

未成功候補:[1,3,4,6,8,9]

抽選 1d6 → 1 → イベント1「伊集院ほのかの死体」

要求能力:死因分析(-2)/DC=11

判定 3d6-2 → 出目 [5,6,3]=14 → 14-2=12 ⇒ 成功

ゴブリン太郎:「――こいつは明らかに異常だぎゃ。抵抗の跡が無い。自分で受け入れた顔だぎゃ。そしてこの左薬指の痕。犯人は、今どこかでコレをはめてる。見つけたら“叩く”。以上だぎゃ」

→ 探索成功/調査レベル +1(3→4)
(以降、このイベントは抽選から除外)

 太郎が一歩下がったとき、部屋の空気が焼ける音を立てた。静電気の髪立ちではない。壁紙の金が白熱し、空中の塵が青白い光条になって走る。革の椅子がぱちっと弾け、鏡の布が自動でめくれ上がった。そこに映るのは太郎の背中……ではない。鏡の中には洞窟、氷、赤い目のミイラ、そして――青く濡れた輪が閃く。

ゴブリン太郎:「……来るだぎゃ。燃えない雷――プラズマだぎゃ!」

=== トラブルイベント 抽選 → 処理 ===

候補1〜10:抽選 1d10 → 10 → 「プラズマ発生」

要求能力:回避(-1)/DC=12

回避判定 3d6-1 → 出目 [4,3,3]=10 → 10-1=9 ⇒ 失敗

 青白い柱が瞬間的に床から伸び、空気の皮を剥ぐ。太郎の肩の古傷が焼け直し、皮膚が泡立つ。視界の端で、ほのかの髪が風もないのに持ち上がり、部屋の中の金属が一斉に歌う。歯の詰め物が熱を帯び、舌に金属味が広がった。

ゴブリン太郎:「クソ――盾だぎゃッ!」

〈カウンター処理:バックラー防御(即時)〉

消費:MP -5(25→20)

成功値10以上/判定 3d6 → 出目 [1,3,2]=6 ⇒ 失敗(軽減なし)

 バックラーを掲げた瞬間、プラズマ柱は盾の裏側で発生した。皮膚と金属の間に青い刃が入り込み、神経を焼き切る。鼻孔に甘い焦げの匂い。喉から声が出ない。右腕の感覚が一瞬消える。

トラブル基本ダメージ:最大HPの17%=ceil(120×0.17)=21

盾失敗 → 被ダメージ 21

太郎HP:71 → 50(-21)

呪いの指輪 MP:30 → 24(-6)

ゴブリン太郎(歯を食いしばる):「……ガハッ……! 見たかだぎゃ、視聴者……焦げも取れ高だぎゃ……まだ、立つだぎゃ」

 壁の時計が逆回転し、部屋の音が泡のように弾けて消える。鏡に映るミイラは太郎へ歩み寄り、肩を掴む幻を見せると、映像の中だけで手のひらをぐっと絞った。太郎の肩に痙攣が走るが、肉はまだ繋がっている。鏡の中の青い輪がひとつ、ぬめりと輝いて消えた。

📺視聴コメント
  • 救急救命V:「プラズマ被弾は熱傷Ⅱ度~Ⅲ度の恐れ。冷却急げ!」
  • 儀礼魔術の烏:「“盾の裏で発火”=位置反転の呪。物理対策を迂回してくる」
  • 匿名弁護士V:「ここで倒れても自己責任ではない。装着者を止めろ」
  • 地獄のクリッパー:「『盾の内側で燃える雷』、絵が強すぎる」

 太郎はふらつきながらも、ほのかの左手をもう一度見た。そこにある白い帯は変わらない。だが、鏡の中の世界では別の誰かの左薬指に青い光が咲き、照明の消しゴムがそのたびに削っていく。太郎の視界の端、黒スーツのマネージャーが扉の向こうを横切った。左手の薬指に――濡れた青。即座に照明が点滅して、像は失われる。

ゴブリン太郎:「逃げるな、光。逃がすな、左手。オレ様の画面からは、どんな“消しゴム”でも消せねぇだぎゃ」

=== ターン終了処理(集計) ===

探索:「1 伊集院ほのかの死体」→ 成功 → 調査レベル +1(3→4)

トラブル:「10 プラズマ発生」→ 回避失敗・盾失敗 → 被ダメージ 21

HP/MP 変化
 ・ゴブリン太郎:HP 71 → 50(-21)/MP 25 → 20(-5)
  • 呪いの指輪:HP 150 → 150(±0)/MP 30 → 24(-6)

3ターンごとのハプニング発生(ターン6)

判定 1d6 → 4 ⇒ 発生

効果:“砂嵐ノイズ”が視界と配信回線に常駐 → 次ターン(ターン7のみ)探索判定に -1(環境補正)。
 ※ログに記録、次ターン自動適用/以降消滅

=== ログ(機械処理詳細) ===

探索候補[1,3,4,6,8,9] → 1d6=1 → 1:伊集院ほのかの死体
 判定(死因分析 DC11):3d6=[5,6,3]→14、補正**-2** → 12 ⇒ 成功 → 調査+1

トラブル抽選:1d10=10(プラズマ)
 回避(DC12):3d6=[4,3,3]→10、補正**-1** → 9 ⇒ 失敗
 バックラー防御:3d6=[1,3,2]→6 ⇒ 失敗 → ダメージ21
 指輪呪詛コスト:MP -6

ハプニング(3T毎):1d6=4 ⇒ 発生 → 次ターン探索 -1

📺終盤コメント
  • 計数の亡者:「調査4。10T最終判定(3d6+4)の成功率は約50~55%。あと2つは積みたい」
  • 赤い目ウォッチ:「マネージャーの左薬指“見え→消され”が露骨。押さえろ」
  • ポッポ推し:「“左薬指の白帯”は金の情報。忘れるな」

進行状況:ストーリー進行 6/10|調査レベル 4/9|体力 50/120|人望:最低(冷笑と敵視)|テンション:高い(焦燥混じりの昂揚)
環境デバフ(次ターンのみ):探索 -1(砂嵐ノイズ)

――焦げた皮膚の匂いと冷たい光が混ざり合う。左薬指は、もうすぐ掴める。だが指輪はまだ笑わない。世界が笑うのを、待っている。

ターン7
=== ターン開始処理(自動/補正再掲) ===

固定補正:
 死因分析 -2/説得 -2/財力 -1/社会的信用 -3/威圧 +1/オカルト感知 -1/繊細さ -2/探索能力 ±0/回避 -1/気さくさ -2

環境デバフ(ターン6ハプニングの残滓):配信と視界に“砂嵐ノイズ”常駐 → 今ターンの探索判定に -1

パッシブ待機:バックラー防御(被ダメ即時判定/成功で被害2/3/MP-5/ターン内1回)

現状:

ゴブリン太郎(HP 50/120 MP 20/40)

呪いの指輪(HP 150/150 MP 24/60)

調査レベル 4/9

 砂嵐ノイズは目に見えない紙やすりだった。視界の輪郭を削り、音の立ち上がりを千切る。ライトは喘ぎ、スピーカーは痙攣し、空気は氷河の呼気で満たされている。伊集院ほのかの寝室から出たゴブリン太郎は、焼けた肩を押さえながら廊下を進む。血の匂いに青い冷光が混ざるたび、床の“広がらない血”は丸い鏡になり、そこに赤い目のミイラが瞬きの長さだけ映り込んでは消えた。
ゴブリン太郎(HP50/120 MP20/40):「砂嵐? 上等だぎゃ。ノイズの底から“芯”だけを拾い上げるのが配信者だぎゃ。――次は“凶器”。線を太くするだぎゃ」

 廊下の隅、装飾用の大ぶりな壺が等間隔に並ぶ。花はなく、ただ空洞が口を開けている。砂嵐ノイズが視界のエッジを波打たせ、手探りの感覚が頼りになる。
ゴブリン太郎:「(鼻で笑い)高いツボほど中身が下品だぎゃ。さて、吐けだぎゃ」

 片膝をつき、壺の縁に指を掛ける。内側は冷たく、湿っていた。砂嵐の粒が耳の奥でシャリシャリ鳴る。肘まで腕を突っ込み、底をまさぐる。――指先に布が触れた。タオル。ぎゅっと固結び。
ゴブリン太郎:「釣れた……獲物だぎゃ」

 タオルを引き抜くと、重さが腕にのしかかる。結び目を歯で噛み、血味の唾と一緒にほどく。現れたのは、ドクロ装飾のナイフ。刃には乾いた血がべったり張り付き、柄の凹凸には爪の垢のような黒が固まっている。反射した照明が砂嵐に削られて、ガラスのように暗い光だけが刃に残る。
ゴブリン太郎:「――いた、だぎゃ。喰った刃だぎゃ」

 刃を持つ角度を変えると、血のこびりついた面に青い反射が走る。左薬指で握ったときだけ、それは濡れた光に見えた。
ゴブリン太郎:「お前の唇は左で開くんだぎゃ。いい癖だぎゃ」

📺視聴コメント
  • 観察医ホタル:「凶器特定来た。ドクロナイフは“儀式”感が強い」
  • 骨相学の蛇:「刃の反射が“左手”に反応。媒介の偏り、三度目の確証」
  • 地獄のクリッパー:「『壺から出たドクロ刃』サムネ:決定。テキスト“映らない血”で囲う」

=== 探索イベント 抽選 → 処理 ===

未成功候補:[3,4,6,8,9]

抽選(1d5) → 3 → セットの3番目=イベント6「凶器はどこだ?」

要求能力:探索能力(±0) + 環境ノイズ -1 / DC=11

判定 3d6 +(0) - 1 → 出目 [6, 2, 4] = 12 → 12 - 1 = 11 ⇒ 成功

ゴブリン太郎:「(壺からタオルを解きながら)……見つけた、だぎゃ。ドクロのナイフ――血べっとり、いい画だぎゃ」
ゴブリン太郎:「(刃をかざして)コイツで腹を十字に。なら“手順書”通りだぎゃ。左のやつが、持って、させた。――近いだぎゃ、答え」

→ 探索成功/調査レベル +1(4→5)。以降「6 凶器」は抽選から除外。

 その瞬間だった。廊下の向こうで怒号が起きる。砂嵐の奥から鋭い声が飛び、カメラの赤いランプがいくつもこちらを向く。武闘派Vたち、スタッフ、配信に乗り遅れまいと群がる視聴者代行の代理カメラ。
無名V(男):「お前が犯人だ! ナイフ持ってるのを見たぞ!」
スタッフC:「黒スーツのマネージャーが言ってた! こいつ、最初から怪しかったって!」
女V:「その緑の肌……悪の組織の“デスライバー”じゃないの!?」

 空気の向きが変わる。シャイニングバーチャルズの“数字のための正義”が、遅れてやってきた怒りに燃料を注ぐ。ゴブリン太郎の社会的信用 -∞。言葉は刃にならず、群衆の呼吸が刃になる。
ゴブリン太郎:「チッ……“正義の集団心理”はいつも遅れて殺しに来るだぎゃ。――だが、来いだぎゃ。オレ様は踏まれても数字を拾うだぎゃ」

=== トラブルイベント 抽選 → 処理 ===

候補1〜10:抽選 1d10 → 8 → 「お前が犯人だ」

要求能力:社会的信用(-3)/DC=12

判定 3d6 - 3 → 出目 [5, 2, 3] = 10 → 10 - 3 = 7 ⇒ 失敗(取り押さえられる)

 どっと人波が押し寄せる。肩口の傷に肘が入り、焼け焦げた皮膚に拳がめり込む。背中へタックル、膝へキック、頬に肘。床へ押し倒され、こん棒が遠くで転がる音がした。ガラス片が背に刺さり、圧迫された肺が悲鳴を上げる。
無名V(男):「動くな! 地面に伏せろ!」
ゴブリン太郎:「――盾だぎゃ!」

〈カウンター処理:バックラー防御(即時)〉

消費:MP -5(20 → 15)

成功値10以上/判定 3d6 → 出目 [4, 2, 5] = 11 ⇒ 成功(被ダメージ 2/3)

 太郎は身体を丸め、バックラーを亀の甲のように頭上へ差し入れる。次の瞬間、靴底が盾に叩きつけられ、金属が悲鳴を上げた。衝撃は腕の骨を通って心臓を殴り、視界に白い閃光が散る。鼻が潰れ、血が口に逆流した。だが致命の角度は逸れた。

トラブル基本ダメージ:ceil(120×0.17)=21 → 盾成功で ceil(21×2/3)=14

太郎HP:50 → 36(-14)

指輪の呪詛コスト:MP -6 → 24 → 18

女V:「こいつ……まだ笑ってる……!」
ゴブリン太郎(歯の隙間から):「ハァ……ハァ……数字の匂いが濃いだけだぎゃ。――で、左薬指はどちらさまだぎゃ?」

 圧し掛かる人垣の向こう、黒スーツのマネージャーが視線を逸らす。彼の左手が一瞬だけ光り、ぬめる青を孕む。照明がわざと、そこだけ暗転し、再点灯した時には何もなかったかのように無傷の左手があるだけ。
マネージャー:「(笑顔)皆さん落ち着いてください。彼はただの売名です。危険です、離れて」

 声は穏やかで、よく通る。観客の一部は一歩引き、別の一部はさらに踏み込んで太郎を殴る。砂嵐ノイズが強まり、音声は泡立つ。床の血の鏡には、さっきの青い光がまだ残像として揺れていた。

📺視聴コメント
  • 匿名弁護士V:「群衆による私人逮捕の暴行。危険。だが“装着者”は誰だ?」
  • 赤い目ウォッチ:「マネージャーの左手、また“見え→消し”。指輪の防御ロジックだ」
  • 救急救命V:「出血増加。鼻骨損傷の疑い。覚醒維持を」
  • 地獄のクリッパー:「『群衆正義に踏まれても笑うゴブ太』でいく」

ゴブリン太郎(嗄れ声):「オレ様は死なねぇだぎゃ……“犯人”は指に青い濡れを隠してる。お前らが殴るほど、オレ様は寄るだぎゃ」

 背から這い出るように体を捻じり、片肘でスペースを作る。バックラーで靴底を弾き返し、顔を上げる。照明の縁に赤い目のミイラが立ち、近づいてくる。幻視のミイラは太郎の肩を掴む所作だけを見せて、触れない。触れるのは世界の方だ。世界が太郎を殴る。それでも彼は牙を見せて笑う。

ゴブリン太郎:「おい、マネージャー。その左手、画面に寄せて見せろだぎゃ。映せ。映らないなら、オレ様が噛んででも剥がすだぎゃ」

 マネージャーは笑みを崩さず、ひとつ瞬きをした。瞬きの長さだけ、青い輪が薬指に咲き、照明の消しゴムがそれを削り取る。音楽は止まり、代わりに笑い声の録音がまた大きくなった。

=== ターン終了処理(集計) ===

探索:「6 凶器はどこだ?」→ 成功 → 調査レベル +1(4→5)(イベント除外)

トラブル:「8 お前が犯人だ」→ 社会的信用 判定失敗/バックラー成功 → 被ダメ14

HP/MPの変化(このターン)
 ・ゴブリン太郎:HP 50 → 36(-14)/MP 20 → 15(-5)
 ・呪いの指輪:HP 150 → 150(±0)/MP 24 → 18(-6)

3ターンごとのハプニング:該当なし(次回はターン9で判定)

=== ログ(機械処理詳細) ===

探索候補[3,4,6,8,9] → 1d5=3 → 6:凶器はどこだ?
 判定(探索 DC11/環境-1):3d6=[6,2,4]→12 → 12-1=11 ⇒ 成功 → 調査+1(→5)

トラブル抽選:1d10=8(お前が犯人だ)
 判定(社会的信用 DC12):3d6=[5,2,3]→10、補正**-3** → 7 ⇒ 失敗
 バックラー防御:3d6=[4,2,5]→11 ⇒ 成功 → ダメージ21→14
 指輪呪詛コスト:MP -6

📺終盤コメント
  • 計数の亡者:「調査5。最終判定(10Tの3d6+5)は平均15.5、成功域(16)に届き得る。あと1~2積めれば盤石」
  • 匿名モデレーター:「マネージャーの左手ショット、運営に“照明制御ログ”提出を」
  • ポッポ推し:「“左に寄れ”のセオリー、当たり続けてる。追え」

進行状況:ストーリー進行 7/10|調査レベル 5/9|体力 36/120|人望:最低(群衆敵意)|テンション:高い(痛みで凶暴化)

――青い輪は笑わない。世界が笑う。砂嵐の奥で、左薬指だけが確かに“濡れて”いる。次の一手で、光を掴め。

ターン8
=== ターン開始処理(自動/補正再掲) ===

固定補正:
 死因分析 -2/説得 -2/財力 -1/社会的信用 -3/威圧 +1/オカルト感知 -1/繊細さ -2/探索 ±0/回避 -1/気さくさ -2

パッシブ待機:バックラー防御(被ダメ即時判定/成功で被害2/3/MP-5/ターン内1回)

3ターンごとのハプニング:今ターンは無し(次はターン9で判定)

現状:

ゴブリン太郎:HP 36/120 MP 15/40

呪いの指輪:HP 150/150 MP 18/60

調査レベル:5/9

 照明は痙攣をやめ、かわりに空気そのものが薄い氷になった。吐息が白く尾を引き、床の“広がらない血”は相変わらず円盤のまま天井のシャンデリアを歪めて映している。焦げた皮膚の痛みが拍動とともにじくじくと主張し、耳の奥で誰かの笑い声の録音が音量を微調整していた。ゴブリン太郎は鼻で笑い、こん棒を拾って肩に担ぎ直す。

ゴブリン太郎(HP36/120 MP15/40):「……オレ様は失血で黙らねぇだぎゃ。芯は見えてる。“左薬指”。ここからは臭いを辿るだけだぎゃ」

 ホールから外れた細い回廊に入る。壁には古い油絵――冬山、氷河、青い火。絵のガラスに自分の緑の顔が映るはずなのに、角度を変えるたび赤い目のミイラがひょい、と顔を出しては消える。太郎は足を止め、バックラーを壁に当てて耳を澄ませた。寒さの奥で、糸がきゅっと結ばれるような音が確かにした。

ゴブリン太郎:「……来いだぎゃ。正面から来い。オレ様が見てやるだぎゃ」

 目を閉じる。闇が沈む。胸の奥のノイズが、ゆっくりと洞窟の残響に形を変えた。

=== 探索イベント 抽選 → 処理 ===

未成功候補:[3,4,8,9]

抽選 1d4 → 2 → イベント4「何か邪悪な気を感じる」

要求能力:オカルト感知(-1)/DC=11

判定 3d6 - 1 → 出目 [6, 5, 1] = 12 → 12 - 1 = 11 ⇒ 成功

〈描写:精神統一と洞窟の幻視〉

 意識の縁がほどけ、代わりに冷たい岩肌の手触りが指先に移ってくる。太郎は自分が深い洞窟の中に立っているのを見た。滴る水の音が規則正しく、遠くで風が笛を吹く。壁の氷が呼吸するみたいに膨らみ、すぼむ。
ゴブリン太郎:「……ここが巣だぎゃ。奥へ、奥へだぎゃ」

 奥へ進む。洞窟の床に埋まった骨、剥き出しの指先、左手だけが丁寧に並べられたように見える錯覚。まもなく、ぽつりと人影が立っていた。背筋は弓なり、皮膚は砂漠、両眼は燃えるような赤。
ゴブリン太郎:「おい、出迎えご苦労だぎゃ。用がある。左薬指を見せろだぎゃ」

 人影が顔を上げた。口は動かず、輪だけが光る。青い指輪が、ミイラの左手でぬめりと濡れ、光の帯を洞窟いっぱいに投げる。太郎が一歩踏み込むと、ミイラは砂が崩れるような速さで近づき、太郎の肩をがっしりと掴んだ――冷たい鉄を押し当てられたみたいな感触。
ゴブリン太郎:「ぐっ……離せだぎゃ――いや、掴んで道を示せだぎゃ。お前の憎しみの行き先を」

 肩に痺れが走り、幻視はぱきんと裂けてほどけた。太郎は目を開ける。回廊に戻ってきた現実の空気はやはり冷たく、背中に薄く汗が張り付いていた。だが、確信のような熱が胸に残っている。

ゴブリン太郎:「見えた。青は左に咲く。オレ様の嗅覚は間違ってねぇだぎゃ」

→ 探索成功/調査レベル +1(5→6)。以降「4 邪悪な気」は抽選から除外。

📺視聴コメント
  • 儀礼魔術の烏:「洞窟の導線=“左”の儀礼。成功で+1、でかい」
  • 計数の亡者:「調査6到達。最終判定(3d6+6)平均16.5、成功域16を超える。勝率は大幅上昇」
  • 霧箱アーカイブ:「肩を掴む幻視は“合図”。装着者の行動トリガーと一致」
  • 地獄のクリッパー:「『青は左に咲く』名コピー来た」

 確信を胸に前進――と、その瞬間。静かな回廊がめくれた。壁の油絵が外側に膨らみ、そこから銀器と椅子と飾り壺がいっせいにふわりと浮いた。反重力の舞踏会。次の瞬間には弾丸になって太郎へ向かって飛ぶ。
ゴブリン太郎:「……ポルターガイストか。投げるもん多すぎだぎゃ!」

 フォーク、燭台、額縁、カンテラ――四方八方。足場は悪くないが、痛む肩と焼けた皮膚が反応を鈍らせる。ひとつ目の燭台が頬を掠め、二つ目のフォークが耳元で唸る。

=== トラブルイベント 抽選 → 処理 ===

候補1〜10:抽選 1d10 → 2 → 「ポルタ―ガイスト」

要求能力:回避(-1)/DC=12

回避判定 3d6 - 1 → 出目 [2, 3, 4] = 9 → 9 - 1 = 8 ⇒ 失敗

ゴブリン太郎:「チィッ――盾だぎゃ!」

〈カウンター処理:バックラー防御(即時)〉

消費:MP -5(15 → 10)

成功値10以上/判定 3d6 → 出目 [4, 2, 4] = 10 ⇒ 成功(被ダメージ 2/3)

 飛来する銀器の群れに向け、太郎は半身を切ってバックラーを前へ。最初の額縁が金属にぶつかって甲高い悲鳴を上げ、反発で次の燭台の角度が逸れる。だが三つ目の飾り壺が側面から叩きつけられ、盾の縁が肋骨に潜る。痛みが電撃のように脳天へ走り、口の中に鉄が溢れた。

トラブル基本ダメージ:ceil(120×0.17)=21 → 盾成功で ceil(21×2/3)=14

太郎HP:36 → 22(-14)

呪いの指輪 MP:18 → 12(-6)

ゴブリン太郎(荒い息):「ガハ……! 無重力の皿投げショーは二流だぎゃ。オレ様は主役だぎゃ、退けだぎゃ!」

 空へ浮いた最後のナイフが、重力を思い出したようにストンと落ちて床に突き立つ。静寂。油絵はしれっと壁に戻り、何事もなかった顔で冬山の青を見せている。だが床の血の円盤は震えていた。円盤の表面に、黒スーツのマネージャーの影が揺れる。ほんの一瞬、左薬指のあたりが青く濡れて――照明の消しゴムがそこだけ削り取った。

ゴブリン太郎:「見えたぞ、管理人。お前の指、映ってるだぎゃ。世界が隠したって、血は隠せねぇだぎゃ」

 マネージャーは数歩下がり、視線を逸らしながら笑顔を保ち続ける。その笑顔には温度が無い。代わりに、会場のBGMのボリュームがじりじりと上がり、笑い声の録音が観客の笑いに擬態しはじめる。

📺視聴コメント
  • 匿名弁護士V:「今の“見え→消し”。証拠化には第三者カメラが必要。だが現場確信は固い」
  • 救急救命V:「HP22。次の被弾で致命域。バックラーのMP残10、残り2回が限度」
  • 儀礼魔術の烏:「漂う器物=媒介の小憑依。指輪の場が“舞台装置”を操ってる」
  • 地獄のクリッパー:「『空飛ぶ食器と左薬指』でいく。太郎、死ぬな」

ゴブリン太郎(血を吐き捨てる):「……オレ様は死なねぇだぎゃ。死ぬのは再生数のないやつだけだぎゃ。――次で掴む。左の青を、噛みちぎるだぎゃ」

 肩の中で縫合糸がざわりと動いた。キメラに刺し込まれたあの黒い糸だ。血管に沿って、冷たい何かが指先へ進む感覚。太郎は拳を握り、糸の動きに逆らうように爪を掌に食い込ませた。皮の中でぱつんと一本切れる音がして、指先が少しだけ温かさを取り戻す。遠くで、ミイラの赤い眼がにやりともにたりともつかない光で瞬いた。

=== ターン終了処理(集計) ===

探索:「4 何か邪悪な気を感じる」→ 成功 → 調査レベル +1(5→6)(イベント除外)

トラブル:「2 ポルターガイスト」→ 回避失敗/バックラー成功 → 被ダメ14

HP/MPの変化(このターン)
 ・ゴブリン太郎:HP 36 → 22(-14)/MP 15 → 10(-5)
 ・呪いの指輪:HP 150 → 150(±0)/MP 18 → 12(-6)

3ターンごとのハプニング:該当なし(次はターン9)

=== ログ(機械処理詳細) ===

探索候補[3,4,8,9] → 1d4=2 → 4:邪悪な気
 判定(オカルト DC11):3d6=[6,5,1]→12、補正**-1** → 11 ⇒ 成功 → 調査+1(→6)

トラブル抽選:1d10=2(ポルターガイスト)
 回避(DC12):3d6=[2,3,4]→9、補正**-1** → 8 ⇒ 失敗
 バックラー防御:3d6=[4,2,4]→10 ⇒ 成功 → ダメージ21→14
 指輪呪詛コスト:MP -6

📺終盤コメント
  • 計数の亡者:「調査6で最終判定(10T)成功確率は高水準。ただしHP22で危険。次の被弾=敗北筋」
  • 赤い目ウォッチ:「左薬指、ほぼ確定。9ターン目で“押さえ”を」
  • ポッポ推し:「ここまでの伏線回収きれい。走り切れ」

進行状況:ストーリー進行 8/10|調査レベル 6/9|体力 22/120|人望:最低(群衆敵意のまま)|テンション:極限(痛みと確信の高揚)

――青い輪は相変わらず笑わない。しかし、世界の笑いはもう終わりの合図を待っている。次は9ターン目。光を逃がすな。

ターン9
=== ターン開始処理(自動/補正再掲) ===

固定補正:
 死因分析 -2/説得 -2/財力 -1/社会的信用 -3/威圧 +1/オカルト感知 -1/繊細さ -2/探索能力 ±0/回避 -1/気さくさ -2

パッシブ待機:バックラー防御(被ダメ宣言時に即時判定/成功で被害2/3/MP-5/ターン内1回)

現状:

ゴブリン太郎:HP 22/120 MP 10/40

呪いの指輪:HP 150/150 MP 12/60

調査レベル:6/9

 ホールから分かれた回廊を戻ると、音が変わっていた。BGMのはずの曲が笑い声の録音を核にして再構成され、拍の隙間ごとに青い冷光が刺さる。床の“広がらない血”は相変わらず円盤のまま、天井のシャンデリアを歪めて映し、ゴブリン太郎の緑の顔には焦げと切創の陰影が縫い付けられている。
ゴブリン太郎(HP22/120 MP10/40):「……息が酒臭ぇだぎゃ。血の味の上に、笑いの臭いがかぶさってる。左薬指はもう逃げきれねぇだぎゃ。――裏方を洗う」

 太郎はこん棒を肩に担ぎ、配膳口へ。そこはさっき騒乱を生んだ動線の裏、ステンレスの台が氷みたいに冷たく光る。黒スーツのマネージャーが視界の端を横切り、すぐに姿を消した。代わりに、二人のスタッフが怯えた目で立ち尽くしている。

ゴブリン太郎:「よぉ、仲良しの裏方。オレ様と世間話でもしようだぎゃ。ヘタに嘘つくと指を噛むだぎゃ」

スタッフA:「う、うーん……」

スタッフB:「おいおい、やめておけよ、どうせ話しても信じてもらえないぜ」

ゴブリン太郎(鼻で笑う):「信じるのは世間だぎゃ。オレ様が切り抜きにして“信じる世間”を作る。――さあ、口を開け。最近、変なことは?」

=== 探索イベント 抽選 → 処理 ===

未成功候補:[3,8,9]

抽選(1d3) → 2 → イベント8「スタッフに問い詰める」

要求能力:気さくさ(-2)/DC=11

判定 3d6-2 → 出目 [6, 6, 3] = 15 → 15 - 2 = 13 ⇒ 成功

ゴブリン太郎:「(声を少し落として)あのな、オレ様は“答え”を探してる。犯人当てじゃねぇ。出口だぎゃ。喋れば、お前らの命が助かるかもしれねぇだぎゃ」

スタッフA:「あの、その、ほのかさん自体にはあんまり関係ないんですけど…エッツ渓谷でロケをしてからこの屋敷で変なことが起きるんですよ」

スタッフB:「そうそう、なんか金縛りにあったり、物が中を飛んだり…なんていうの心霊現象ってやつ?」

ゴブリン太郎:「“場”が狂った。指輪が舞台装置を握ってるだぎゃ。他には?」

スタッフA:「なんていうのか…祟りってやるなんですかね?」

スタッフB:「そうそう、あれからなんか変なんだよ…数字は伸びるけどみんな不幸みたいな…」

ゴブリン太郎:「伸びる数字、落ちる命。……上出来だぎゃ。最後に一つ。左薬指が光るやつ、見たか?」

 スタッフAとBが同時に視線を交わし、ほんの一瞬、配膳台の影――マネージャーの立っていた位置を見てしまう。その瞳孔の揺れは、砂嵐に呑まれる前に確かに真実を告げていた。
→ 探索成功/調査レベル +1(6→7)。このイベントは今後抽選から除外。

📺視聴コメント
  • 計数の亡者:「調査7到達。最終判定(10Tの3d6+7)は平均17.5。成功域16を大きく上回る。勝ち筋濃厚」
  • 匿名弁護士V:「スタッフ証言=状況証拠補強。照明ログ+配信ログがあれば立件可能」
  • ポッポ推し:「“左薬指”一致。裏が固まった」

 太郎は小さく笑い、配膳台の下から一本のペットボトルを取り出す。未開封。ラベルに「疲労回復」とある光の角度で、青い反射が一瞬だけ舌先を撫でた。

ゴブリン太郎:「……“優しさ”の差し入れ、だぎゃ? このタイミングで。笑わせるだぎゃ」

 背後から、あの穏やかすぎる声。

マネージャー:「皆さん、少し落ち着いてください。水分補給を。……君も、ね?」

 差し出された紙コップの水は、照明のフリッカーに合わせてぬめりを帯びた。太郎はコップを受け取り、わざとカメラに向けて掲げる。

ゴブリン太郎:「視聴者、見てるだぎゃ? “毒見”の時間だぎゃ」

=== トラブルイベント 抽選 → 処理 ===

候補1〜10:抽選 1d10 → 7 → 「毒の入った食事」

判定要件:**死因分析(-2)**で毒の兆候を察知できるか/DC=12

判定 3d6-2 → 出目 [4, 4, 3] = 11 → 11 - 2 = 9 ⇒ 失敗(毒を口にする)

 水は冷たく、最初の一口はただの水だった。二口目で舌が痺れ、三口目で胃が燃える。視界が一段暗くなり、耳の中の録音笑いが水泡のように弾ける。膝が折れ、太郎は配膳台に片手をつく。肩の中の縫合糸がざわついて、内側から臓器を縫い止めようと蠢く。
ゴブリン太郎:「……クソ、これは伸びない冗談だぎゃ――盾だぎゃ!」

〈カウンター処理:バックラー防御(即時)〉

消費:MP -5(10 → 5)

成功値10以上/判定 3d6 → 出目 [3, 2, 5] = 10 ⇒ 成功(被ダメージ 2/3)

 太郎は反射でコップを吐き出し、バックラーの縁で喉元を圧迫して逆流を促す。胃液と共に青いぬめりが喉を掠め、床の血の円盤へ落ちる――だが円盤は弾き、毒液は空中で丸い珠になってぶるぶる震えてから消えた。場が毒を保持する。

トラブル基本ダメージ:ceil(120×0.17)=21 → 盾成功で ceil(21×2/3)=14

太郎HP:22 → 8(-14)

呪いの指輪 MP:12 → 6(-6)

マネージャー(柔らかい笑み):「……あらら、緊張で胃が荒れているのかな」

ゴブリン太郎(歯噛みしながら):「へっ……優しさに毒はよく合うだぎゃ。――お前、左手を見せろだぎゃ、画面に寄せてだぎゃ」

 マネージャーは笑って一歩下がる。瞬きの間だけ、青い輪が左薬指で濡れ、すぐに照明の消しゴムがそれを削り取った。太郎は嗤う。口端から黒い唾を垂らしながら、わざと滑稽なほどゆっくりと一歩、前へ。

ゴブリン太郎:「“映らない”なら、触って確かめるだけだぎゃ」

 配膳台を蹴飛ばし、こん棒を床に捨てる。両手を広げ、観衆へ背中を見せずににじり寄る。カメラの赤いランプが一斉に太郎を追い、笑い声の録音は歓声に似た波形へと変わってゆく。床の血の円盤が震動し、太郎の影とマネージャーの影を接続する。

📺視聴コメント
  • 救急救命V:「HP8! 致命圏。次被弾=終わり。バックラー残MP5=あと1回」
  • 匿名弁護士V:「飲ませたのを見た。映像保存を!」
  • 赤い目ウォッチ:「照明“消しゴム”越しでも見えた。左薬指確定」
  • 地獄のクリッパー:「『優しさに毒はよく合う』名言。切り抜く」

 太郎の視界の端に、赤い目のミイラが立つ。幻視はいつも通り近づき、肩を掴む所作を見せる。だが今度は、その手が少しだけ止まった。まるで「そこだ」と言っているかのように。太郎は微笑み、吐血を袖で拭う。

ゴブリン太郎:「上等だぎゃ。――ラスト一歩で、青を噛み切るだぎゃ」

=== ターン終了処理(集計) ===

探索:「8 スタッフに問い詰める」→ 成功 → 調査レベル +1(6→7)(イベント除外)

トラブル:「7 毒の入った食事」→ 死因分析 失敗/バックラー成功 → 被ダメ14

HP/MPの変化(このターン)
 ・ゴブリン太郎:HP 22 → 8(-14)/MP 10 → 5(-5)
 ・呪いの指輪:HP 150 → 150(±0)/MP 12 → 6(-6)

3ターンごとのハプニング発生判定(ターン9)

判定 1d6 → 2 ⇒ 不発(次ターン特別デバフなし。※最終ターンは探索・トラブル発生せず、最終判定のみ)

=== ログ(機械処理詳細) ===

探索候補[3,8,9] → 1d3=2 → 8:スタッフ
 判定(気さくさ DC11):3d6=[6,6,3]→15、補正**-2** → 13 ⇒ 成功 → 調査+1(→7)

トラブル抽選:1d10=7(毒の入った食事)
 判定(死因分析 DC12):3d6=[4,4,3]→11、補正**-2** → 9 ⇒ 失敗
 バックラー防御:3d6=[3,2,5]→10 ⇒ 成功 → ダメージ21→14
 指輪呪詛コスト:MP -6(→6)

ハプニング判定(3T毎):1d6=2 ⇒ 不発

📺終盤コメント
  • 計数の亡者:「調査7での最終判定は期待値17.5。勝ち筋濃厚。ただしHP8、バックラー残1回」
  • 匿名モデレーター:「ここで“左薬指ショット”を押さえた複数カメラ、提出願う」
  • ポッポ推し:「走り切れ。エッツ渓谷が笑う前に、笑わせろ」

進行状況:ストーリー進行 9/10|調査レベル 7/9|体力 8/120|人望:最低(群衆敵意のまま)|テンション:臨界(痛みと確信で研ぎ澄まし)

――次はターン10(最終判定)。
3d6+調査レベル(7)で16以上なら「マネージャーの左薬指のホープダイヤモンド=犯人」を突き止めてシナリオクリア。
13~15なら夜明けに外へ出られる引き分け。
12以下なら、群衆の暴力に圧殺される。

ゴブリン太郎は青い輪のぬめりを目で噛み、最後の一歩を前へ出す――。

ターン10(最終判定)
=== ターン開始処理(最終ターン方針) ===

本ターンは探索イベント/トラブルイベントを発生させない(ルールにより)。

代わりに3d6+調査レベルで最終判定を行う。

現在の数値:調査レベル=7。

目標:16以上でシナリオクリア(犯人=マネージャー/左薬指のホープダイヤを特定)。13~15:引き分け。12以下:群衆暴力で圧死。

現状ステータス

ゴブリン太郎:HP 8/120 MP 5/40(バックラー防御はターン内1回だが、本ターンは戦闘処理なし)

呪いの指輪:HP 150/150 MP 6/60

 ホールは、もはや笑い声そのものだった。BGMのコード進行は溶け、録音された笑いが天井のシャンデリアを揺らし、床の**“広がらない血の円盤”がその振動を鏡面のさざ波として返す。焦げと裂傷にまみれたゴブリン太郎は、その円盤を踏まずに縫うように歩き、観客の赤いランプ(カメラ)を正面から受け止めながら黒スーツのマネージャー**へ一直線ににじり寄った。

ゴブリン太郎:「……左薬指を、映せだぎゃ。映らないなら――オレ様が触って確認するだぎゃ」

マネージャー(笑顔を崩さず):「皆さん、落ち着いて。彼はショーアップが過ぎるだけです」

 その声は、冷たい飴のように甘く硬い。視線は決して真正面に来ない。左手は常に視界の外へ滑って行く――照明の消しゴムが、青い濡れを消し込む準備を整えているのがわかる。観衆の息が一斉に吸い込まれ、太郎の背に怒りと好奇が押し寄せた。

ゴブリン太郎:「オレ様は伸びの亡者だぎゃ。だが今日だけは、真実で伸ばすだぎゃ」

 太郎はこん棒を床へ捨て、空の手でマネージャーとの距離を一歩詰める。赤いランプが一斉に寄り、指と指の間の空気が張り詰めた。指輪の冷光が、照明のフリッカーの隙間からぬるりと滑り出す。幻視の赤い目のミイラが、太郎の肩を掴むジェスチャーをほんの少し止めた――まるで「そこだ」と囁くように。太郎は、血の味の笑みを横に引く。

ゴブリン太郎:「今、噛むだぎゃ」

 太郎はマネージャーの左手首を、観衆とカメラの前でがしりと掴む。マネージャーの笑顔が初めてひきつり、照明が消しゴムを作動させ――そこで、太郎は手首を自分の頬に擦りつける。焦げた皮膚の油と、青いぬめりの冷気が混ざって、画面に色温度の歪みを起こす。消しゴムは「映像」を消せても、温度を消せない。観客の複数カメラが露出を自動補正し、残像の青だけが縁取りになって画面に残った。

マネージャー(小声の素に戻りかけ):「……離せ」

ゴブリン太郎:「映っただぎゃ」

 視界の端で、鏡のような血の円盤がふるえ、青い輪が――左薬指に――ぬめりと咲いた。照明は消しゴムを押し当てるが、一手遅い。複数カメラの同期ズレが露出のゴーストを作り、青が二重写しで残る。観衆の誰かが息を呑む音が、笑い声の録音の中で孤立して響いた。

📺視聴コメント
  • 赤い目ウォッチ:「見えた。左薬指に青。消しゴムの外に残像が残った」
  • 匿名弁護士V:「そのカット保存! 左薬指=現行装着者、十分な状況証拠」
  • 救急救命V:「太郎、生きろ……でも今の手首擦りつけは天才の発想」

=== 最終判定:3d6+調査レベル(7) ===

ダイスロール:[1, 6, 2] → 合計 9

最終値:9 + 7 = 16

判定結果:成功(シナリオクリア条件達成)

 青い輪は、笑わなかった。だが世界が、笑うのをやめた。照明のフリッカーが止まり、BGMの笑い声が急に素の空気音へと萎む。太郎に掴まれたマネージャーの左手――薬指の付け根の皮膚には、伊集院ほのかと同じ白い帯。そして帯の上で、ホープダイヤモンドが、ついに逃げ遅れて青く光った。

ゴブリン太郎:「犯人はテメェだぎゃ。左薬指の青――ホープダイヤ。お前が“儀式”を仕切っただぎゃ。伊集院ほのかは“受け入れ”させられた。お前の指で、だぎゃ」

 マネージャーの笑みが剥がれ、肌色の下から凍土の色が覗く。彼は反射的に指輪を抜こうとした――だが抜けない。指輪の青がぎゅるりと濃くなり、指と宝石の間で“縫合糸”が締める。指輪は喋らない。けれど誰でもない声が、この場の空気に「もう手遅れ」と読ませた。

無名V(男):「見た……見えたぞ! 左手だ!」
スタッフB:「ログ取れた! 照明の消しゴムが遅れたフレームがある!」
女V:「指輪、あんたが殺したんだね?」

 群衆の向きが反転する。さっきまで太郎を押し潰していた怒りが、音もなくマネージャーへ向きを変えた。太郎は手を離し、膝をつく。HP8の身体は、もう一本の糸で辛うじて繋がっているだけだ。だが彼は、最後の芝居心でカメラに牙笑いを向ける。

ゴブリン太郎:「オレ様の勝ちだぎゃ。数字も真実も、左手で掴んだだぎゃ」

 指輪は、笑わない。その代わりに世界が収束する。照明は素に戻り、広がらない血が静かに液体へ戻り、じわりと拡がった。録音の笑い声は止まり、代わりに人間の息とカメラのファンの音だけが残る。マネージャーの膝が折れ、彼は自分の左手を抱きしめて震えた。青い光はまだ濡れているが、もう覇気はない。指輪はただの証拠物件へと落ちた。

📺視聴コメント(決着)
  • 計数の亡者:「3d6+7=16。ピッタリ成功、美しい」
  • ポッポ推し:「“青は左に咲く”からの手首擦り、演出×ロジックの勝利」
  • 地獄のクリッパー:「サムネは『左薬指の青』で決まり。タイトル『世界が笑うのをやめた夜』」

 ほどなく、場を支配していた糸が一本ずつ切れる音がした。天井の結晶が、ただのガラスとして透明に戻る。遠くの窓に夜明け前の灰色が差し、屋敷の鍵は普通の金属音を取り戻した。シャイニングバーチャルズの警備が遅れて駆け込み、スタッフが泣きながら録画データのバックアップを取る。誰かが吐いた。別の誰かが祈った。太郎は立ち上がろうとして崩れ、それでも笑った。

ゴブリン太郎:「――オレ様は死なねぇだぎゃ。数字がまだ、オレ様を見てるだぎゃ」

 彼の瞳の端に、最後の幻視――赤い目のミイラが立ち、肩を掴まないまま、静かに背を向ける光景が過ぎった。指輪は、笑わない。だがそれでいい。世界がいま、ようやく笑いをやめたのだから。

★最終結果

最終判定:成功(3d6+7=16)

結末:シナリオクリア。
 **災いの正体はマネージャーが装着していたホープダイヤモンド(左薬指)**であり、彼が事件の犯人であることを特定。場の呪縛は解除の兆し。

HP/MPまとめ(最終ターン)

ゴブリン太郎:HP 8/120(変動なし)/MP 5/40(変動なし)

呪いの指輪:HP 150/150(変動なし)/MP 6/60(変動なし)

=== ダイスログ(機械処理) ===

最終判定ロール:3d6 → [1, 6, 2] = 9

最終値:9 + 調査レベル7 = 16 → 成功(16以上)

進行状況:ストーリー進行 10/10(完)|調査レベル 7/9|体力 8/120|人望:最低(だが一部“英雄視”の芽)|テンション:勝利の恍惚と出血で朦朧

これにて本セッションはクリア。
次章を望むなら――「証拠の処理」「デスライバー側の報奨/粛清」「指輪の再封印」いずれかのアフターを指定してくれだぎゃ。
「バトル3 ゴブリン太郎vs指輪の呪い」をウィキ内検索
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