基本情報
名称: シスターファブリカ
所属: シャイニングバーチャルズ/Olga社
分類: 強化人間
活動区分: タレント/救済執行者
主な戦闘方法: 重火器、超重量近接武器、格闘
思想の中核: 愛、魂の尊厳、死による救済、主による絶対的な裁き
所属: シャイニングバーチャルズ/Olga社
分類: 強化人間
活動区分: タレント/救済執行者
主な戦闘方法: 重火器、超重量近接武器、格闘
思想の中核: 愛、魂の尊厳、死による救済、主による絶対的な裁き
■キャラクター概要
優しく微笑み、絶えず他人を心配して世話を焼く、愛らしく慈愛に満ちた女性。
体調を崩した者がいれば駆け寄り、困っている者には手を差し伸べ、災害現場では自らの怪力を惜しみなく人命救助へ用いる。
彼女の優しさは演技ではない。
リスナーや、法を守りながら普通に暮らしている人々を心から愛し、一つ一つの魂を何ものにも代えがたい尊い存在として扱っている。
人間を商品、資産、部品、所有物として扱うことを強く嫌悪しており、相手がOlga社の監察官や上位の職員であっても、その思想を許容しない。
しかし、その慈愛が向けられるのは、彼女が「普通に暮らしている人」と認識している者に限られる。
基本的な法律や社会規範を故意にわずかでも逸脱した者は、その瞬間からファブリカの執行対象となる。
彼女にとって、救済とは死である。
死者は主の御前へ運ばれ、その魂を正しく裁かれる。
善き魂は天国へ。
悪しき魂は地獄へ。
悪しき魂は地獄へ。
人間の感情や権力、財産、年齢、立場に左右されないその判決こそ、何事にも代えがたい最も貴き判決である。
ファブリカは、自らを裁判官だとは考えていない。
彼女が決めるのは、相手が主の裁きを受けるべき行為を犯したか否かだけである。
その魂が善か悪かを判断するのは、あくまで主である。
ファブリカの役割は、救済対象を殺害し、その魂を主の御許へ送り届けることにある。
■性格
表向きの性格
穏やかで、世話焼き。
他者の健康状態や生活を絶えず心配し、怪我人、被災者、疲労した者などを見れば、すぐに助けようとする。
常に柔らかな笑顔を浮かべ、丁寧な敬語で話す。
相手を安心させることを重視し、救助活動でも救済執行でも、幼い子供を宥めるような優しい口調を崩さない。
他人が苦しむことそのものを喜ぶ嗜虐的な人物ではなく、通常時には救済対象の痛みさえ本気で心配している。
「暴れると痛いですよ?」
「大人しくしていてくださいね。頭を撃てば、きっと痛みを感じる間もなく主の御許へ導かれますから♡」
■魂に対する思想
ファブリカは、魂の一つ一つを決して代替できないものと考えている。
人工的に製造された生命、強化人間、組織の所有物として扱われている人物であっても、一つの独立した魂として尊重する。
人間に価格を付けることや、所有物として扱う行為は、魂への冒涜に等しい。
「監察官? 人は商品ではありません」
「魂の一つ一つは、何ものにも代えがたいものです」
「……ですから、それ以上は私の執行対象ですよ?♡」
監察官を実際に救済した後も、その行為を隠そうとはしない。
「すみません♡ 監察官を救済してしまったので、新しい方の派遣をお願いします♡」
「次の方は、主御自ら視ていただかなくてもよい方がいいですね♡」
■救済思想
ファブリカにとって、死は罰ではない。
死とは、不完全な人間の判断から魂を切り離し、絶対に正しい主の裁きへ送り届けるための扉である。
彼女は相手を地獄へ送ると断定しない。
救済対象が本当は善良な魂であるなら、主に認められて天国へ迎え入れられる。
悪しき魂であるなら、正しく地獄へ送られる。
いずれの結果であっても、主による正しい整理が行われる以上、救済は成立している。
そのため、救済対象が無実に近い事情を抱えている可能性や、心から反省している可能性も、執行を中止する理由にはならない。
それらを判断するのは人間ではなく、主だからである。
■年齢と罪
ファブリカは、年齢を執行の判断材料にしない。
罪とは年齢や人格ではなく、行為そのものに発生する。
子供が万引きをすれば撃ち殺す。
他者を殴り、それを冗談として笑う者がいれば、年齢に関係なく撃ち殺す。
「まだ子供だから」
「将来があるから」
「一度の過ちだから」
という理由で罪を見逃すことは、ファブリカにとって不平等であり、人間が主に代わって罪の重さを決める傲慢である。
「おいたはダメですよ? ちゃんと主に裁いていただきましょうね♡」
「救済は正しく執行されなければなりません。老いも若きも、等しく平等に」
「それが、人に与えられた義務なのです♡」
■外見
金色の髪と、鮮やかな赤い瞳を持つ女性。
身体のどこかが極端に大きすぎたり小さすぎたりすることはなく、細すぎもしない。
全身の均衡が取れた、女性らしいモデル体型。
穏やかな表情と清楚な雰囲気を持つ一方、口内には鮫を思わせる鋭い歯が隙間なく並んでいる。
歯は一本一本が尖り、全体がギザギザとしており、本人の愛らしく慈愛に満ちた印象には著しくそぐわない。
笑顔が深くなるほど、この異質な歯列が露わになる。
■衣装
黒を基調とした修道服。
伝統的な修道服の意匠を持つが、スカートの両側には際どい高さまで達する深いスリットが入っている。
脚は黒いストッキングで覆われており、清楚な宗教衣装と危ういデザインが同居している。
スカート内部には多数の武装を隠している。
■身体能力
膂力:
強化人間として、常識から大きく逸脱した怪力を持つ。
重量70kgのウォーピックを振るう負荷は、本人にとって一般人が団扇をあおぐ程度にすぎない。
同型ウォーピック約8本、合計約560kgをスカート内部に携行しても、歩行、走行、跳躍、戦闘速度にはほとんど影響しない。
重機関銃や対物ライフルなど、通常なら据え付け、二脚、伏射、両手保持を必要とする大型火器も片手で扱う。
発砲時の反動も、ファブリカにとってはほぼ存在しないに等しい。
災害救助:
怪力は救済執行だけでなく、一般市民の救助にも使用される。
瓦礫の下に取り残された被災者が助けを求めれば、即座に駆けつける。
被災者
「誰か……助けて……」
「誰か……助けて……」
ファブリカ
「はい、助けに参りましたよ♡」
「はい、助けに参りましたよ♡」
崩落した巨大なコンクリート塊を軽々と持ち上げ、被災者へ破片が落ちない方向を確認してから後方へ投げ捨てる。
彼女は普通に暮らす人々を本心から愛しており、助けを求める声を無視しない。
感情制御と暴走:
ファブリカは強化人間化の影響により、感情が一定以上に昂ると制御できなくなる。
通常時から救済執行に強い歓喜を感じているが、その感情が執行者として不適切であることは理解しており、平常時には抑えようとしている。
「ああ、いけない……♡」
「抑えなきゃ……♡ 抑えなきゃ……♡ 抑えなきゃ……♡」
「救済の悦びを抑えなきゃ♡♡♡」
敵、すなわち救済対象を一人倒すたびに、歓喜、慈愛、信仰心が増幅される。
戦闘が続くほど感情制御が崩れ、効率的な重火器による射撃から、自らの手で対象を叩き砕く近接戦闘へ移行する。
暴走段階:
平常
冷静に敵との距離を測り、ブレダM37、NTW-20、SMAW-NEなどを使い分ける。
可能な限り苦痛を短くし、迅速に魂を主の御許へ送ろうとする。
テンション中
救済への歓喜が表面化し、ウォーピックを使用し始める。
遠距離から射殺するより、自らの手で直接叩くことを好むようになる。
笑い声やハートを交えた言葉が増え、対象を粉々にすることへ強い執着を示す。
「うふふふ♡ うふふふふふふふ♡♡♡♡♡」
「ちゃんと叩いて粉々にして送らなきゃ♡♡♡♡♡」
「全身をちゃんと送らなきゃ♡♡♡♡♡♡」
暴走
敬語や理性的な説明が崩れ、愛、救済、主への回帰を繰り返し叫ぶ。
重火器の効率性よりも、自ら対象へ触れ、何度も殴り、肉体を一片残らず粉砕することを優先する。
対象の苦痛に対する嗜虐ではなく、救済を直接執行している実感と、魂を余さず主へ送り届けることへの宗教的恍惚によるもの。
極限暴走
愛、死、救済、粉砕、主への回帰が、すべて一つの感情として融合する。
周囲の制止や戦術的な指示が届きにくくなり、救済対象が完全に原形を失うまで執行を続ける。
「全ては愛!!♡♡♡ 愛ゆえに執行するのです!!♡♡♡」
「愛によって救済され!!♡♡♡ 愛によって主の懐へ回帰するのです!!♡♡♡」
「全て愛!!♡♡♡」
「愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛愛!!♡♡♡」
「愛!!!!!!♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
暴走後も、救済そのものを後悔することはない。
反省するのは、執行の歓喜を抑えられず、必要以上に感情的になったことだけである。
■武装
ブレダM37重機関銃
ファブリカの主要武装。
本来は据え付け運用を前提とする重機関銃だが、片手で保持し、立ったまま連射する。
強化された膂力によって反動を完全に近い形で制御し、銃口を正確に救済対象へ向け続ける。
近距離から中距離の敵、複数の敵、広範囲の制圧に使用する。
NTW-20対物ライフル
遠距離の救済対象や、重装甲の敵に使用する対物ライフル。
通常なら伏射や二脚を必要とするが、ファブリカは片手で保持して精密射撃を行う。
頭部、動力部、装甲の弱点などを狙い、遠距離から確実に魂を送り届ける。
RPG系携行対戦車火器
装甲車両、大型怪人、重装甲兵器、強固な遮蔽物などに使用する。
ファブリカは重量や反動をほとんど意識せず、片手で構えたまま発射できる。
「大丈夫、ちゃんと粉々にして救済してさしあげますから♡」
SMAW-NE
左右の手に一本ずつ、合計二基を同時に構えて使用する。
本来は一基を両手で扱う大型火器だが、ファブリカは片手に一本ずつ保持し、同時または連続で発射する。
重装甲の敵、大型目標、遮蔽物の背後にいる救済対象などを、周囲ごと爆破する。
近接執行武装:ウォーピック
基本仕様
全長: 40cm
ヘッド長: 26cm
ヘッド太さ: 1cm~8.7cm
重量: 70kg
材質: 高密度圧縮型超重量合金
携行数: 約8本
総携行重量: 約560kg
ヘッド長: 26cm
ヘッド太さ: 1cm~8.7cm
重量: 70kg
材質: 高密度圧縮型超重量合金
携行数: 約8本
総携行重量: 約560kg
小型の外見に反して、超重量合金を極端な密度で圧縮して製造したウォーピック。
内部機構、可動部、衝撃増幅装置などは一切存在しない。
性能は、武器そのものの異常な重量、高密度合金の強度、そしてファブリカの膂力のみで成立している。
外観
本体は白を基調とする。
グリップエンドとアームガードには、金色の装飾が施されている。
対象へ直接打ち込まれるヘッド部分だけは漆黒。
白と金による神聖な祭具のような外観と、黒い執行部が対照を成している。
携行・運用
修道服のスカート内部に約8本を隠している。
通常は一本を片手で使用するが、感情が昂ると両手に一本ずつ持ち、左右から連続して殴りつける。
ウォーピックを奪われても、取り返すことに固執しない。
即座にスカートから次の一本を取り出す。
破損した場合も同様であり、一本目を捨てて二本目、三本目へと次々に持ち替える。
対象へ突き刺したまま次の一本を取り出すこともある。
「まあ♡ 取られてしまいました♡」
「ですが、ご心配なく♡」
「まだたくさんありますから♡♡♡」
「両手で愛して差し上げますね♡♡♡♡♡」
最終武装
執行搥「アガペー」
全長: 2.7m
分類: 超重量型最終執行兵装
形状: 巨大な肉叩きを思わせるハンマー
使用条件: 所定の使用許可が必要
分類: 超重量型最終執行兵装
形状: 巨大な肉叩きを思わせるハンマー
使用条件: 所定の使用許可が必要
人間、怪人、強化兵、ロボット、重装甲兵器を問わず、直接殴り倒すための最終武装。
通常時にはほぼ使用せず、ファブリカの感情暴走が深刻化した状況でのみ使用を申請する。
使用許可とは単なる武装解禁ではなく、暴走状態のファブリカを戦力として投入する承認に等しい。
「アガペー」は無償、無条件の愛を示す名。
ファブリカにとって、対象の種族、人格、善悪、愛される資格は関係ない。
救済対象である以上、等しく完全に粉砕し、主の御許へ送り届ける。
「安心してください♡♡♡♡♡♡♡♡」
「きっとあなたにも、無償の愛が与えられますから♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
弾道投射方式
アガペーは通常、基地に保管され、専用弾道弾の内部に搭載されている。
使用許可が下りると、戦場がいかなる場所であっても基地から弾道弾として射出され、ファブリカのもとへ届けられる。
ファブリカは飛翔軌道と着弾地点を正確に予測し、弾道弾が到達する前に着弾地点の真横へ立つ。
弾頭が着弾し、格納ハッチが開く瞬間には、既に内部へ手を伸ばしている。
ハッチが完全に開くことも、弾頭が停止することも待たず、露出したアガペーの柄を握ってそのまま引き抜く。
四基式ロケットブースター
槌頭後部に四基のロケットブースターを搭載。
殴打動作に合わせて点火し、ファブリカの膂力にロケット推進を加えることで、振り下ろし速度と打撃威力を強制的に増加させる。
移動や飛行のための機構ではなく、振り始めた槌頭を対象へ超加速させるための機構である。
スパイク打撃面
槌頭の打撃面全体には、巨大な肉叩きを思わせる多数のスパイクが並んでいる。
各スパイクの先端には穴が開いている。
この穴は装飾や軽量化のためではなく、内部の衝撃波を放出するための開口部である。
撃鉄式衝撃増幅機構
槌頭内部には、後方から前方へ高速でスライドする重量機構が搭載されている。
アガペーが対象へ命中した瞬間、槌頭後部が巨大な撃鉄のように前方へスライド。
最初の殴打に続いて、内部から第二の衝撃を発生させる。
増幅された衝撃は各スパイクへ伝達され、スパイク先端の穴から指向性衝撃波として対象内部へ放出される。
外部の装甲が打撃に耐えた場合でも、内部の骨格、内臓、動力機関、配線、関節、内部フレームを同時に粉砕する。
アガペーの一撃は、
1. ファブリカの膂力による殴打
2. 四基のロケットブースターによる超加速
3. スパイクへの打撃力集中
4. 撃鉄式機構による第二衝撃
5. スパイク先端からの内部衝撃波
2. 四基のロケットブースターによる超加速
3. スパイクへの打撃力集中
4. 撃鉄式機構による第二衝撃
5. スパイク先端からの内部衝撃波
という多段構造を持つ。
■攻撃スキル
通常攻撃:格闘
武器や特殊機構を使用せず、強化人間としての純粋な身体能力で攻撃する。
ファブリカにとっては必殺技ではなく、武器を取り出すまでもない対象へ行う通常攻撃。
パンチ
一般的な木造建築を一撃で倒壊させる威力。
柱や壁を拳で粉砕し、そのまま建物全体を崩壊させる。
キック
重戦車を十数メートル蹴り飛ばし、蹴撃そのものによって車体を変形させる。
掴み攻撃
敵の頭部を片手で掴み、そのまま壁面や床へ叩きつける。
壁と敵の頭部を同時に粉砕する。
一撃で破壊できなければ、掴んだまま何度も叩きつける。
救済執行
敵との距離に応じて、使用武器を変更する複合射撃スキル。
近距離~中距離
ブレダM37重機関銃を連射する。
複数の救済対象や、広範囲を制圧する際にも使用する。
遠距離
NTW-20対物ライフルによる精密射撃を行う。
対象の頭部、動力部、装甲の弱点などを狙う。
敵が距離を詰めればブレダM37へ、敵が離れればNTW-20へ即座に持ち替える。
情熱的な愛情
SMAW-NEを両手に一本ずつ構え、二基を同時または連続して発射する。
左右の異なる対象を狙うことも、同一対象へ二発を撃ち込むことも可能。
重装甲、大型目標、強固な遮蔽物の破壊に使用する。
「たくさんの愛が必要なのですね♡」
「でしたら――私の情熱を、すべて受け取ってください♡♡♡」
「情熱的な愛情――執行します♡♡♡♡♡」
衝撃的な愛
使用条件:テンション中から使用可能
ウォーピックによる高速の連続殴打。
一本を片手で連続して叩き込むほか、両手に一本ずつ持ち、左右から交互に殴りつける。
対象の装甲、骨格、肉体が破壊されても、救済が完了したと判断するまで連打を続ける。
「愛は一度だけでは伝わりませんよね♡」
「何度でも♡ 何度でも♡ きちんと伝えて差し上げます♡♡♡」
平らげる愛
使用条件:テンション中から使用可能
ウォーピックを大きく振り上げ、上方から対象へ叩きつける単発高威力攻撃。
重量70kgの超重量合金と、漆黒のヘッドへ集中した打撃力によって、対象を地面ごと押し潰す。
倒れた対象への追撃や、跳躍からの落下攻撃にも使用する。
「まだ少し形が残っていますね♡」
「綺麗に平らげて差し上げます♡♡♡」
神へ捧ぐ愛
使用条件:執行搥「アガペー」の使用許可確認後に使用可能
アガペーによる二段打撃。
第一撃では四基のロケットブースターを点火し、横薙ぎまたは下方からの打ち上げを行う。
対象の姿勢、装甲、内部構造を破壊し、転倒または浮遊させる。
続く第二撃では、アガペーを頭上へ振り上げ、再びブースターを点火。
逃げ場を失った対象へ上方から振り下ろし、地面ごと粉砕する。
二度の打撃の両方で、撃鉄式衝撃増幅機構とスパイク先端からの衝撃波が作動する。
「執行搥アガペー、使用許可を確認しました♡♡♡」
「まずは、その身を捧げる準備を整えましょうね♡」
「そして残るすべてを――」
「神へ捧げます♡♡♡♡♡♡」
■必殺技
救砕拭罪アガーペイン
執行搥「アガペー」を使用する最終必殺技。
アガペーを頭上へ掲げ、槌頭後部の四基のロケットブースターを最大出力で点火。
ファブリカ自身の膂力とロケット推進によって超加速させた槌頭を、対象へ向けて上方から振り下ろす。
命中した瞬間、打撃面の無数のスパイクが対象へ食い込む。
同時に槌頭内部の撃鉄式衝撃増幅機構が作動し、後部重量機構が前方へ高速スライド。
増幅された衝撃波が、スパイク先端の穴から対象内部へ一斉に放出される。
外側からの超重量殴打と、内側へ浸透する衝撃波によって、装甲、骨格、内臓、動力機関、関節、内部フレームのすべてを同時に破壊する。
結果は、文字どおりの粉砕。
対象を原形が残らないほど叩き潰し、その全身を余すことなく主の御許へ送り届ける。
「救済とは、罪を拭い去ること……♡♡♡」
「罪を拭うには、その身を残してはいけません♡♡♡♡♡」
「愛によって救われ――」
「粉々になって主へ還りなさい♡♡♡♡♡♡」
「救砕拭罪――アガーペイン!!!!!!」
■代表台詞
戦闘開始・名乗り
「Freude, schöner Götterfunken, …」
「Tochter aus Elysium, …」
「Wir betreten …」
「初めまして……私はシスターファブリカと申します」
「おめでとうございます。あなたは救済対象として選ばれました♡」
「これより、救済を執行します♡」
通常の救済執行
「暴れると痛いですよ?」
「大人しくしていてくださいね。頭を撃てば、きっと痛みを感じる間もなく主の御許へ導かれますから♡」
「大丈夫、ちゃんと粉々にして救済してさしあげますから♡」
強靭な対象に対して
「まあ♡ なんて強靭な肉体でしょう♡」
「これも神の寵愛♡ あなたは神に愛されていたのですね♡」
「でしたら、ご安心ください♡♡♡♡♡」
「残りの体も……♡ 残さず送り届けて差し上げますから♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
アガペー使用時
「安心してください♡♡♡♡♡♡♡♡」
「きっとあなたにも、無償の愛が与えられますから♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
■執行官の遺書
我々は失敗した。
認めなければならない。
あれは、我々が制御できるようなものではなかった。
シスターファブリカ。
あれは羊の皮を被った野獣だ。
いや、そんな言葉ですら生温いのかもしれない。
善良な顔をして人に近づき、優しく笑い、怪我人を介抱し、被災者を救助する。
瓦礫に潰された人間を見つければ、自分の身など顧みず助けに向かう。
泣いている子供がいれば頭を撫でる。
老人の荷物を持ち、疲れた職員には休むよう声をかける。
誰もが、あれを善良な人間だと思った。
我々もそうだった。
だが夜になれば、あれは人を殺した。
一人ではない。
十人でもない。
たった一人で何十人もの人間を追い詰め、殺した。
確認した限り、死んだ者は悪人ばかりだった。
窃盗犯。
暴行犯。
詐欺師。
人を食い物にしていた者。
法を破り、それを何とも思わなかった者。
だから最初は問題ないと思った。
危険ではあるが、対象を限定できている。
制御可能だ。
むしろ有用だと。
我々は、そう判断した。
大間違いだった。
あれにとって罪の大小など関係がない。
一度「執行対象」と認識された者に、生存という結末は存在しない。
逃げても殺す。
泣いても殺す。
謝っても殺す。
反省しても殺す。
子供であろうが、老人であろうが関係ない。
そして何より恐ろしいのは――
あれは怒っていない。
憎んでもいない。
笑っている。
心の底から相手を案じながら殺す。
痛くないように。
怖くないように。
苦しまないように。
そう言いながら、確実に殺す。
生き残った執行対象は、私の知る限り一人もいない。
我々は強化処置が原因だと思おうとした。
感情増幅に問題があった。
制御系に欠陥があった。
調整を誤った。
そうであってほしかった。
だが違う。
記録を洗い直して分かった。
あれは強化される前から、既にああだった。
我々が怪物を作ったのではない。
我々はただ――
既に完成していたものに、怪物じみた力を与えてしまった。
調査が足りなかった。
違う。
そんな言葉で誤魔化してはいけない。
ずさんだったのだ。
都合のいい部分だけを見た。
善良であること。
人命救助に積極的であること。
弱者を慈しむこと。
命を商品として扱う思想を嫌うこと。
それらを見て、「この人間なら大丈夫だ」と判断した。
そのすべてが本心だった可能性など、考えもしなかった。
人を心から愛しているからこそ殺せる人間がいるなど、誰が想像する。
私は何度も、あれの笑顔を見た。
あの笑顔が偽物であってほしかった。
善人の仮面を被った悪魔であった方が、どれほど理解しやすかったことか。
だが今では分からない。
もしかすると、あれは一度も仮面など被っていなかったのかもしれない。
被災者を助けていた時も。
子供に微笑んでいた時も。
人を撃ち殺していた時も。
あれは最初から最後まで、同じ顔で、同じ気持ちで人間を愛していたのかもしれない。
もしそうなら――
我々は何を強化してしまったのだ。
私はもう、あの女の監察を続けられない。
次に報告書へ記載される「救済対象」が、誰になるのかも分からない。
私かもしれない。
この遺書を読む者かもしれない。
だから、これだけは残しておく。
シスターファブリカを制御しようなどと考えるな。
説得できるとも思うな。
善良さを信用するな。
悪意がないから安全なのではない。
あれには悪意など必要ない。
愛だけで、人を殺せる。
我々は失敗した。
どうか、同じ失敗を繰り返さないでくれ。
認めなければならない。
あれは、我々が制御できるようなものではなかった。
シスターファブリカ。
あれは羊の皮を被った野獣だ。
いや、そんな言葉ですら生温いのかもしれない。
善良な顔をして人に近づき、優しく笑い、怪我人を介抱し、被災者を救助する。
瓦礫に潰された人間を見つければ、自分の身など顧みず助けに向かう。
泣いている子供がいれば頭を撫でる。
老人の荷物を持ち、疲れた職員には休むよう声をかける。
誰もが、あれを善良な人間だと思った。
我々もそうだった。
だが夜になれば、あれは人を殺した。
一人ではない。
十人でもない。
たった一人で何十人もの人間を追い詰め、殺した。
確認した限り、死んだ者は悪人ばかりだった。
窃盗犯。
暴行犯。
詐欺師。
人を食い物にしていた者。
法を破り、それを何とも思わなかった者。
だから最初は問題ないと思った。
危険ではあるが、対象を限定できている。
制御可能だ。
むしろ有用だと。
我々は、そう判断した。
大間違いだった。
あれにとって罪の大小など関係がない。
一度「執行対象」と認識された者に、生存という結末は存在しない。
逃げても殺す。
泣いても殺す。
謝っても殺す。
反省しても殺す。
子供であろうが、老人であろうが関係ない。
そして何より恐ろしいのは――
あれは怒っていない。
憎んでもいない。
笑っている。
心の底から相手を案じながら殺す。
痛くないように。
怖くないように。
苦しまないように。
そう言いながら、確実に殺す。
生き残った執行対象は、私の知る限り一人もいない。
我々は強化処置が原因だと思おうとした。
感情増幅に問題があった。
制御系に欠陥があった。
調整を誤った。
そうであってほしかった。
だが違う。
記録を洗い直して分かった。
あれは強化される前から、既にああだった。
我々が怪物を作ったのではない。
我々はただ――
既に完成していたものに、怪物じみた力を与えてしまった。
調査が足りなかった。
違う。
そんな言葉で誤魔化してはいけない。
ずさんだったのだ。
都合のいい部分だけを見た。
善良であること。
人命救助に積極的であること。
弱者を慈しむこと。
命を商品として扱う思想を嫌うこと。
それらを見て、「この人間なら大丈夫だ」と判断した。
そのすべてが本心だった可能性など、考えもしなかった。
人を心から愛しているからこそ殺せる人間がいるなど、誰が想像する。
私は何度も、あれの笑顔を見た。
あの笑顔が偽物であってほしかった。
善人の仮面を被った悪魔であった方が、どれほど理解しやすかったことか。
だが今では分からない。
もしかすると、あれは一度も仮面など被っていなかったのかもしれない。
被災者を助けていた時も。
子供に微笑んでいた時も。
人を撃ち殺していた時も。
あれは最初から最後まで、同じ顔で、同じ気持ちで人間を愛していたのかもしれない。
もしそうなら――
我々は何を強化してしまったのだ。
私はもう、あの女の監察を続けられない。
次に報告書へ記載される「救済対象」が、誰になるのかも分からない。
私かもしれない。
この遺書を読む者かもしれない。
だから、これだけは残しておく。
シスターファブリカを制御しようなどと考えるな。
説得できるとも思うな。
善良さを信用するな。
悪意がないから安全なのではない。
あれには悪意など必要ない。
愛だけで、人を殺せる。
我々は失敗した。
どうか、同じ失敗を繰り返さないでくれ。
■キャラクターの核心
シスターファブリカは、優しさを装った殺人者ではない。
彼女は本当に人を愛し、本当に魂を尊び、本当に他者の苦痛を心配している。
しかし同時に、魂を正しく裁けるのは主だけであり、その裁きを受けさせるために死を与えることこそが、最大の救済であると信じている。
彼女は命を軽視しているのではない。
魂を重視しすぎるあまり、現世の生命を軽視している。
人を商品として扱う者を許さない。
弱者や被災者を見捨てない。
普通に暮らす人々を心から守ろうとする。
その一方で、一度でも罪を犯した者には、年齢、立場、事情、反省の有無を問わず、平等に死を与える。
彼女にとって、
愛すること
罪を見逃さないこと
死を与えること
肉体を粉砕すること
魂を主の御許へ送り届けること
救済すること
罪を見逃さないこと
死を与えること
肉体を粉砕すること
魂を主の御許へ送り届けること
救済すること
これらはすべて同じ行為である。
平常時には、慈愛に満ちた執行聖女。
戦闘が続けば、強化人間として増幅された感情に飲み込まれ、自らの手で対象を叩き砕くことへ陶酔する。
そして最後には、無償の愛を意味する執行搥「アガペー」を振るい、救済対象を一片残らず主へ送り届ける。
すべては愛。
それが、シスターファブリカの揺るがぬ信仰である。