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それは信頼か…それとも信用か…

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それは信頼か…それとも信用か…  ◆Fy3pQ9dH66




森の木々に身を隠しながら、携帯電話のディスプレイに映る最後の一文に示された言葉を読み直しながら僕は考える。

――DEAD END


未来日記を用いた自分達の戦いでそれが示されるもの。
ENDの名のとおり、所有者の手によってこの先日記が書かれる事は無い。
だからその先の予知が表示されることは無い。
完全な行き止まり。
……絶対的な『死』の予言。

そしてその内容は、あの場に居た全員が『死』に繋がる様に読み取れた。

今まで自分も、そして由乃もDEADENDを立てられたことはあった。
だがこうして生きている。
そう、けして回避できない未来なわけではないのだ。
少なくとも3:10まではこのDEADENDが成立することは無い、まだ猶予はある。
実際は自分はその前に何らかの攻撃を受けることになるのだからもっと猶予は無いのだが
それでも、まだ出来ることはあった。

『媚びてくるあの女を始末したらユッキーに怒られちゃった』

そう、これだ。
間違いなく由乃による愛沢さんへの攻撃。
まずこれを第一に止めなくてはならない。
これさえ無ければグリードさんが襲い掛かってくることも無くなる。

でもそれは由乃だってわかってるはずなのに。
いつでも反撃できるようにと両手の機関銃にはしっかりと指がかけられている。

「大丈夫、わかってるよ」

そんな僕の思考を読み取ったのか、ポツリと由乃が呟いた。
警戒を緩めないように視線は僕へと向けず、無表情で一言だけ。

「あの女は殺さない……少なくとも"今"は」

そして続けられた言葉に一抹の不安を抱えながらも携帯を見直す。
書き換わる気配は無い。
だが由乃がわかっているなら3:00までなんとか時間を稼げばそれで問題ないはずだ。

たとえ相手が自分達を殺す気でいたとしても3:00までは……。


なのに――何故?


携帯を眺めていた視線をぼんやりと元に戻すと、そこに居たはずの由乃の姿は煙のように消えていた。
物音一つ立てず、ポツンと取り残されてしまった僕は頭を抱えるしかなかった。



由乃が何を考えているのか、僕にはさっぱりわからない。




☆ ☆ ☆


「ちっ……逃げ足が早ええっ!」

溢れ出る怒りを撒き散らしながらグリードは叫ぶ。
だがそのそばに、守ると宣言した少女の姿は無い。

『あんまり離れるとあの子が危ないゾ?』
「わかってんよ!」

パニックに陥る咲夜に注意を逸らしていた一瞬の隙に、雪輝と由乃は忽然と姿を消していた。
そしてその結果、咲夜の混乱はさらに増して行ったのだ。


「狙われとるんや。どこからもわからずいきなり攻撃される……もう嫌や嫌や……」

半狂乱になりながら手に持った銃をやたらと振り回す咲夜を制止しせめんとその腕を掴む。
だがそれを振りほどきながら咲夜は叫び続ける。
口吐き出され耳に届くのは、最早言葉にはなっておらず、音と表現した方が正しいかもしれない。
咲夜の表情は涙と鼻水にまみれ、とても見れたものではなかった。

(しょうがねえ……)

顔をしかめ右拳を軽く握り締めると――咲夜の鳩尾へ叩き付けられた。
一瞬の呻き声を零しながら咲夜の身体が支えを失ったようにグリードの身体へと倒れこんできた。

『おイおイ』
「気絶させただけだ、このままだとどうしようもねえだろ?」

咲夜の身体を抱き抱え、近くの木の根元へ横たわらせる。
(俺様の部下にしようとしたことをそのまま返してやるよ)
そう考え、手にした降魔杵を握る手がブルブルと震える。

『で……どうすルつもりダ?』
「決まってんだろうがっ! さっさと奴らがどこに逃げたか教えやがれ!」

そんなやり取りが合った。
冷静さを欠いたグリードの態度に彼の意識の中、リンは呆れた様なため息を漏らす。
されど傍若な理由ではありながらも彼の目的に賛同できないと言うわけではない。
殺し合いと言う行動を遂行している輩を黙認できないと言う点では二人の利害は一致していた。
目を離して一分も立ってない。
遠くへ逃げれるはずは無いのだ。

『左手の方角ダ。二つあった気が離れて一つがこっちに近づいてきていル』
「一人でこっちに向かってきているってか? いい度胸してやがる」
『気を抜くなヨ。もう近いゾ』

その刹那。

断続的な銃声が鳴り渡り、グリードの足元の土がはじけ飛んだ。
反射的に下半身を硬化させながら右へ向かって地を蹴る。
硬化が間に合わず交わしきれなかった数発がグリードの右足をかすめ肉片が弾けとび
今まで居た空間を銃弾が通過し真後ろにあった木へと突き刺さっていた。

「ちっ――」

悔しげに漏れ聞こえてきた女の声が苛立ちを募らせる。
先程の由乃とか言う女の声に間違いは無かった。
そして草木を踏む音が小さく消えていく。

素早く体勢を立て直すと、残響のした方角へと向かって地を蹴ろうと立ち上がろうとする――が
普段なら一瞬で治るはずの足の傷がなかなか再生されるそぶりを見せない。

(……うざってえ。悉く奇襲が好きなようだがな……だが逃がさねえ!)



☆ ☆ ☆


最初、私は何よりも先にあの女を殺すつもりだった。
でも予知通りならそれはまずい。
あの女は殺さない。
違う、殺したいけどDEADENDを回避するためだ、殺せないが今は仕方ない。
だがあの男は別だ、だから矛先を変えた。
ユッキーにとって百害あって一利なし。
ユッキーがそばにいない状況で殺せさえすればユッキーが襲われる事も無い。
一石二鳥の策だったはずだ。
でも私が思考を変えた時点では予知は覆らなかった。
ならば実行すれば……?

ユッキーに言えば間違いなく止められるか逃げようと言うだろう。

そんな考え甘いよユッキー。

……でも私の考えも甘かったのか。
私は荒ぶる呼吸を治めるように息を吐き、呼吸をゆっくりと変える。
聳え立つ大木に身を隠し周囲を探るように目を凝らすが、あの男の姿はどこにも見当たらない。
逆に言えば私の姿も向こうからは確認できないはず。
このままやり過ごせるか……と緊張の糸が少し切れた直後――

「――由乃っ」

不意に私の肩へ置かれた暖かい手の感触、そして聞き慣れた大好きな声が私の耳に届いた。

(ユッキー!)


――こうなるのは予想通りだったんだけど。
ユッキーが振り返った私を凄い形相で睨んでいる。
それが凄い悲しくて、ユッキーの顔をまともに見れなくて、怖くて目を逸らす。

『知るか』

再会する前、ユッキーに言われた最後の言葉を思い出す。
もしかして……また?
嫌、もうユッキーに嫌われたくない!

でも。

「早く行こう」

私の手をぎゅっと握ってくれた。
反射的に顔を上げたら、そこには優しいユッキーの笑みが広がっていた。

あれ、怒ってないの?

そう聞きたいけど聞けない。
だって怒っているのは間違いないよ。
でも、なんだろう。
前と違う。
私を見つめる瞳がもっと優しくなってる。
こんな瞳を向けられたことは――ないよ?

「そんなに怯えなくても、何かは知らないけど僕の為にやろうとしてくれた。そうだろ?」

え?

「僕は由乃を信じると決めた」

え? え?

「だから由乃も僕を信じて。一人で何でもしようとしないで、ちゃんと話して」

なんで……急に、そんな?
だって、ユッキーは高坂を撃った私に凄い怒ってて、え?

そんな疑問が沸いたけど、私の手に伝わってきたユッキーの手の暖かさが、そんなもの消し飛ばしてしまった。

ユッキーが私を見てくれてる!


うん、わかったよユッキー。



……勝手なことしてごめんね。



☆ ☆ ☆



今はただがむしゃらに走ることしか出来ない。
自分の無力さが憎い。
獣の槍が無いだけで自分はこんなに体力が無かったのかと潮は顔を歪める。

「置いていくぞ?」

少し前を蝉が先導しながら走ってくれている。
ぶっきらぼうな口調で辛辣にも聞こえるが、明らかに自分のペースに合わせて距離を離さないようにしているのが見え見えだった。

「さ、先に……」

心臓が口から飛び出そうなぐらい脈動している。
代わりに潮の口から飛び出たのはそんな言葉だった。
後ろを振り返りバック走のまま潮へ呆れた様な視線を送る。
その息は一つも乱れてはいない。

「ああ? 依頼はお前と一緒に行動しろってことだぜ?」

先程言っていたことと明らかに矛盾している発言。
依頼への義務感か、それとも蝉なりの照れ隠しからか。
どちらとも判断はつけ難かったが、なんにせよ足を引っ張っている自分が情けなかった。

噴水のように湧き出る汗が顔中を濡らしている。
拭っても拭っても止まらない汗にすら憤りを感じる。

そして目に入りそうな汗を拭おうと腕を顔に上げた瞬間。
蝉がぴたりとその場に止まったのに気づくものの、勢いは止まらずその背中へと顔面を打ち付ける。

「ってて……」

尻餅を突きながら鼻を擦り蝉を見上げる……が、蝉が神妙な顔つきで右の空を見上げていた。

「また鳴ったぜ、さっきより全然近い」

『また』と言う言葉に潮の唾がゴクリ音を立て喉を通り抜ける。

蝉曰く、先程銃声らしいものが聞こえたらしい。
らしいと言うのは聞こえたのが蝉だけで潮には聞こえなかったからだ。
空耳などではなく本当に銃声だったとしたなら、誰かが戦っているのかもしれない。
突き動かされるように潮の身体はその方向へと一目散に走り出していた。
かなり遠いから間に合わないと言う蝉の静止も聞かず。

それが再び鳴ったと言う、しかもかなり近い。
必死だったからなのかわからないが潮の耳には届かなかった。
いや、聞こえていたのかもしれないが銃声と認識できなかっただけなのか。

「ど、どっち?」
「この方向をまっすぐだな……」
「急ごう、蝉兄ちゃん!」

聞くや否や潮は再び駆け出した。
最初の再現と言わんばかりにそっくりな行動が、蝉の笑いのツボに入ったのか

「遅い原因はおまえだってーの」

口元から小さな笑みをこぼし、再び先導を切った。





☆ ☆ ☆


――――――――――――――――――――――――――――――――――――

3:00

媚びてくるあの女を始末したらユッキーに怒られちゃった。
しかも、ユッキーと私に細い目の男が襲い掛かってきたよ。
ゴメンねユッキー、でも絶対由乃が守るから!
それと、怒ってるユッキーもかっこよかったよ。



3:10

ユッキーが男の攻撃でピンチ!
庇ったけど間に合わないよ、嘘でしょユッキー!!!!!
すぐにユッキーの仇を取ったけど、結局相打ちになっちゃった……。



グリードに2nd『我妻由乃』は殺される。

DEAD END

――――――――――――――――――――――――――――――――――――



変わらない日記の内容と、対称に時の流れを告げる時計を交互に見つめる。
3:00まであと1分。
少なくとも自分達が何もせずあと1分逃げ切れば予知は変わるはずだ。
それが良い方向なのか悪い方向なのかはわからないけど。

そう。

変わると思っていたんだ。

グリードさんも僕らを見失っていたのに。

時間はあとわずかだったのに――


「グリードさんまでウチを……」

いつ現れたのだろう。
ほんの数時間程度の付き合いでしかなかったけれど、絶対に忘れない。
小柄な体躯。
まっすぐに整えられた髪形。
綺麗な顔立ち。

でも、僕を睨み付ける瞳からは色が消え、光に満ちていたあの表情の面影すら残っていなくて、一瞬彼女かどうかなのかを疑ってしまった。

口が小さく動き、暗い呟きが僕の耳に届く。
僕らに向けて発せられたのかも判別しにくい、独り言に近い細く重い声。

そして絶叫と共に目の前の愛沢さんがエアガンの銃口を向けて――

僕が制止の声をかける暇も無く由乃の身体が動いて――



彼女らの手に収まっていた二つの銃口から同時にから銃声が放たれ…………目の前に鮮血が舞った。





☆ ☆ ☆


『こっちじゃないナ』
「んあぁ?」
『別の二つの気が合流しタ。そしてあの子が置いてきた場所から動いてル……その二つの場所ニ』
「ふっざけんじゃねえぞ!」

じゃあなにか? 
見当違いの奴を追ってたってことか?
……使えるようで使えない能力だぜ。
示されたのはリンの言うとおりに進んでいた方向とは逆方向……つまりは真後ろ。
慌てて180度身体を反転させると再び駆け出す。

「もっと早く言えよそう言う事はよっ!!」
『無茶言うナ、ただでさえ中から神経磨り減らしてやってるんダ。だったら外に出せって話だろうウ?』
「……けっ」

ウダウダ言い争っていてもしょうがねえのはわかっていたが、俺達が黙りこくったのはそんな理由からじゃない。
ここではない彼方から響いたその音は、リンの奴を、そしてこの俺様をも黙らすには大きすぎる音だった。

『良い予感はしないナ……』

いちいち余計なことばかり言いやがる。
だがリンの奴の言うとおりだ。
自分の想像に苛立ちばかりが募る。


そして暗闇の中、微かに浮かんだ人影に目が留まり……。

雪輝ってガキと由乃って女。

そして二人が見下ろすのは――横たわる咲夜の姿。

「てめえらあああああっっ!!」

己が胸の中に湧き上がる衝動に身体が震える。
叫ばなければその勢いに頭の中が弾け飛んでしまいそうなぐらいにゆでって熱い。

(許さねえ許さねえ許さねえ! 貴様ら二人とも絶対殺してやる!!)

「由乃!」
「でも、ユッキー・・・」
「大丈夫、僕を信じて!」

目の前の二人が言うや否や雪輝が一方へと跳ね、一瞬の躊躇を見せながらも由乃もまったくの逆方向へと駆け出した。

『何か狙ってるゾ、気をつけロ』
「ああ? 関係ねえよっっ!」

作戦なんぞ立ててようが知ったことじゃねえ。
追いついてぶっ殺す、ただそれだけだ。
どちらを追うか一瞬だけ迷った。
二人とも姿はもう見えなくなってたが、由乃って女が少しだが出遅れていた。
女の足だしこっちを追うほうが捕まえやすい可能性が高い。
足に力を込め、全力で地を蹴った瞬間、横目でチラリと咲夜を見やる。

『おい待てヨ、あの子をあのままにしていくつもりカ?』
「あいつらぶっ殺したらすぐ戻る!」
『そんな悠長な事言ってる場合じゃないだロ?』
「うるせえ! お前はいいから黙ってあいつらの場所を教えてりゃいいんだよ!」

生きているのか死んでいるのかわからない。
グリードの中にあったのは、どちらにしろそれ以上の苦しみを味あわせてやる、と言う感情。
頭に血が上りすぎているグリードに対する説得をリンは諦めた。
無作為に自分達が争っても身体の主導権を握っているのは結局グリードなのだ。
彼が咲夜を見捨てる気が欠片も無いことだけはわかっているのだから……。

『……勝手にしロ』


☆ ☆ ☆


雪輝・由乃・グリードがその場から去り数刻後。
血まみれで倒れる咲夜を見つめる視線が一つあった。
秋葉流は感情も何もこもっていない瞳でピクリともしない身体を冷たく見下ろす。

(生きちゃあいるようだが……まあオレの知ったことじゃねえか)

ほっぽって置けば死ぬだろう、と彼の興味は一瞬で咲夜から消えた。
彼の目的はこんな死にぞこないの子供を殺すことじゃない。
もっと醜く歪んでしまった……想い。……そして願望。

「流兄ちゃん!」

その想いを果たすために彼はどこまでも卑怯になろうと決意したのだ。
嫌われ、蔑まれ、その先にあるものが自分の辿り着きたい終着駅と信じて。
それは遠くない未来なのか、それとも永遠に手には入らないのか?

(教えてくれる人間はこいつらしかいねえよなぁ?)


高揚感にあふれる身体を必死に内へと押し留め、声の主へと小さく再会の手を掲げた。



【D-3/中央/1日目 早朝】

蒼月潮@うしおととら】
[状態]: 健康
[服装]:上半身裸
[装備]:エドの練成した槍@鋼の錬金術師
[道具]:支給品一式x2 不明支給品2つ
[思考]
基本: 誰も殺さず、殺させずに殺し合いをぶち壊し、主催を倒して麻子の仇を討つ。
1: 病院に向かい、ブラックジャックと会う。
2: 病院にブラックジャックがいなかったら一旦神社に戻る。
3: 殺し合いを行う参加者がいたら、ぶん殴ってでも止める。
[備考]
※ 参戦時期は27巻以降、白面によって関係者の記憶が奪われた後です。流が裏切った事やとらの過去を知っているかは後の方にお任せします。
※ ブラックジャックの簡単な情報を得ました。
※ 悲しみを怒りで抑え込んでいる傾向があります。


【蝉@魔王 JUVENILE REMIX】
[状態]: 健康
[服装]:
[装備]:バロンのナイフ@うえきの法則
[道具]:なし
[思考]
基本: 自分の意思に従う。操り人形にはならない。
0:目の前の流れた呼ばれた青年に不審感。
1: これが仕事なのか判断がつくまで、とりあえずキリコの依頼を受ける。
2: うしおと一緒に病院を目指す。
3: 襲ってくる相手は撃退する。殺すかどうかは保留。
4: 市長を見つけたらとりあえずそっちを優先で守る…つもり。岩西がいたら…?
[備考]
※ 参戦時期は市長護衛中。鯨の攻撃を受ける前です。
※ ブラックジャックの簡単な情報を得ました。

愛沢咲夜@ハヤテのごとく!】
 [状態]:気絶、左腕にいくつもの銃創、左手は半分欠けている
 [装備]:なし
 [道具]:なし
 [思考]
  基本:人を殺す気はない……が?
  1:雪輝・由乃・グリードが自分を殺そうとしていると思っています
 [備考]
  ※雪輝から未来日記ほか、デウスやムルムルに関する情報を得ました。
  ※異世界の存在は疑っています。
  ※グリードに裏切られたと思っています
  ※多大なストレスと恐怖を感じています。
   そのため疑心暗鬼に陥りやすくなっています。
  ※傷の度合いは急所は外れているが何らかの処置をしないと失血死するレベル

【秋葉流@うしおととら】
[状態]:疲労(小)、法力消費(小)
[装備]:禁鞭@封神演義
[道具]:支給品一式、不明支給品×1
[思考]
基本:満足する戦いが出来るまで、殺し続ける。潮に自分の汚い姿を見せ付ける。
 0:潮にあっさりと会えた事に興奮
 1:他人を裏切りながら厄介そうな相手の排除。手間取ったならすぐに逃走。
 2:高坂王子、リヴィオを警戒。
[備考]
 ※参戦時期は原作で白面の者の配下になった後、死亡以前のどこかです。
 ※蒼月潮以外の知人については認知していません。
 ※或の名前を高坂王子だと思っています。
 ※或の関係者、リヴィオの関係者についての情報をある程度知りました。


【エドの練成した槍@鋼の錬金術師】
国家錬金術師の試験等でエドワード・エルリックが練成した槍。
割と頻繁に練成している。しかし、特に秀でた力はなく、登場のたびに壊されているような気も…
彼が練成したものにしては比較的センスがいいと思うのだが…

【バロンのナイフ@うえきの法則】
ごく普通の軍用ナイフ。バロンは能力の基点として使ったが、これ自体に特殊な力は無い。

【禁鞭@封神演義】
離れた敵を打ち据える事に特化した、聞仲の持つシンプルながら強力なスーパー宝貝。
本来ならば数km先の敵も打ち砕く代物だが、制限の為射程がおよそ100m程度になり、威力も低下している。
その分使用者への負担も減少している。



☆ ☆ ☆





――――――――――――――――――――――――――――――――――――

3:10

ユッキーが必死に走ってる。
でもあの男はもう追ってないよ、安心してユッキー!


3:20
疲れきった顔をしてるけど、それもかっこいい!
抱きしめたくなっちゃうけど我慢しなくちゃ。
ユッキーまた困っちゃうよね。


3:30
ユッキーが私のことを心配してくれてる。
嬉しいよユッキー、すぐ行くから待っててね!


――――――――――――――――――――――――――――――――――――



「はあ……はあ……」

グリードさんがこちらを追ってくる様子は無い。
書き変わった予知を見る限りじゃ完全に逃げ切れた……しばらくは安全に休めそうだ。

でもグリードさんが追っていったのは由乃だと言うことを考えると気が気じゃない。
DEADENDが消えたことがせめてもの救いだけどそれでも不安は拭えない。

あの時愛沢さんを撃ったのは由乃の意思じゃない事はわかっている。
少なくとも由乃自身殺すつもりが無かったのはあの慌て方を見ればわかる、反射的に撃ってしまったのだろう。
だからそれは仕方が無いと割り切った。
これは愛沢さんが死んでいなかったから割り切れたのもあったけど、少なくとも由乃を責める事だけはしなかった。
結局ここまで予知通りになってしまったのだから。

そして日記は変わらかなかった。
ならばもう手段は一つしかなかった。

『僕がグリードさんに襲われ、由乃がそれをかばうという状況自体を無くす』

つまり僕らが一緒に行動すること自体がまずいわけでしかない。
由乃は最後までごねていたけれど日記で僕の安全は保障できるからと言う理由でしぶしぶ納得してくれた。

結果論だけ見ればうまく行った訳ではあったけれど、正直自分自身の行動に釈然としない。
別行動を取ったことにじゃない……その後だ。
別れてすぐ未来が書き換わって由乃のDEADENDが消えた時点で、由乃の所に戻ることだって出来たはずなのに。

"僕は弱い"から。
足手まといになることを避けてそのまま逃げた。
その時は最善の選択だと思っていたのに、身体を休めながら冷静になってみると自己嫌悪に踏み潰されそうになる。

『女のピンチに火中だって飛び込むのが男ってもんだろ!?』

7thの言葉が不意に頭をよぎった。
本当に最善の選択だったのかな?
これでもし由乃が死んだら、僕は……僕は……。


携帯を握り締め僕は立ち上がった。
今更ここでこうして悔やんでいたってどうしようもない。
無事合流できることを信じるしかない。
ならばこまねいているよりも可能性が高い行動を取った方が良いに決まってる。

合流場所は中・高等学校と話し合っていた。
グリードさんが病院を気にしていたから向かうのは危険と判断した為だ。
高町さんの事も気になるが今は由乃と合流する方が優先だ。

疲労の抜けきっていない身体に鞭打ちながらも僕は力の限り駆け出した。





僕は由乃を……信じる――




☆ ☆ ☆


一向に姿を捕まえることの出来ない標的に、グリードの苛立ちは頂点を突きぬけていた。
降魔杵を振り回し、周囲の森林に八つ当たりをするようになぎ倒しながら進む。

怪我の影響もあるだろう。

だが一番の誤算は由乃と言う少女をグリードもリンも甘く見すぎていたと言う事だ。
先に出会った咲夜という少女と同じようなただの一般人だと思い込んでいた事。
今追っている少女が殺し合いと言う非日常の世界を生き抜いていた事実を甘く見ていた。
雪輝から聞いたこともどこか子供の戦争ごっこみたいなものを想像していた。
自分達のやっている戦いに比べたら……と言う驕りがあった。

そして追いつけない今もそのことに気づくことは出来てはいない。
怪我と言う責任転嫁をする明確な理由が出来てしまっていたのだから。
さらに不運な事に、現状を深く考えることまでも許さない事が二人の前に起こってしまっていたのだ。

『まずいぞグリード……一……二、三……一人と二人組があの子の所に近づいてル』
「んだとっ!?」
『今追っている気があの女なのはおそらく間違いなイ。
 ただ、お前も足を負傷しているし向こうの足も早すぎル。
 あの子から探知できないぐらい離れたらまずいしこのままだとこっちも離される一方ダ』



何もかもが自分の思い通りに進まない現実。
全てのものが自分の支配物を勝手に弄繰り回す屈辱に耐えられず『強欲』は雄叫びを上げる。
全身を駆け巡る屈辱感をふるい落とす様に身体を震わせながら再び方向を変え走り出した。



(くそっ……どいつもこいつもふざけんじゃねえぞ!!)




【D-3/南/1日目 黎明】

グリード(リン・ヤオ)@鋼の錬金術師】
 [状態]:右足が銃弾による軽症、グリードの意識
 [服装]:
 [装備]:降魔杵@封神演義
 [道具]:なし
 [思考] 
  基本:自分の所有物を守る為、この殺し合いを潰す。神に成り代わる。
  1:咲夜の安否を確かめる
  2:自分の部下(咲夜)を狙った由乃も雪輝も許さない。
  3:病院に向かいたい。
 [備考]
  ※原作22巻以降からの参戦です。
  ※雪輝から未来日記ほか、デウスやムルムルに関する情報を得ました。
  ※咲夜を自分の部下だと認識しました。
  ※異世界の存在を認識しました。
  ※感情優先のグリードと人命優先のリンとの間で多少の摩擦が発生しています
  ※リンの気配探知にはある程度の距離制限があり、どの気が誰かなのかを明確に判別は出来ません


☆ ☆ ☆



――――――――――――――――――――――――――――――――――――


5:20
ユッキーが私のことを探してくれてる。
疲れてるよねユッキー。
すぐ行くから休んでてくれて良いんだよ!


5:30
ユッキーが笑顔で手を振りながら出迎えてくれたよ! 
ううん、由乃は大丈夫。どこも怪我なんてしてないよ。
待たせちゃってごめんね?


5:40
ユッキーってばぐっすりと眠っちゃった。
今はゆっくり休んでね

――――――――――――――――――――――――――――――――――――



【G-3/西/1日目 早朝】

天野雪輝@未来日記】
 [状態]:健康 疲労(中)
 [装備]:雪輝日記@未来日記 違法改造エアガン@スパイラル〜推理の絆〜、鉛弾19発、ハリセン
 [道具]:支給品一式x2、不明支給品1〜2
 [思考]
  基本:ムルムルに事の真相を聞きだす。
  1:由乃の制御。
  2:拡声器を使った高町亮子が気になる。
  3:咲夜の生死が気になる
 [備考]
  ※咲夜から彼女の人間関係について情報を得ました。
  ※グリードから彼の人間関係や、錬金術に関する情報を得ました。
  ※原作7巻32話「少年少女革命」で由乃の手を掴んだ直後、7thとの対決前より参戦。
  ※異世界の存在を認めました。
  ※未来日記の内容は行動によって変えることが可能です。
   唯一絶対の未来を示すものではありません。

【我妻由乃@未来日記】
 [状態]:健康 疲労(中)
 [服装]:やまぶき高校女子制服@ひだまりスケッチ
 [装備]:ダブルファング(残弾75%・75%、100%・100%)@トライガン・マキシマム
 [道具]:支給品一式×2、ダブルファングのマガジン×8(全て残弾100%)、不明支給品×1(グリードは確認済み)
 [思考]
  基本方針:天野雪輝をこの殺し合いの勝者にする。
  1:ユッキーの未来日記に連絡し、現在の持ち主と接触。なんとしても取り返す。
  2:ユッキーの生存だけを考える。役に立たない人間と馴れ合うつもりはない。
  3:邪魔な人間は機会を見て排除。『ユッキーを守れるのは自分だけ』という意識が根底にある。
  4:『まだ』積極的に他人と殺し合うつもりはないが、当然殺人に抵抗はない。
  5:ミズシロと安西の伝言相手に会ったら、状況によっては伝えてやってもよい。
 [備考]
  ※原作6巻26話「増殖倶楽部」終了後より参戦。
  ※ 電話の相手として鳴海歩の声を「ミズシロ・ヤイバ」、安藤兄の声を「安西」として認識しています。

【ダブルファング@トライガン・マキシマム】
リヴィオ・ザ・ダブルファングの用いる二丁揃って一つの短機関銃。
しかも一丁が二つの銃を前後両方に発射できるように組み合わせた物であるため、実質四丁の銃を使用できるに等しい。
使い手の力量次第では片方を左右方向、片方を前後方向に向けることで四方全てを同時に射撃可能であるため死角が存在しない。
気配察知や直観力に長けた者が使うならば非常に強力な武装となる。
今回支給されたマガジンは八つと多めに感じる数だが、四つの銃口それぞれに個別にセットすることを考えると実質予備マガジンは二つである。
小型化され、一般人でも使用可能なようにされているがその分殺傷能力は落ちている。


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