岡田耕始

【岡田耕始】
…メガテンシリーズのメインプログラムを担当する。また、全体のディレクションも兼ねる。開発のキーマンなのだ。



 もうすでに真・女神転生の続編にとりかかっています。今回は前作に比べてかなり容量をアップする予定です。このプラスの容量でどう”質”の向上をはかるかがポイントですね。マップを拡大していくとか、ストーリーをどんどん長くしていくとかいった量の部分にこだわるのではなくて、あくまでも質の部分です。

 例えば合体。4身合体とかを考えてるわけではありません。複雑化に向かうんじゃなくて、真・女神転生の剣の合体のように、何か意外性のあるアイテム同士の合体なんか面白そうですね。あとは、イベントのグラフィック演出の充実。そしてひとつひとつのイベントの会話バリエーションを、もっと増やして豊かにしていきたい。

 これは前作の反省点から生まれたことなんですけど、アイテムの種類が多いわりにあまり使えなかった。どう効果があるのか明確に伝わらなかったと思うんですね。ですから次回作では、アイテムの”鑑定”という要素を入れるつもりです。あと店のシステムも同時に何個でも売り買いできるようにしたいですね。

 まあ、こんなアイデアはいろいろあります。が、一番大変なのは、やはり前作を超えなきゃならないというプレッシャーとの戦いですね。ある意味で極めちゃった部分があるんで……。

 大きくこのシリーズを見ていくと、僕がもっとも大切にしていきたい部分というのは展開の自由さということ。決められたレールの上でのゲーム進行じゃない。絵本的なゲームじゃない。とにかくこっちからなるべく豊かな問いかけをして、プレイヤーが物語を自分で作れるようなゲームを完成させたいですね。


最終更新:2018年12月22日 16:44