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  • 真贋バトルロワイヤル
  • Gの迷宮/絡み付く闇を切り裂いて

真贋バトルロワイヤル

Gの迷宮/絡み付く闇を切り裂いて

最終更新:2025年07月16日 11:47

匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
◆


「お前は後回しの予定だったが…気が変わった。今すぐ遊んでやるよ!」
「え、なっ……!?」

気怠い動作で振り返るのも束の間、全身をバネに変え跳躍。
宙での一回転を乗せた振り下ろしを、ユメの頭上から見舞う。
優先対象が自分へ移った驚きは一瞬に留め、体は即座の対処へ動く。
アメンの強化形態が齎す反応速度は、生身の時を遥かに超える。
電光石火もかくやの速さで腕を振り上げ、大剣による防御に成功。
相応の重量を誇る得物であっても、重みを感じさせず振るえるのが今のアメンだ。

分厚い刃と細身の刀身が喰らい合い、キリキリと摩擦音が鳴る。
高周波振動と高熱波、二つの特性を持ち合わせた金色の大剣。
アメンの得物と打ち合えば、並の武器など瞬く間に砕け使い物にならない。
しかしジンガが操る魔戒剣もまた、破壊不可能と言っても過言ではないソウルメタル製。
互いに折れず曲がらず、爪の先程の亀裂も生まれない。
武器の破壊が現実的でない以上、長々と膠着状態を維持する気は皆無。
両腕に力を籠め、ユメがアメンの膂力に任せて押し返す。

「おっと」

体勢が崩れた、いいや自分から剣を引きよろけてみせた。
踏み込み突き出された大剣へ、触れるかのように得物を添える。
自身を襲う脅威へ真っ向から歯向かうのでなく、あらぬ方へと受け流す。
虚しく宙を切り裂いた刀身を横目で眺めつつ、魔戒剣を軽く一回転。
がら空きの脇腹目掛け腕を振るい、悲鳴を心地いい音楽として奏でさせる。

聞こえたのは女の声に非ず、金属同士がかち合う音。
大剣を持つのとは反対の腕を翳し、腕部装甲で防御。
重量感ある鎧姿とは裏腹に、鈍重とは程遠い動きをアメンは可能にする。

引き戻した大剣を横薙ぎに振るうも、服の端にすら掠めさせない。
上体を大きく反らし回避、再び身を起こすや魔戒剣で袈裟斬りを繰り出した。
眩い装甲を刃が走るのを防ぐべく、大剣を防御に回す。
刀身同士の衝突音が一度響き、防がれたと分かればジンガの行動は迅速。
鍔迫り合いや打ち合いは避け、華麗な足捌きで死角へ移動。
仮面を叩き割らんと魔戒剣が牙を剥く。

頭部を守るパーツを砕き、顔を輪切りにした手応えはない。
幾度も感じた、己の得物が相手の剣によって阻まれる感覚。
両手持ちに変えたアメンの大剣がジンガを押し返し、足元を縺れさせる。
すかさず追撃へ踏み込むも、むざむざと斬られてやるつもりは無し。
片手で魔戒剣の鞘を掴み、顎部分を打ち抜く。
何のダメージにもならないが、僅かに動きが鈍れば釣りが出るくらいに上出来。
宙へ身を躍らせ、空振りの大剣を見下ろしながら着地を決めた。

「良い玩具が手に入ったなぁ?俺じゃなけりゃとっくにお陀仏だ」

軽口を叩きながらも、ロクに刃が通らない現実を冷静に受け止める。
生身でも魔戒騎士や魔戒法師複数人を圧倒するジンガだが、流石に少々分が悪い。
膂力や反射神経、堅牢な防御をこのまま突き破るのは簡単とは言えまい。

(この人……)

一方でユメもまた、仮面の下では緊張の面持ちを作る。
身体スペックの点では間違いなく、アメンに変身中の自分が勝る筈。
実際、敵の攻撃は一つも届かずにいる。
では向こうが弱いかと言うなら、そんな訳がない。
通常形態のアメン以上の能力がありながら、ジンガは生身で大剣を捌きノーダメージを保つ。
剣術に関しては素人のユメでも、相手の技量が非常に高いとは察しが付く。

何よりジンガはまだ、力の全てを見せていない。

「そうだな…折角『黄金』の剣士と遊んでやるんだ。俺も相応しい姿になってやらなきゃなぁ!」

新しい玩具を見付けた子供のように、期待と悪意で瞳がギラ付き出す。
空いた手を顔の前に翳し、次いで大きく振り払う動作に出た。
まるで人の皮を脱ぎ捨てるが動きの直後、変化が表れる。

闇が全身を覆い隠し、晴れた時そこに銀髪の男は影も形も存在しない。
赤黒く、鎧にも似た異形の肉体。
皮を剥いだかのおぞましき顔は、紅鬼か或いは悪魔か。

「――っ!!」

鮮血色に輝く瞳に射抜かれ、ユメの背を冷たいものが滴り落ちる。
古の時代より人々が恐れた闇が、明確な形を取り目の前に現れた恐怖。
絶望の到来を歓迎し、希望を捻じ伏せ喰らい潰す魔界の住人。
守りし者の使命を捨て、魂を腐らせた末に新生を果たした絶対悪。

ホラーとしての力を解放したジンガへ、頭ではなく本能が理解し命令を下す。
備えろ、さもなくば死ぬ。

他の誰でもない、自分自身が強く感じた悪寒を信じずにどうする。
疑問や躊躇の全てを捨て置き、ユメが両腕を跳ね上げた。
重量の一切を感じさせない速さで振るった大剣が、直後悪しき刃と激突。
十数歩分の距離を瞬きの間に詰め、眼前へ立つは紅き鬼。
一回り長大と化した魔戒剣と、守護者の大剣が再び牙を突き立て合う。

敵が生身であったら押し返せたが、もう違う。
重厚なアメンの装甲が見掛け倒しでないように、ホラー態のジンガも同様。
片方が腕に力を漲らせれば、負けじともう片方も膂力を発揮。
互いに押し込ませないし隙を晒さない。
膠着は数秒、示し合わせたかのタイミングで打ち合いへ持ち込む。

「そおらぁっ!!」
「っ、やあああああああああああっ!!」

生身の時でさえ速かった攻撃が、数段階上の脅威と化しユメを襲う。
一撃目は防御、二撃目は受け流し凌ぐ。
だが三撃四撃五撃と休む間もなく振るわれ、しかも異様に重い。
速さのみならず威力までもが、斬るのではなく粉砕すると言うべきソレへ昇華された。
ならばと、ユメも迷わず己の力を行使。
リザードアンデットの斬撃強化、ジャガーアンデットの高速移動。
二つを重ね合わせ真正面から迎え撃つ。

ジンガの恐るべき点は攻撃の激しさに加え、その実無駄な動きが欠片もないこと。
襲い来る剣は確実に急所を狙い、一つでも打ち漏らせばそこからはあっという間。
下手にダメージ覚悟で突っ込んだら最後、次の瞬間細切れ死体となっても不思議はない。
新たな力を得たアメンに変身中にも関わらず、ユメは嫌なイメージを拭えなかった。
かといって臆すれば勝てる戦いでないとも理解の上で、怯まず果敢に挑む。

首元へ駆ける魔戒剣を弾き返し、脳天目掛け大剣を振り下ろす。
大振りな動作で避けるまでもない、軽く身を反らし回避。
一動作の間にも剣を振るう手は止めず、胸部へジンガが切っ先を突き出した。
胸部装甲と特殊スーツをも貫き、豊満な乳房を串刺しに。
惨たらしい予想図を己が手で否定すべく、真下から大剣を振り上げ対処。

と、ジンガが更に一段階速さを引き上げ猛攻を繰り出す。
叩き付ける刃の暴風雨は、数十の斬撃が一纏めで放たれたかのよう。
戦慄の光景にも退きはしない、前へ出て剣を振るわねばむしろ危険と分かるから。

ボアアンデットの力を使い突進、踏み込む力を強化し剣戟を展開。
更には再びトリロバイトアンデットの力で、耐久力を上昇。
大剣のみならず肩や腕部のプレートをも使い、ひたすらにジンガの刃を急所へ当てさせない。
刃と刃が奏でる無骨な音楽は、一向に鳴り止む気配が訪れない。
聴覚機能が絶えず拾う中で、ユメの意識は眼前のホラーへ常に集中。

強い、小さく零れ出た二文字へ思いは集約している。
ダークマイト程の派手さや多彩さはない。
だが事、剣を用いた戦闘技術においては強敵以外の言葉が見付からなかった。
負ける気がないとはいえ、未だに持ち堪えられてる自分が不思議でならない。
大きく強化されたアメンの新形態と、剣術をアシストする各種機能。
ラウズカードの複数枚重ね掛け。
上記を経てようやく食らい付けるジンガの実力へ、気付けば堪らず問い質していた。

「こんなに強いのに……どうして羂索の言い成りになって、殺し合いにこの力を使うの!?」
「言わなきゃ分からないか?楽しいからだ!他に理由がいるなら、是非ともご教授願いたいねぇ!」

身を屈んで躱し、反対に大剣で斬りを見舞う。
予想の範囲内だ、刀身を殴り付け狙いを逸らさしてやる。
得物を引き戻す許可はくれてやらない、魔戒剣が突き進む先にはアメンの瞳。
レンズを砕き視界を奪う気だろうが、誰が大人しく受け入れるものか。
顔を逸らし避けながら、叩き割る勢いで大剣を振るう。
果実の如く砕け散るのは御免被る、同等の威力と速度で魔戒剣が迎撃。
互いに得物を挟み、至近距離で視線が交差。
片や心底楽しくて堪らないと笑い、片やその喜びは認められないと怒りを見せた。

「…っ!人を、殺す為に…ここまで強くなったの!?」
「さぁて、最初は違ったかもな?だがどうでもいい、過去の話だ。お前の方こそ、意味なく意地を張るなよ」
「何を……」
「折角新しい力が手に入ったんだ。誰かの為じゃない、自分の為に使ってみたいと思わないのか?自由気ままに暴れ回ってみろ、胸がスッと軽くなるぞ?」
「そんなの…絶対に思わないよ。私がこの力を使う理由は、傷付ける為じゃない!」

大剣を握る手に力が一層漲る。
アメンの性能やアンデットの力ではない。
断じて受け入れられない悪意の誘惑を跳ね除ける、ユメ自身の心火が燃え盛ったが故にだ。

「私の体で殺し合いをさせる羂索を、許せないから…大事な人達を、助けを求めてる皆を守りたいから…!この力は私に託された想い、あなたの思うような力とは違う!」

どこまでも相容れぬ男へ叫び返し、包み掛けた闇を払い除けた。
闇が濃さを増すのなら、善意という名の光も輝きを強める。
決定的に己とは違う存在と思い知らせる宣言へ、ジンガは暫し押し黙り、

「……お前と似た男を一人、知っている」
「えっ」
「同じ『黄金』ってだけでなく、こんなとこまで似るなんざぁ……偶然ってのも不愉快だな」

鼻で笑うように零れた言葉へ、ユメは思わず目を見開く。
どうしてだろうか、これまでずっと嘲りばかり口にしていたのに。
その男の事を話す声色に、違うものが宿ると感じたのは。
この瞬間だけは、真剣味が含まれてると思ってしまったのは。

「退がれ!梔子ユメ!」
「っ!」

思ってもみなかった反応へ固まるも、背後からの声で我に返った。
聞き返すより早く体は動き、言われた通りに跳び退く。
黙って見送るジンガではないが、直後放たれた灼熱は捨て置けない。
一瞬で包み込んだ大火力の炎へ、悲鳴の一つも上がらない。
黒々と燃える業火がホラーを完全に覆い隠し、輪郭すら確認出来なかった。

ユメがジンガと斬り合っている間、ギギストも手持無沙汰で見学していた訳じゃない。
グリオンの遣わした人形は滅んだが、邪魔な手合いは未だ健在。
当然ながら己が身を他者の、それも錬金術師とは無関係の輩に捧げる気は皆無。
やみのせんしのように話が通じる手合いとも思えず、排除を選択。
一撃で屠れるだけの火力を六腕に収束、逃れる隙を与えずに火炎地獄を味合わせた。

同じく冥黒の炎を操るスパナとて、辛うじて生き延びるのが限界だったのだ。
此度の威力はあの時以上、ギギストの意志抜きでの鎮火はまず不可能。
何とも呆気ない幕切れ――

「懐かしいなぁ、魔戒騎士だった頃を思い出す」

信じられない声が聞こえた。

「なん……だと……!?」

驚愕に凍り付くギギストが見つめる先で、冥黒の炎が急速に消え始める。
より正確に言うなら、火達磨にされた筈の男の元へ。
ジンガへと吸収されていく。

「悪いな、これでも火を使った遊びには覚えがあるんでね」

事も無げに言い放ち、冥黒の炎を完全に奪い取った。
ジンガという男にとって、魔戒騎士だった過去は単なる飾りじゃない。
闇に堕ちて尚も魔戒剣を操り、脅威的な戦闘力を発揮したように。
魔戒騎士としての能力をハイレベルに使いこなすホラー、それがジンガだ。

魔戒騎士が扱う術の中に、烈火炎装がある。
魔界の火を貯えた魔導具、魔導火の炎を武器や鎧に纏い強化を施す高等の技。
魔戒騎士の中でも少数のみが可能な秘奥義は、名を馳せた騎士であったジンガも我が物としていた。
過酷な修行を終えた魔戒騎士にしか扱えない魔導火を、力の一部とした経験。
人間を遥かに超越し、且つホラーの中でも上位へ位置する強靭な肉体。
二つが揃ったジンガだからこそ、冥黒の炎をも己が身へ取り込み糧へ変えたのだ。

「後継者でもない馬の骨が、我が炎をその身に宿すか…!」
「素敵なプレゼントをありがとよ。礼変わりだ、ヴェルダンで焼いてやるよ」

正統な後継者のスパナではなく、ギギストの意志で力を与えたやみのせんしでもない。
小賢しくも力を奪い取り、我が物のように振舞う。
傲慢を絵に描いた態度へ怒りを覚えるが、ジンガはどこ吹く風。
手に入れたばかりの炎を引き出し、全身へ纏わせる。
烈火炎装を彷彿とさせる姿で、灼熱の魔戒剣を大きく薙ぐ。

「くぅ…っ!」
「おのれ……!」

燃え盛る巨大な刃を飛ばし怯ませ、生まれた隙で突撃。
標的を最初と同じくギギストへ戻し、豪快に得物を振り回す。
対抗するのもまた剣だ、斬魄刀で以て防御。
しかしジンガの勢いたるや、破壊者の鎧を纏った時以上に苛烈。
ユメと斬り合いに興じた際をも超える、劇的な強化が起きてるのは明白。
よりにもよって自身が操る冥黒の炎を、利用された事実は度し難い。

「我の力を貴様なぞが使うなど、認めはせんぞ!」
「生憎だが、お前の許可なんざ誰も求めてない」

憤怒と挑発が交差し、先に動いたのは冥黒王。
空間転移で距離を取り、六腕にエネルギーを流し込む。
冥黒の炎を放射ではなく、火球状に変え連続発射。
重火器さながらの弾幕を張るも、ジンガにはまるで脅威と映らない。
余裕の態度を崩さずに、魔戒剣一本で凌ぎあっという間にギギストの元へ到達。
転移で逃げる隙はくれてやらない、焼いて切り裂く剣の餌食へと変える。

「させない!」

錬金アカデミーと冥黒王の戦いの場であったら、誰も助けになど入らなかったろう。
しかし此度は異界の者同士を集めた殺し合い。
正史では有り得ぬ邂逅を果たし、単なる敵とは見れない縁を結んだ少女がいる。
ギギストの死をユメは決して望んでおらず、迷いなくジンガの一撃を阻止。
大剣越しに伝わる重さが増しており、強敵が更に手強くなったと受け入れざるを得ない。

突き付けられた現実を前に、尚もユメの戦意へ翳りなし。
昂る魂の咆哮へ引き寄せられるように、左手へ現れる新たな剣。
火炎が消え去った時、銀に輝く片手剣が握られてあった。
仮面ライダーブレイドの力を秘めた、現在のアメンだから使える力。
ブレイラウザーと大剣を構え、二刀流でジンガと相対。

「次から次へと玩具が手に入って嬉しいだろうよ!折角だ、どっちが多く人間を斬り殺せるか競ってみるか!?」
「お断りするよ!私の剣は、殺す為にあるんじゃない!」

相も変らぬふざけた誘いを切って捨て、語り合いは言葉から刃へ。
ブレイラウザーは大剣より威力もリーチも劣る。
しかしその分、取り回しに優れ速さで勝った。
リザードアンデットの力で斬撃を強化し、乱れ突きを放つ。
全身に風穴を開け兼ねない猛攻も、ジンガを突破するには至らない。
剛腕をこれでもかと活かし、それでいて残像が生まれるスピード。
長大な得物を振るっているとは思えぬ斬撃の嵐を、双剣を駆使し寄せ付けない。
どのタイミングでどちらの剣を使うのが正しいか、アメンの機能を総動員し弾き出す。

得物を一本増やしただけで、勝てる相手でないのは承知の上。
ならば流れを変えるのは、ジンガが持たない存在か。
刀身を蹴り上げ、ブレイラウザーを持った腕ごと強引に跳ね上げられた。
大剣には手刀を叩き付け、カバーさせる隙を与えない。

魔戒剣がユメを切り裂くまで、指二本で数えるだけの時間も無し。
その僅かな猶予で十分だ、ギギストが空間転移を発動。
ユメを刃の間合いから遠ざけ、次元空間を通じジンガの背後へ移す。
振り返らずとも気配で察知し返り討ちにする気だろうが、そうはさせない。
真正面から斬魄刀片手に斬り掛かり妨害、魔戒剣を防御に回すまでが予想通り。
無防備な背へユメが双剣を振り下ろすも、咄嗟の判断で交差し盾に使う。
背後を見ないままで蹴りを放ち、双剣の刀身を足底が叩く。
剣の腕だけでなく、打撃一つとっても強化された一撃だ。
堅牢な鎧を纏っているにも関わらず、ユメの両足が地から離れ蹴り飛ばされる。

「散れ!『千本桜』!」

ユメが叩き付けられる前に転移させ地面へ降ろし、同時に自身の得物を解号。
銘を表すかの如く、桜吹雪の刃がジンガへ襲来。
一枚一枚を防ぐ間に、残る数百枚が体中を細切れに変える。
美しくも十全の殺意が宿った斬撃へ、取る手はあるか否か。
当然前者、魔戒剣へ更に炎を纏わせ振り下ろす。
一刀の元に散らされ、焼き払われる花弁の群れ。
斬魄刀の本来の使い手、朽木白哉相手に黒崎一護が月牙天衝を放った時にも似た対処法。
敵が数で押すならば、強力無比な一撃で捻じ伏せるまで。

尤も、届かない事くらいギギストの予想の範囲内。
灼熱の刃が己が身を焼く前に転移、宙へ陣取り炎を放射。
頭上からの目障りな熱さへ魔戒剣を振り被るが、迫る脅威は一つじゃない。
ディアーアンデットの力を引き出し、双剣へ青い火花を迸らせるのはユメだ。
電撃と炎が別方向より同時に放たれ、片方に気を取られればもう片方に焼かれるだろう。

「甘いな、ガキでも思い付く策だ」

だったら対処は簡単、両方纏めて消し去れば良いだけのこと。
全身の筋肉を活かし回転、火炎を纏った魔戒剣が渦を生み出す。
宙と地上、二方向からの熱はどちらも霧散。
防ぎ切ってはいお終いでは済まさない、体内に宿るホラーのエネルギーを引き出し操る。

ドス黒い血の色をしたエネルギーを、複数本の武器へ変化。
細身の剣や戦斧、大剣などを模したそれらをユメとギギストへ射出。
放送前に一戦交えた参加者、柊真昼こと仮面ライダーソロモンが使った巨大剣の生成能力を参考にした技だ。
一本一本の質を捨てた分、数でごり押し剣山を作り出す。
過去に戦った魔戒騎士達の得物がモチーフだと、ユメ達には知る由もなく。
串刺しを回避せんとギギストが転移術を行使、揃って難を逃れた。

逃げるだけに使った訳じゃない。
双剣の間合いへ一瞬で移動したユメが斬り掛かるも、そう来るとはジンガにも分かっていた。
鼻で笑い自身も得物を振るい、しかし桜吹雪が妨害に出る。
千本桜を先と同じく火炎の一刀で消し去り、その間に必要な工程をユメは終えた。

『ブレブレ!ストレート・フラッシュ!!』

スロットにメダルを装填し、必殺のエネルギーを付与。
トリガードーパントを切り裂いたのとは違い、双剣が輝きを帯びた。
闇を消し去る乱舞へ、光を飲み込む火炎刃で対抗。
手数で勝るユメ相手に、不利をまるで感じさせない猛攻をジンガが可能とする。
他へ意識を向けるのを許さぬ攻防の果て、弾かれたのは双剣。
無手となったアメンは最早、魔戒剣の贄に首を差し出す以外の道は――

『クロクロ クロコダイル!!』

「ッ!?チッ!」

当然ながら残されている。
ジンガ相手にはブレイドの力で戦ったが、アメンの真骨頂は多彩なフォームチェンジを活かした戦法。
左肩には爬虫類の太い尾が生え、右腕にはワニを模した顎を装着。
キズナレッドに抵抗を許さなかったパワーを発揮し、ジンガを挟み込む。

とはいえジンガ相手にこれだけでは心許ない、故に拘束をより強固なものにする。
途端に動きを鈍らせた原因は、ギギストの重力操作。
小範囲でジンガをピンポイントに狙い、ユメが技を使うのに支障を起こさせない。
心強いアシストへ礼を返しつつも、捕えた敵から意識は外さなかった。

『クロクロ!!クローズド・ダイン!!』

「これで決める!」
「そんなつまらない決着、俺が許すと思うか!」

跳躍し叩き付ける、シンプルながら一撃必殺の破壊力へ秀でた技。
戦闘不能へ持って行くつもりだろうが、素直に受け入れるジンガではない。
重力操作の影響下にある中で、火炎と邪気を漲らせ得物を振り被る。
ユメが早いがジンガが先か。
互いに敵に余計な真似をさせじとし、



『ヴァルバラドクラッシュ!』



弾丸の如き勢いで放たれた巨大工具が、ユメに命中した。

「うああああっ!?」
「なにっ…!?」

突然の痛みへ訳も分からず吹き飛び、衝撃でジンガの拘束が緩む。
何事かと首を捻るのは敵も同じだが、考えるのは一旦後。
ユメ共々叩き付けられる前に、顎を抜け出し地へ降り立つ。
訝しく周囲を見やれば、すぐさま横槍を入れた張本人が視界へ飛び込んだ。

「お前は……!」

その姿を知る者は、この場でギギストのみ。
紫を基調とした装甲に、左右非対称の仮面。
特徴的な二本角はレンチを模し、拾い上げた巨大工具も相俟って金棒を持った鬼そのもの。
殺し合いにおいて、変身出来る可能性はありながら終ぞ至れなかった戦士。
冥黒の三姉妹の一人との別れも、因縁深き錬金術師との決戦も知る事無く。
正史から外れた地にて、無念の死を遂げた男の末路。

仮面ライダーヴァルバラドに、変身者の魂は存在しない。
黒鋼スパナを取り込んだ金属生命体が、生前の記憶を元に模倣しただけ。
そこかしこに出現するNPC同様、参加者を襲う以外何もやれない傀儡。
今になって説明されるまでもなく、分かり切った事実としてギギストの前に現れた。

追跡する筈が、何故か向こうから顔を出した。
廃倉庫での戦闘を少々派手にしたせいか、音を聞き付けやって来たのか。
理由が何にしても好都合、わざわざ探す手間が省けた。
早急に死体へ戻し、こちらの役に立たせればいい。

「黒鋼、スパナ……お前はやはり……」

そう頭で分かっているのに、体はどうしてか動かない。
美学を重んじたA級錬金術師の熱を、全くと言って良い程感じない。
力の差を思い知って尚歯向かった気骨も、一ノ瀬宝太郎達と共にジェルマンを倒した強さの欠片も。
何一つとして存在しない、たかがNPC如きに弄ばれる肉袋。
受け入れる他ない現実を改めて目の当たりにし、何を思ったか。
放送前は意識しなかった不可解な感情が、ユメとの邂逅を経て自覚せざるを得なくなる。

『ガッチャーンコ!バースト!』

『カスタムアップ!オロチショベル!』

生前のスパナなら眉を顰めたろうギギストの様子にも、何ら反応を示さず。
参加者を襲うプログラムに従い、攻撃へ移る。
ケミーカードが無くとも再現可能らしく、派生形態へ変身。
レベル8のケミーを合わせ、両腕に巨大バケットを装着。
敏捷性を犠牲にパワーを上げ、狙った先には血染めの色をしたホラー。
偶然標的へ選ばれたジンガを、龍の意匠が睨み付ける。

「……ああ、そうかい」

が、当の相手は酷く冷め切った声で佇むのみ。
放って置けばミンチになるまで削り取られると、分かった上で何もしない。
正しくはする必要がない。
バケットがホラーの肉体へ触れた瞬間、ヴァルバラドの胴体から火花が散った。

無言のままによろけるヴァルバラドへ何が起きたか。
自身へ宿った力の影響だと知るのは、ジンガただ一人。
ラウズカードを錬成された冥黒シノンを喰らい、その影響が表れたのだ。
カテゴリー8、モスアンデットの反射能力をジンガも使えるようになっただけのこと。
ユメ相手には斬り合いを興じた為、使う気にならなかったが今は別。
高揚感を一気に萎えさせた死体を露骨に見下し、人間態へ戻る。

「NPCってのはどいつもこいつも……空気が読めねぇ、なぁ!」

『KAMEN RIDE DECADE!』

『ATTACK RIDE CLOCK UP!』

心底うんざりしたと言い放ち、破壊者の鎧を再び纏う。
続けて装填したカードのデータを読み込ませ、加速の世界へ侵入。
マスクドライダーシステムの使用か、若しくは時間そのものの停止。
上記の条件を満たさねば攻略は簡単ではない、クロックアップを発動。
動かないも同然のヴァルバラドを、ライドブッカーで幾度も斬り付けた。

『FINAL ATTACK RIDE KA・KA・KA KABUTO!』

やがって加速の世界から弾き出され、ダメージが一気に全身を駆け巡る。
滅多切りの痛みが襲い、何が起きたかを理解させる必要もない。
カブトの力を宿すカードを装填、タキオン粒子を右脚に流し込む。
ワームを屠った技で、無粋な乱入者の息の根を止めるのだ。

しかし認めない者がいた。
破壊者の前に出現する炎の壁、誰の仕業かは聞くまでもない。
呆れたように振り返れば案の定、手を翳す冥黒王の姿が。

「おいおい、まさかとは思うが…慈愛の心にでも目覚めたのか?」
「そ奴は我の後継者だった男。勝手な真似は謹んでもらおう」

睨み合う両者に流れる火花も、自我なきNPCには無関係。
不利を悟ったらしく、肉体を粘液のように崩しながらヴァルバラドが去って行く。
生存本能は無駄に強いのか定かではないが、気付いた時には去る背中すら見当たらなかった。

「……力はともかく、やる気を奪うのは天才的だな」

消化不良も良い所な幕切れに、戦意を保てる程図太くはない。
つまらなそうに吐き捨て、ライダーカードを取り出す。
身構えるギギストと、痛みに呻きながらも立ち上がるユメ。
戦闘続行の意志を見せる両者を鼻で笑い、バックルへ雑に読み込ませた。

『ATTACK RIDE INVISIBLE!』

「機会があれば続きを考えてやるよ。ああそれと、道外流牙に会ったら宜しく言っといてくれ。少なくとも、お前とは気が合うかもなぁ?」

ユメを指差し告げた所で、マゼンタ色の破壊者は消失。
周囲へ視線を張り巡らせても、現れる様子はない。
念の為に気を張るが、廃倉庫内からも気配が完全に薄れていた。

「逃げちゃったのかな……?」
「理解したぞ、迷彩化の類を使ったのだろう。とことん小賢しい男だ」

面白くもなさそうに吐き捨てた通り、既にジンガは透明化し去った後。
場を掻き乱すだけ乱し、気分で矛を収めるとは。
もう何度目になるか数えたくもないが、腹立たしい限り。

ともかく戦闘が終わったと分かり、ユメも生身へ戻る。
ふうっと疲労を乗せた息を吐き、途端に崩れ落ち尻もちをつく。
立ち上がろうにも体中がやけに重い、額の汗で前髪が張り付いていた。

「あ、あれ?私ってこんなに疲れてたっけ?ホシノちゃんと二人で砂漠を掘ってた時よりも、全然余裕な気がしたんだけどな……」
「お前の言っている内容は理解出来んが、消耗の理由なら理解出来る」

ダークマイト戦での傷を抱えたまま、シノンを相手取っただけじゃない。
仮面ライダーブレイドの力を宿した、新レリーフがユメの体力を更に奪ったのだろう。
ジンガとの戦闘時は気を回す余裕も無かったが、気を抜けると分かった瞬間に疲れが一気に襲った。
原典の世界にて、剣崎一真はキングフォームへの初変身後に意識を手放している。
同様に軽くない消耗がユメにあっても、何らおかしくはない。

体力に余裕のないユメを、マルガムに変えるのは難しくない。
従順な駒を一つ作り、改めてスパナを追う。
異論を挟む余地がなく、やらない理由があるなら教えて欲しいくらいだ。
疲労で顔色の悪いユメを言葉無く見下ろし、必要な道具をリュックサックから取り出す。

「………………食え。我に人間の食事は必要ない」
「わわっ。おにぎり?」
「体力を癒す力があるらしい。どの道我には無用の代物だ」

無敵がどうのと喧しいNPCを殺した際の戦利品を、ユメへ放り投げる。
どう見ても白米を丸め海苔で包んだ、何の変哲もないおにぎりにしか見えないが。
落ちていた解説書に、体力回復どうのと書かれていた。
眉唾だがしょうもない嘘をわざわざ載せる意味もない筈。
効果が本物でも、自分に不要なのは同じなので手放しても問題無い。

(何をしているのか、我自身にも理解出来んな……)

マルガムにするどころか、体力回復手段をくれてやる始末。
一体全体何をやってるのかを、己の事だというのに理解出来ない。
今更になって、この娘の為に支給品を使い錬成物を譲渡したのも理解に苦しむ。
どこからおかしな方へ思考が進み始めたのか。
スパナの死を知った時からだとて、何故こういった方向に行くのか。

(まるで理解出来ないが……)

必ず意味があるとの言葉が、頭から離れようとせず。
理解出来ないソレを、出来ないままで終わらせないで。
永き時を掛けてでも理解へ辿り着いたなら、無意味じゃないと本当に言えるのか。

ふと、どうしてか思い出す。
自身の理解を超え、101体全てのケミーを味方に付けた少年。
悪意を知らぬ馬鹿だとの理解が、実は間違いだったのだろうかと。
捨て置いた過去が今になって声を上げ、そんな自分がやはり理解出来なかった。

まあ取り敢えずは、

「うん!じゃあ頂くね。ありがとう、ギギストくん!」
「やめろ」

その呼び方をやめさせるのから始めよう。



【エリアF-9/廃倉庫内/9月2日/午後1時】

【梔子ユメ@ブルーアーカイブ】
状態:ダメージ(極大)、疲労(極大)、黒見セリカへの興味(大)、魔王グリオンへの怒り(大)
服装:アビドス高校の制服
装備:アメンバッグル&レリーフグリフバッジ(9種)@戦隊レッド 異世界で冒険者になる、ブレイドレリーフグリフバッジ@本ロワオリジナル
令呪:残り二画
道具:お助けカード@Fate/Grand Order、おにぎり×3@戦国BASARAシリーズ、ランダムアイテム×0~1、ホットライン
思考
基本:羂索の目的を知る
01:私の姿をした。羂索……
02:ジークくんと協力 殺し合いに乗り気でない参加者を探す
03:ホシノちゃんもいるんだ……
04:皆はどこまで飛ばされたのかな……
05:ノワルとアルジュナ・オルタは要警戒。
06:セリカちゃんアビドスの後輩なんだ!嬉しいな!
07:ギギストくんの話をちゃんと聞きたい
参戦時期:行方不明になった後
備考 ※ゲームに参加する前後の記憶が朧気です。 少なくとも自分が死んだような記憶はないです
※うてなからノワルについての情報を得ました。またノワルと対立した面々を信頼できる人物として認識しています
※お助けカードは残り2枚です
※ギギストの錬金術と複数の支給品、心意システムの影響でブレイドレリーフグリフバッジを入手しました。どのレリーフバッジを使ったかは後続の書き手に任せます。

【冥黒王ギギスト@仮面ライダーガッチャード】
状態:ダメージ(中)、疲労(大)、賢者の石の49.5%を保有、スパナの死に言いようもない感情、ユメへの困惑
服装:なし(多分あれで全裸)
装備:千本桜@BLEACH
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~1(錬金術に関係する物)、ホットライン、ゴージャスカグヤファイル@仮面ライダーガッチャード、レジェンドライダーケミーカード(アギト、龍騎、ゴースト)、未来のコアメダル×2@仮面ライダーオーズ、ドロップアイテム×1
思考
基本:異世界の力をも取り込み真の王座を得る……と考えていたが、どうする?
00:我は羂索を理解した。このままでいい……と思っていたが…。
01:異界の能力…どれも興味深い物ばかりだ。我の力とするにふさわしき力を選定するには丁度いい。
02:梔子ユメ、この娘は理解に苦しむ、が――
03:魔王グリオン…我の知るグリオンとは違うようだが…とりあえず我を狙う事は間違いないだろう。
04:我が同胞、黒鋼スパナ……遺体を取り込んだ奴(ELSスパナ)は確保するとして──
05:キラ・ヤマトは今は関わらないでおきたい。理解した筈だったが…何故ああなった??
06:やみのせんしに我の力を与えてはみたが、やはり耐えてみせるか。さて……考えねばな。
参戦時期:ガエリヤの力を取り込んだ直後
備考
※羂索を本人なりに理解したと思っていましたが、理解し直す必要が出てきたと考えています。
※ゴージャスカグヤファイルにはブレイドと電王とゼロワンのカードも付属していましたが、マルガムのような異形へと変化させ撃破されました。
※制限などがどうされてるかは後続にお任せします。
※ELSスパナを追う方向に行きました。
※手に入れたドロップアイテムについては後続にお任せします。

※廃倉庫内にT2トリガーメモリ@仮面ライダーW、マナメタルの結晶@戦隊レッド 異世界で冒険者になるが落ちています。



◆◆◆


「殺し合いをさせたいなら、水を差さないよう玩具どもに言い聞かせて欲しいもんだ。なぁ?」

喉を突き刺され、血を吐き出す異形へ同意を求めた。
返答は最初から期待していない、塵へ還る前に吸収。
素体ホラー如き何体喰おうと腹の足しにもならないが、多少の体力回復には役立つ。
ディケイドの力を取り戻す為の闘争といい、NPCも使い方次第ということか。
だからといってそう何度も茶々を入れられては、ジンガと言えどもうんざりする。

積み上げた屍の山に腰掛け、先の闘争を含めてここに至る経緯を思い出す。
目的地をアビドス高校から変更し移動の最中、聞かされた放送に特別惹かれた情報はない。
直後に起きたルルーシュの演説も同じ。
仮面ライダーエターナルが討たれたのは多少驚いたが、後を引く程かと言うと首を横に振る。
既に規格外の参加者を4人程知っており、魔境と呼ぶに相応しい環境ならば納得だ。
エターナルも強者であった、しかし6時間を生き延びるには届かなかった。

流牙の生存に関しても、然して思う事はない。
自分を二度も敗北へ追いやった黄金騎士だ。
魔戒剣が手元に無かろうと、容易く殺せる男な訳があるものか。
それはそれとして、再戦時には本来の得物を取り戻してもらわねば困る。
引き続き自分の方でも魔戒剣を探し、所持者の首共々流牙への土産にしてやろう。

「で、あのチビ助も生き残ってると」

本人にとって運が良いのか悪いのか、薫の生存も放送で確認出来た。
放送で衛藤可奈美とロロ・ヴィ・ブリタニア以外の、宇蟲王との戦闘に参加した面々は呼ばれていない。
矛盾に気付けば、真実を思い出すのも時間の問題だ。
そんな余裕が今本人にあるかは知る由もないが。
放送の内容に気付けない程憔悴してるなら、ホラーへ堕ちる芽はまだ残っている。
だがもし、自分の与り知らぬ所で光を手にしたとすれば。
罪悪感すら吹っ切った、それこそ本人が憧れるヒーローへの再起を果たしたなら。

邪心の誘惑を完全に跳ね除け、消えぬ輝きを刻み付けた道外流牙。
どこまでも悪意とは真逆の道を往き、砕けぬ善意を見せ付けた梔子ユメ。
忌々しく、されど疑う余地のない強さを持った闇を照らす者。
光に背を向けた魔戒騎士として、暗黒の世界こそを至高とするホラーとして。
殺すべき存在へ、あの小娘が成ったとしたら。

「ま、お前程に楽しめるかは分からないがな。だろ?道外」

返答がないとは承知の上で、苦笑いを一つ零す。
目を細め見上げた空には、憎たらしいくらいに眩しい太陽が睨みつけていた。



【エリアF-9/9月2日/午後1時】

【ジンガ@牙狼-GARO- 神ノ牙-KAMINOKIBA-】
状態:ダメージ(中)、疲労(大)
服装:着崩した黒い服(いつもの)
装備:ジンガの魔戒剣@牙狼-GARO- 神ノ牙-KAMINOKIBA-
令呪:残り三画
道具:闇のパルファム@牙狼-GARO- ハガネを継ぐ者、メモリーディスク&専用プレイヤー&ペン@ドラえもん(午前8時45分に使用、午後2時45分まで使用不能)、ホットライン、宮藤芳佳のレジスター、ディケイドライバー&カード一式(激情態・ブレイドのライダーカード損失)@仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010
思考
基本:好きにやる
00:さぁてどうする…?何処に向かってもいいが…
01:やっぱりお前もいるよな?道外……柊真昼の話じゃ病院手前に居たらしいが…移動してないとも限らねぇ上に牙狼剣を持ってないみたいだからなぁ
02:あの女(ユメ)は、下手な揺さぶりも無駄だろうな
03:薫がホラーになるのを期待。
  光の力に覚醒しやがったが…中途半端な上にまだ堕ちる可能性はある。さぁてどうするか
04:思った以上にぶっ飛んだ連中がいるってこととは思っていたが…ラダン級ばかりじゃねぇか
05:ラダンか、せめて魔鏡が手元に欲しい所だなぁ。参加者を喰って力を付けるのも手か
06:薫や柳瀬舞衣が人殺しに成り下がっちまった事や、衛藤可奈美が死体を使われている事をお仲間達に伝えてやろう
07:牙狼剣を持ってる奴を見つけたら、そいつの首ごと道外にプレゼントしてやる
08:コイツ(激情態仕様のディケイドライバー)で遊んでやるのも悪くはねぇ
09:レジスターは…どうにかしておきたいところだが
10:余裕があったらグリオンって奴の顔でも見に行くか
参戦時期:流牙に敗北後~メシアに挑む前。
備考
※-GOLD STORM- 翔の作中にて、アミリの魔鏡の力による強化後に使用した能力(ワープゲートらしきものを生成し行う転移攻撃等)は魔鏡が無ければ使えないものとします。
※益子薫の記憶を覗いた事により、刀使ノ巫女世界についての知識をある程度把握しました。
※冥黒シノンを捕食し、リフレクトモス@仮面ライダーディケイドの反射能力が使用可能になりました。他に何らかの影響があるかは後続の書き手に任せます。
※冥黒の炎を吸収し使用可能になりました。
※ライダーカードは少なくとも現状クウガ~カブトまで使用可能なようです。

【ELSスパナ(黒鋼スパナに擬態したELS・非参加者)@本ロワオリジナル(仮面ライダーガッチャード+劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-)】
状態:ダメージ(中)
服装:黒鋼スパナのそれと同じ
装備:ヴァルバラド及び仮面ライダーヴァルバラドの装備・使用アイテム一式を逐次再現、黒鋼スパナのレジスター
道具:なし
思考
基本:NPCとして他者を襲う。
備考
※レジスターをドロップするか否か、また元の黒鋼スパナの参戦時期的にはまだなれない、仮面ライダーヴァルバラドの形態である黒鋼やGTへの変身も可能になってるかどうかは後続にお任せします。
※詳細な位置は後続にお任せします。少なくともシビト可奈美やジゴワットとは一緒ではありません。


『支給品解説』

【未来のコアメダル@仮面ライダーオーズ】
…冥黒王ギギストに支給。
『MOVIE大戦 MEGA MAX』に登場。
鴻上会長が真木清人との戦いで失われた本来のコアメダルに代わって自ら開発を始め、40年後に完成させたもの。
グリード発生を防ぐために不純物を排し、純粋な欲望のみで構成されている。
仮面ライダーポセイドンの変身に使うサメ、クジラ、オオカミウオの三枚セット。

【ブレイドレリーフグリフバッジ@本ロワオリジナル(戦隊レッド 異世界で冒険者になる+仮面ライダーガッチャード+仮面ライダーディケイド+仮面ライダーオーズ)】
厳密には支給品でないがこちらに記載。
砕けたレリーフグリフバッジ、ブレイドのレジェンドライダーケミーカード、ブレイドのカメンライド用ライダーカード、サメのコアメダル。
上気四つをギギストが錬金術で錬成し生み出された、アメン専用のメダル。
使用するとアメン・ブレイドレリーフに変身、仮面ライダーブレイド・キングフォームの能力を使用可能な他、
キングラウザーに似た大剣や、ブレイラウザーの召喚を行える。
但し相応に変身者の消耗も激しい。


『ドロップアイテム解説』

【おにぎり@戦国BASARAシリーズ】
…冥黒王ギギストが3個セットで入手。
シリーズ共通の体力回復アイテム。主にステージ上の葛籠から手に入る。


『NPC解説』

【直江兼続@戦国BASARAシリーズ】
上杉軍に属する武将の一人。
事ある毎に自身を無敵と称して憚らず、常に自信満々で血気盛んに相手に勝負を挑んでいく。
しかし無敵を自称しておきながらその能力は低く、関連作品のほとんどでビッグマウスのやられ役扱いを受けている。



095:梔子ユメ:ライジング/冥黒王:ホワット・イフ 投下順 096:厄災ばかりの攻略未来 ―復讐の花が芽吹き
時系列順 089:バッドダンサー・イン・ザ・ダーク
冥黒王ギギスト
梔子ユメ
ジンガ
冥黒シノン GAME OVER
ELSスパナ

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