それは9時30分を少し過ぎた頃にホットラインに配信された。
運営か、悪逆皇帝か、はたまた鉄華兵団か。
すべてのプレイヤーの予測を裏切って映し出されたのは白い軍服を着た青年だった。
運営か、悪逆皇帝か、はたまた鉄華兵団か。
すべてのプレイヤーの予測を裏切って映し出されたのは白い軍服を着た青年だった。
『このバトルロワイヤルに巻き込まれたすべてのプレイヤーの皆様、一応はじめましてとさせていただきます。
僕はキラ・ヤマト。
世界平和監視機構コンパスのヤマト隊を率いる准将にして、オーブ首長国連邦代表首長カガリ・ユラ・アスハの双子のきょうだいでもあります。
この放送における僕の言葉は、カガリ・ユラ・アスハの代理としての言葉……つまりオーブという国の総意であるとお考え下さい』
僕はキラ・ヤマト。
世界平和監視機構コンパスのヤマト隊を率いる准将にして、オーブ首長国連邦代表首長カガリ・ユラ・アスハの双子のきょうだいでもあります。
この放送における僕の言葉は、カガリ・ユラ・アスハの代理としての言葉……つまりオーブという国の総意であるとお考え下さい』
線の細い青年という印象にいい意味で似合わない堂々とした態度で少年は続ける。
『このバトルロワイヤルの会場がキヴォトスという土地を生贄に創られたことは、皆様も知るところでしょう。
そして、名簿にあるもう一人の梔子ユメをはじめ、キヴォトスで生まれ育った者もプレイヤーとして参加させられてることも。
僕は彼女らと直接会話し、その文化や常識を知りました。
例えばキヴォトスは無数の学園の集う学園都市であり、各学園の生徒会に相当する機関が自治区を運営するといったことをです』
そして、名簿にあるもう一人の梔子ユメをはじめ、キヴォトスで生まれ育った者もプレイヤーとして参加させられてることも。
僕は彼女らと直接会話し、その文化や常識を知りました。
例えばキヴォトスは無数の学園の集う学園都市であり、各学園の生徒会に相当する機関が自治区を運営するといったことをです』
ここで少し息を整え、少年は続けた。
『つまり、強弁と呼ばれるのを覚悟すればキヴォトスにおける学園とは国家に相当する帰属先であると考えても間違いないでしょう!
よってオーブ首長国連邦は!
トリニティ統合学園、アビドス高等学校、プラントおよびその友好国神聖ブリタニア帝国と対等な「王の統治する国」として、このバトルロワイヤルの根絶を目的とした同盟を締結することをここに宣言します!』
よってオーブ首長国連邦は!
トリニティ統合学園、アビドス高等学校、プラントおよびその友好国神聖ブリタニア帝国と対等な「王の統治する国」として、このバトルロワイヤルの根絶を目的とした同盟を締結することをここに宣言します!』
画面が引きになり、キラを中心に五人の男女が並び立っている様子が映し出される。
キラの後ろにだけ、NPCモンスターのM1アストレイがオーブの国旗を掲げて立っている。
キラの後ろにだけ、NPCモンスターのM1アストレイがオーブの国旗を掲げて立っている。
『トリニティ統合学園が生徒会。
ティーパーティーホスト、桐藤ナギサ!』
ティーパーティーホスト、桐藤ナギサ!』
盲目の少女が手にしていた杖を掲げる。
同時に後ろに控えていた生徒がトリニティの校章の描かれた旗を持ち上げた。
同時に後ろに控えていた生徒がトリニティの校章の描かれた旗を持ち上げた。
『アビドス高等学校生徒会。会長代行黒見セリカ!』
流石に他校の制服では恰好がつかないため、錬金術で綺麗にしたアビドスの制服を着たセリカがフェザーエッジを抜いてナギサと同じように掲げる。
ナギサの時と同じようにアビドスの校章が描かれた旗がNPCの生徒の手で翻る。
ナギサの時と同じようにアビドスの校章が描かれた旗がNPCの生徒の手で翻る。
『プラント最高評議会エザリア・ジュール議員代行、およびプラント防衛義勇軍ザフトジュール隊隊長、イザーク・ジュール!』
イザークが二振り持ったヴァルバラッシャーの内右側を掲げる。
後ろにひかえていた式典仕様のジンがザフトの軍旗を掲げた。
後ろにひかえていた式典仕様のジンがザフトの軍旗を掲げた。
『神聖ブリタニア帝国第99代皇帝ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア!』
最後にルルーシュが腰から抜いたレイピアを掲げ、同時に純血派仕様のサザーランドがブリタニアの国旗を掲げる。
これにて同盟締結、の流れに行くかに思われたが
これにて同盟締結、の流れに行くかに思われたが
『ちょーっとまったあ!』
元気のよい青年の声が厳粛な雰囲気をぶち壊した。
カメラがおそらくステージの反対側と思われる場所を映し出す。
そこには最初の最初で羂索に立ち向かう意志を示した少年と、その仲間らしい二人の少女がいた。
カメラがおそらくステージの反対側と思われる場所を映し出す。
そこには最初の最初で羂索に立ち向かう意志を示した少年と、その仲間らしい二人の少女がいた。
『俺は仮面ライダーガッチャードの一ノ瀬宝太郎!
その同盟、俺は納得できない!
ルルーシュは俺たち錬金術師、そして俺たちの世界の人々にとって正義の味方の字、仮面ライダーを勝手に使っていろんな人たちを苦しめた!
そのことについて謝ってもらわないと、俺は信用できない!』
その同盟、俺は納得できない!
ルルーシュは俺たち錬金術師、そして俺たちの世界の人々にとって正義の味方の字、仮面ライダーを勝手に使っていろんな人たちを苦しめた!
そのことについて謝ってもらわないと、俺は信用できない!』
『私は華鳥蘭子!
先代のユージオよりゼアを、仮面ライダーゼロツーの字を継いだ者です。
貴方の思惑がどうあれ、我々はあわや多大な損害を被るところでした
宝太郎さんと同様に、貴方に正式な謝罪を要求します!』
先代のユージオよりゼアを、仮面ライダーゼロツーの字を継いだ者です。
貴方の思惑がどうあれ、我々はあわや多大な損害を被るところでした
宝太郎さんと同様に、貴方に正式な謝罪を要求します!』
『私は柳瀬舞衣。
ノロ、ひいてはノロが形を成した災い荒魂による人類の被害を防ぐべく活動する我ら特別祭祀機動隊としても、ノロを取り込み冥加刀使にも等しい存在となったルルーシュを何の監視もなく行動させるわけにはいきません』
ノロ、ひいてはノロが形を成した災い荒魂による人類の被害を防ぐべく活動する我ら特別祭祀機動隊としても、ノロを取り込み冥加刀使にも等しい存在となったルルーシュを何の監視もなく行動させるわけにはいきません』
三人の弾劾にルルーシュは一人ステージを降りると、深々と頭を下げた。
『一ノ瀬卿、華鳥卿。
まずは卿らの尊厳を傷つけ、苦境に追いやったことを謝罪する。
そして、身勝手な話だとは重々承知であるが、どうか私たちに協力してほしい。
こんなことで罪滅ぼしになるとは思っていないが、これからは卿らに可能な限りの協力をさせてもらう。
どうか、卿らも共に戦ってほしい。
そして、柳瀬卿。
卿の不安はもっともだ。
だが、今の私からは、どうか卿の目で判断してほしいとしか言えない』
まずは卿らの尊厳を傷つけ、苦境に追いやったことを謝罪する。
そして、身勝手な話だとは重々承知であるが、どうか私たちに協力してほしい。
こんなことで罪滅ぼしになるとは思っていないが、これからは卿らに可能な限りの協力をさせてもらう。
どうか、卿らも共に戦ってほしい。
そして、柳瀬卿。
卿の不安はもっともだ。
だが、今の私からは、どうか卿の目で判断してほしいとしか言えない』
その言葉に三人は一度だけ顔を見合わせるが
『錬金アカデミーの一ノ瀬宝太郎!
字は仮面ライダーガッチャードデイブレイク!』
字は仮面ライダーガッチャードデイブレイク!』
『聖南テネリタス女学院、華鳥蘭子!
字は仮面ライダーゼロツー!』
字は仮面ライダーゼロツー!』
『美濃関学院中等部、柳瀬舞衣!』
『『『我ら民!王に命を預けん!』』』
それぞれの武器を胸元に構え、同意を示した三人に、壇上の王たちも同じ高さまで降りる。
『『『『『我ら王!戦友諸君、言うに及ばず!』』』』』
再びカメラが引きになり、キラを中心に据えるように並ぶ王たち。
『では最後に、この同盟の成立をこのバトルロワイヤルの仕掛け人であるヒースクリフに真っ先に反逆の刃を突き立てた誇り高き邪悪の王……この剣の本来の持ち主であるギラ・ハスティー王がシュゴッタム王国の伝承になぞらえた宣誓をもって締めくくらせていただきます!』
キラはルルーシュが四次元くずかごから入手し、くるみが修理し今回キラに貸し与えられたギラのオージャカリバーを掲げる。
『1に王!2に王!3・4が王で、5にも王!』
続いてナギサが杖を掲げる。
『序列無く、異なる高みを極めし英傑!』
ルルーシュがレイピアを掲げる。
『不倶戴天の仲なれど!民の為今、交わらん!』
イザークがヴァルバラッシャーを掲げる。
『孤高を捨て連帯し、王冠を戴く戦士となる!』
最後にセリカがフェザーエッジを掲げる。
『我ら!五「王」国異「様」事案対策「戦」略義勇兵「隊」……略称はシュゴッタム王国が守護神にあやかり!』
『『『『『王様戦隊キングオージャー!』』』』』
盲目であまり動けないナギサのもとに集う形で王たちが剣を合わせる。
すると、キラの手元に何かが光った。
盲目のナギサ以外の全員が驚いて一歩下がっているので予定されていた流れではないのだろう。
すると、キラの手元に何かが光った。
盲目のナギサ以外の全員が驚いて一歩下がっているので予定されていた流れではないのだろう。
『これて、キングオージャーのカード?』
キラがほかの全員に見えるようにカードを掲げる。
クワガタを模した赤い戦士の描かれたカードと蜘蛛を模しら白い戦士の描かれたカードだ。
クワガタを模した赤い戦士の描かれたカードと蜘蛛を模しら白い戦士の描かれたカードだ。
『見たか!
今この瞬間を持って我らは我らの意志だけでなく!
ギラ・ハスティー王の意志と力を継ぎ、戦う者となった!
オール・ハイル・王様戦隊!
オール・ハイル・キングオージャー!』
今この瞬間を持って我らは我らの意志だけでなく!
ギラ・ハスティー王の意志と力を継ぎ、戦う者となった!
オール・ハイル・王様戦隊!
オール・ハイル・キングオージャー!』
このタイミングを逃すまいとルルーシュがレイピアを掲げて叫ぶ。
祝砲と万歳三唱の声。
そして天に掲げられる五王国に錬金アカデミー、テネリタスと美濃関の校章の描かれた旗が画面いっぱいに映されて放送は終わった。
祝砲と万歳三唱の声。
そして天に掲げられる五王国に錬金アカデミー、テネリタスと美濃関の校章の描かれた旗が画面いっぱいに映されて放送は終わった。
『錬金アカデミー内の錬金術の電脳的痕跡を消すための設備を利用し、運営のネットワークに侵入しての放送。
うまくやったな悪逆皇帝』
うまくやったな悪逆皇帝』
静謐に張り詰めた漆黒に青白い0と1が無数に浮かぶアークの領域にて。
イメージがストレートに反映されるこの場において、仮面以外のゼロの衣装を身に着けたルルーシュがテレビ局にいた時に使っていた革張りの椅子に腰かける白い貴族服のルルーシュに話かける。
その渋い声と鮮血のように赤い瞳からただルルーシュの姿をアバターに選んだだけのアークだとわかる。
イメージがストレートに反映されるこの場において、仮面以外のゼロの衣装を身に着けたルルーシュがテレビ局にいた時に使っていた革張りの椅子に腰かける白い貴族服のルルーシュに話かける。
その渋い声と鮮血のように赤い瞳からただルルーシュの姿をアバターに選んだだけのアークだとわかる。
「ああ。これで鉄華兵団も最後の四凶もそれ以外の連中も動かざるを得ないだろう。
はぐれてしまった清隆やキャルたちも合流するか、我らの手の届かない部分をどうにかしてくれるはずだ。
だが、それだけでは足りない。
現状アッシュフォード学園に向かって以降足取りのつかめない龍園たちの一派や、ロロや卜部の件を考えるに十中八九本物だろうニコル・アマルフィ、それに記憶操作の女やジンガといったマーダーたちも無理やりにでも動かしてやらねばなるまい」
はぐれてしまった清隆やキャルたちも合流するか、我らの手の届かない部分をどうにかしてくれるはずだ。
だが、それだけでは足りない。
現状アッシュフォード学園に向かって以降足取りのつかめない龍園たちの一派や、ロロや卜部の件を考えるに十中八九本物だろうニコル・アマルフィ、それに記憶操作の女やジンガといったマーダーたちも無理やりにでも動かしてやらねばなるまい」
二人の目の前にはいつの間にかチェス盤が用意されている。
ルルーシュは盤上の駒を一人で回し始める。
ルルーシュは盤上の駒を一人で回し始める。
いつだったか、最も手ごわかった義兄に言われたセリフをなぞりながらルルーシュは一人駒を回す。
「結局我ら王様戦隊が鉄華兵団に並ぶ対主催者最高戦力である以上、他の勢力は我らを表面上は協力としつつも倒すなり取り込むなりするべく手を打ってくるはずだ。
そうなった時に一番手っ取り早いのはなんだと思う?」
そうなった時に一番手っ取り早いのはなんだと思う?」
『首を挿げ替えること。
実質的に王様戦隊唯一のタカ派であるお前を排除すればキラ・ヤマト准将をはじめとした残りのメンバーはスムーズにほかの勢力、例えば鉄華兵団と手を組めるよになるだろうな』
実質的に王様戦隊唯一のタカ派であるお前を排除すればキラ・ヤマト准将をはじめとした残りのメンバーはスムーズにほかの勢力、例えば鉄華兵団と手を組めるよになるだろうな』
「違いない。
ならば私自身を餌にこれ以上王様戦隊が拡大することを快く思わない連中を誘き寄せて、返り討ちにする。
悪逆皇帝を討つ勇者気取りには、王様戦隊の次なる躍進の踏み台になってもらう」
ならば私自身を餌にこれ以上王様戦隊が拡大することを快く思わない連中を誘き寄せて、返り討ちにする。
悪逆皇帝を討つ勇者気取りには、王様戦隊の次なる躍進の踏み台になってもらう」
そう言ってルルーシュは黑いナイトの駒で白のキングを討ち取った。
そして持ち上げた白のキングの駒を指で弾いて飛ばす。
そして持ち上げた白のキングの駒を指で弾いて飛ばす。
「次の結末までのハイライトは決まった。
あとはそこまで、一気に巻きで行く。
だからこそ、ガッチャードには本当の彼自身の力を取り戻してもらう」
あとはそこまで、一気に巻きで行く。
だからこそ、ガッチャードには本当の彼自身の力を取り戻してもらう」
「あ、いたいた!キラ、柳瀬!お疲れ様!」
ルルーシュが新たに配下に置いたNPCモンスターたちの隊列をエリザベス、オフィーリア、リボンのスケバンに三つ編みのアリウス生といった指揮権限を与えられている者たちが隊列を整えている様子を眺められる屋上にキラと舞衣の姿があった。
「一ノ瀬さん」
「どうしたんだい?そんなに慌てて」
「せっかく会えたのにまたルルーシュたちとも別行動になっちゃうからさ。
はいこれ!
前に作ったおにぎりと、いくつかおかずつくってつけといたから、お腹減ったら食べてよ」
はいこれ!
前に作ったおにぎりと、いくつかおかずつくってつけといたから、お腹減ったら食べてよ」
「いいんですか?
ありがとうございます」
ありがとうございます」
「ありがとう。
こっちの心配をしてくれるのはいいけど、そっちは大丈夫そう?」
こっちの心配をしてくれるのはいいけど、そっちは大丈夫そう?」
今すぐ動けない怪我人とその護衛を除き、鉄華兵団の拠点たる大博物館や龍園一派のいると思しきアッシュフォード学園の方を目指すルルーシュ、キラ、舞衣、ゴドウ組と融通された支給品をケヤキモールのカードショップで交換してからアビドス高校を目指す宝太郎、蘭子、イザーク、セリカ、ナギサ組に分かれて行動することになったのだ。
ここにきてこの規模の戦力で固まって動くのも非効率という考えからだ。
ここにきてこの規模の戦力で固まって動くのも非効率という考えからだ。
「こっちは南もイザークも、ケミーたちもいるから大丈夫!
あの偽ギーツの落とした支給品の中にあったガッチャーイグナイターも回収できて、ルルーシュからケヤキモールのケミーカードを全部ガッチャできるようにってルルーシュと星野が使っていいって言ってた支給品も分けてもらったし!
……ただ、ここだけの話なんだけどさ。
さっきイザークが今のルルーシュがまだやばいことするかもって言ってた」
あの偽ギーツの落とした支給品の中にあったガッチャーイグナイターも回収できて、ルルーシュからケヤキモールのケミーカードを全部ガッチャできるようにってルルーシュと星野が使っていいって言ってた支給品も分けてもらったし!
……ただ、ここだけの話なんだけどさ。
さっきイザークが今のルルーシュがまだやばいことするかもって言ってた」
「イザークがそんなことを?」
ルルーシュからダブルオークアンタと交換とはいえ譲ってもらったストライクフリーダムガンダム弐式の起動鍵、そして冥黒ディアッカから回収できた支給品の中でも基になったMSの乗りてだからと渡されたストライクガンダムの起動鍵を手に首をかしげる。
「確かに、今のルルーシュさんに余裕があるとは決して言えない状態ですけど、流石にこれ以上なにかしますかね?」
「イザークが言うにはちょっと一緒に居ただけだけど、王様戦隊のカードをキラがガッチャした時の顔、絶対何かやらかすときの笑顔に違いないって」
これまで散々すべてのプレイヤーを振り回してきたあの悪逆皇帝がここから更に二手三手先の混沌を自らの手で作り出さんとしているかもしれないというのはあり得なくもない話だ。
「……否定できないですね」
「うん。
ああいうタイプは、良くも悪くもめげないしへこたれないから、やめないしやめれない」
ああいうタイプは、良くも悪くもめげないしへこたれないから、やめないしやめれない」
舞衣とキラのそれぞれの脳裏を高津学長やムルタ・アズラエルといったかつて対峙した者たちの中でもルルーシュと似たような策を思いつきそうな者たちの姿がよぎった。
「もし何かあれば、僕が止める」
「私も止めます。
一ノ瀬さんも、無理しないでくださいね」
一ノ瀬さんも、無理しないでくださいね」
「ガッチャ!二人も無事でいてくれよ」
「君たちもね。そうだ!
このカード、やっぱり君が持っていてよ」
このカード、やっぱり君が持っていてよ」
キラは宝太郎に王様戦隊のカードを渡した。
「いいの?ガッチャしたのはキラなのに」
「僕にはこの剣もあるし、カードの力を引き出せる道具を使いこなせる君が持っていてよ」
「ありがとう!」
『ホウタロウさん、そろそろイザークさんたちの方に戻りましょう』
「そうだねナギサ。じゃあまた!」
ガシャコンバグバイザーに入った状態のナギサに急かされ二人に改めて挨拶を済ませると、仲間たちのもとに宝太郎は戻っていった。
「生き残らないとね」
「ええ。絶対に」
二人もルルーシュの元へと向かった。
外の喧騒から少し離れた保健室にて。
イザークと蘭子は死に顔の整えられたくるみの寝かされたベッドを挟んで向かい合っていた。
イザークと蘭子は死に顔の整えられたくるみの寝かされたベッドを挟んで向かい合っていた。
「……本当にクルミの持ち物を俺が持って行っていいのか?」
「ええ。ずっと一緒の、仲間だったんでしょう?
だからこそ、私はくるみさんを殺したなたを許さない」
だからこそ、私はくるみさんを殺したなたを許さない」
「っ!」
「くるみさんの分まで戦って、生きてもらいます。絶対に」
「……ああ。言われるまでもない」
イザークは右手の義手に魔導火を纏わせてくるみの頬に触れる。
彼女の肉体をゆっくりと炎が包み、その肉体を塵に還した。
彼女の肉体をゆっくりと炎が包み、その肉体を塵に還した。
「君はいかなくていいのか?」
「あの二人とそんなに仲いいわけじゃないし、二人で解決できる問題ならそれでいいじゃない。
それにこれから話す機会もあるし」
それにこれから話す機会もあるし」
部屋の外、ドアの前にセリカとゴドウはいた。
そこに割って入れる空気ではなかったのだ。
そこに割って入れる空気ではなかったのだ。
「今更だけど、どうしてゴドウさんはついてきてくれるの?
放送に出なかったのは、リュウガさんからちょっと聞いた魔戒騎士の掟なんでしょうけど」
放送に出なかったのは、リュウガさんからちょっと聞いた魔戒騎士の掟なんでしょうけど」
「流牙に会っていたのか。
確かに放送に出なかったのは掟が理由だ。
君らについてきているのは、やはり少しでも誰かを守りながら進みたかったからだな。
死んでも治らない性分だよ」
確かに放送に出なかったのは掟が理由だ。
君らについてきているのは、やはり少しでも誰かを守りながら進みたかったからだな。
死んでも治らない性分だよ」
「そんな性分ですね。
でも、ありがとうございます。
ルルーシュたちのことと、もし会ったなら私の先輩たちに私は大丈夫だって伝えてくれますか?」
でも、ありがとうございます。
ルルーシュたちのことと、もし会ったなら私の先輩たちに私は大丈夫だって伝えてくれますか?」
「勿論。こちらこそ、イルヴァとほんの一回指南しただけだが、弟子たちをどうか頼む」
ゴドウはルルーシュの方に向かい、セリカは今来たばかりと装い、保健室の中に入った。
| 187:Cuz I'm Survivor 富良洲高校事変:エンドマーク | 投下順 | 187:Cuz I'm Survivor 冥黒王:デッドライズ |
| 時系列順 | ||
| 一ノ瀬宝太郎 | ||
| 華鳥蘭子 | ||
| 天川薫子 | ||
| 遊城十代 | ||
| 星野瑠美衣 | ||
| ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア | ||
| イザーク・ジュール | ||
| 大河くるみ | ||
| 柳瀬舞衣 | ||
| 桐藤ナギサ | ||
| 白羽ゴドウ | ||
| 黒見セリカ | ||
| キラ・ヤマト准将 | ||
| 魔王グリオン | ||
| 冥黒しお | ||
| 冥黒キャル | ||
| 冥黒ディアッカ | ||
| ELSヴァルバラド黒鋼 |