北朝鮮軍装備大全@ ウィキ
新型戦車
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初登場時の新型戦車。デザートカラーが目立つ(画像出典:労働新聞)
- 概要
2020年10月10日の朝鮮労働党創建75周年慶祝閲兵式で初登場し注目を浴びた新型戦車。正式名称は不明だが、閲兵式に関する報道の英語版では“prototype”と明記されているためまだ試作段階にあると見られる。ネット上では暫定的にM2020とも呼ばれる。
この新型戦車はこれまでに判明しているいかなる北朝鮮製戦車とも異なる、大きな変貌が見て取れる。米軍のM1エイブラムス、ロシア軍のT-14アルマータを想起させる外観だが完全なコピーではなく、北朝鮮の現状に合わせた独特の構成から成る。
この新型戦車はこれまでに判明しているいかなる北朝鮮製戦車とも異なる、大きな変貌が見て取れる。米軍のM1エイブラムス、ロシア軍のT-14アルマータを想起させる外観だが完全なコピーではなく、北朝鮮の現状に合わせた独特の構成から成る。
- 車体
全体的に従来の天馬号などより大きく雰囲気が異なるが、車体は先軍-915(T-62とT-72の要素が含まれた戦車)をベースに再設計されているようだ。車体後方側面には格子状のスラットアーマーが備わり、車体の若干の延伸化と重量増加のためか転輪数は6つではなく7つとなっている他、履帯がダブルピン式になっている。エンジンルームを広く確保するためなのか、車体前方より後方が高くなっていることから、エンジンは従来のものより性能向上が計られたものが搭載された可能性があるが不明。
- 防御力
具体的な装甲厚は不明ながら、追加装甲として成形炸薬弾頭に有効なスラットアーマーが装備されている。これはT-34やT-55などにも装備可能な国産スラットアーマーの発展型のようで、網状から格子状のものへと進化している。加えて、ロシア軍のT-14アルマータなどに装備されるアフガニットAPS(アクティブ防御システム)に類似した配置で、発煙弾発射機が3本ずつ、計4箇所に備わっている。砲塔側面にはマスト型のレーザー警報装置らしきものが見えるため、敵に捕捉された際に警報を鳴らし連動して発煙弾を自動的に発射、攻撃を妨害する意図があるかもしれない。
- 武装
主砲は115mm説と125mm説がありはっきりしないが、新たな変化として砲口部分には砲口照合装置が確認できる。またサーマルスリーブが無い。
主砲と並ぶ強力な武装として、砲塔側面に9M133コルネット対戦車ミサイルの連装発射機が各2基ずつ、計4発が装備されている。副武装には砲塔上部のハッチのAGS-17 30mmグレネードランチャーがあるが、天馬-216から普及したニ連装化ではなく通常の単装タイプになった理由は不明。また、防空力強化のため戦車に装備されることが多かったMANPADS発射機が一切無い。
主砲と並ぶ強力な武装として、砲塔側面に9M133コルネット対戦車ミサイルの連装発射機が各2基ずつ、計4発が装備されている。副武装には砲塔上部のハッチのAGS-17 30mmグレネードランチャーがあるが、天馬-216から普及したニ連装化ではなく通常の単装タイプになった理由は不明。また、防空力強化のため戦車に装備されることが多かったMANPADS発射機が一切無い。
- 配備状況
新型戦車は閲兵式では9輌+予備1輌の10輌が登場したため、最低でも10輌は先行生産されたようだ。2020年及び翌年1月14日の朝鮮労働党第8回大会記念閲兵式では何故かデザートカラーで全塗装されていたが、2022年4月25日の朝鮮人民革命軍創建90周年慶祝閲兵式では通常のグリーン系迷彩に改められた。塗装以外の変更点は見受けられない。まだ試作段階だが、今後は量産と実戦配備のために準備が進行するだろう。
- 要目
全長:不明
全幅:不明
高さ:不明
重量:不明
エンジン:不明
馬力:不明
最高速度:不明
航続距離:不明
武装:115mmまたは125mm砲×1、9M133コルネット(または国産版の火の鳥-5)×4、30mmグレネードランチャー×1、発煙弾発射機×12
装甲厚:不明
乗員:不明
運用状況:未配備
生産数:10輌(試作段階のため)
全幅:不明
高さ:不明
重量:不明
エンジン:不明
馬力:不明
最高速度:不明
航続距離:不明
武装:115mmまたは125mm砲×1、9M133コルネット(または国産版の火の鳥-5)×4、30mmグレネードランチャー×1、発煙弾発射機×12
装甲厚:不明
乗員:不明
運用状況:未配備
生産数:10輌(試作段階のため)