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IL-76キャンディッド
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駐機中のIL-76(画像出典:Thomas Peddle)
- 概要
ソ連のイリューシン設計局が手掛け、1976年に初飛行した大型輸送機。NATOコードネームは誠実を意味する「キャンディッド」(Candid)。6時間以内に5,000kmの距離を40tの貨物を運搬し、短い未整備滑走路でも運用可能かつ気象条件が過酷なシベリアや北極地域上空でも飛行可能な輸送機として開発された。強力なエンジンはソ連機として初めてパイロンからの吊り下げ式で搭載され、機首下に突き出た航法士席とそれを囲うキャビンはまるで第二次大戦期の爆撃機を思わせるデザインとなっている。
1000機近くされたIL-76は軍用、民間で採用された他空中給油機のIL-78、空中警戒管制機のA-50メインステイなど派生型が多数開発された。
1000機近くされたIL-76は軍用、民間で採用された他空中給油機のIL-78、空中警戒管制機のA-50メインステイなど派生型が多数開発された。
- 北朝鮮のIL-76
唯一の航空会社、高麗航空が3機保有するが朝鮮人民軍の空挺降下訓練で使用されることがあり、一時的に迷彩柄に塗装した時期があったが再度高麗航空のカラーリングに戻されている。

2013年に撮影された迷彩柄のIL-76(画像出典:Stefan Krasowski)
- AEW機への改造
驚くことに3機のうちの1機がAEW(早期警戒機)またはAWACS(早期警戒管制機)へと改造されていることが判明した。NKニュースによれば順安国際空港で1機のIL-76に何か大きな物体が取り付けられたことが確認され、AEWやAWACSのような空中警戒・管制システム用に特別な改造を行っているようだ。
- 要目(IL-76TD)
全長:46.59m
全幅:50.50m
高さ:14.76m
機体重量:92t
最大離陸重量:190t
最大速度:850km/h
巡航速度:750km/h
乗員:5名
エンジン:ソロヴィヨーフ D-30KP シリーズ 2×4
出力:122kN
最大上昇高度:15500m
航続距離:5,400km(40t積載時)、4,400km(最大積載時)
全幅:50.50m
高さ:14.76m
機体重量:92t
最大離陸重量:190t
最大速度:850km/h
巡航速度:750km/h
乗員:5名
エンジン:ソロヴィヨーフ D-30KP シリーズ 2×4
出力:122kN
最大上昇高度:15500m
航続距離:5,400km(40t積載時)、4,400km(最大積載時)
- 参考文献/出典
朝鮮民主主義人民共和国の陸海空軍(著 ステイン・ミッツァー/ヨースト・オリマンズ 和訳版監修 宮永忠将 翻訳 村西野安 平田光夫) 大日本絵画 ISBN978-4-499-23327-9 C0076