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【スマブラAdventCalendar2024企画】~スマブラSPのホムコンがやっと目指していた形に近付いてきた話~
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こんにちは。SPホムコンwiki管理人にしてSPホムコンプレイヤーのトイサトシです。
自己紹介についてはこちら
今回、寝椅子氏が主催している、スマブラAdventCalendar2024の企画としてこの記事を書かせて頂きます。ホームランコンテスト、縮めてホムコンについて、今年も自分がまとめることにしました。
今年書くテーマは「SPのホムコンがやっと目指していた形に近付いてきた話」です。
ということで、まずはこちらの動画をご覧ください。2024年11月30日までのファイター別の世界記録をまとめた動画です。出来ればノーカットで見て欲しいです(切実)↓
いかがでしたか?
(トイサトシの記録なんか少なくない?)
(あれ?ていとくは?)
(知らないプレイヤー増えた?)
(あれ?ていとくは?)
(知らないプレイヤー増えた?)
もしかしたらこう思った人がいるのではないでしょうか?
今日に至るまでホムコンプレイヤーとして活動してきた自分ですが、そんな自分の今年のホムコンの実績はというと、昨年までの自己記録を上回れたのは10体にも満たないという有り様でした。
昨年末頃からも言及していたネタ切れによるモチベーションの減退もあるのですが、joy-conの不調等がそれに拍車をかけました。
昨年末頃からも言及していたネタ切れによるモチベーションの減退もあるのですが、joy-conの不調等がそれに拍車をかけました。
しかしながらその一方では、他のプレイヤーは急激に成長していました。
そこで今回は、自分から見たSPホムコンの“進化”を自由に書き連ねたいと思います。
~トイサトシから見たSPホムコンの進化を象徴する出来事7選~
最近のSPホムコンの進化について、本当はもっと沢山語りたいのですが、語り出すとキリがないので、その中でも特に印象的だった出来事をピックアップします。
それを語る上で、先に4人のプレイヤー達を紹介しておきます。
それを語る上で、先に4人のプレイヤー達を紹介しておきます。
- ひろまる11
2020年後半頃から当wikiやみんなの投稿に出没し始める。後述のプレイヤー達と比べると記録が大きく目立っているわけではないが、知識レベルが高く、非常に重要な開拓のヒントを落とすなど、SPホムコン界隈への貢献度は非常に高い。
- Å(オングストローム)
2021年頃からみんなの投稿に浮上し始める。その頃は主にバット無しのレギュや2ndFinのレギュで記録を作っていたが、2023年にピーチとデイジーで世界記録を更新したことで一気に株を上げた。2024年頃からは更新頻度も上昇している。
- エにx
こちらもÅ氏と同様2021年頃からみんなの投稿に浮上し始め、2022年に入った頃から何体かで世界記録をマークするなど記録を伸ばし始めた。2023年頃から休眠状態にあったものの、9月頃になって復活。再び連日記録を更新している。
- hauvin1329
2024年の初頭頃からバット無しレギュの分野を中心に頭角を現し始める。通常でも先述の3人に割って入る形で記録を伸ばしている。
Å氏のピーチ、デイジーの更新
2023年の5月頃にあった、Å氏の躍進を決定づける更新です。
実はホムコンでは、一定以上の%になると飛距離が伸びなくなる特異点が存在していて、SPのホームランでのフィニッシュの場合は約880%付近で伸びが止まります。そのためそれ以上の飛距離をマークするには出来るだけ右の位置からフィニッシュする必要がありました。協力レギュでは早い時期で実現出来ていたのですが、それを初めてソロで成功させたので当時からすれば非常に革命的な出来事でした。
実はホムコンでは、一定以上の%になると飛距離が伸びなくなる特異点が存在していて、SPのホームランでのフィニッシュの場合は約880%付近で伸びが止まります。そのためそれ以上の飛距離をマークするには出来るだけ右の位置からフィニッシュする必要がありました。協力レギュでは早い時期で実現出来ていたのですが、それを初めてソロで成功させたので当時からすれば非常に革命的な出来事でした。
動画(ピーチ)↓
動画(デイジー)↓
ガノンドロフの更新合戦
続いてはこちら。今年に入ってすぐにÅ氏がガノンドロフの世界記録を更新しました。去年までの世界記録は3429.070kmで、その記録は動き方は基本的に従来のものと同じだったのですが、細かな部分でダメージを底上げしていました。
動画↓
因みにこの更新をもって長年ホムコン界を牽引してきたあのていとく氏のソロにおける世界記録が完全消滅しました。
因みにこの更新をもって長年ホムコン界を牽引してきたあのていとく氏のソロにおける世界記録が完全消滅しました。
この時は少し経ってから自分がより微細な改良を加えて1mだけ更新したのですが、これもすぐにAJ氏、約9ヶ月後にエにx氏によって更新されました。
↓AJ氏のガノンドロフ
↓エにx氏のガノンドロフ
ひろまる氏のデデデの更新
同1月末にはひろまる氏がデデデで世界記録を更新しました。これは従来自分が保持していた2038kmを大幅に塗り替えるもので、当時これには強い衝撃を受けました。この時自分もひろまる氏の案を真似しようとしたのですが、操作技術やモチベの低下が著しかったせいかあえなく断念しています。
動画(40秒辺り)↓
エにx氏のミュウツーの更新
9月頃、エにx氏がミュウツーで従来自分が保持していた世界記録を奪取しました。
この更新は記録も勿論すごいのですが、よりすごいのは、エにx氏はこの更新まで長くホムコンからは離れていたのがこの更新で復活の狼煙を上げたことにより、SPホムコンは一気に活気づくことになります。
この更新は記録も勿論すごいのですが、よりすごいのは、エにx氏はこの更新まで長くホムコンからは離れていたのがこの更新で復活の狼煙を上げたことにより、SPホムコンは一気に活気づくことになります。
動画↓
ガオガエンの開拓
ガオガエンの開拓も最近のSPホムコンの進化を象徴する出来事の1つです。
ガオガエンは従来の見識では、クッパ等の一部の固有Finのファイターよりも前半で高いダメージを稼ぐことが難しく、フィニッシュ前のダメージをBDでバリアを割らない247%以下に調整する必要があるとされていました。
これを打開したのが、ひろまる氏でした。
ガオガエンは従来の見識では、クッパ等の一部の固有Finのファイターよりも前半で高いダメージを稼ぐことが難しく、フィニッシュ前のダメージをBDでバリアを割らない247%以下に調整する必要があるとされていました。
これを打開したのが、ひろまる氏でした。
動画↓
この更新からしばらく月日が経った後にエにx氏も記録を更新したのですが、エにx氏はそこにロスが1Fも許されない高難度のルーティーンを取り入れました。
動画↓
また、そこへ割って入る形で頭角を現したのがhauvin氏です。
hauvin氏はエにx氏が取り入れていたルーティーンに加えて、かつて使われていた最後のバット上投げも用いてダメージを増やしていました。このルーティーンは入力のロスが許されないだけでなくS君が落ちてくる位置まで予見しなければならず非常に難度が高いので、これを成功させたと知った時は非常に驚きました。
hauvin氏はエにx氏が取り入れていたルーティーンに加えて、かつて使われていた最後のバット上投げも用いてダメージを増やしていました。このルーティーンは入力のロスが許されないだけでなくS君が落ちてくる位置まで予見しなければならず非常に難度が高いので、これを成功させたと知った時は非常に驚きました。
hauvin氏のガオガエン。世界記録まとめの21分32秒辺り↓
エにx氏とÅ氏によるパックマンの更新合戦
10月末頃に、自分が先述の世界記録まとめの告知をしたことで、ここからは記録の更新が連発される激動の11月を迎えます。
その中でも、個人的に特に見応えがあったのがこれです。
その中でも、個人的に特に見応えがあったのがこれです。
パックマンは従来の見識では、強力なダメージソースであるshBDBTDDBDが不可能で、消火栓やリンゴを駆使しないと効率的なダメージ稼ぎが出来ないとされていました。
しかし彼等は、BTD後のBDのタイミングを遅らせることでshBDBTDDBDが可能になることを発見し、大幅な記録更新を実現しました。
しかし彼等は、BTD後のBDのタイミングを遅らせることでshBDBTDDBDが可能になることを発見し、大幅な記録更新を実現しました。
Å氏のパックマン。更新時点では世界記録だった↓
エにx氏のパックマン。世界記録まとめの9分52秒辺り↓
※shBDBTDDBD=小ジャンプバット落とし→回避キャンセルバット下投げ→バット落とし→バット落としの流れを行うテクニック。このテクニックが可能なファイターは一定数いるが、入力のタイミング等はファイターによってバラバラ。
Å氏のゼルダ固有Fin化
今年のSPホムコンの最大のサプライズがこれです。
先述の世界記録まとめの期日の〆切のわずか数時間前に更新されたもので、その記録はなんとフィニッシュ技が 空中後攻撃 になっていて従来の世界記録(ホームランFin)を上回りました。そのリプレイを初めて見たときは思わず卒倒しました。
先述の世界記録まとめの期日の〆切のわずか数時間前に更新されたもので、その記録はなんとフィニッシュ技が 空中後攻撃 になっていて従来の世界記録(ホームランFin)を上回りました。そのリプレイを初めて見たときは思わず卒倒しました。
ゼルダの空後Finに関しては、一応自分も開拓の傍らで取り組んではいました。↓
28秒辺り↓
1分ちょうど辺り↓
39秒辺り↓
ただ、ゼルダはスペックの関係上バットのループ行動の難易度が高く、相当精密な操作をしないとS君をフィニッシュ時まで固定することが出来ません。そのためもあってか敷居が高く、自分の実力では900km台止まりで実機でそれ以上伸ばすには狂気とも言うべき高難度のルーティーンを組む必要があったので誰もやれっこないと思っていました。
しかしÅ氏はそれを可能にしてしまったのです。
何より自分からすれば、この狂気のルーティーンをやろうとする人がいるとは思っていなかったし、そこから更に記録を伸ばすだなんて本当に驚きました。
しかしÅ氏はそれを可能にしてしまったのです。
何より自分からすれば、この狂気のルーティーンをやろうとする人がいるとは思っていなかったし、そこから更に記録を伸ばすだなんて本当に驚きました。
Å氏が空後Finで従来の記録を大幅に更新した記録。当時の2ndFinレギュにおける世界記録で、この時はまだホームランFinの方が上回っていた。↓
SPホムコンの進化を眺めて感じたこと
こうして自分以外のプレイヤーが大活躍した最近のSPホムコンですが、自分がホムコンから離れるようになってから感じたことが大きく分けて3つあります。
悔しさよりも嬉しさの方が大きい
正直なところ“悔しい思いはなかったか?”という問いに対して“ない”と答えると嘘になります。仮にもずっと界隈を引っ張ってきた身でもありますし、今回の世界記録まとめを発表することを自分で呼び掛け、告知をしたからには多少たりとも意地を見せたかったです。それ故に、告知をしてから期日になっても1体も更新出来なかったのはやはり悔しさを感じました(期日を過ぎた後に1体更新したのは内緒)。
ですが、SPホムコンの進化は自分がSPホムコンに取り組んできた当初より願い続けていたことです。そのため、自分以外のプレイヤーが沢山好記録を連発している光景は見ていて報われた気分になっています。
またこれについては、むしろやっと本来あるべきホムコンの形に近付いてきた、むしろ今まで自分しか担い手がいないという状況がおかしかったと思っています。
ですが、SPホムコンの進化は自分がSPホムコンに取り組んできた当初より願い続けていたことです。そのため、自分以外のプレイヤーが沢山好記録を連発している光景は見ていて報われた気分になっています。
またこれについては、むしろやっと本来あるべきホムコンの形に近付いてきた、むしろ今まで自分しか担い手がいないという状況がおかしかったと思っています。
自分がいなくても別の人が自分になる
内心では、自分がいなかったら今頃のSPホムコンはどうなっていたのか、とずっと考えていました。実装当初から競技人口が少なく、THS(全ファイターのハイスコア合計)を伸ばす人が実質的に自分しかいなかったので、自分がこの中にいなかったら、発展するのはガノンやロイ等の好記録が出しやすいごく一部のファイターだけで、それ以外のファイターはまともに開拓すらされなかったのではないか、という過去のホムコンを知っているからこその危機感を感じていました。
しかし、最近の他プレイヤーの活躍を見ていると、どうも根本的な部分から自分よりも上回る技術力を持っているように見えます。それ以前に、基本的に他プレイヤーからの真似が多い自分と比べても発想力が段違いで、そのプレイングのオリジナリティには見る度に驚かされました。
なので仮に自分がいなかったとしても、遅かれど同じ未来は訪れたのではないかな、と最近は思い始めています。
しかし、最近の他プレイヤーの活躍を見ていると、どうも根本的な部分から自分よりも上回る技術力を持っているように見えます。それ以前に、基本的に他プレイヤーからの真似が多い自分と比べても発想力が段違いで、そのプレイングのオリジナリティには見る度に驚かされました。
なので仮に自分がいなかったとしても、遅かれど同じ未来は訪れたのではないかな、と最近は思い始めています。
自分が取り組んできたことの意味はあったのか
“自分がいなくとも遅かれど同じ未来は訪れたのではないか?”
では、自分が今まで取り組んできたことに意味はあったのか。と考えるようになりました。
それでもやはり意味はあった、と信じたいです。
進化のための足掛かりは確かに自分が作った、と相応の自負はしています。
というのも、自分がホムコンを始め、ホムコンの界隈に入ったのは、これまでに多くのホムコンプレイヤーのプレイ動画を見てきて、“自分も同じことをやりたい!”と強い憧れの感情を抱いたからこそです。
何より、そうした感情による影響はホムコンに限った話ではなくて、他の界隈でも並外れた凄腕を見せつける人がいるからこそ、それに影響されて人が集まってくるものだと思っています。
最近参入したホムコンプレイヤー達がどんな想いでホムコンを始めたのかは解りませんが、自分はそうした想いを抱きながらホムコンをやり込んできたので、ホムコン界隈から人が減ってきてもなお、“自分のように惹かれてくる人はいずれ現れる”と信じ続けています。
進化のための足掛かりは確かに自分が作った、と相応の自負はしています。
というのも、自分がホムコンを始め、ホムコンの界隈に入ったのは、これまでに多くのホムコンプレイヤーのプレイ動画を見てきて、“自分も同じことをやりたい!”と強い憧れの感情を抱いたからこそです。
何より、そうした感情による影響はホムコンに限った話ではなくて、他の界隈でも並外れた凄腕を見せつける人がいるからこそ、それに影響されて人が集まってくるものだと思っています。
最近参入したホムコンプレイヤー達がどんな想いでホムコンを始めたのかは解りませんが、自分はそうした想いを抱きながらホムコンをやり込んできたので、ホムコン界隈から人が減ってきてもなお、“自分のように惹かれてくる人はいずれ現れる”と信じ続けています。
まとめ
ということで、SPホムコンにも段々と新芽が芽吹いて成長し始めてきたよ、というお話でした。
SPホムコンが盛り上がる一方で、あらゆる要因からスランプに陥っている自分ですが、世界記録まとめ動画を作っている時に集まった皆のリプレイを見ていて、“やっぱりホムコンっていいな!”と情熱が込み上げてきました。これまでのようなアイデアの発想や更新は出来ないにしても、この先自分がSPホムコンのために出来ることは何か、SPホムコンを引っ張っていた身として考え続けたいと思います。
SPホムコンが盛り上がる一方で、あらゆる要因からスランプに陥っている自分ですが、世界記録まとめ動画を作っている時に集まった皆のリプレイを見ていて、“やっぱりホムコンっていいな!”と情熱が込み上げてきました。これまでのようなアイデアの発想や更新は出来ないにしても、この先自分がSPホムコンのために出来ることは何か、SPホムコンを引っ張っていた身として考え続けたいと思います。
12月8日はkinnkonn氏の記事です。これからスマブラAdventCalendar2024で発表される記事も是非とも一読ください。