【初出】
SII巻
【解説】
“
徒”の運び屋集団[
百鬼夜行]の運転手である“輿隷の御者”
パラが使う自在法。
体を構成している黒い翳りをばら撒き、それを取り憑かせた物体を幾十百も操作することができる。基本は取り憑かせたあらゆる乗り物を“
燐子”に変えるための術であるが、物質に浸透しての情報収集も可能なようだ。
【由来・元ネタ】
フィンランドの民族叙事詩「カレワラ」に登場する、森に宿る悪霊、あるいは森そのものの呼び名であるヒーシ(Hiisi)から。
【コメント】
☆これで取り付いて操作する物が“燐子”になるってソースは?本文からの推測ならアレなんで、コメントアウトしておいた。
☆↑SII巻p154より「あらゆる物を“燐子”に変化させる技巧者
パラ」とあり、実際にバス2台が“燐子”だったという事は作中でも触れられている。しかし“燐子”のはずの『温柔敦厚号』が
ゼミナに傷付けられた時、パラが痛みを感じている描写がある(p84)。“燐子”を傷つけるどころか爆弾のように使っていた
フリアグネや[
革正団]の
ドゥーグにそんな反応が見られない以上、前後の繋がりからもこの
自在法が鍵となっている事は明白だろう。
☆↑“燐子”の性質は固体毎に違う。パラの“燐子”が痛みを伝えるからといって、それが『ヒーシの種』で作ったからとは断定できない。
☆仮にパラの身体で“燐子”を作ってると仮定しても、その力の名称が『ヒーシの種』っていうか分からんしね。この自在法と“燐子”作りを脳内補完して無理に関連付けるのは早計と言わざるを得ないだろう。
☆という訳で再びコメント化。納得行かないようなら議論板で相談しましょう。
☆コメント欄での上記の論議は、XXII巻222ページでFAとなった。
☆情報収集の自在法は他に[
仮装舞踏会]の
捜索猟兵ウィネの『
知覚の伝染』と
ロフォカレの『
千里眼』があった。
☆もし
ハボリムの『
熒燎原』と併用されたら大変だっただろうな。
☆『
棺の織手』
ティスや
ノースエアや『
儀装の駆り手』
カムシンや
ザムエル・デマンティウスや『
理法の裁ち手』
ヤマベや
ピエトロ・モンテベルディや
ゾフィー・サバリッシュ相手にも使用してほしかったな。
☆
アニメ第3期で登場・使用された。
最終更新:2023年12月06日 00:18