【初出】
SII巻
【解説】
真名は“坤典の隧”(こんてんのすい)。
炎の色は竜胆色。
ギュウキや
パラと共に、“徒”の運び屋集団[
百鬼夜行]を営む。団内での役割は用心棒。
二十代半ばの女性の姿で、ざんばら髪を雑に束ねて眼に隈取をした和装姿の“徒”。
常にゴツいツルハシを持ち歩いている。[
百鬼夜行]の用心棒ではあるが、実は外見に反して荒事はそれほど得意ではなく、自在法を用いて逃げ回る方が得意な
自在師。強大な“
王”や
フレイムヘイズと張り合えるほどではない。
地面に大穴を掘る遁走の
自在法『
地駛』を使う。地面から遠いと使えない。
最終巻では、
フィレスからの依頼で他の二人と共に『
真宰社』の頂上に現れて、
吉田一美と『約束の二人』をライトバン型“
燐子”『苦尽甘来号』に乗せて離脱し、新世界『
無何有鏡』が創造されるまで逃げ切った。新世界が創造された後は、他の二人と共に
ドゥーグの事を話しながら『
天梯』を通って新世界へ旅立った。
【元ネタ】
名前の元ネタはリトアニアの民間伝承に登場する自然の女の精霊『ゼミナ(Zemyna)』。名前は「土の女主」を意味し、豊穣や肥沃を司るとされる。
「坤」は大地または土の下に引っ込むこと、「典」は司る・一定の仕事をあずかること、そして「隧」は奥へと入り込むトンネルを意味する。
真名全体で、「地中の深奥への遁走を司るトンネル」という意味だと思われる。その名前は
自在法『地駛』によって地下を逃げる彼女の能力の本質を表している。
最終更新:2025年01月16日 08:23