皇ハイセ - stci2 @ ウィキ

プロフィール

名前	皇ハイセ
出身地	和国
誕生日	1998年05月03日 (27歳)
転入日	2025年03月15日(0年207日経過)
職業	遊び人
Birdy	@ハイセ
プレイヤー	紅神ハイセ
告知等	X(旧Twitter)
配信場所	Twitch/

ガイドライン

配信のクリップ・切り抜きは自由

ストーリー

エピソード0

エピソード0

闇夜を割くネオン。街行く人の喧騒。
執拗に辺りを照らす街灯の明かりは、街から夜を忘れさせたかのように錯覚させ、今日も和国の街を賑わせる。

そして、夜空を翔るヘリが1台、サーチライトを巡らせ1人の男の行方を追う。

「ああもう、しつこいなぁ」

男の名は【皇ハイセ】。自警団【BELL】のリーダーであり、義理を重んじる仁義の男である。しかし、現在は和国に仇なす逆賊として指名手配されている犯罪者だ。

ハイセはサーチライトを掻い潜り、古びたビルの路地裏に逃げ込み身を隠す。

物陰から僅かに人の気配。

懐に手を入れ、拳銃を握る。

「っ！！」

「アニキ！！！」

物陰から叫び飛び出してきたのは、銀髪の青年。

「はぁ……すみか……」

青年の名は青崎 すみ。
ハイセが組織する自警団【BELL】の構成員であり兄弟の盃を交わした弟分である。

「アニキ！無事だったんすね！！

「ああ、あと声でかい」

「あ、すみません……」

気の許せる仲間の顔を見て、ふっと緊張の糸が解ける。

「他の奴らはどうなった」

ハイセの問いにすみは表情を曇らせ、顔を伏せる。

「みんな捕まったっす……」

「……そうか」

「あ！でもスグトのアニキは無事だってさっき連絡が！」

白井スグト。すみと同じく【BELL】の構成員であり兄弟の盃を交わした兄弟分である。

「アニ……
「シッ……」

〔タッタッタッ〕

路地裏を足音が過ぎる。

「こっからどうすれば……」

〔ブーブー、ブーブー〕

スマホのバイブがどこからとも無く聞こえる。路地裏の錆びた扉の奥にある、古いビルの一室。その部屋の机にポツンと1つスマホが置かれていた。
どうやらここにいた住人が忘れていったものらしい。

スマホを手に取り画面を見る。

【新規住民募集！！！】

画面に映されたのは1枚の電子チケットと新規住民募集のチラシ。

「Stci……ロスサントス……？」

ハイセはスマホを机に置き、椅子に腰をかけ天を仰ぐ。
このまま戦い続けるべきか。逃げるべきか。だが、捕まった仲間を置いて逃げることなんてできない。そんな想いがハイセの判断を鈍らせる。

「どうしろってんだよ……くそ」

路頭に迷うハイセを見かねてか、すみはスマホを手に取り、ロスサントスへの入国を申請した。

「なっ……お前！」

「逃げましょう。アニキ」

「捕まった奴らはどうすんだよ！」

「アニキが無事なのが1番っす。いいんすよ、仲間を見捨てたのは僕っすから、アニキは優しいままでいて」

「くっ……」

ギリっと歯を食いしばりポツリと言葉を漏らす。

「……すまん」

弟分に苦しい決断をさせてしまった。そんな己の情けなさに不甲斐なさに腹が立つ。
そして、ハイセは決断し立ち上がる。

「わかった。逃げ……

〔ハイセ。いい加減にしろ〕

瞬間、拡声器を使った壮年の男性の声が部屋に響く。

「親父……」

「「っ！！！」」

窓から差し込むサーチライトの光に目を細める。
擦れるプレート音、銃を構える音が耳に入った時には既に、ビルの周りは敵に囲まれていた。

〔ハイセ。革命家ごっこは終わりだ。今謝罪し、我々の元で働くというのであれば、今までのことは水に流し、お前の仲間も解放してやろう〕

嘘だ。
ハイセは瞬時にその嘘を見抜いた。
皇家の悪事の数々と和国の裏を見てしまった彼らを、この男が許すはずがないからだ。

「うるせぇよクソジジイ。首を洗って待ってろ。必ず皇家を滅ぼしてやる」

〔ふっ、やってみろ。出来損ない〕

懐から2丁の拳銃を取り出し、素早く後方の2人の兵士を撃ち倒す。

〔撃て！！！！〕

号令を聞いた兵士達が窓の外から一斉射撃を開始する。
降り注ぐ弾丸の雨を掻い潜り、扉の裏に身を隠す。

「チッ……足が」

2発足に弾丸を喰らってしまった。
素早く止血し、弾丸を取り除くがさすがに走ることはできない。

「すみ。お前だけでもロスサントスへ逃げろ」

「嫌っす。逃げるべきはアニキっすよ」

「バカか。この足じゃ……」

〔グアァ！！〕

窓の外で兵士達の断末魔が響き渡っている。
鳴り響く銃声が止んだ頃、1台の車が2人の前に停る。

「乗れ！！」

「スグト……」
「スグトのアニキ！！」

2人は車に乗り込み危機を脱したのだった。

◇◇◇

「……っ、ここは……」

差し込む光に目を細める。

「空港っすよ、アニキ」

連日の疲れからか、ハイセは眠ってしまっていたようだ。
そんなハイセの様子に困ったように笑うすみはビルで拾ったスマホをハイセに渡す。

「どうやら、このStciって街では身分関係なく新規住民を募集してるらしいっす」

「なるほど、永久指名手配の俺達でも受け入れてもらえるってことか」

できれば3人で……そう思っていたが、このチケットは既にハイセの名前で登録されていた。

「お前らはどうすんだよ」

「噂によれば新規住民はまだまだ募集してるらしいから、適当に2人分見つけて後を追うさ」

スグトの言葉にハイセは静かに瞳を閉じ、確かな決意を持って瞳を見やる。

「死ぬなよ」

ハイセの言葉を聞き2人は笑い、頷いた。

荒れる和国を背に、ハイセは新たな世界へ足を踏み入れる。
必ず帰ってくると決意の炎を宿し、出来損ないと呼ばれた男は今、ロスサントスへと旅立つのだった。

エピソードEND

エピソードEND

喧騒が頭に響く。
冷たい足音を鳴らす処刑台の階段は、死にゆく俺への戒めだろうか。

『今までありがとう』
『向こうでも元気でね！』
『開拓の旅？よくわからないけど元気でね』

『どこかで会えたら、また一緒に悪いことしよう』

かつての仲間達の言葉のお陰で、俺は恐怖に向き合うことが出来る。

「まぶし……」

処刑台に膝をつき座る。
2人の処刑人の1人が1枚の紙を取り出し声高らかに読み上げる。

『皇ハイセ！！この者は皇グループの本社へ乗り込みテロを起こした！！単身で乗り込み銃を乱射！！皇グループの社員20名が犠牲となり！その場に居合わせた一般人も巻き込む凄惨な事件となった！！』

「おい、一般人巻き込んだのはお前ら……

『だまれ！！』

公開処刑とはいい趣味だ。
皇グループに逆らうとこうなるって見せしめにもなる。

『この事件で皇グループの代表皇マコトも犠牲者となった！極めて残忍であり、極めて凶悪である！！よって！この者を死刑し！只今より死刑を執行する！！』

広場を埋め尽くすほどの人々からは歓声も悲鳴も聞こえない。
ただ、多少のざわつきがあるだけ。

顔を上げ、国民の顔を見る。

「はっ……支配されることに慣れきった、家畜以下のゴミの目だ」

俺は、俺達は、皇グループという巨悪が支配するこの劣悪な環境の国を変えたかった。
一見煌びやかに見えるが、年々スラムは広がり、一部の富裕層のみが私腹を肥やす。
富裕層以外の人間は、過酷な労働を強いられ割に合わない給料で生活を送っている。
だが、人々は言う。

『死ぬよりかはマシだ』

救われることができるのは、救われる準備が出来ている者、"救われたい"と思っている者だけだ。

この国の貧困街の人間は誰一人として、救われることを望んでなどいなかった。
今ここにあるのは『余計なことをしやがって』という若干の軽蔑が混じった視線と無関心だけ。

「……ふっ、はははっ……」

『何を笑っている、気でも触れたか？』

徒労。
まさしく徒労だったのだ。
何もかも。
国外で積んだ経験も。

無惨に散った仲間の命も。

「ただ生きているだけ、ただ命令に従い、己の意思などない奴隷以下の家畜共が……」

昨日産声を上げた赤子は3日後には虫の息になっている。
病を発症した者、死を前にした老人は屍の積まれた死地へ追いやられる。

この現状を当然として受け入れている愚民共も、放置し私腹を肥やす上級国民共も、等しくクズだ。

俺は愛する故郷を救いたかった。
そう、ただ、故郷がより良い国であって欲しかっただけなのだ。

そうか。
これは……。

『英雄に憧れた愚かな道化の笑劇』でしかなかったのだ。

「哀れな愚民共……俺は生きたぞ。己の意志を持ち、この世界に俺という存在を見せつけた。家畜として扱われることに慣れきったゴミとして、どうかこれからも末永く落ちぶれてくれ」

静かに目を瞑る。

『ハイセさん』
『ハイセくん』
『ハイセ』

『アニキ』

あの街の仲間達の声が頭に響く。

どうか彼らが苦難を乗り越え、これから先も幸福でありますように。

……そうか。
あの日憧れた黒も白も関係なく皆が笑い合う世界は既に、あの街にあったのだ。

できるなら、あの街に帰りたい。
だが、それは許されない。
愚国の暗き手は、かつての仲間達の心臓を今も握っている。
俺の命ひとつで助かるのであれば、安いもんだ。

処刑人の刃が高く振り上げられる。

直に処刑される。
そろそろ、終幕か。

顔を上げ、声を上げる。
この世界に俺という劇の終幕を知らしめるかの如く。

「さぁ、嘲笑え。哀れな愚者の結末を」

高らかに笑う。

「そして見届けろ。英雄に憧れた、愚かな道化の物語を」

その言葉を残し、天を仰ぐ。

昏く陰鬱な世界に似つかわしくない、蒼く、ただ蒼く澄んだ空、道化の俺を嘲笑うかの様な青天。

だが、悪い気はしない。
なぜならこの空は、俺が愛したもう1つの街の空によく似ていたから。

人となり

基本的に温厚であり誰に対しても気さくに話す優しい近所のお兄さん的な存在。
その実、世界屈指の財閥『皇グループ』の御曹司で『皇家』の三男であり、優秀な兄2人の陰に隠れた『出来損ない』である。
和国では逆賊として永久指名手配犯となっている。

ロスサントスに来てからはよく餓死したり事故死したりと、サンディのEMSでは『よくダウンする人』として知られているのだとか。

運転が絶望的に下手で少しの距離をいどうするだけでもダウンor大怪我をしてしまう。
その癖バイクが大好きなので余計に怪我をしている。

見た目

見た目
銀髪で前髪に1部赤色のメッシュが特徴的。
基本的にフォーマルな格好をしており、グレーのワイシャツに黒のスーツパンツがデフォルト。
顔のどこかを隠していないと落ち着かないタチで、マスクをしたりサングラスを掛けたり仮面を被ったりしている。(意外と可愛らしい素顔なのがコンプレックスだとか)

左腕に刻まれたタトゥーは『カタナ』
なにやら思い出の詰まった大切な物らしいが、それについて本人は一向に語ろうとはしない。
自分を見失いそうになった時、自分の在り方を示してくれる道標のような物。

関係性

• RE:BELL

ハイセが束ねる半グレ組織。
自称自警団。無意味な暴力を嫌い国家権力に対抗する為に水面下で活動中。敵は飽くまで国家権力であり、ギャングや他半グレに対して対抗意識は無い。
現在メンバーは3名(1名熟睡中)。絶賛同志募集中。

RE:BELL

RE:BELL

• 青崎 すみ

和国で生き残った仲間の1人。兄弟の盃を交わした弟分であり、弄りがいのあるハイセの玩具。友達を作りたいと言い、語尾を『アル』に変えたらしいが、効果はないみたいだ。
なんだかんだ1番信頼している。

• 白井 スグト

和国で生き残った仲間の1人。自警団の幹部でありハイセの右腕的存在。爽やかイケメン。たまに天然発揮することはあるが、基本的には優秀な万能人。たまーに起きてくるレアキャラ。

友人

友人
※関わりを持ってくださった人達を一方的に書かせて貰ってます！

• 紅猫 蛍音

サンディEMSの副院長。ハイセのファッションに対し『それ好きじゃなぁい』『それは好きかもぉ』とド直球に感想を述べてくる。好みじゃなかった場合『やだぁ』と延々と言ってくるため、会う時はファッションを気にしなければならない。
よくダウンするハイセに対して呆れ気味であるが、ネタとして笑われている。たぶん舐められている。生意気なガキんんっ……少女。

• 雨路 凛

サンディEMSの院長。餓死に対して人一倍厳しく、もしも餓死をしてしまった場合、泣いてEMSを出ることになるだろう。
ハイセが『この人には逆らえない』と思っている数少ない人物の1人。
ダウンしてEMSに運ばれた時『どうしてダウンしたのかなぁ（#＾ω＾）ﾋﾟｷﾋﾟｷ』と詰め寄られる時は恐怖そのものである。
怖い人。

• 緑乃 テリア

街に来て1番初めに出会った友人。お互い裏事情に精通していることから、たまに裏の情勢について情報を交換したりしている。
犯罪や黒いことに対して迷ったり、分からなかったりした時に頼らせてもらっている頼りになる人。

• 紫鬼 みかど

ハイセが心を許している友人の1人。理想の組織像や価値観が近いことから人材斡旋をお願いするほど信頼している。
よくアンダーグラウンドで出会う釣りの人。

• 麻霧 すいか

ハイセが心を許している友人の1人。釣りのドン。
ドンと呼ぶと嫌がられる。ドンではあるが威厳はまだ感じられない。