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スコーン - (2012/05/30 (水) 08:25:11) の編集履歴(バックアップ)


スコーン Scorn / ドクター・タニス・ニーヴス Dr.Tanis Nieves

初出:Carnage#1(2010年、タニス・ニーヴスとして)/ Carnage#5(2011年、スコーンとして)
種族:人間+シンビオート



概要

スコーンはシンビオートと精神科医の女性タニス・ニーヴスの共生体。スパイダーマンからのスピンオフで2010年から2011年に刊行された"Carnage"の中で誕生した比較的新しいシンビオート共生体である。残虐な衝動に身を任せることなくヒーローとなった。数あるシンビオート共生体の中でも特異な能力を持っている。
色は紫で、女性らしいボディラインを反映した美しい姿で描かれる。

オリジン

スコーンは2010年から2011年シリーズ"Carnage"の結果として誕生した。

タニス・ニーヴスは6歳のとき、脚を1本と片目を失った犬を拾い、処理施設に連れて行かれるところを助けるような子供だった。
26歳で精神科医になると、やがて精神疾患のある犯罪者を収容する施設に務め、逮捕された女ヴィランのシュリーカーの担当医となった。

宇宙空間で、凶悪なシンビオート共生体カーネイジが殺されてからしばらく後。
ある大企業では、マイケル・ホールという男が新開発の義手を発表していた。この義手は最新技術により着用する者の意思を読み取り、自由自在に動くというのだ。

ある日、シュリークを移送する護送車がその昔の仲間、ドッペルゲンガーに襲われてしまう。同行していたタニスは、護衛団の誤射により、右腕を失ってしまう。護衛団はアイアンマンのようなスーツを着用していた。これはマイケル・ホールが開発した義手の技術を応用したスペシャル・スーツだった。

右腕を失ったタニスに、マイケル・ホールが開発した義手が与えられる。しかし、この義手に使われている技術は、実は宇宙空間で殺されたはずのシンビオート共生体、カーネイジの細胞を回収し、義手に組み込んだものだった。蘇ったシンビオートに取り憑かれ、タニスは新しいカーネイジに変身してしまう。

一方、マイケル・ホールはカーネイジの宿主、クレタス・キャサディの体も回収し、下半身をサイボーグ化して生きながらえさせていた。義手に使った細胞は、クレタスに付着していたシンビオートから回収したものだったのだ。

タニスをカーネイジと化していたシンビオートは元の宿主、クレタスを求め、再び融合した。元のカーネイジとなったクレタス・キャサディをマイケル・ホールの護衛団が攻撃するが、彼らのスペシャルスーツにもカーネイジのシンビオートが使用されていため、スーツを操られ、全滅してしまう。彼らのスーツと融合していたシンビオートも集めて一体化したカーネイジはより巨大で強力なシンビオート共生体に変化する。

一方、カーネイジのシンビオートが捨てたはずのタニスにはまだ義手が残されていた。実はカーネイジが融合している間に子を産みつけ、それが義手と化していたのだ。殺人への衝動を感じたタニスは、それを自ら切り落とした。

シンビオートは一時的にシュリーカーに奪われた。しかし、シュリーカーがタニスを襲ったとき、シンビオートは最終的に融合を受け入れたタニスを選び、共生が完成してスコーンとなった。

Carnage U.S.A

"Carnege"に続いて刊行された"Carnage U.S.A"(2011年)でもスコーンの活躍は続く。
コロラドのとある街で、カーネイジはアベンジャーズたち、キャプテン・アメリカホークアイザ・シングウルヴァリンをシンビオートに取り込んでしまった。スコーンは政府によって派遣され、唯一残ったスパイダーマンを助け、カーネイジに立ち向かった。

能力

他のシンビオート同様に、スパイダーマンの能力をコピーしている。
超人的な腕力、耐久力、持久力、回復力。
壁を登る。
スパイダーセンス。また、スパイダーマンのスパイダーセンスを無効にする。
ウェブ・ジェネレーション

さらに、カモフラージュ能力と変形、体組織を変形させて器官を作り出す。

これまでのシンビオート共生体には無かった能力が「テクノハイブリッド」。スコーンのシビオートがサイボーグ化した義手と融合して誕生したために産まれた能力である。機械を取り込んで、武器を生成できる。