マンダリン(Mandarin)
概要
『ジンギス・カン(チンギス・ハーン)の直系の末裔』を自称し、
フィン・ファン・フームの故郷・『惑星マクルゥⅣ』由来の超科学を武器に世界征服を企む本名不詳の謎の中国人。
元々は裕福な地主の家庭に生まれたのだが、『文化大革命』の影響で財産を全て失う。
各地を放浪した末に中国奥地の秘境『精霊の谷』にたどり着き、そこで朽ち果てた宇宙船を発見。
それはかの巨龍『
フィン・ファン・フーム』の同胞の船だった。
発見した宇宙船から地球外の科学技術と所持者にスーパーパワーを与える指輪を回収し、精霊の谷を拠点に世界征服を画策。
その過程でアイアンマンや
アベンジャーズを初めとするアメリカのスーパーヒーローと幾度も対戦している。
能力
指輪:マクルゥⅣの宇宙船から回収した10個一組の指輪。一つ一つが異なる名前と能力を持ち、マンダリンはこれを両手の指全てに常時装着している。
以下、簡単な内約
- 右手
- 親指・『リメイカー』:物体を分子レベルで操る
- 人差し指・『インフルエンス』:衝撃ビームを放つ。電磁波や音波等、『波』ならば大抵変換可能。
- 中指・『スピン』:旋風を起こし、自身が飛行する際の推進力となる。
- 薬指・『スペクトル』:破壊ビームを放つ
- 小指・『ナイト・ブリンガー』:感覚を麻痺させる暗黒を作り出す。
- 左手
- 親指・『ダイモニック』:電磁石の力を利用した白色ビームを放つ
- 人差し指・『インカンデッセンス』:高熱火炎を生み出す
- 中指・『ライトニング』:電撃を放つ
- 薬指・『ライアー』:精神操作。幻覚を見せたり、他人を洗脳したりできる
- 小指・『ゼロ』:絶対零度の冷気を放つ
時に部下に指輪を貸して悪事をさせることがあり、この集団を「
ハンド」(マンダリンの手の意味)と呼んだ。
一時期マンダリンが死亡していた際、これらの指輪はマンダリン自身の両手首ごとマンダリンの息子・テムジンが所有しており、マンダリンの復活後はマンダリンの脊髄に移植された。
後に再びマンダリンが死亡すると、各指輪を1つずつ所有した『マンダリン10』なるグループが登場し、アイアンマンを苦しめた。
世界有数の科学者としての知識と技術
一流の武道家であり、戦術家
トリビア
- 普段から『チンギス・ハーンの末裔たる高貴な家柄の出身』と自称しているマンダリンだが、後にマンダリンの自伝映画を撮影することになった映画プロデューサーが独自に調査した結果、『本当はアヘン窟の売春婦の子供で、指輪の力を使って自分自身の過去の記憶を書き換えている』ということが判明した。
- ライバルであるアイアンマンと違い、コスチュームのデザインが一定しておらず、フー・マンチュー的な怪しい中国人風な物から現代的なスーツ姿、アイアンマンに対抗した鎧兜など多種多様なコスチュームの着用経験がある。
- マーベル・シネマティック・ユニバース(以下MCU)では、フェーズ1第1作『アイアンマン』時点よりマンダリンの持つ10個の指輪をモチーフにしたと思われるシンボルマークを掲げるテロリストグループ『テン・リングス』が登場しており、フェーズ2第1作『アイアンマン3』にて初登場。ただし、その正体は『トレヴァー・スラッタリー』という無名の役者であり、一連の事件の真の黒幕に雇われて『テン・リングスの首領・マンダリン』を演じていただけだった。その後、MCUフェーズ4第2作『シャン・チー/テン・リングスの伝説』で原作におけるシャン・チーの父親・ゼン・ズーとマンダリンの設定が合体したオリジナルキャラクター『シュー・ウェンウー』がテン・リングス首領兼シャン・チーの実父として登場。作中、ウェンウーは『マンダリン』という名前について『アメリカのテロリストが勝手につけた』、『マンダリンオレンジから取ったのか?』と酷評していた。
- なお、偽マンダリンことトレヴァー・スラッタリーはその後、短編作品『マーベル・ワンショット:王は俺だ』において収監されていた刑務所から『本物のテン・リングス』によって拉致された事が描かれ、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』にて『首領の名を騙った罪』により処刑されかけるも、その場で行った即興芝居が気に入られて命拾いし『週に一回、ウェンウーに芝居を披露する事』を条件にテン・リングス本拠地の牢獄で監禁生活を送っていた事が判明した。
- 科学者であり超科学の指輪を使っているだけなのだが、怪しい魔法使いと思われているところがある。確かにローブを着たバージョンもあるが、アニメ版アイアンマンで、緑の肌をした変異した人間のマンダリン(アーノルド・ブロック:Arnold "Arno" Brock)が出てきたためとも思われる。
最終更新:2023年09月05日 19:54