ファイトの開始と同時に、壮絶な戦闘が開始された。
紫は2008年と2010年の境界を弄って辻褄合わせをしようとし、
暦を恣にする事を善しとしない映姫と弾幕戦に入った。
幽々子は能力で、勇儀は数々の怪力乱神で、そして幽香は豪腕で、それぞれ霖之助の命を狙ったが、
霊夢と魔理沙に加え、霖之助本人も秘蔵の品を持ち出して護身に勤め、何とか凌いでいる。
夢美はちゆりと共に可能性空間移動船で2008年と2010年の共存する幻想郷を探したが
間に数々の異変が起きていた事もあって因果の糸は乱麻の如しで目処も立たず、
夢子は魔界神の遊び相手をするため魔界から出て来られずにいた。
紫は2008年と2010年の境界を弄って辻褄合わせをしようとし、
暦を恣にする事を善しとしない映姫と弾幕戦に入った。
幽々子は能力で、勇儀は数々の怪力乱神で、そして幽香は豪腕で、それぞれ霖之助の命を狙ったが、
霊夢と魔理沙に加え、霖之助本人も秘蔵の品を持ち出して護身に勤め、何とか凌いでいる。
夢美はちゆりと共に可能性空間移動船で2008年と2010年の共存する幻想郷を探したが
間に数々の異変が起きていた事もあって因果の糸は乱麻の如しで目処も立たず、
夢子は魔界神の遊び相手をするため魔界から出て来られずにいた。
一輪「凄い戦いね……」
白蓮「これでは我々が踏み込む余地はありませんね……」
キャプテン・ジャッジメント「ええ、うっかり空気を壊すのが関の山でしょう」
ナズ「……キャプテン、うっかり衣装を間違えてはいないかね?」
虎耳虎尻尾を生やした、命蓮寺組三人と水夫服に仮面の謎の女性が、それを遠巻きに眺める。
一輪「でもあの店主、実はけっこう凄腕だったんですね、姐さん」
白蓮「いえ……何かもっと、鬼気迫る物を感じます……己の命を守るため以上の、何かを……」
その時、四人の背後の茂みから、美しい毛並の虎が一頭、姿を現した。
星「自らの存在を、生きた証を、世界に訴えるために戦っているのでしょう」
ナズ「ご主人……その姿は……っ」
星「ははは、うっかりの病は行き過ぎるとこうなるようですね。
しかし今は私の事より、この異変の解決でしょう」
CJ「私達もうっかり病に罹っている今の状態じゃ、どうしようもないわよ?」
星「そうでもありません。皆の力を私に貸して下さい。
毘沙門天の代行として、何とかして見せましょう……ナズーリン、あなたも一緒にやってくれますね?」
ナズ「……それが終わった後、ご主人様はどうされるのですか……?」
星「さて、どうしましょうかね。虎の姿では人を導く事も出来ません。
しかし私は元々が妖獣、仮の姿から本来の姿に戻るだけの事ですよ」
白蓮「それでは……あなたがあまりに報われないではありませんか」
星「……聖、私がこうしてここにあるのも、あなたが私に向けた信仰心の故です。
今まで十分いい夢を見せてもらいましたし、寅丸星が幻想郷に生きた証は、皆の心に残ります」
ナズ「ご主人様……」
星「ナズーリン、あなたの力なしでは、毘沙門天の力は十分に発揮できません。
それにこの姿では宝棒も宝塔も持てません。しっかり持って、うっかり失くさないようにして下さい」
ナズ「はい……お任せ下さい……」
星「……さあ、皆で祈りましょう……この世界の無事と、人妖が共に暮らせる未来を……」
白蓮「これでは我々が踏み込む余地はありませんね……」
キャプテン・ジャッジメント「ええ、うっかり空気を壊すのが関の山でしょう」
ナズ「……キャプテン、うっかり衣装を間違えてはいないかね?」
虎耳虎尻尾を生やした、命蓮寺組三人と水夫服に仮面の謎の女性が、それを遠巻きに眺める。
一輪「でもあの店主、実はけっこう凄腕だったんですね、姐さん」
白蓮「いえ……何かもっと、鬼気迫る物を感じます……己の命を守るため以上の、何かを……」
その時、四人の背後の茂みから、美しい毛並の虎が一頭、姿を現した。
星「自らの存在を、生きた証を、世界に訴えるために戦っているのでしょう」
ナズ「ご主人……その姿は……っ」
星「ははは、うっかりの病は行き過ぎるとこうなるようですね。
しかし今は私の事より、この異変の解決でしょう」
CJ「私達もうっかり病に罹っている今の状態じゃ、どうしようもないわよ?」
星「そうでもありません。皆の力を私に貸して下さい。
毘沙門天の代行として、何とかして見せましょう……ナズーリン、あなたも一緒にやってくれますね?」
ナズ「……それが終わった後、ご主人様はどうされるのですか……?」
星「さて、どうしましょうかね。虎の姿では人を導く事も出来ません。
しかし私は元々が妖獣、仮の姿から本来の姿に戻るだけの事ですよ」
白蓮「それでは……あなたがあまりに報われないではありませんか」
星「……聖、私がこうしてここにあるのも、あなたが私に向けた信仰心の故です。
今まで十分いい夢を見せてもらいましたし、寅丸星が幻想郷に生きた証は、皆の心に残ります」
ナズ「ご主人様……」
星「ナズーリン、あなたの力なしでは、毘沙門天の力は十分に発揮できません。
それにこの姿では宝棒も宝塔も持てません。しっかり持って、うっかり失くさないようにして下さい」
ナズ「はい……お任せ下さい……」
星「……さあ、皆で祈りましょう……この世界の無事と、人妖が共に暮らせる未来を……」
命蓮寺一行を包んだ白い光は、戦い続ける「ゆ組」を巻き込んでさらに広がる。
その光が幻想郷全体に広がって行き――
その光が幻想郷全体に広がって行き――
(ぱさっ)
朱鷺子「あっ、発売日決定のチラシね。えっと、20010年9月30日……20010年!?」
霖之助「なん……だと……」
魔理沙「香霖!しっかりしろ香霖!」
霊夢「霖之助さんが……真っ白な灰に……」
霖之助「なん……だと……」
魔理沙「香霖!しっかりしろ香霖!」
霊夢「霖之助さんが……真っ白な灰に……」
星「おっと、これはうっかりしました。まさか発売を18000年も延ばしてしまうとは……」
一輪「あれ、虎じゃなくなってる……?」
水蜜「それに私達の虎耳と虎尻尾もなくなって……」
白蓮「あら、村紗、遅かったですね」
ナズ「(最初から居たように思うのだが……)ご主人様、服の虎柄も消えているのだが……」
星「そうですね、きっとうっかり力を使い果たした結果でしょう。なに、すぐ元に戻りますよ」
ナズ「はぁ……(願わくば多少の猶予は欲しい所だ……)」
一輪「あれ、虎じゃなくなってる……?」
水蜜「それに私達の虎耳と虎尻尾もなくなって……」
白蓮「あら、村紗、遅かったですね」
ナズ「(最初から居たように思うのだが……)ご主人様、服の虎柄も消えているのだが……」
星「そうですね、きっとうっかり力を使い果たした結果でしょう。なに、すぐ元に戻りますよ」
ナズ「はぁ……(願わくば多少の猶予は欲しい所だ……)」
その後、霖之助が血の涙と共に「2008年春の発売には拘らない」と誓った事もあって、
時空の歪みは次第に解消され、星の虎柄もわりとすぐに回復したとか。
時空の歪みは次第に解消され、星の虎柄もわりとすぐに回復したとか。
結果:霖之助の心を折る事で「2008年春は過ぎていた」事を納得させたうっかり命蓮寺組の勝ち