今回の勝負は、
依姫とパルスィ ルナサとムラサ リグルと文
による人里での隠遁勝負。
「里人達に正体がバレたら負け!」というルールである。
依姫とパルスィ ルナサとムラサ リグルと文
による人里での隠遁勝負。
「里人達に正体がバレたら負け!」というルールである。
しかしこの3組、タイプは違えどかなりの美形ぞろい。
2人揃っていたら確実に注目を浴びる(=バレる)だろう。
さらに繋がりらしい繋がりはほとんどないため、フォローがしづらい。
何とか交渉で各人1軒ずつの「隠れ家」をゲットしたので、
この勝負はタッグ戦としての意味はあまりない。
2人揃っていたら確実に注目を浴びる(=バレる)だろう。
さらに繋がりらしい繋がりはほとんどないため、フォローがしづらい。
何とか交渉で各人1軒ずつの「隠れ家」をゲットしたので、
この勝負はタッグ戦としての意味はあまりない。
文「・・・と、みんな思ってるんでしょうねえ。」
最初に動いたのは文だった。
街中をいつものようにいつもの姿で取材しているその姿は、ファイトのことなど
忘れてしまったかのように見えた。 ・・・が、それは策略だった。
街中をいつものようにいつもの姿で取材しているその姿は、ファイトのことなど
忘れてしまったかのように見えた。 ・・・が、それは策略だった。
翌日の文々。新聞を見て、参加者はいっせいに抗議を上げた。
=文々。新聞から見出しのみ抜粋=
「退屈は穢れより恐い? 月の重鎮が送る優雅な幻想ライフ!」
「楽団解散!? ルナサ・プリズムリバー家出疑惑!」
「太陽が妬ましい! 嫉妬妖怪の地底脱出劇!」
「船幽霊の家出と妖怪寺のタマげたウワサ!」
==================
「退屈は穢れより恐い? 月の重鎮が送る優雅な幻想ライフ!」
「楽団解散!? ルナサ・プリズムリバー家出疑惑!」
「太陽が妬ましい! 嫉妬妖怪の地底脱出劇!」
「船幽霊の家出と妖怪寺のタマげたウワサ!」
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文は、参加者全員の住居写真を報道してしまったのである。
これではバレるどころの騒ぎではない。
これではバレるどころの騒ぎではない。
しかし映姫は言った。
映姫「これはタッグであることは皆承知していたはず。どちらかが暴露側にまわるという
戦略も作戦としては白です。 特に地上を下賎と思うが故に自信過剰に陥った
綿月依姫! 嫉妬ゆえに対話を拒んだ水橋パルスィ! まず己が失態を互いに
謝罪なさい!それがあなたたちに出来る善行です!」
依姫「たしかに、これは私の慢心の隙が敗因だ。 地下の妖怪よ。先ずは詫びることとしよう。」
パルスィ「ずいぶん素直なのね、妬ましいわ。 最初からこうしてれば策はあったのかもね・・。」
映姫「これはタッグであることは皆承知していたはず。どちらかが暴露側にまわるという
戦略も作戦としては白です。 特に地上を下賎と思うが故に自信過剰に陥った
綿月依姫! 嫉妬ゆえに対話を拒んだ水橋パルスィ! まず己が失態を互いに
謝罪なさい!それがあなたたちに出来る善行です!」
依姫「たしかに、これは私の慢心の隙が敗因だ。 地下の妖怪よ。先ずは詫びることとしよう。」
パルスィ「ずいぶん素直なのね、妬ましいわ。 最初からこうしてれば策はあったのかもね・・。」
ルナサ「流石は一流パパラッチ・・・。 こういう手に出られたらたまったものではないな・・。」
ムラサ?「さて、勝負は決まったところで、リグルを呼んできなよ!」
文「そうですね! でもせっかくふだん着慣れないおめかししてるところを終わりってのも少し
かわいそうな気が・・・・・・・・・・・・(おかしい、何か違和感がある・・・)」
文は突然黙りこくってしまった。
ムラサ?「さて、勝負は決まったところで、リグルを呼んできなよ!」
文「そうですね! でもせっかくふだん着慣れないおめかししてるところを終わりってのも少し
かわいそうな気が・・・・・・・・・・・・(おかしい、何か違和感がある・・・)」
文は突然黙りこくってしまった。
ルナサ「どうしたんだ? 早く呼んできたらどうだい?」
文(・・・急かしている? 何のために? そういえば閻魔はこの二人には説教していない。
そして何より・・・)
その時、文に深い考えがあったわけではないが、この長寿の天狗は用心深い。
念には念をいれることにしたのである。
文(・・・急かしている? 何のために? そういえば閻魔はこの二人には説教していない。
そして何より・・・)
その時、文に深い考えがあったわけではないが、この長寿の天狗は用心深い。
念には念をいれることにしたのである。
文「その前に、勝ち名乗りをお願いできますか? 映姫様。」
映姫「いいえ。 まだ勝負は決していないのでそれは出来ません。」
ルナサ・ムラサ?「!!!」
文「・・・なるほど。 そこにいるのはムラサさんではなかったわけですか。
おそらく、ぬえさん!」
ルナサ「流石に新聞を配る速度よりは音で危険を知らせるほうが早かったからね。
緊急時の合図を出して替え玉を準備 ってわけだったんだが・・・流石といっておくよ。」
ムラサ→ぬえ「でもなんでバレたの?」
文「隠遁勝負に普段通りの服装でいることがひっかかりましてね。 あと、強引過ぎる取材は
逆効果ですよ。 それにしても危ない危ない。」
ルナサ「それを君が言うか。 いずれにしても、勝負続行・・・かな?」
映姫「いいえ。 まだ勝負は決していないのでそれは出来ません。」
ルナサ・ムラサ?「!!!」
文「・・・なるほど。 そこにいるのはムラサさんではなかったわけですか。
おそらく、ぬえさん!」
ルナサ「流石に新聞を配る速度よりは音で危険を知らせるほうが早かったからね。
緊急時の合図を出して替え玉を準備 ってわけだったんだが・・・流石といっておくよ。」
ムラサ→ぬえ「でもなんでバレたの?」
文「隠遁勝負に普段通りの服装でいることがひっかかりましてね。 あと、強引過ぎる取材は
逆効果ですよ。 それにしても危ない危ない。」
ルナサ「それを君が言うか。 いずれにしても、勝負続行・・・かな?」
その日から人里中を探し回る天狗と騒霊の姿があったが、有力な目撃情報を得られずに数日が経った。
そんなある日の寺子屋にて
文「『正体不明の種』を使われていたらお手上げなんですが・・・それはありえますか?」
ルナサ「それはない。 だが、長期戦になればムラサの方が有利だろうな。」
慧音「幽霊は食べなくても死なないからな。 幽々子を見てるとたまに忘れそうになるが・・・。」
ルナサ「まあ、食品関連の店の目撃情報は色々絞り込んではいるよ。 後は決め手だけ。」
文「あやややや・・・。 最初の一手でしくじったのが痛かったですねえ。」
しかしこの時、寺子屋の教壇に置きっぱなしのプリントを見て、文は勝利を確信していた。
文「『正体不明の種』を使われていたらお手上げなんですが・・・それはありえますか?」
ルナサ「それはない。 だが、長期戦になればムラサの方が有利だろうな。」
慧音「幽霊は食べなくても死なないからな。 幽々子を見てるとたまに忘れそうになるが・・・。」
ルナサ「まあ、食品関連の店の目撃情報は色々絞り込んではいるよ。 後は決め手だけ。」
文「あやややや・・・。 最初の一手でしくじったのが痛かったですねえ。」
しかしこの時、寺子屋の教壇に置きっぱなしのプリントを見て、文は勝利を確信していた。
---翌日、霧の湖
寺子屋名物・寒中水泳大会を遠巻きに見守る船があるのを見つけた文は笑みを浮かべて
船に降りていった。
船に降りていった。
文「『寺子屋寒中水泳を見守る監視員はなんと船幽霊』 ・・・これだとホラーですねぇ。
何かいい見出しはありませんか?」
ムラサ「・・・お見事。(拍手)」
文「向こうには慧音さんも、にとりさんも、永淋さんも、妹紅さんもいるのに、わざわざ出てきたんですか
まあ、そうするだろうと思いましたが。」
ムラサ「何か出来るのに何もしないで事故が起こったら一生悔やむからね。
・・・まぁ、死んでるんだけど。」
文「リグルさんには一日引きこもってもらうことにしました。」
ムラサ「そう。それ、アイツ一体ドコにいたの?」
文「花屋さんに下宿してたんですよ。 緑の髪の女の子の目撃情報がたまにありましたが、
幽香さんが最近しょっちゅう買い物に来るので、あまり人が近寄らないんですよ。
ルナサさんもマークはしてたようですが、タイミングが計れなくてw」
ムラサ「花屋もかわいそうに、客足減ったろw? ソレw。」
文「いえいえ。 それにしても、こんな時に寒中水泳イベントなんて、ツイてなかったですね」
ムラサ「何いってんの。 今日に限ればとてもツイてる日だとおもうよ。」
ワイワイと子供達が騒いでいる湖岸を見ながら、ムラサはつぶやいた。
ムラサ「・・・水泳大会は何の事故もなく無事終わったみたいだからね。」
何かいい見出しはありませんか?」
ムラサ「・・・お見事。(拍手)」
文「向こうには慧音さんも、にとりさんも、永淋さんも、妹紅さんもいるのに、わざわざ出てきたんですか
まあ、そうするだろうと思いましたが。」
ムラサ「何か出来るのに何もしないで事故が起こったら一生悔やむからね。
・・・まぁ、死んでるんだけど。」
文「リグルさんには一日引きこもってもらうことにしました。」
ムラサ「そう。それ、アイツ一体ドコにいたの?」
文「花屋さんに下宿してたんですよ。 緑の髪の女の子の目撃情報がたまにありましたが、
幽香さんが最近しょっちゅう買い物に来るので、あまり人が近寄らないんですよ。
ルナサさんもマークはしてたようですが、タイミングが計れなくてw」
ムラサ「花屋もかわいそうに、客足減ったろw? ソレw。」
文「いえいえ。 それにしても、こんな時に寒中水泳イベントなんて、ツイてなかったですね」
ムラサ「何いってんの。 今日に限ればとてもツイてる日だとおもうよ。」
ワイワイと子供達が騒いでいる湖岸を見ながら、ムラサはつぶやいた。
ムラサ「・・・水泳大会は何の事故もなく無事終わったみたいだからね。」
文が早々に離脱して参加者の足跡を追うことに専念したリグル・文チームの勝ち。