映姫「ルールの説明をします。より高いところから落ちて、無傷であったほうの勝ちです。
どちらかがかすり傷でも怪我をした場合、もう一方の勝ちが確定します。
なお、飛行能力は禁止します。」
文 「高いところからの着地に定評のある猫、
そして常に高いところに住んでいる天人。
さぁ一体どうなるのでしょう。」
映姫「それでは始めてください。」
どちらかがかすり傷でも怪我をした場合、もう一方の勝ちが確定します。
なお、飛行能力は禁止します。」
文 「高いところからの着地に定評のある猫、
そして常に高いところに住んでいる天人。
さぁ一体どうなるのでしょう。」
映姫「それでは始めてください。」
天子「フン、勝ったも同然ね。
そこの天狗、私を有頂天まで運んで頂戴。」
文 「有頂天・・・ですか!?」
天子「そうよ。有頂天よりも高い場所などありはしない。
この勝負、もらったわ!」
映姫「一応ルールを確認しますが、無傷でなければならないのですよ?」
天子「分かってるわ。」
そこの天狗、私を有頂天まで運んで頂戴。」
文 「有頂天・・・ですか!?」
天子「そうよ。有頂天よりも高い場所などありはしない。
この勝負、もらったわ!」
映姫「一応ルールを確認しますが、無傷でなければならないのですよ?」
天子「分かってるわ。」
文は天子を有頂天へ運んだ。
文 「これは高い。地球が丸く見えるほどの高さ!
そしてこの断崖絶壁!この絶壁です!絶壁です!」
天子「なんか引っかかるわね」
映姫「それでは飛び降りてください」
天子「とぅ!」
そしてこの断崖絶壁!この絶壁です!絶壁です!」
天子「なんか引っかかるわね」
映姫「それでは飛び降りてください」
天子「とぅ!」
天子はすさまじい速度で落下し、地上へと近づいていった。
文 「速度がどんどん上がります!
まるで空気抵抗のない自由落下のようです!
なぜこんなに空気抵抗が少ないんでしょう!」
まるで空気抵抗のない自由落下のようです!
なぜこんなに空気抵抗が少ないんでしょう!」
そして天子は博麗神社へと衝突した。
ドンガラガッシャン!
ドンガラガッシャン!
文 「そしてどうなったー!!?」
崩れた博麗神社から、天子が現れた。
文 「おーっと!まさかの無傷!
天人の頑丈さは半端じゃない!
比那名居天子、体の硬さにより無傷です!」
天人の頑丈さは半端じゃない!
比那名居天子、体の硬さにより無傷です!」
映姫「これは勝負ありましたね」
藍 「なん・・・だと・・・」
紫 「これは予想以上ね・・・でも問題ないわ。
紫 「これは予想以上ね・・・でも問題ないわ。
橙、有頂天の上から飛び降りなさい。」
橙 「えええええー!!!
そんなことしたら・・・私・・・」
藍 「いくら紫様の命令でもそれは・・・!」
そんなことしたら・・・私・・・」
藍 「いくら紫様の命令でもそれは・・・!」
紫 「そこの天狗、さっきよりも少し高いところへ橙を運んで頂戴」
暴れる狐を後に、文は涙ぐむ橙を有頂天の上へ運んだ。
文 「落としますよー」
橙 「ふぁい・・・」
橙 「ふぁい・・・」
文が手を離すと、橙はどんどん落下していった。
涙が頬を伝い、空へ舞う。
藍 「ちぇーーーーん!!!!」
藍 「ちぇーーーーん!!!!」
橙の体が地面と衝突するその直前、地面にスキマが開いた。
数秒の空白の後、橙がスキマからぴょこんと顔を出した。
藍 「ちぇーーーーん!!!!」
藍 「ちぇーーーーん!!!!」
紫 「厚さ1kmのクッションを用意したわ」
藍 「橙、怪我はないか!?大丈夫か!?」
橙 「らんしゃまぁあああーーこわかったですぅうぁぁん!」
橙 「らんしゃまぁあああーーこわかったですぅうぁぁん!」
天子「なっ!反則じゃないの!?」
映姫「問題ありませんね。
この勝負、橙の勝利です」
映姫「問題ありませんね。
この勝負、橙の勝利です」
紫 「よくがんばったわね。橙。
無謀と思えるような命令にも従ってくれたこと、誇りに思うわ」
橙 「ゆかりしゃまぁあああーー」
無謀と思えるような命令にも従ってくれたこと、誇りに思うわ」
橙 「ゆかりしゃまぁあああーー」
後日、天人は鬼巫女にフルボッコにされた。