DIE妖精「うふふ……鴉天狗なんて、みんな死んじゃえばいいんだわ」
こいし「そうよ……どうせ誰にも気付かれないなら、皆死んじゃえばいいのよ」
雛「厄に惹かれてやって来ましたが……この厄さは相当ですね」
映姫「これほど清々しい夕焼けを背景に、あんな台詞が出る二人のやさぐれぶりは凄まじいですね」
雛「それで、あの二人で何をするんですか?事と次第によっては私も全力を出さないと……」
映姫「いやそれが、弾幕ごっこの予定なのですが、あと一人足りないのです」
どんな熱血な台詞でも臭くならずに叫べそうな、幻想郷の夕焼け空。
それをバックに、やさぐれ妖精とやさぐれ妖怪は、ネガティブシンキングに耽っていた。
慧音「死ぬ、死ぬ、そう簡単に言うな、お前達はまだ若い!」
映姫「来ましたね。後は彼女の手腕に期待するのみです」
雛「期待はしますが……それはそれで厄い服装ですね」
雛の指摘通り、スーツ姿にややボサっとした髪のウィッグをわざわざかぶり、
妙に鼻にかかるような調子の声で二人に声をかけると、己の言葉に酔いしれる慧音。
慧音「くぅー、素晴らしい!やはり教育者たる者、こうでなくてはいかん!」
雛「危険です、厄レベルが加速度的に上昇しています」
映姫「そうですか。えー、皆さん、本日のファイトは『弾幕ごっこ』です。では開始して下さい」
雛「……スルーですか」
映姫「無効試合にするより、いっそ殴り合った方がせいせいするかと思いまして」
雛「……お疲れなんですね」
映姫「……少し」
こいし「そうよ……どうせ誰にも気付かれないなら、皆死んじゃえばいいのよ」
雛「厄に惹かれてやって来ましたが……この厄さは相当ですね」
映姫「これほど清々しい夕焼けを背景に、あんな台詞が出る二人のやさぐれぶりは凄まじいですね」
雛「それで、あの二人で何をするんですか?事と次第によっては私も全力を出さないと……」
映姫「いやそれが、弾幕ごっこの予定なのですが、あと一人足りないのです」
どんな熱血な台詞でも臭くならずに叫べそうな、幻想郷の夕焼け空。
それをバックに、やさぐれ妖精とやさぐれ妖怪は、ネガティブシンキングに耽っていた。
慧音「死ぬ、死ぬ、そう簡単に言うな、お前達はまだ若い!」
映姫「来ましたね。後は彼女の手腕に期待するのみです」
雛「期待はしますが……それはそれで厄い服装ですね」
雛の指摘通り、スーツ姿にややボサっとした髪のウィッグをわざわざかぶり、
妙に鼻にかかるような調子の声で二人に声をかけると、己の言葉に酔いしれる慧音。
慧音「くぅー、素晴らしい!やはり教育者たる者、こうでなくてはいかん!」
雛「危険です、厄レベルが加速度的に上昇しています」
映姫「そうですか。えー、皆さん、本日のファイトは『弾幕ごっこ』です。では開始して下さい」
雛「……スルーですか」
映姫「無効試合にするより、いっそ殴り合った方がせいせいするかと思いまして」
雛「……お疲れなんですね」
映姫「……少し」
DIE妖精「あはははは、死んじゃえ、皆死んじゃえ!チルノちゃんだけ居ればいいのよ!」
こいし「五月蝿い……わざわざ心の目を閉じてるのに、そんなもの聞かせないで!」
ネガはネガなりにハイテンションな二人が撃ち交わす弾幕の中央で、
グレイズのカウントを猛回転させながら、慧音は一発も撃たずに回避し続ける。
DIE妖精「そうよ……みんな、みんな死んじゃえ!」
こいし「もうイヤ……みんなキライだーっ!」
テンションの振り切れた二人が、弾幕を全方位無差別な物に切り替える。
乱射を始めたところで、今まで回避に徹していた慧音が力を溜め――
慧音「こぉのバカチンどもがぁーっ!」
DIE妖精「ひっ!?」
こいし「きゃっ!?」
慧音「人間の『人』の字は、人と人とが支え合ってできているんだ!」
DIE妖精「えっ……で、でも……妖精だし……」
こいし「……わたしも、妖怪だし……」
慧音「だから何だ!我も人なり、彼も人なり!みんな人間なんだ!」
映姫「……ついて来れてますか?」
雛「……今ちょっと、眩暈がしました」
DIE妖精「わたしも、人間……」
こいし「そっか……わたしも、人間……みんな人間なんだ……!」
慧音「わかってくれたか!じゃあ二人とも、そこに立て!」
DIE妖精・こいし「「はいっ!」」
慧音「『無何有浄化』!」
(ピチューン)(ピチューン)
雛「……え”?」
映姫「……まあ、体罰も幻想入りしているという事でしょう」
DIE妖精・こいし「「先生、ありがとうございました!」」
慧音「いいんだ、歩という字は少し止まると書く、お前達は今、少し止まって、また歩き出せば良い!」
DIE妖精・こいし「「はいっ!」」
雛「……いいんですか、これで?」
映姫「いいんじゃないですか、これで」
慧音「さあ、あの夕日に向かって皆で走るぞ!」
こいし「五月蝿い……わざわざ心の目を閉じてるのに、そんなもの聞かせないで!」
ネガはネガなりにハイテンションな二人が撃ち交わす弾幕の中央で、
グレイズのカウントを猛回転させながら、慧音は一発も撃たずに回避し続ける。
DIE妖精「そうよ……みんな、みんな死んじゃえ!」
こいし「もうイヤ……みんなキライだーっ!」
テンションの振り切れた二人が、弾幕を全方位無差別な物に切り替える。
乱射を始めたところで、今まで回避に徹していた慧音が力を溜め――
慧音「こぉのバカチンどもがぁーっ!」
DIE妖精「ひっ!?」
こいし「きゃっ!?」
慧音「人間の『人』の字は、人と人とが支え合ってできているんだ!」
DIE妖精「えっ……で、でも……妖精だし……」
こいし「……わたしも、妖怪だし……」
慧音「だから何だ!我も人なり、彼も人なり!みんな人間なんだ!」
映姫「……ついて来れてますか?」
雛「……今ちょっと、眩暈がしました」
DIE妖精「わたしも、人間……」
こいし「そっか……わたしも、人間……みんな人間なんだ……!」
慧音「わかってくれたか!じゃあ二人とも、そこに立て!」
DIE妖精・こいし「「はいっ!」」
慧音「『無何有浄化』!」
(ピチューン)(ピチューン)
雛「……え”?」
映姫「……まあ、体罰も幻想入りしているという事でしょう」
DIE妖精・こいし「「先生、ありがとうございました!」」
慧音「いいんだ、歩という字は少し止まると書く、お前達は今、少し止まって、また歩き出せば良い!」
DIE妖精・こいし「「はいっ!」」
雛「……いいんですか、これで?」
映姫「いいんじゃないですか、これで」
慧音「さあ、あの夕日に向かって皆で走るぞ!」
結果:慧音先生が、大喝からの体罰弾幕コンボにより快勝。
妹紅「なあ慧音、今回は大丈夫だったが、あんまり無茶をするなよ?一応生身なんだし……」
慧音「僕は死にましぇん!あなたが好きだか――」
映姫「はいはい『ラストジャッジメント』」
慧音「(ぷしゅー)」
妹紅「……悪い歴史でも食ったのかな……」
慧音「僕は死にましぇん!あなたが好きだか――」
映姫「はいはい『ラストジャッジメント』」
慧音「(ぷしゅー)」
妹紅「……悪い歴史でも食ったのかな……」
その後、正気に戻った慧音により今回ファイトの大部分が食われるのだが、それはまた別の話。