東方ファイトスレ @まとめウィキ

3スレ第17戦(1)

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集


勝負方法はかくれんぼ対決となったが、どちらかが鬼となると、勝負が公平でなくなる恐れがある。
そこで、両方が隠れる側となり、百万匹ちょうどに分身した萃香(まさに鬼)相手に、どちらが長く隠れていられるかの勝負となった。

一時間の猶予の後、勝負開始。
さっそく幻想郷中に散らばっていった萃香'sだったが、突如そのうちの百匹が何者かに蹴散らされる!!
「「「「「ぴいいいいいいいっ!?」」」」」
「あ、あれは『廃線「ぶらり廃駅下車の旅」』? い、いや、それだけではない!!」
「なにぃっ、あれが分かるのか、香霖っ!?」
「あれは混合符だっ! 廃線「ぶらり廃駅下車の旅」と外力「無限の超高速飛行体」を複合作動させ、圧倒的質量と速度を組み合わせたそれは……おそらく、一千万妖怪パワーはするだろう!!」
「なっ……一千万妖怪パワーだってぇっ!!!」
ようは、ものごっついパワーだということである(←適当)
さて、外力「無限の超高速飛行体」が組み合わされたことで、列車は目にもとまらぬスピードで飛行している。
そのため、目の前に存在するにも関わらず、萃香にはその存在を認識することが出来なかった。すなわち、それは見つけたことにはならない、ということ。
「つまり……こいつを力ずくで止めて見せろ、って訳ね、ゆかりぃ……」
瞳に闘志をたぎらせ、萃香達は超高速の電車に飛び込んでいったのだった。

さて、エリーはというと、幽香の所有する向日葵畑に隠れていた。
だが、それを予想しない萃香ではない。
さっそく、と花畑に突入する萃香。しかし、突如そのうちの百匹が何者かに蹴散らされる!!
それは、向日葵の種の弾幕であった。
いまだ煙をくすぶらせる向日葵の根元には……ドSモード全開の幽香が!
「入場料を戴きますわ。主に、身体で」
「ほう、おもしろい。やってやろうじゃん!!」
激突する両者。向日葵畑は、途端に戦場と化す。
幻想郷の実力者同士の戦場ともなれば、流れ弾とはいえどそれを全て回避して隠れ続けるのは不可能である。
エリーは多数の流れ弾を受けようとも、尚も隠れ続ける。
そう、日ごろ幽香から折檻を受けまくっているエリーにとって、弾を耐えることは日常茶飯事だったのだ!
「んっ……や、いたっ……やだ、わたし、こんなお日様の下で……ひううううっ!!」(注:痛みに耐えているだけです)

超高速の常盤線に対し、萃香達のとった作戦は、極めてシンプルだった。
すなわち、力押し。
実に半数である五十万匹の萃香が、列車の前に集合する!!
グギャギャギィィィィッ!!
生きるものならば不快感を覚えずにはいられない轟音が周囲を揺るがす。
そして、土煙の先では……列車が止まっているではないか!
いそいそと列車に侵入する萃香。しかし、紫の姿は見えず、代わりに一枚の紙が置いてあった。
「一つのデッキに、同じスペルは4枚まで入れられるのよ 紫」
次の瞬間、2枚目の混合符が、列車とその中にいた萃香達を吹き飛ばした。

幽香と萃香の戦いは熾烈を極めていた。
少なくとも、外野からはそのように見えた。
しかし、幽香はそうは思っていなかった。
(さっきから、数に任せてほぼ防戦一方……カウンター狙い? それとも他に狙いが……っ、まさかっ!?)
冷静に、周囲を観察する幽香。
すると……よくよく見れば、200匹ほどの萃香が戦闘に参加せず、向日葵畑の捜索を行っているではないか!
そう、紫と違い、萃香にとって幽香はかならずしも戦わなければいけない相手ではない。
敵は、あくまでもエリー。
侮辱に気づいた幽香だったが、既に時遅し。
無数の弾幕の直撃により(それ以外の理由なんてありません。絶対)気絶しているエリーを、萃香が運んでいるではないか!
全ての萃香を打ち落とせば、チャラになるかもしれない!
そう考え、全力で弾幕を放つ幽香だったが、逃走に徹する無数のチビ萃香を、鈍足王の幽香がどうこうできるはずも無い。
結局、萃香はエリーを確保し、その場を去ってしまったのだった……
「ちくしょおおおおおおおおおっ!!」
夕日に、敗者の遠吠えが響いていった。

勝者:ゆかりん

























+ タグ編集
  • タグ:
  • エリー
  • 電車
  • 萃香
  • 幽香
  • 旧作
ウィキ募集バナー