ドッジボール
ボールをぶつけ合い勝敗を決するという、ある意味もっとも過酷て苛烈な球技。
ボールをぶつけ合い勝敗を決するという、ある意味もっとも過酷て苛烈な球技。
「鬼の力をみせてやるよ!」
自信満々の勇儀。
「あら、面白そうね。鬼がどの程度のものか試してみるのも面白そうね」
一方でドSと名高い幽香も昂ぶった表情でボールを弄び、なめ回すように自分の前にいる敵を見ている
「ほんと、私らにはいい迷惑だわ」「まったくだぜ……」
呆れ顔の他の面々を尻目に、競技はスタートした。
自信満々の勇儀。
「あら、面白そうね。鬼がどの程度のものか試してみるのも面白そうね」
一方でドSと名高い幽香も昂ぶった表情でボールを弄び、なめ回すように自分の前にいる敵を見ている
「ほんと、私らにはいい迷惑だわ」「まったくだぜ……」
呆れ顔の他の面々を尻目に、競技はスタートした。
ジャンプボールを取ったのは幽香。
「まあさっくりと、勝負をつけようかしら」
ニコリと笑い、強烈な元祖マスタースパークをいきなりぶちかます。
ターゲットは、桶に入って動けないキスメだ。
だがそのボールを阻止したのは、勇儀ではなくヤマメの繰り出した蜘蛛の巣であった。
「絡め取ることにかけては、私専門家なんだよね」
そしてそのまま変則的なショットを放つヤマメだが、
そのボールは今度はアリスの人形達が的確に勢いを殺して処理をする。
「あら、ドッジボールもブレインよ?土蜘蛛のショットなんて、怖くて素手ではさわれないわ」
「気付いていたのね……」
互いに不敵に笑い会うヤマメとアリス。
「まあさっくりと、勝負をつけようかしら」
ニコリと笑い、強烈な元祖マスタースパークをいきなりぶちかます。
ターゲットは、桶に入って動けないキスメだ。
だがそのボールを阻止したのは、勇儀ではなくヤマメの繰り出した蜘蛛の巣であった。
「絡め取ることにかけては、私専門家なんだよね」
そしてそのまま変則的なショットを放つヤマメだが、
そのボールは今度はアリスの人形達が的確に勢いを殺して処理をする。
「あら、ドッジボールもブレインよ?土蜘蛛のショットなんて、怖くて素手ではさわれないわ」
「気付いていたのね……」
互いに不敵に笑い会うヤマメとアリス。
それからも攻防は一進一退のまま続いていった。
霊夢の弾幕結界とアリスの人形操術で巧みに防御を固め、
2本、最大4本のマスタースパークで攻撃を仕掛ける継続組に対し、
勇儀のパワーとヤマメの防御で応戦する地霊殿組。
埒の開かないこの勝負にピリオドを打ったのは、それまで誰も気に留めなかったあの能力だった。
霊夢の弾幕結界とアリスの人形操術で巧みに防御を固め、
2本、最大4本のマスタースパークで攻撃を仕掛ける継続組に対し、
勇儀のパワーとヤマメの防御で応戦する地霊殿組。
埒の開かないこの勝負にピリオドを打ったのは、それまで誰も気に留めなかったあの能力だった。
「ところで、継続組という割に、一人だけ地下にも潜れずに継続してない人がいるわね」
橋姫の言葉。何気ない、だが、完全に計算された言葉。
視線が一人に集まる。
「あら、何の事かしら?」
素知らぬ顔で幽香はボールをキャッチする。
「いや、一人だけ知らない人がいて気になったのよ。他のお三人は気にならないの?」
目を逸らす魔理沙、霊夢、アリス。
「……そういえば、あんたらは新作で揃って地下に潜ってるんだってね」
幽香の声が怒りの色を帯びてくる。
「おい幽香、まだゲームの途中だぜ。その話はあとで……」
「ああ、あなたたちは地下ではゲームの話で楽しそうだったわねぇ」
さらに油を注ぐパルスィ。そして幽香の中で何かが切れた
「……どいつもこいつも新作に出たからって調子に乗っちゃって!私だってもっと新作に出たいわよ!」
嫉妬心を操られた幽香が激情。仲間に対して攻撃を開始した。
「ちょっと、幽香!」
疲労困憊だった三人に耐えられるはずもなく、継続組は次々に幽香の手によってリタイアに追い込まれていく。
橋姫の言葉。何気ない、だが、完全に計算された言葉。
視線が一人に集まる。
「あら、何の事かしら?」
素知らぬ顔で幽香はボールをキャッチする。
「いや、一人だけ知らない人がいて気になったのよ。他のお三人は気にならないの?」
目を逸らす魔理沙、霊夢、アリス。
「……そういえば、あんたらは新作で揃って地下に潜ってるんだってね」
幽香の声が怒りの色を帯びてくる。
「おい幽香、まだゲームの途中だぜ。その話はあとで……」
「ああ、あなたたちは地下ではゲームの話で楽しそうだったわねぇ」
さらに油を注ぐパルスィ。そして幽香の中で何かが切れた
「……どいつもこいつも新作に出たからって調子に乗っちゃって!私だってもっと新作に出たいわよ!」
嫉妬心を操られた幽香が激情。仲間に対して攻撃を開始した。
「ちょっと、幽香!」
疲労困憊だった三人に耐えられるはずもなく、継続組は次々に幽香の手によってリタイアに追い込まれていく。
「こういう手段は好きじゃないんだがなぁ」
その様子を見ていた勇儀がそう漏らしたが、それが、この競技での勇儀の最後の言葉となった。
幽香の放った怒りMAXダブルスパークが、勇儀をフィールドから吹き飛ばしたのだ
「あら、まだ終わりじゃないわよ。新作出場自慢してくれた人は『みんな』ぶちのめさないと、ね」
その様子を見ていた勇儀がそう漏らしたが、それが、この競技での勇儀の最後の言葉となった。
幽香の放った怒りMAXダブルスパークが、勇儀をフィールドから吹き飛ばしたのだ
「あら、まだ終わりじゃないわよ。新作出場自慢してくれた人は『みんな』ぶちのめさないと、ね」
その後のことを語るのは、あまりにも残酷だろう。
ただ、結果だけをいえば、ゲーム終了後そこに立っていたのは幽香ただ一人であったということである。
ただ、結果だけをいえば、ゲーム終了後そこに立っていたのは幽香ただ一人であったということである。