スーパープレミアムビデオ 東映怪人大図鑑

ここでは、1992年発売の単独作品について扱います。
1985~86年発売のビデオシリーズは『東映怪人怪獣大百科』シリーズをご覧ください。


ジャンル 再編集作品
メーカー 東映ビデオ(発売)
メディア VHS
LD
発売年月 1992年5月
収録時間 60分
ポイント 貴重なメイキングとともに振り返る東映怪人の歴史
個性的な怪人たちをチョイス
魅力的なオリジナルBGM
東映特撮作品関連
仮面ライダーシリーズ関連
スーパー戦隊シリーズ関連
メタルヒーローシリーズ関連

概要

古くは『仮面の忍者 赤影』、そして新しくはVシネマ作品として発売された『大予言 復活の巨神』、『真・仮面ライダー 序章』まで、テレビ・Vシネマを問わず、歴代の東映特撮作品に登場した怪人たちを取り上げたもの。
メジャー・マイナー問わず、あらゆる個性の怪人を、1時間の枠内に収めており、その分類も、デザイナー別(石ノ森章太郎、野口竜、出渕裕、雨宮慶太各氏)、モチーフ別(体、物、亀)、変形・合体怪人、大幹部、ロボット怪人、重量感あふれるヘビー級怪人、そしてライバル戦士まで多岐にわたる。
数多くの東映特撮の造形を担当したレインボー造型企画の当時の代表であった前澤範氏のインタビューや、当時放送中の『恐竜戦隊ジュウレンジャー』、『特捜エクシードラフト』のキャラクターの制作風景の映像も収められている。
この時期から、LD版の展開も本格化しており、本作もVHSとLDの両方で発売されている。
ナレーションは『光戦隊マスクマン』のナレーションを務めた武田広氏が担当しており、ですます調のナレーションが印象的である。
本作の翌月には、同じシリーズラインとして、特撮シーンを取り上げた『東映特撮大図鑑』が発売された。
なお、本作は、かつて発売された『東映怪人怪獣大百科』シリーズとはまったく無関係の別物である。

紹介作品一覧

OPで各紹介作品タイトルが表示されており、OPクレジット順に表記する。
原則として、年代(シリーズ)ごとの表記となっている。
登場怪人名は映像内のの登場順に記載。
年代(シリーズ)名 作品名 登場怪人名 合計
1960年代作品 仮面の忍者 赤影 夢堂一ッ目、甲賀幻妖斎 2
仮面ライダーシリーズ 仮面ライダー 死神カメレオン、ゴースター、シオマネキング、蜘蛛男、カメストーン、ザンブロンゾ、エイキング、
サイギャング、イノカブトン、モグラング、イソギンジャガー、ゾル大佐/狼男、死神博士/イカデビル、地獄大使/ガラガランダ
14*1
仮面ライダーV3 ギロチンザウルス、カメバズーカ、カマクビガメ、イカファイア、マシンガンスネーク、プロペラカブト 6
仮面ライダーX 死神クロノス、ユリシーズ、キングダーク、アポロガイスト 4
仮面ライダーアマゾン ガマ獣人、モグラ獣人、ヘビ獣人 3
仮面ライダーストロンガー 鋼鉄参謀、岩石大首領、ジェネラルシャドウ 3
仮面ライダー(新) グランバザーミー、ゾウガメロン、ボンゴ、ドラゴンキング 4
仮面ライダースーパー1 死神バッファロー、シャボヌルン、スプレーダー、コマサンダー 4
仮面ライダーBLACK イワガメ怪人、シャドームーン 2
仮面ライダーBLACK RX グランザイラス、デスガロン、ガイナギンガム、ヘルガデム 4
1970年代作品 好き!すき!!魔女先生 バル 1
超人バロム・1 ウミウシゲ、ドルゲ、ヒャクメルゲ、クチビルゲ、ウデゲルゲ 5
変身忍者嵐 グレムリン、バックベアード 2
人造人間キカイダー クロカメレオン、ギンガメ、アカネイカ、プロフェッサー・ギル、ブルーバッファロー、カイメングリーン、ハカイダー 7
キカイダー01 シャドウナイト、ビジンダー*2、赤面ガメ 3
ロボット刑事 ナナツマン、モグルマン、タイホウマン 3
イナズマン ミズバンバラ、カゼバンバラ 2
イナズマンF マシンガンデスパー、ウデスパー 2
アクマイザー3 ゲベル、ユキオンナ、ドラゴンダー、メザロード 4
超神ビビューン チナメ、マツボ、ガルバー 3
宇宙鉄人キョーダイン タイホーン、ロボンフッド1号、ガブリンクイーン 3
ザ・カゲスター キノコンガ、カニガブラー、ドクターサタン、トドギラス、ナメクジーガー 5
宇宙からのメッセージ 銀河大戦 鉄人ゴルゴン 1
スーパー戦隊シリーズ 秘密戦隊ゴレンジャー 大耳仮面、アバラ仮面、軍艦仮面、岩面仮面、テムジン将軍 5
ジャッカー電撃隊 デビルグー 1
バトルフィーバーJ 黒仮面怪人、ヒダリテ怪人 2
電子戦隊デンジマン ハンバラー、ハミガキラー、キーラー、サキソホンラー 4
太陽戦隊サンバルカン トビバコモンガー、トーテムポールモンガー 2
科学戦隊ダイナマン ヤマアラシシンカ、イカシンカ、ミサイルザリガニ、レーザーホーク、ダークナイト 5
超電子バイオマン サイゴーン、メッツラー、ジュウオウ*3、シルバ 4
電撃戦隊チェンジマン ウーバ、バラス、ジーグ 3
超新星フラッシュマン 大帝ラー・デウス、ザ・ザイモス、ザ・タフモス 3
光戦隊マスクマン イグアドグラー 1
鳥人戦隊ジェットマン ジャグチジゲン 1
メタルヒーローシリーズ 宇宙刑事ギャバン シャモダブラー、アオガメダブラー 2
宇宙刑事シャリバン シュンカンビースト、サイコラー、ダブルビースト、オカリナビースト、レイダー、ガマゴン 6
宇宙刑事シャイダー バリバリ、ガメガメ、大帝王クビライ 3
巨獣特捜ジャスピオン アイガーマン、マッドギャラン 2
時空戦士スピルバン メカショルダー、メカノーチラ、メカジョーカー、パンチャー、ヘルバイラ 5
超人機メタルダー ラプソディ、ヘドグロスJr.、ゴッドネロス、メガドロン、ブルチェック 5
機動刑事ジバン マッドガルボ、ハンターノイド、マーシャ、カーシャ、ヤドカリノイド 5
1980年代作品 星雲仮面マシンマン 鉄人モンス、ドリル男 2
兄弟拳バイクロッサー カミナリオン 1
Vシネマ作品 ゲゲゲの鬼太郎 妖怪奇伝・魔笛 エロイムエッサイム*4 ぬらりひょん 1
大予言 復活の巨神 ギュッタ、キャブ、ゴンザレス 3
真・仮面ライダー/序章*5 真・仮面ライダー 1
その他 大鉄人17*6 大爪ロボット*7 1
  • 以上のように、レギュラー扱いの幹部キャラおよび、メジャーな怪人でも、紹介されていないキャラが多い一方で、一部書籍でスチール写真すら掲載されなかったマイナー怪人もいくつか取り上げられている。
    • 紹介怪人の登場時期が限られる場合もあり、嵐は2体とも作中後半における西洋妖怪編からのチョイスとなっている。


コーナー一覧

本作では、コーナーの系統ごとに怪人たちが分類されている。
コーナー名 概要
悪のプロフェッショナルの条件 メジャー、マイナーを問わず、各分野から怪人を研究するパート
石ノ森章太郎の世界 石ノ森章太郎氏がデザインした怪人たちを紹介
野口竜の世界 野口竜氏がデザインした怪人たちを紹介
出渕裕の世界 出渕裕氏がデザインした怪人たちを紹介
雨宮慶太の世界 雨宮慶太氏がデザインした怪人たちを紹介
前澤氏紹介&インタビュー① レインボー造型企画の作業風景も解説
「体」の怪人たち 人体モチーフの怪人たちを紹介
「物」の怪人たち 人間・動物以外の物をモチーフにした怪人たちを紹介
「亀」の怪人たち 亀をモチーフにした怪人たちを紹介
武闘派怪人 『仮面ライダー』初期OP「レッツゴー!ライダーキック*8」をバックに、歴代ライダーと戦った多彩な武器の怪人たちを紹介
前澤氏インタビュー② 『イナズマン』のサナギマン、『仮面ライダー』のモグラング、『仮面ライダーX』のユリシーズについての証言あり
変形・合体怪人 変形・合体能力のある怪人たちの紹介
恐怖の大幹部 幹部キャラの紹介
前澤氏インタビュー③ ロボットの素材に関する証言
ロボットの変遷 ロボット怪人の紹介
ヘビー級怪人 巨大キャラも含めて、重量感ある怪人たちの紹介
前澤氏インタビュー④ ファンへのメッセージ
好敵手たち ライバルキャラを紹介
なお、前澤氏のインタビューシーンにおいては、先述の通り、レインボー造型企画の作業風景も映し出されている。
+ コーナー別怪人一覧
コーナー名 怪人名
悪のプロフェッショナルの条件 死神カメレオン、ゴースター、シャドウナイト、ゲベル、ギロチンザウルス、鉄人ゴルゴン、グランバザーミー、死神バッファロー、
シオマネキング、カミナリオン、ウミウシゲ、キノコンガ、カニガブラー、グレムリン、夢堂一ッ目、シャモダブラー
石ノ森章太郎の世界 蜘蛛男、ユキオンナ、ドラゴンダー、ナナツマン、クロカメレオン、ビジンダー、マシンガンデスパー、ウデスパー、鋼鉄参謀、鉄人モンス、グランザイラス、真・仮面ライダー
野口竜の世界 ドクターサタン、トドギラス、ナメクジーガー、黒仮面怪人、ハンバラー、ハミガキラー、シュンカンビースト、サイコラー、バリバリ、アイガーマン、ジャグチジゲン
出渕裕の世界 ヤマアラシシンカ、イカシンカ、サイゴーン、メッツラー、ジュウオウ、ウーバ、バラス、ジーグ、大帝ラー・デウス、ザ・ザイモス、ザ・タフモス
雨宮慶太の世界 メカショルダー、メカノーチラ、ラプソディ、ヘドグロスJr.、マッドガルボ、ハンターノイド、マーシャ、カーシャ、ヤドカリノイド、デスガロン、ギュッタ、キャブ、ゴンザレス
前澤氏トーク・その1 バル
「体」の怪人たち ドルゲ、ヒャクメルゲ、クチビルゲ、ウデゲルゲ、デビルグー、チナメ、ヒダリテ怪人、大耳仮面、アバラ仮面
「物」の怪人たち トビバコモンガー、トーテムポールモンガー、ミズバンバラ、カゼバンバ、軍艦仮面、岩面仮面、テムジン将軍、キーラー、サキソホンラー、シャボヌルン、スプレーダー
「亀」の怪人たち カメストーン、カメバズーカ、カマクビガメ、奇っ械人ゴロンガメ、ゾウガメロン、ボンゴ、イワガメ怪人、ガイナギンガム、ギンガメ、赤面ガメ、アオガメダブラー、ガメガメ
武闘派怪人 ザンブロンゾ、エイキング、サイギャング、イノカブトン、イカファイア、マシンガンスネーク、プロペラカブト、死神クロノス、ドラゴンキング、コマサンダー
前澤氏トーク・その2 モグラング*9、ユリシーズ*10
変形・合体 イソギンジャガー、ガマ獣人、モグラ獣人*11、アカネイカ、マツボ、タイホーン、ダブルビースト、オカリナビースト、イグアドグラー
恐怖の大幹部 甲賀幻妖斎、ゾル大佐/狼男、死神博士/イカデビル、地獄大使/ガラガランダ、岩石大首領、プロフェッサー・ギル、レイダー、ぬらりひょん、ゴッドネロス
前澤氏トーク・その3 大爪ロボット
ロボットの変遷 メカジョーカー、ブルーバッファロー、カイメングリーン、モグルマン、タイホウマン、ロボンフッド1号、ドリル男、ミサイルザリガニ、レーザーホーク、メガドロン、ブルチェック、ヘルガデム
ヘビー級怪人 パンチャー、ガルバー、バックベアード、大帝王クビライ、キングダーク、ヘビ獣人、ガマゴン
好敵手たち ハカイダー、シルバ、アポロガイスト、ジェネラルシャドウ、メザロード、ガブリンクイーン、ダークナイト、マッドギャラン、ヘルバイラ、シャドームーン

BGM

本作では、OP・ED曲および、デザイナー別怪人紹介において、独自のオリジナルBGMが作られている。
担当者は以下の各氏。
  • OP・ED曲:見里朝生氏*12
  • 石ノ森怪人&野口怪人:宮葉勝行氏*13
  • 出渕怪人&雨宮怪人:岩崎建氏


余談

  • 講談社の児童誌『テレビマガジン』1992年6月号にて、本作の発売を兼ねて、本作で登場した怪人とヒーローの対決をメインに紹介したテレマガ名物の混載記事『強力怪人大集合!スーパーヒーロー大激戦』が掲載された。
    • 紹介作品はテレマガ未掲載作品も含め、ほぼ同作に準じているが、一部の怪人が本作未紹介の怪人になっている。


関連作品

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最終更新:2025年09月13日 20:22

*1 モグラングは写真扱いのため、映像が取り上げられているのは13体である。

*2 のちに仲間になるが、本作では怪人枠として扱われている。とはいえ、マリからビジンダーへの変身シーンもセリフ付きで取り上げられている。

*3 3体とも、使用された回は別々からだが、強化後の映像を使用している。

*4 映像内表記は『ゲゲゲの鬼太郎』。OPクレジットには表記なし。

*5 Vシネ扱いで展開されたためか、従来のライダーシリーズとは別枠での紹介順となっている。

*6 スチール写真のみで紹介のため、OPクレジットには表記なし。

*7 ワンセブンと戦うスチール写真での紹介。

*8 藤浩一(子門真人)氏の歌う#14以降のもの。

*9 映像ではなく、スチール写真での紹介。

*10 同インタビューで、前澤氏が学生時代に制作した自身のライフマスクを元に造形されたことが証言されており、OPでも「前澤顔怪人」との表記がある。

*11 ガマ獣人の攻撃でピンチになるアマゾンを助けるシーン。

*12 どちらも同一のメロディラインだが、OPとEDで若干アレンジが違っている。

*13 戦隊シリーズで選曲を担当しており、本作でも選曲を担当している。