『わたしは腹が減って仕方がない。娘よ、何か物をくれないか』「あげられるものはないよ、虫さん。私の体くらいしかもうないの。ごめんなさい」『なら、それでいい。わたしにおくれ。おまえの体をおくれ』「……………いいよ。もう、つかれちゃったから」「いいの、もう。もう、いやなの。だから────私をお食べ」
ここで娘の命は尽きたはずだった。自らが手放したのだ。なのに、娘はまだ生きている。腹の中の虫と一緒に今も生きている。
【名前】Paula Montague(ポーラ・モンタギュー)
【年齢】18
【性別】女
【容姿】元々の色なぞ知れぬ、今は脱色された白髪は質の悪い髪。幾度と櫛を通せど絡まりやすい細い毛でありその量と多さは人一倍。また天パであるから処理には手こずらされる。不揃いよ前髪は凡そパッツンと呼べるか。頭頂部には特徴的な黒のリボンが飾られており、大切な者からプレゼントされた品。装着することで所持品に名前を書いたつもりにでもなったのだろう。血液が薄ら浮かぶほどに青白い肌は透明感があり、その肌は冷たく常人のマイナス2度程の低体温。黒目の大きな三白眼は暗い赤紫色。半ば閉じかけの眼はそれが常であり、大きく見開かれることは滅多にない。映すのはいつもやや斜め下だ。儚い印象を与える線の細さは構成員の一員としてはとてもじゃないが思えない。女性的な膨らみが目立つばかりで筋肉は確かめねば判らぬ程度。服装はくすんだ白のフリルブラウス、フレアタイプの黒いジャンパースカート(下にパニエを履いているためふわりと浮き上がる)、足下はシンプルなショートブーツ。底のヒール込みで身長は約153㎝。
【性格】依然として変わらぬ心優しい娘は更に臆病になった。元々引っ込み思案で消極的な性格は優柔不断を生み、他人の意見に惑わされやすい小心者を作った。こう見えて遥か昔は好ききらいの激しい偏食家でありとてつもない我儘な子供だったらしい。今では見る影もないその我儘は次第に我慢に変わり、努力家に。ここまでは聞こえはいいが、努力家を過ぎれば諦めの早い人間と成るだけだった。──ただ、最近は〝わたし〟のせいで昔の娘にも無かった執着心の強い所が見られる。それは彼限定なのだが、それ故に娘が心配だ。……壊れてしまわなければいいのだが。
【魔法】〚 un parasite:Y1eWO\type_Ⅱ 〛
人工的に開発された優秀な〝虫〟がいた。詩人の唄う絵空事ではなく本当に、その虫には頭脳があった。虫の最初の行動は思考だった。幾つか成功した虫の大半はこれを行ったが、次に取る行動はそれぞれ違った。この虫の場合は〝寄生〟することであった。見事自身を守ることのできる身体を手にした虫らは大抵自らが支配したのだが、これ一匹だけは娘を〝宿主〟としてではなく共生する〝パートナー〟として見た。お陰で娘は未だにその生命を絶やすことなく生き延びているが、一体いつまで生きられるのだろうか。
[ 寄生型強制虫剤#201 ]効果:投薬又は服用することでドーパミンを永続的に増加させ、アドレナリンを排出。これにより身体機能の上昇、精神状態の回復などの作用がある。副作用:過度なうつ状態、身体機能の一時停止、体調不調など。一定条件を満たすまで対象者には常時不満足感、喪失感が与えられる。
【性別】女
【容姿】元々の色なぞ知れぬ、今は脱色された白髪は質の悪い髪。幾度と櫛を通せど絡まりやすい細い毛でありその量と多さは人一倍。また天パであるから処理には手こずらされる。不揃いよ前髪は凡そパッツンと呼べるか。頭頂部には特徴的な黒のリボンが飾られており、大切な者からプレゼントされた品。装着することで所持品に名前を書いたつもりにでもなったのだろう。血液が薄ら浮かぶほどに青白い肌は透明感があり、その肌は冷たく常人のマイナス2度程の低体温。黒目の大きな三白眼は暗い赤紫色。半ば閉じかけの眼はそれが常であり、大きく見開かれることは滅多にない。映すのはいつもやや斜め下だ。儚い印象を与える線の細さは構成員の一員としてはとてもじゃないが思えない。女性的な膨らみが目立つばかりで筋肉は確かめねば判らぬ程度。服装はくすんだ白のフリルブラウス、フレアタイプの黒いジャンパースカート(下にパニエを履いているためふわりと浮き上がる)、足下はシンプルなショートブーツ。底のヒール込みで身長は約153㎝。
【性格】依然として変わらぬ心優しい娘は更に臆病になった。元々引っ込み思案で消極的な性格は優柔不断を生み、他人の意見に惑わされやすい小心者を作った。こう見えて遥か昔は好ききらいの激しい偏食家でありとてつもない我儘な子供だったらしい。今では見る影もないその我儘は次第に我慢に変わり、努力家に。ここまでは聞こえはいいが、努力家を過ぎれば諦めの早い人間と成るだけだった。──ただ、最近は〝わたし〟のせいで昔の娘にも無かった執着心の強い所が見られる。それは彼限定なのだが、それ故に娘が心配だ。……壊れてしまわなければいいのだが。
【魔法】〚 un parasite:Y1eWO\type_Ⅱ 〛
人工的に開発された優秀な〝虫〟がいた。詩人の唄う絵空事ではなく本当に、その虫には頭脳があった。虫の最初の行動は思考だった。幾つか成功した虫の大半はこれを行ったが、次に取る行動はそれぞれ違った。この虫の場合は〝寄生〟することであった。見事自身を守ることのできる身体を手にした虫らは大抵自らが支配したのだが、これ一匹だけは娘を〝宿主〟としてではなく共生する〝パートナー〟として見た。お陰で娘は未だにその生命を絶やすことなく生き延びているが、一体いつまで生きられるのだろうか。
[ 寄生型強制虫剤#201 ]効果:投薬又は服用することでドーパミンを永続的に増加させ、アドレナリンを排出。これにより身体機能の上昇、精神状態の回復などの作用がある。副作用:過度なうつ状態、身体機能の一時停止、体調不調など。一定条件を満たすまで対象者には常時不満足感、喪失感が与えられる。
製作者から「蛇足により彼女も失敗した。また不良品となってしまった」
【得物】刀身の黒いダガーナイフ
【備考】組織について:後ろ盾のようなもの。大して肩入れはせずに自分の身を守るため、彼を見守りたいという下心から所属する。構成員を把握している人間、または個人的に面識がある者以外は彼女を知らない者が大半。
【sv】「あぇ、責任転嫁とかそんなんじゃなくて……あの、その………わ、私に派関係ないとお、思って……ご、ごめんなさぃ」「最近ね、少し息苦しくて。息が止まったような気がするの。これ、なんだと思う? 病気にでもなっちゃったかな」「べ、紅緒さんだ……! 何してるのかな……アヒルのおもちゃ? …………ふふ、真面目な顔してる。似合わないの」「死にたいって思うことってありますよね、それは普通ですよね。……私、変じゃないですか? 大丈夫、ですかね……?」『ポーラは死んじゃだめなんですよ。虫さんのために〝死にたい〟なんて思っちゃだめなんですよ。ポーラは生きなきゃ、虫さんが死んじゃうから……』
【備考】組織について:後ろ盾のようなもの。大して肩入れはせずに自分の身を守るため、彼を見守りたいという下心から所属する。構成員を把握している人間、または個人的に面識がある者以外は彼女を知らない者が大半。
【sv】「あぇ、責任転嫁とかそんなんじゃなくて……あの、その………わ、私に派関係ないとお、思って……ご、ごめんなさぃ」「最近ね、少し息苦しくて。息が止まったような気がするの。これ、なんだと思う? 病気にでもなっちゃったかな」「べ、紅緒さんだ……! 何してるのかな……アヒルのおもちゃ? …………ふふ、真面目な顔してる。似合わないの」「死にたいって思うことってありますよね、それは普通ですよね。……私、変じゃないですか? 大丈夫、ですかね……?」『ポーラは死んじゃだめなんですよ。虫さんのために〝死にたい〟なんて思っちゃだめなんですよ。ポーラは生きなきゃ、虫さんが死んじゃうから……』