対応フォーマットについて
uLilithでは基本的に、読み込み時にファイルの拡張子は確認していません。【※】
読み込んだファイルのデータ部分を参照してフォーマットの種類を決定しています。
拡張子はあくまでも標準のものとして認識してください。
※設定画面の「
読み書き→拡張子」の項目で、『拡張子フィルタ』を設定することにより
読み込む拡張子を制限することはできます。
デフォルトの対応フォーマット(標準プラグインで再生可能なもの)
●音声ファイル
ファイル形式 |
拡張子 |
再生 |
デコード |
エンコード |
MP3(MPEG-I and II Audio Layer-III MPEG 2.5 Audio Layer-III) |
*.mp3 |
○ |
○ |
× [※1] |
Ogg Vorbis |
*.ogg |
○ |
○ |
○ |
Flac(Free Lossless Audio Codec) |
*.flac |
○ |
○ |
○ |
Ogg FLAC |
*.ogg |
○ |
○ |
○ |
Windows Media Audio[※2] |
*.wma |
○ |
○ |
○ |
Monkey's Audio |
*.ape |
○ |
○ |
○ |
TAK(Tom's lossless Audio Kompressor)[※3] |
*.tak |
○ |
○ |
× [※4] |
RIFF-WAVE(Windows PCM WAVE) |
*.wav |
○ |
○ |
○ |
☆ DRM(デジタル著作権管理)付きのファイルは再生出来ません。
(ダウンロード販売で購入した音楽ファイルなど、特定のPC・再生ソフトでしか再生できないファイルのことです。
なお、販売サイトで『DRMフリー』と表示されているものであればDRMはついていないので再生は可能です。)
[※1]
デフォルトではMP3のエンコードには対応していませんが、
外部のコマンドラインエンコーダ(Lame等)を利用することはできます。
「
ファイルの変換」ウィンドウの設定ダイアログで「
External Process」を選択して、
例えばLameを使用する場合は"lame.exe"を指定し、コマンドラインオプションなどを設定して使用してください。
[※2]
拡張子
*.asfのWindows Media Audioファイルも再生可能ですが、
初期状態では関連付けツール(uLilithの本体機能による関連付け)で
関連付け可能な拡張子として登録されていません。
関連付けをする場合は、関連付けウィザードで表示される拡張子一覧の画面で
拡張子を追加登録する必要があります。追加登録後は他の拡張子と同じく関連付けが可能になります。
なお、Windows 2000 / XPの関連付けツールは
拡張子の追加登録に対応していないので
uLilith.exe と同じ位置にある「DDEClient.exe」に手動で関連付ける必要があります。
(詳しくは
ファイルの関連付けを参照)
また、拡張子フィルタ(設定画面の「
読み書き→拡張子」)で読み込む拡張子を制限する場合は、
「読み込む拡張子」の一覧に「ASF」を追加してください。
(拡張子フィルタの初期設定には「ASF」が登録されていないので、
拡張子フィルタが有効の場合、初期設定のままでは
*.asfファイルが読み込めません。)
[※3]
TAKはデコードライブラリ(tak_deco_lib.dll)のx64版が存在しないのでx64版のuLilithではデフォルトでは再生出来ません。
64bitOSでTAKを再生する場合は
32bitOS用のuLilith(x86版・Core2版)を使用するか、
64bitに対応した公認DirectShowフィルターを利用しましょう。
[※4]
MP3と同じくuLilith本体機能ではTAKのエンコードには対応していませんが、
TAKのコマンドラインエンコーダを外部エンコーダとして利用することでエンコード可能です。
「
ファイルの変換」で「
External Process」を選択して
TAKのコマンドラインエンコーダ"Takc.exe"を指定し、コマンドラインオプションなどを設定して変換してください。
●音楽CDトラック
●リストファイル
ファイル形式 |
拡張子 |
読み込み |
保存 |
リストファイル[※5] |
*.m3u |
○ |
○ |
UTF-8 リスト ファイル[※5] |
*.m3u8 |
○ |
○ |
Unicode リスト ファイル[※5] |
*.m3u16 |
○ |
○ |
CUEシート[※6] |
*.cue |
○ |
× |
[※5]
ファイルのパス指定は絶対パス・相対パスどちらも対応しています。(読み込み・保存とも)
リストファイルの保存ダイアログで拡張とついた形式を選んでリストファイルを保存すると、
リストファイル内に「リストに登録されているファイル」のタグ情報を転記して
次回リスト読み込み時にファイルのタグ情報読み込み・表示を高速化することができますが
uLilith以外のサウンドプレイヤーソフトではリストファイルを正しく読み込めなくなるおそれがあります。
(リストファイル内にLilith独自の形式でファイルのタグ情報を書き込むため。
なお旧Lilith(Ver.0.9系)は、ANSI 拡張リストファイル(*.m3u)であれば読み込めます)
リストファイルを他のサウンドプレイヤーソフトと共有して使用する場合は、
『拡張』のつかない形式のほうを選んで保存してください。
[※6]
CUEシート(拡張子*.cue)は初期状態では関連付けツールに登録されていないので、
ASFと同じく関連付けウィザードの拡張子一覧で拡張子の追加登録が必要になります。
(Windows 2000 / XPは「DDEClient.exe」に手動で関連付けてください。)
●動画ファイルの音声トラック
WMV形式・ASF形式の動画ファイルの音声トラックの再生が可能です。
(音声部分のみ。動画部分は表示できません)
また、これ以外の形式(AVI形式など)の動画ファイルについても
音声トラックがuLilithで再生可能なフォーマットであれば
音声のみ再生可能です。
なお、拡張子フィルタ(設定画面の「
読み書き→拡張子」)で読み込む拡張子を制限する場合は、
「読み込む拡張子」の一覧に再生したい拡張子があるかどうかを確認しておいてください。
(初期状態でAVI・MPG・MPEG・WMVなどの動画の拡張子も登録されているとは思いますが
もし目的の拡張子が登録されていなければ追加登録してください。)
DirectShowフィルタの利用により対応が可能なフォーマット
uLilithでは、DirectShowフィルタを利用することにより
標準プラグインで対応していないフォーマットも再生・デコードをすることができます。
使用には別途、各フォーマットに対応したDirectShowフィルタ(とスプリッタ)が必要になります。[※7]
それらのフィルタ・スプリッタを
インストール・設定した上で
uLilithの設定画面の「
プラグイン→VSSプラグイン」の"Direct Show File"のプロパティでプラグインを設定してください。
64bitOSでuLilithを使用している場合は、
導入するDirectShowフィルタ・スプリッタが64bit用であるかどうかを確認してから導入してください。
(このページ一番下の「
☆64bitOSでuLilithを使用している場合の注意事項」を参照)
[※7]
DirectShowフィルタによってはスプリッタ(デコーダとファイルを接続するもの)が必要になるものがあります。
例えば、AAC(*.m4a)を再生するためにDirectShowフィルタに「ffdshow」を使用する場合、
「MP4Splitter」か「Haali Media Splitter」のスプリッタが必要になります。
●対応が可能なフォーマットの例
以下のフォーマットはDirectShowフィルタの導入で使用可能になると思われるフォーマットの一例です。
(DirectShowプラグインの「受け付ける拡張子」の初期設定より)
対応するDirectShowフィルタを導入していない場合は再生できません。
ファイル形式 |
拡張子 |
再生 |
デコード |
エンコード [※8] |
The True Audio |
*.tta |
○ |
○ |
× |
WavPack |
*.wv |
○ |
○ |
× |
MPEG2-AAC |
*.aac |
○ |
○ |
× |
MPEG4-AAC[※9] |
*.mp4 *.m4a *.3gp |
○ |
○ |
× |
Musepack |
*.mpc |
○ |
○ |
× |
Matroska |
*.mka |
○ |
○ |
× |
ドルビーデジタル |
*.ac3 |
○ |
○ |
× |
デジタル・シアター・システム |
*.dts |
○ |
○ |
× |
[※8]
基本的にはuLilith本体機能ではこれらのフォーマットのエンコードは不可能ですが、
コマンドラインエンコーダが存在するフォーマットに関しては、
「
ファイルの変換」で「
External Process」を選択して、
そのコマンドラインエンコーダのexeファイルを指定すればエンコードが可能です。
[※9]
DRM付きのAACファイル(*.m4p)は再生出来ません。
(初期設定では「受け付ける拡張子」にM4Pも入っているようなので、
(読み込めない拡張子として)拡張子で弾かれることはないと思いますが
ファイルを読み込めても正しく再生できないと思われます。)
以下のフォーマットについてもDirectShowフィルタの導入で使用可能になると思われますが、
初期状態では、本体設定画面の「
プラグイン→VSSプラグイン」から開く
DirectShowプラグイン設定の「受け付ける拡張子」一覧に、以下のフォーマットの拡張子は登録されていないので
DirectShowフィルタを導入した場合は、
拡張子を追加するのを忘れないようにしてください。
(DirectShowプラグインの設定画面内の
「受け付ける拡張子」に登録されていない拡張子は
DirectShowフィルタが導入されていてもuLilithでは再生できません。)
また、拡張子フィルタを使用している場合はそちらにも拡張子を登録しておいてください。
ファイル形式 |
拡張子 |
再生 |
デコード |
エンコード |
OptimFROG |
*.ofr |
○ |
○ |
× |
OpenMG |
*.oma *.omg |
○ |
○ |
× |
なお、DirectShowフィルタの導入でファイルが再生可能になっても、
ファイルのタグ情報に関しては、使用しているDirectShowフィルタがタグの読み込みに対応していない場合、
またはタグ読み込みが可能でもuLilithで対応していないタグ形式の場合は、正しく表示されません。
(標準プラグインで再生可能なものでも同様に、非対応のタグ情報は読み込めないおそれがあります)
以下の表は読み込み可能なタグ形式の一覧です。
uLilithで読み込み可能なタグ形式
対応タグ |
使用されている主なフォーマット |
ID3v1.x/ID3v2.x |
MP1・MP2・MP3・The True Audio(ID3v2) |
APE Tag v2 |
Monkey's Audio・WavPack・Musepack・Digital Theater Systems |
Vorbis Comment |
FLAC・Ogg Vorbis・OggFLAC |
Windows Mediaタグ |
Windows Media Audio・Windows Media Video |
RIFFタグ(SIフィールド) |
RMP3・WAV・AVI |
☆64bitOSでuLilithを使用している場合の注意事項
64bitOSでx64版のuLilithを使用している場合、使用できるDirectShowフィルタやスプリッタは64bit用のもののみで
32bit用のDirectShowフィルタやスプリッタは使用できません。
(Windowsの仕様により、64bitアプリケーションから32bit用のDirectShowフィルタやスプリッタは呼び出しできません。)
64bitOSで32bit用のDirectShowフィルタやスプリッタを使用する場合は
32bitOS用のuLilith(x86版・Core2版)をインストールし、
その32bitOS用のuLilithでそれらのフィルタやスプリッタを使用してください。
(※導入事例 2013/01/19)
OS:Windows7 x64 Ultimate uLilith:2013-01-18_x64Core2版(64bit版 uLilith)
1.LAV Filtersをインストール(フィルタ・スプリッタ同梱なので難しいことが嫌いな人はオススメ。また、x86、x64両方に対応)
2.Win7DSFilterTweakerを用いて「Preferred decoders」を「LAV Audio」に変更。
最終更新:2016年03月07日 22:58