ファイル変換フォーマットの各種設定
『外部コマンドライン設定』(External Processの設定)
「External Process」を使用するときに設定する、外部コマンドライン設定ウィンドウの説明です。
なお、外部のコマンドエンコーダ(exeファイル)が必要になるので
別途ダウンロード・
インストールしておいてください。
- ファイル名表示部分
- 指定されたコマンドラインの実行ファイル名を表示します。
- 参照
- 外部プロセスで実行するファイル名を指定します。
- 変換に使用するexeファイル(例えばMP3なら「lame.exe」)を開いてください。
- 開いた後、ファイル名表示部分にファイル名のみ表示されれば正しく設定できています。
- OK
- 設定を保存して出力設定に戻ります。
- プロファイル設定(コンボボックス・「保存」・「削除」)
- 「指定した実行ファイル名」と「コマンドラインの設定」を『プロファイル』として
- 名前を付けて保存することができます。
- なお、前回使用した実行ファイル名・コマンドラインは「Last Setting」というプロファイル名で自動保存されます。
- (他のプロファイルを選んだ時点で消えます)
- ・コンボボックス(デフォルトでは「Last Setting」と表示) :
- プルダウンリストから、使用するプロファイルを選択します。
- 新規にプロファイルを保存する時は、入力欄に直接文字列を入力します。
- ・「保存」 :
- 設定した内容を保存します。
- 設定内容は複数登録することが可能です。
- ・「削除」 :
- プロファイルを削除します。
- プルダウンリストから削除したいプロファイルを選択し、「削除」ボタンを押してください。
- コマンドライン
- コマンドラインエンコーダで使用するオプションを記述します。
- 基本的には、このページ下の項目にあるコマンドライン例のとおりに直接記入してください。
- 挿入
- %Title% などの識別子を自動挿入します。(タイトル文字列の書式設定と同じ)
- このページのコマンドライン例を使用する場合は特に押す必要はありません。
- DOS窓を最小化状態で起動
- 変換を開始すると変換元ファイルをwavに一時的に変換し(wavは変換終了後に自動削除されます)、
- その後外部プロセス(指定した実行ファイル)が起動しDOS窓が表示されますが、
- 外部プロセス起動時、DOS窓を最小化した状態で起動したい場合にこの項目をチェックします。
- アプリケーション優先度
- 外部プロセスの優先度を設定します。よくわからない場合は標準の「通常」を使用してください。
コマンドラインオプションの書式記述例
このページのコマンドライン例では、以下のような設定になっています。
- 変換設定画面で入力したタグ情報を(出来る限り)全て書き込む
- 変換後のファイル名は、本体設定の「読み書き→書き込み」の出力ファイル名の書式設定で指定する
このため、本体設定の出力ファイル名の書式設定にある
「□ ファイル変換での出力ファイル名を書式制御する」はチェックを入れておいてください。
出力するファイル名の書式設定は本体設定画面の出力ファイル名の書式設定のほうで行います。
(チェックを入れなかった場合は元のファイル名のままになります。)
なお、コマンドライン例のうち赤文字の部分は
変換元・変換後のファイル名とタグの埋め込みに関わる部分なので、
変更せずそのままにしておいてください。
先頭の黒文字の部分はそれ以外のオプション設定部分なので、出力したいファイルの品質に応じて書きかえてもかまいません。
- lame.exe 【-preset standard(presetオプション「standard」)】
--preset standard"%FilePath%%FileName%%FileExt%" --add-id3v2 %# --tt "%>%Title%" %<--ta "%>%Artist%" %<--tl "%>%Album%" %<--ty "%>%Date%" %<--tc "%>%Comment%" %<--tg "%>%Genre%" %<--tn "%>%Track%" %<"%OutFileName%.mp3"
(standardの部分をmediumやextreme等に変えることもできます。)
- lame.exe 【-V 2 --vbr-new(vbr newオプション、品質レベル「2」;--preset fast standardとほぼ同じ)】
-V 2 --vbr-new"%FilePath%%FileName%%FileExt%" --add-id3v2 %# --tt "%>%Title%" %<--ta "%>%Artist%" %<--tl "%>%Album%" %<--ty "%>%Date%" %<--tc "%>%Comment%" %<--tg "%>%Genre%" %<--tn "%>%Track%" %<"%OutFileName%.mp3"
(-V 2の部分の数字を減らすと高音質に、増やすと低音質になります。(0:最高~9:最低)
設定と出力されるファイルの品質の関係については、以下のページを参照してください。)
Lame@wiki - エンコードオプション
- lame.exe 【-b 128(CBRオプション、128kbps)】
-b 128"%FilePath%%FileName%%FileExt%" --add-id3v2 %# --tt "%>%Title%" %<--ta "%>%Artist%" %<--tl "%>%Album%" %<--ty "%>%Date%" %<--tc "%>%Comment%" %<--tg "%>%Genre%" %<--tn "%>%Track%" %<"%OutFileName%.mp3"
- lame.exe 【--abr 128(ABRオプション、128kbps)】
--abr 128"%FilePath%%FileName%%FileExt%" --add-id3v2 %# --tt "%>%Title%" %<--ta "%>%Artist%" %<--tl "%>%Album%" %<--ty "%>%Date%" %<--tc "%>%Comment%" %<--tg "%>%Genre%" %<--tn "%>%Track%" %<"%OutFileName%.mp3"
(CBR・ABRともに、"128"の部分を書きかえるとkbpsを変更できます。(320なら320kbps))
- oggenc.exe、oggenc2.exe 【-q 5(圧縮レベル「5」)】
-q 5"%FilePath%%FileName%%FileExt%" "--output=%OutFileName%.ogg"%# "-c" "comment=%>%Comment%"%< "--date=%>%Date%"%< "--tracknum=%>%Track%"%< "--title=%>%Title%"%< "--album=%>%Album%"%< "--artist=%>%Artist%"%< "--genre=%>%Genre%"%<
("5"の数値を変更すると出力品質が変わります。(0:最低品質~10:最高品質))
※Ogg Vorbis形式は「External Process」を使用しなくても「
Ogg Vorbis File (with DLL)」を選択すれば変換可能ですが、
例えば「
Ogg Vorbis 高速化プロジェクト」のoggenc(oggenc2.exe)を使用する場合など、
Oggのコマンドラインエンコーダを使用して変換したい場合は「External Process」で変換することになります。
- flac.exe 【-0(圧縮レベル「0」(高速/圧縮率低))、--replay-gain(リプレイゲイン値を計算しFLACタグに書き込む)】
-0 --replay-gain%# -T "comment=%>%Comment%"%< -T "date=%>%Date%"%< -T "tracknumber=%>%Track%"%< -T "title=%>%Title%"%< -T "album=%>%Album%"%< -T "artist=%>%Artist%"%< -T "genre=%>%Genre%"%<"%FilePath%%FileName%%FileExt%" -o "%OutFileName%.flac"
(-0の数字部分を変更すると処理速度・圧縮率が変わります。(0:最高速/圧縮率最低~8:最低速/圧縮率最高)
※Oggと同じく、FLACも「Free Lossless Audio Codec File」を使用すれば変換可能ですが、
flac.exeを別途インストールし、外部コマンドラインエンコーダとして導入する場合は
「External Process」で変換することになります。
『FLAC 出力設定』(FLAC・OggFLACの設定)
「Free Lossless Audio Codec File」と「OggFlac File」の設定画面の説明です。
- プルダウンリスト[圧縮レベル](デフォルトでは「5」と表示)
- 圧縮レベルをプルダウンリストから選択します。
- レベルは0~8までの9段階あり、エンコード速度を優先する時は低いレベルを、圧縮率を優先する時は高いレベルを指定します。
- ※デフォルト値:5
- パディングサイズ
- meta dataブロックとstreaminfoブロックの間に、パディングブロックを挿入したい場合、バイト単位で指定します。
- 通常は指定する必要はありません。
- ※デフォルト値:0
- □ リプレイゲインを計算する
- チェックすると、エンコード後のリプレイゲインを計算して埋め込みます。
- トラックゲインのみの対応となっています。
- アルバムゲインも欲しい場合は、他ツールで解析&埋め込みを行ってください。
- OK
- Flac出力設定を閉じます。
『Monkey's Audio 出力設定』(Monkey's Audioの設定)
「Monkey's Audio」の設定画面の説明です。
- プルダウンリスト[エンコードモード](デフォルトでは「標準」と表示)
- エンコードするモードをプルダウンリストから選択します。
- ・モード :
- 高速(fast)
- 標準(normal)
- 高圧縮(high)
- 最高圧縮(extra high)
- 非常識(insane)
- □ リプレイゲインを計算する
- チェックすると、エンコード後のリプレイゲインを計算して埋め込みます。
- トラックゲインのみの対応となっています。
- アルバムゲインも欲しい場合は、他ツールで解析&埋め込みを行ってください。
- OK
- Monkey's Audio 出力設定を閉じます。
『Vorbis 出力設定』(Ogg Vorbis・RIFF Ogg Vorbis Fileの設定)
「Ogg Vorbis File (with DLL)」と「RIFF Ogg Vorbis File (with DLL)」の設定画面の説明です。
- プルダウンリスト[設定モード](デフォルトでは「Qualty base」と表示)
- ・Qualty base :
- 品質ベースモードでエンコードする時に選択します。
- ・ビットレートベース(48~352kbps) :
- プルダウンリストからターゲットとするビットレートを選択します。
- 上のスライダー[品質指定]
- Qualty baseを選択した場合はこのスライダーで品質を指定します。
- スライダーでQuality値をスライダーで設定します。
- スライダーを動かすと、目安となるビットレートがリアルタイムで表示されます。
- ※最大値:1.00
- ビットレートベースを選択している場合は、操作はできません。
- 下のスライダー[カットオフ周波数]
- 通常は操作できません。
- 品質やビットレートに合わせて最適なカットオフ周波数が自動で選択されます。
- □ Set LPF CutOff Freq
- ローパスフィルタのカットオフ周波数を手動で設定する時にチェックします。
- カットオフ周波数のスライダーが操作できるようになります。
- □ リプレイゲインを計算する
- チェックすると、エンコード後のリプレイゲインを計算して埋め込みます。
- トラックゲインのみの対応となっています。
- アルバムゲインも欲しい場合は、他ツールで解析&埋め込みを行ってください。
- □ UseImpulseNoiseTrue
- インパルスノイズの調整を行う時にチェックします。
- ※デフォルト値:0.000000
- □ ビットレートを制限する
- ビットレートの制限を行う時にチェックします。
- ビットレートベースモードにおいて、最小ビットレートおよび最大ビットレートを指定します。
- (Qualty baseを選択している場合は操作出来ません。)
- 最低ビットレート 最高ビットレート
- コンボボックスで最小・最大ビットレートを指定します。
- 任意の数値を入力することもできます。
- 最低・最高ビットレートとも公称ビットレートと同じ値を指定すると、OggDropXPdと同じ擬似CBRモードとなります。
- (Qualty baseを選択している場合は操作出来ません。)
- □ 拡張設定をする
- 拡張設定を使用する時にチェックします。
- (Qualty baseを選択している場合は操作出来ません。)
- ・HardLimitedControl :
- 上限値を超えないようにコントロールします。
- ・AverageControl :
- 平均値をコントロールします。
- ・Window/CenterWindow :
- OK
- Vorbis 出力設定を閉じます。
『PCM 出力設定』(RIFF PCM WaveFileの設定)
「RIFF PCM WaveFile」の設定画面の説明です。
- □ 必要なら拡張形式で出力
- 拡張WAV形式(Extensible wave format)で出力する時にチェックします。
- 主に、マルチチャンネルファイルを出力する際に使用される事が多いので、通常はチェックする必要はありません。
- OK
- PCM出力設定を閉じます。
『WMA 出力設定』(Windows Media Audioの設定)
「Windows Media Audio」の設定画面の説明です。
- Bitrate[5kpps~768kbps](デフォルトでは「128kbps」と表示)
- ビットレートをプルダウンメニューから選択します。
- Qualityを選択している時は使用出来ません。
- ○ CBR ○ VBR ○ Quality
- ・CBR :
- 固定ビットレートモード(CBR)でエンコードします。
- プルダウンメニューからビットレートを選択してください。
- ・VBR :
- ビットレートベースの可変ビットレートモード(いわゆるABR)でエンコードします。
- プルダウンメニューからビットレートを選択してください。
- このモードではサンプリング周波数44.1kHz以上、16bit/24bit、2ch/5.1chのソースのみエンコード可能です。
- ・Quality :
- クオリティベースの可変ビットレートモード(いわゆるVBR)でエンコードします。
- スライダーでQuality値を設定します。
- スライダーを動かすと、目安となるビットレートがリアルタイムで表示されます。
- ロスレスモード(Windows Media Audio 9 Lossless)でエンコードするには、Quality値を100に設定します。
- このモードではサンプリング周波数44.1kHz以上、16bit/24bit、2ch/5.1chのソースのみエンコード可能です。
- □ リプレイゲインを計算する
- チェックすると、エンコード後のリプレイゲインを計算して埋め込みます。
- トラックゲインのみの対応となっています。
- アルバムゲインも欲しい場合は、他ツールで解析&埋め込みを行ってください。
- □ すべてのタグを引き継ぐ
- 変換元アイテムのタグ情報を引き継ぐときにチェックします。
- ファイル変換の「タグを無視する」にチェックが入っていると引き継がれません。
- □ 可能なら2Passでエンコードする
- 2Passでエンコードする時にチェックします。
- 2Passでエンコード出来ない場合は、自動的に1Passでエンコードします。(その逆もあり)
- VBR選択時、チェックが入っていなくても、2Passでエンコードされます。
- OK
- WMA出力設定を閉じます。
最終更新:2013年02月28日 11:34