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+ | vs謎の緑色の液体※閲覧注意 |
(……いや、何コレ……飲み物?これを飲めと?)
子供の頃山の中で見つけた沼の色を思い出すようなその液体を前に、ギャラントクイーンは何かを考えていた。 具体的には、この液体をどうやって攻略すべきかということを。
案1:回避
(どうにかしてやんわりと断れないかなぁ、コレ) (いやでもそれはあまりにも失礼するぎるしなぁ……却下)
案2:飲む
(少しずつなら……いや、これは下手にちびちび飲むと逆に手が止まる) (つまり……一気に行くしかない!)
グラスをガッチリ掴むと、風呂上がりの牛乳のごとく腰に手を当てて一気飲み。
「勇敢なる女王」の名前通りのクソ度胸を見せる――が。 数秒後、マーライオンと化した(精一杯の婉曲表現)ギャラントクイーンという大惨事が発生したとかしなかったとか。 |
+ | 精霊ウマ |
~~~~~~~~~~
田舎のとある農家の仏間。
2人のウマ娘が、何やら話をしながらお供え物の準備をしている。 一人は白髪の老齢の女性、もう一人は青鹿毛が特徴の活発そうな少女。 「ばあちゃん、この人形とナスなーに?」 「これは精霊ウマっていってね、天国から帰って来るご先祖様の乗り物なんだよ」 「そうなの?」 「そう。こっちに帰ってくるときは早く帰ってこられるようにウマ娘、逆に向こうへ行く時はゆっくり帰ってもらえるように牛なの」 「ふーん……ねえばあちゃん」 「なんだいクイーン」 「じゃあ、もしウマ娘が死んじゃったらウマ娘はどうやって帰ってくるの?」 「そうだねぇ……考えてみたらばあちゃんもウマ娘だからねぇ……そしたら自分で帰ってくるしかないかねぇ」 「そしたら疲れちゃうじゃん……そうだ、そしたらあたしが迎えに行けばいいんだ!」
~~~~~~~~~~
「昔はそんな事を言ってくれてたんだけどねぇ、クイーンが来てくれないから、ばあちゃん寂しくてぱかぷちを飾っちゃったよ……」
孫娘のぱかぷちを膝に乗せたまま、袖で涙を拭う仕草をする老齢のウマ娘。 「ばあちゃんそれ精霊ウマ関係なくない!?」 と、そんなお茶目な祖母の姿に全力でツッコむ孫娘ことギャラントクイーン。 札幌記念を数日後に控え、トレーナーと共に既に現地入りしており お盆休みに帰れないことの罪滅ぼしもかねて実家に電話をしていたら、このやり取りになったというわけだ。 「寂しい思いをさせてしまって申し訳ありません。レースが終わったら帰省できるようにしておきますから」 横で見ていたトレーナーがフォローに回る。 「お願いしますね、トレーナーさん。ああ、それとクイーン」 「何ばあちゃん」 「お土産は白い恋人とロイスのチョコをお願いね。あと――」 「札幌記念のトロフィーと優勝レイも持って帰ってきてくれたら嬉しいわ」 それは孫娘の勝利を願う祖母の想いか、はたまた勝利を掴みたいというウマ娘の欲求を理解しているが故の発言か。 GⅠウマ娘も多数出走し「スーパーGⅡ」とも称されるこのレースを制することはそう易しいことではない。 しかしそれでも、2人の表情には不安の色など微塵もない。 「――オッケー、任せてばあちゃん」 「わかりました。全力を尽くします」 力強い言葉で答える二人。
――数日後、祖母が一番欲しがっていた「お土産」を手に駅のホームに降り立つウマ娘とトレーナーの姿があったという。
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+ | ラジオNIKKEI賞 |
『――しかし大外からギャラントクイーンが飛んできたァ!』
そろそろ夏休みを迎えようかという夏の日曜日。 友人に連れられて地元のレース場に初めてやって来た俺の目の前で、その子は――飛んだ。
それは、遡ること一週間前。
「あれ、そういえばお前、■■小学校だよな?」 ウマ娘オタクのクラスメイトからそんなことを聞かれたのは、高校に進学して3か月が過ぎようとしていた頃。 曰く、福島レース場で開催されるレースに出走するメンバーの中に、俺と同じ小学校を出たと思しきウマ娘がいる、という話だった。 彼の口から出てきたそのウマ娘の名前には、確かに聞き覚えがある。 彼女の名はギャラントクイーン。小学校の5年生から卒業まで2年間同じクラスだったウマ娘。 とはいえ、同じ教室にいたというだけで特に仲が良かったわけではない。 卒業する年、トレセン学園に進学する彼女をみんなで見送ったのは覚えているが、 その後活躍したという話も聞かず3年が過ぎ、いつしか彼女のことも忘れてしまっていた。 そいつが言うには、ギャラントクイーンは「ラジオNIKKEI賞」というクラシック期のウマ娘のレースに出走するらしい。 ……というわけで、みんなで応援に行こう、という話になったのだが。 この暑い中、元々仲がいいわけでもない元クラスメイトのレースを見に行ったところで――というのが正直なところだった。 それでも、可愛いウマ娘が沢山見られるならいいか、と自分を納得させてついて行くことにしたのだが……
『まず先手を奪ったのは2番のウォーロード、それを追うように5番のシェイクハンズが続きます』
流れるような実況がウマ娘達の名前を読み上げていくが、彼女の名前はなかなか呼ばれない。 それもそのはず、彼女は隊列の最後尾を走っているのだから。 『最後方からレースを進めるのは8番ギャラントクイーン、虎視眈々と前を伺います』 ようやく名前を呼ばれたころには、先頭集団は既に向こう正面での駆け引きに移ろうとしていた。 そこから順位は大きく変わることなくレースは佳境へと差し掛かる。 『残り600の標識を通過――サザンクロスがじわりとポジションを上げていく』 1番人気の栗毛のウマ娘が前に迫る。 それに気付いたのか、周囲のウマ娘たちも動き始めると俄かにバ群が騒がしくなる。 『ここでゲットザローゼスが早くも先頭!しかしその外からはサザンクロスが迫ってきているぞ!』 先頭で逃げ切りを図ろうとしたウマ娘は直線手前で追いつかれ、ほぼ全員が一団となって最後の直線へと殺到する。 クイーンは外を回ろうとしているのか、左で纏めたポニーテールが集団の一番外で揺れるが、位置はまだ後ろのほう。 ――本当に届くのか? 『サザンクロス、ここでゲットザローゼスを捉えた!オンザロックも上がってきている!』 先頭で攻防を繰り広げるウマ娘の中に、彼女の名前はない。 福島の直線は短く差しや追込のウマ娘には不利。そのくらいはここに来る前に調べた。 その知識を踏まえて考えるなら――アイツは勝てない。 『ゲットザローゼス粘るが苦しいか!サザンクロスが振り切りにかかる!』 ダメか。そりゃそうだよな。 地元のレース場で同級生が見てる前で勝つなんて、そんな出来すぎた話あるわけが―― そう思っていた俺の視界の右端から、とんでもないスピードで突っ込んでくる影。 『――しかし大外からギャラントクイーンが飛んできたァ!』
なんで。
さっきまで後ろにいたはずなのに。なんでそんなに前に? 『届くか!どうか!届いた!ギャラントクイーン先頭でゴールイン!』 呆気にとられる俺達の前でごぼう抜きを見せつけた彼女は、ゴール板手前で先頭に躍り出るとそのままゴール板を駆け抜けていった。 『凄い脚!衝撃の末脚です!ギャラントクイーン重賞初制覇!』 「すげぇ……外をぶん回してあの短い直線でまとめて切り捨てた……これじゃ、まるで……」 "衝撃の英雄" レースに興味がない人間でもその名前くらいは知っているウマ娘。 隣で呆気にとられる友人の口をついて出てきたのは、その名前だった。
「―――ッしゃァ!」
スタンド前へと引き上げる途中、何度も高々と拳を突き上げる彼女の咆哮が夏空に響く。 誇らしげなその姿は、太陽にも負けないくらい眩しく輝いていて。 「……何ボーっとしてんだよ、大丈夫か?」 隣にいた友人に声を掛けられて我に返る。 気がつけば、俺の視線は彼女に釘付けになってしまっていたようだった。 「なんかずーっとクイーンの事見てたな……アレか?惚れたか?」 「違ぇよバカ」 「正直に言ってもいいんだぜ?あんな可愛いくておっぱいでかいのに強いなんて最高じゃん?」 「そういうお前もだいぶゾッコンじゃねーか」 最前列でしょうもないやり取りを繰り広げる俺達が、この後もまた彼女に驚かされることになるのはまた別の話。 |
+ | 始球式 |
「……なにやってんだこれ……」
担当の隣で困惑するトレーナー。 「始球式に出ることになったので相談に乗ってほしい」と言われ、見せられたのは過去にチームカオスの面々が始球式に参加した時の映像。 そこには、始球式なのになぜかバッターボックスに立ちホームランを放つウマ娘や、ボールではなくアイスクリームメーカーを投げるウマ娘の姿があった。 「前はこういう感じだったっていうから、あたしも何かすごい事した方がいいのかなーって」 「……いや、チームカオス枠だからって奇をてらう必要は」 「いやなんかほら、それだと負けた気がするじゃん?」 頭を抱えるトレーナー。問題児だらけのチームに自分の担当が毒されてるんだからそりゃ当然だ。 「気持ちはわからなくもない、が……」 これだけの事をしでかしておいてこのチームのメンバーを呼ぶということは、向こうも少なくとも悪く思ってはいないのだろう。 しかし、それで万が一選手に怪我をさせるような事があってはならない。種目は違えど、それはスポーツに携わる者として絶対に許されない。 「うーん……だったら、こういうのはどうだ」
そしてやって来た始球式当日。
勝負服姿でマウンドへと上がるギャラントクイーンの姿に、観衆や両軍の選手たちの視線が集まる。 今年のチームカオスのウマ娘は何をしでかすのかという期待と若干の不安、あとでっかいおっぱいに。
主審のコールを合図にホームベースに正対したギャラントクイーンが大きく振りかぶり……見事なスリークォーターから放たれる白球。
それは、10代の少女のものとは思えないスピードでキャッチャーミットへと吸い込まれた。 バットを振るのも忘れ、キャッチャーミットとマウンドを交互に見るバッター。 思わずキレッキレのポーズでストライクを宣告する審判。 そして、電光掲示板に表示されたのは、今のプロ野球でもそうそうお目にかからない球速。 その数字に、実況と球場がどよめく。
「お疲れさまでした。……聞いた話だと、だいぶ練習なさったようですね?」
「何かあってからでは遅いですからね……無事に済んで何よりですよ」 影で球場スタッフと共にその光景を見守りながら胸を撫で下ろしているのは、今回の仕掛人となってしまったトレーナー。 ――そう、彼が提案したのは、ウマ娘の身体能力にものを言わせた火の玉ストレート。 関係者に迷惑を掛けず、かつ観客を沸かせるには?という別に答えなくてもいい難問に対して無い知恵を絞って考えた結果である。 彼はこのために毎日キャッチボールに付き合った結果、思った以上に張り切ってしまい筋肉痛になったのだが。
「彼女がレースの世界に生きるウマ娘でなければ、是非うちの球団に来てほしかったですね」
ベンチで見守っていた●●監督は、試合後のインタビューで報道陣に対して冗談めかしてそう語ったという―― |
+ | 勝負服を作ろう |
「さて、ラジオNIKKEI賞を勝ったから晴れてオープン入りだ。おめでとう。
……というわけで、そろそろ勝負服の申請もしないといけないんだよな」
勝負服。
GⅠという特別な晴れ舞台にのみ着ることを許された、ウマ娘達の憧れ。 重賞を制覇し、秋のGⅠ戦線の新勢力と期待するメディアも増えれば 勝負服を作ろう、という流れになるのは当然のことといえる。
「あたしはフリフリの可愛いのとかドレスみたいなのは似合わないから、こういうのでどうかなーって」
ギャラントクイーンが見せたスマホの画面に映っているのは、所謂レースクイーンの衣装。 長身で同年代よりも若干大人びた彼女には似合っていると言えなくもない。 「なるほど、これをベースにアレンジしていけば走っても大丈夫そうだね」 そんな事を話す2人の目の前には様々な生地のサンプルや色見本、そして紙とペン。 その一つ一つを手に取って、感触や機能性を確かめながらスケッチを描いていく。
「……で、放熱とか考えたらいっそもうこの辺の布はなくてもいいと思うんだよね」
「いや、それは流石にやめたほうが……」 「大丈夫大丈夫、このくらい大胆な方がウケるって!」 「……いやそういうの求められてないし……たぶん……」 紙の上に走るペンの描く線が、夢の舞台に挑む少女の理想を形にしていく。 その隣で線を見ながら、一抹の不安を感じるトレーナー。 彼の不安が現実のものとなるのはその一週間後――勝負服の試作品が出来上がり、いざ試着となった日の事であった。
勝負服に身を包んだ担当ウマ娘が、目の前に姿を現す。
本来であれば、その姿はトレーナーにとっても夢への第一歩――のはずなのだが。 「と、トレーナー……着られた、けどさぁ……」 「……わーお」 小さな驚きの声を上げたきり固まるトレーナー。 それもそのはず、そこに立っていたウマ娘が纏う勝負服は――すごくすごかった。 チューブトップ……と呼ぶにはいささか大胆すぎるトップスは、大事な部分こそ隠しているがいささか心許ない面積。 丈の短い上着はせいぜい大きく開いた背中を隠す程度で、前から見れば何の役目も果たしていない。 そんな上半身から視線を逸らそうと下に目をやればそこもまた地獄。 太腿の放熱性と動きやすさを最優先でデザインしたために、タイトなミニスカートの両側にスリットを入れてしまったのが運の尽き。 一応太腿から下は脚の保護と加圧を兼ねたロングブーツで露出こそ抑えられているが焼け石に水レベル。 「……よくよく考えると日曜の午後にこれでテレビに映るのヤバくない?」 「よくよく考えなくてもヤバいし日曜午後と言わず24時間365日ヤバいかな」 赤面しながら小さくなるクイーンを直視できず、思わず目を逸らすトレーナー。 ただでさえ恵まれたバ体を持った自分の担当が、勝負服とはいえこんなとんでもない服を着ていればそりゃ当然である。 「……どうすんだよこれ……リテイク頼むか?今なら秋華賞までには完成するし」 「……い、いやでもこのくらい大胆な方が話題になっていいかもよ!?元々半分それ目的だし!?」 「痴女みたいなこと言わないで!?」 「もうリテイクなしでこれベースで行ってやんよ!ここで退いたら"ギャラントクイーン"の名が廃るってもんでしょ!?」 「そんな所で名前を体現しなくていいんだよバ鹿!」
結局、細かい調整を加えただけのすごくすごい勝負服でGⅠ戦線へと名乗りを上げることになったのはまた別のお話。
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+ | Part1~100 |
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+ | Part101~110 |
+ | Part111~120 |
+ | Part121~130 |
+ | Part131~140 |
+ | Part141~150 |
+ | Part151~160 |
+ | Part161~170 |
+ | Part171~180 |
+ | Part181~190 |
+ | Part191~200 |
+ | Part201~210 |
+ | Part221~230 |
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