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スリーピースピネル(競走馬)

最終更新：2022年07月13日 21:48

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スリーピースピネル(欧字名:Sleepy Spinel、20██年6月24日 - )は日本の競走馬、種牡馬。主な勝ち鞍は20██年の高松宮記念、スプリンターズステークス、香港スプリント、20██年のアルクオーツスプリント。

スリーピースピネル

欧字表記　　　　　　　Sleepy Spinel
香港表記　　　　　　　睡眠息吹
品種　　　　　　　　　サラブレッド
性別　　　　　　　　　牡
毛色　　　　　　　　　栃栗毛
生誕　　　　　　　　　20██年6月24日
父　　　　　　　　　　レッドファルクス
母　　　　　　　　　　レッツゴードンキ
母の父　　　　　　　　キングカメハメハ
生国　　　　　　　 🇯🇵日本(北海道平取町)
生産者　　　　　　　　清水牧場
馬主　　　　　　メズトラフホールディングス
調教師　　　　　　　　████(栗東)
競走成績
タイトル　　JRA賞最優秀短距離馬(20██年)
生涯戦績　　　　23戦10勝 (中央競馬)20戦8勝 (香港)2戦1勝 (UAE)1戦1勝
獲得賞金　　　　10億2857万5301円 (中央競馬)6億8113万6000円 (香港)1573万2000香港ドル (UAE)58万米ドル
勝ち鞍
GⅠ　スプリンターズステークス　20██年
GⅠ　高松宮記念　　　　　　　　20██年
GⅠ　香港スプリント　　　　　　20██年
GⅠ　アルクオーツスプリント　　20██年
GⅡ　スワンステークス　　　　 20██年

20██年の高松宮記念、スプリンターズステークスに優勝し、史上█頭目の春秋スプリントGⅠ制覇を達成した。また、同年の香港スプリントも制覇しており、その年のJRA賞最優秀短距離馬に選出された。

経歴

...

デビュー前(20██年)

スリーピースピネルは20██年の6月24日に清水牧場で産まれた。父はスプリンターズステークスを連覇したGⅠ馬のレッドファルクス、母は桜花賞馬のレッツゴードンキ。
その後、庭先取引で馬主の██氏に買い取られ、██氏が所有する牧場へ移されてそこで馴致を行うことになった。

2歳(20██年)

8月██日、新潟競馬場の芝1600m新馬戦でデビュー。短距離血統であることからスプリンターになることを前提に、マイルではどこまで走れるかを確認する意図があった。
6月の遅い生まれであることから16頭中14番人気でスタートしたレースで、鞍上の████騎手は先行策をとるが、ここでスリーピースピネルが顔に泥が跳ねることを嫌う気性があることが発覚。順位も伸びず5着で初戦を終えた。

その後は逃げの作戦で1600mの未勝利を2戦するも、いずれも掲示板外の敗着となり、馬主の██氏の指示でマイルに見切りをつけ距離短縮した本命の1200mに、12月██日、阪神競馬場の未勝利戦で挑むこととなった。
前走までと同じく██騎手を鞍上に迎え、スタート直後から先頭に立ち逃げでペースを作るも、ゴール直前でサトノバンブーに差し切られアタマ差の2着。1着は逃したものの二の脚の伸びで確かな伸びしろを見せた。

3歳(20██年)

3歳になっての初戦、████騎手を鞍上に迎えての東京競馬場未勝利戦芝1400m。生憎の雨で不良馬場でのレースとなった。
雨と泥の対策として逃げを打つ作戦に加え、このレースからホライゾネットを使用することになったが、前走から距離延長されていることと、雨が原因でややいれこんだ様子だったことから人気は16頭中13番人気と低迷した。
しかしレースが始まるとスムーズに先頭をとり、やや掛かり気味のハイペースになりながらも後続と4馬身差をつけ初勝利を飾り、雨中の不良馬場であるにも関わらずコースレコードを記録した。
██騎手は後にこのレースを振り返って「道中で間違いなく掛かったけど、疲労した様子がなかったから馬なりに行かせてもゴールまで保つと思い、馬に任せることにした」と語っており、マイルでの敗因を「スタミナではなく集中力が保たないのではないか」と推測している。

続く中山競馬場の1勝クラス戦芝1200mでも██騎手が手綱を取ったが、このレースは5着と敗着。再び██騎手に乗り替わって迎えた橘ステークスは午前から強い雨が降り続いていた。
この橘ステークスでスリーピースピネルはまたもハイペースな逃げで一度も先頭を譲らないまま5馬身差で勝利し、京都1400mのコースレコードを記録した。

オープン戦に昇級しての3戦目、キーンランドカップは前走で10着と惨敗したことが影響し前日時点では10番人気と再び低迷するが、レース前に雨が降り始めたことで6番人気まで上昇した。
レースは████████と競り合いながらの逃げの展開になるも道中で突き放し、そのまま逃げ切っての1着。初の重賞制覇となった。
この勝利によってスリーピースピネルはスプリンターズステークスへの優先出走権を得るが、次走となったスプリンターズステークスでは好走しながらも5着と入着に留まった。

続くスワンステークス。数日続く雨が降っていたことを理由にスリーピースピネルの馬券を買う競馬ファンが続出し、このレースを3番人気で迎える。
レース前、馬主の██氏と██調教師に対して「(スリーピースピネルの)集中力が切れる前に終わらせるためにハイペースで走らせたい」と話した鞍上の██騎手に██調教師は難色を示すも、██氏は「馬なりでハイペースになるようなら(ハイペースで走らせても)構わない」と許可を出し、██調教師もそれで頷いた。
レースではこれまで同様逃げを打つと300m地点で掛かり始め、馬なりのまま最終直線まで先頭を走り続けた。
ゴール手前で失速の様子を見せたが、同年NHKマイルカップの勝利馬かカマプアアの猛追を振り切り、3度目のコースレコードを記録する1着となった。

優先出走権を得ての出走となったマイルチャンピオンシップでは前走のレコード勝利にも関わらず8番人気と低順位となったが、レース内容は大崩れせず6着と健闘した。
██騎手はレース後「マイルを走るスタミナはあるが、勝たせる走りをするとスタミナか集中力のどちらかが切れる」と口にし、最大の課題が集中力であることを示した。

当初は次走として阪神カップに出走する予定だったが、マイルチャンピオンシップ後のスリーピースピネルに跛行が見られたため予定を変更し放牧に入ることとなった。
右後ろ脚に軽度の屈腱炎が発症しており、超音波治療と温泉療法を行うことで復帰を目指すこととなった。
この屈腱炎は翌年2月上旬には完治したと思われる。

4歳(20██年)

古馬になっての初戦はオーシャンステークスへの出走となった。この時点でスリーピースピネルの『雨天のジンクス』はファンの間で強く根付いており当日の快晴が懸念を生んだが、レースは好走し2着。
続く高松宮記念は前年、前々年のスプリンターズステークス勝ち馬であるサヨリハングドや、オーシャンステークスでスリーピースピネルに先着したインビジブルピーチが出走していたが、2着に3馬身差をつけての快勝。GⅠの初勝利は『雨天のジンクス』を継続させる結果となった。

その後、京王杯スプリングカップと、1ヶ月の放牧を挟んで、斤量64kgでの出走となったアイビスサマーダッシュで立て続けに勝利し、スプリンターズステークスのステップレースとしてセントウルステークスに挑戦。1番人気での出走となったが████████に先頭を奪われたことでうまくレースを運べず6着と古馬になって初めて掲示板を外す結果となった。
しかし迎えたスプリンターズステークス当日は朝から強い雨が降り続いていたためか、████████も出走しているにも関わらずスリーピースピネルが再び1番人気に選ばれた。
パドックでのスリーピースピネルはやや興奮気味の様子であったが、レースが始まると好スタートを決めてそのまま先頭を取ると、最後まで先頭をキープしてスプリンターズステークスを制覇。JRA史上█頭目の春秋スプリントGⅠ制覇を達成した。

10月██日、12月に香港・沙田競馬場で行われる香港スプリントに招待されこれを受託。当日は███・████騎手を鞍上に迎えての出走となった。
雨で視界が悪く他馬が集中力を欠く中、スリーピースピネルはきれいに経済コースを辿り、チェアマンズスプリントプライズ勝ち馬である現地馬の████████を振り切って2馬身差で1着。海外GⅠ初勝利を決めた。

5歳(20██年)

香港スプリント後に放牧へ入ったスリーピースピネルは、2月██日に、ドバイ・メイダン競馬場で行われるドバイシーマクラシックに出走する████████の帯同馬としてドバイへ輸送された。これは████████の馬主である████氏と██氏が知己の仲であったことと、██氏にスリーピースピネルを、同日、同競馬場で行われる短距離GⅠであるアルクオーツスプリントへ出走させる考えがあったことが理由だった。
当日は香港スプリントと同じ████騎手が鞍上を務めることとなっており、スリーピースピネルの様子を見に来た████騎手は「香港スプリントのときもそうだったけど、遠征の影響もなくとても落ち着いている。とてもタフな馬だ」と、スリーピースピネルの精神面を評価した。
アルクオーツスプリントにはジ・エベレストなど短距離GⅠを5勝している██████████も出走しており苦戦を強いられるのではないかという声も多かったが、当日は朝から小雨が降っておりスリーピースピネルの陣営には発走前から勝利ムードが漂っていたという。
レースが始まると、スリーピースピネルに先頭を取らせまいとする████████や██████████との激しい競り合いになり、レースはハイペースに進行した。ラストスパートでも凄まじい差し脚を見せる██████████との叩き合いになったが最後の最後で伸びを見せ、██████████を半馬身凌いで勝利し、日本馬の短距離重賞勝利数の記録を更新する短距離重賞8勝目をあげた。

その後は香港の沙田競馬場で行われるチェアマンズスプリントプライズに出走する予定だったが、一時帰国した際に右前脚に屈腱炎が発症していることが発覚し、予定を変更して放牧と治療を行うこととなった。
3歳年末時の屈腱炎と同様に超音波治療と温泉療法を施し症状が改善され、調子も戻ってきたということでスプリンターズステークスへ出走するも6着。2年連続で招待された香港スプリントでもなんとか掲示板入りしたものの4着となり、レース後に屈腱炎が再発したこともありそのまま引退となった。

12月██日付けで登録抹消、翌年1月██日に引退式が行われた。引退後は北海道新冠町の██スタリオンステーションで種牡馬入りしたが、産駒成績は芳しくない。

競走成績

...

競走日	競馬場	競走名	格	距離(馬場)	頭数	枠番	馬番	オッズ(人気)	着順	タイム(上り3F)	着差	騎手	斤量	1着馬(2着馬)
20██. 8.██	新潟	2歳新馬		芝1600(良)	16	2	4	███ . █(14人)	5着	█:██.█(██.█)	██	████	54kg	███████
9.██	中京	2歳未勝利		芝1600(良)	15	4	6	██ . █(7人)	6着	█:██.█(██.█)	██	████	54kg	████████
10.██	阪神	2歳未勝利		芝1600(良)	11	6	7	██ . █(9人)	7着	█:██.█(██.█)	██	████	55kg	████████
12.██	阪神	2歳未勝利		芝1200(良)	16	1	1	███ . █(13人)	2着	█:██.█(██.█)	██	████	55kg	████████
20██. 2.██	東京	3歳未勝利		芝1400(不良)	16	4	7	███ . █(13人)	1着	R█:██.█(██.█)	██	████	56kg	(███████)
3.██	中山	3歳1勝クラス		芝1200(稍重)	11	3	3	██ . █(4人)	5着	█:██.█(██.█)	██	████	56kg	████████
5.　█	京都	橘S	L	芝1400(重)	10	8	10	██ . █(4人)	1着	R█:██.█(██.█)	██	████	56kg	(████████)
6.██	函館	函館スプリントS	GⅢ	芝1200(良)	16	4	8	█ . █(4人)	3着	█:██.█(██.█)	██	████	52kg	████████
7.██	福島	福島テレビOP	OP	芝1200(良)	16	3	5	██ . █(6人)	10着	█:██.█(██.█)	██	████	53kg	████████
8.██	札幌	キーンランドC	GⅢ	芝1200(重)	16	1	1	██ . █(6人)	1着	█:██.█(██.█)	██	████	53kg	(████████)
10.　█	中山	スプリンターズS	GⅠ	芝1200(良)	16	4	7	██ . █(7人)	5着	█:██.█(██.█)	██	████	55kg	████████
10.██	京都	スワンS	GⅡ	芝1400(不良)	18	2	3	█ . █(3人)	1着	R██.██(██.█)	██	████	55kg	(████████)
11.██	京都	マイルCS	GⅠ	芝1600(重)	16	5	10	██ . █(8人)	6着	██.██(██.█)	██	████	56kg	████████
20██. 3.　█	中山	オーシャンS	GⅢ	芝1200(良)	15	2	3	█ . █(4人)	2着	█:██.█(██.█)	██	████	57kg	███████
3.██	中京	高松宮記念	GⅠ	芝1200(重)	18	4	8	█ . █(3人)	1着	█:██.█(██.█)	██	████	57kg	(████████)
5.██	東京	京王杯スプリングC	GⅡ	芝1200(稍重)	12	3	3	█ . █(1人)	1着	█:██.█(██.█)	██	████	58kg	(████████)
7.██	新潟	アイビスサマーダッシュ	GⅢ	芝1000(重)	17	5	9	█ . █(1人)	1着	█:██.█(██.█)	██	████	64kg	(████████)
9.██	阪神	セントウルS	GⅡ	芝1200(良)	17	8	16	█ . █(1人)	5着	█:██.█(██.█)	██	████	58kg	████████
10.　█	中山	スプリンターズS	GⅠ	芝1200(不良)	16	2	3	█ . █(1人)	1着	█:██.█(██.█)	██	████	57kg	(████████)
12.　█	沙田	香港スプリント	GⅠ	芝1200(Ys)	12	5	6	█ . █(4人)	1着	█:██.█(██.█)	██	███・████	126lbs	(████████)
20██. 3.██	メイダン	アルクオーツスプリント	GⅠ	芝1200(YS)	16	8	15	█ . █(4人)	1着	█:██.█(██.█)	██	███・████	59kg	(███████)
10.　█	中山	スプリンターズS	GⅠ	芝1200(良)	16	2	4	█ . █(1人)	6着	█:██.█(██.█)	██	████	57kg	████████
12.　█	沙田	香港スプリント	GⅠ	芝1200(GF)	14	1	1	█ . █(2人)	4着	█:██.█(██.█)	██	███・████	126lbs	(████████)

馬場状態：YS=Yielding to soft　GF=Good to firm

特徴・評価

...

身体面の特徴

勝鞍は1000〜1400mの範囲であり典型的なスプリンターであるが、馬格はかなり小柄でありスプリンターズステークス勝利時の馬体重は428kgと同競走の勝利馬で最軽量である。
同じく小柄な牡馬であるドリームジャーニーと比較されるが、ドリームジャーニーのほうが平均的な馬体重が軽い一方で、スリーピースピネルのほうが小柄である。これはドリームジャーニーに比べて、スリーピースピネルが筋肉質であったことが理由である。
母父の血統が強く現れていると評価されており、多くのキングカメハメハ産駒と同じくパワー豊富で道悪に強い特徴を持っている。スリーピースピネルの勝鞍10勝のうち8勝は道悪での勝利であり、他2勝も稍重での勝利であることから道悪巧者の代表格として名前が挙がることも多い。
また██調教師が「ひと目見てスプリンターだとわかった」と評するほどスプリンター向きの体格をしており、当時は馬主としての経験が浅かった██氏も「素人でもわかるほどに胴が短い」と述べている。
一方で関係者からはスタミナはマイルでも走れるほどあると評価されることが多く、力強いスタートと粘り強さを両立していたため、██調教師は「気性が許すならマイルでも活躍できる馬だった」と評価している。

精神面の特徴

非常におとなしい気性をしており暴れることや指示を拒否することはなかったが、調教の際にすぐに帰りたがったり勝手にプールへ行こうとしたりとマイペースさが目立つ部分もあった。
ゲート入りを渋ったことがなかったり、遠征や輸送に強かったりと精神的に強い一方、顔に泥が跳ねるのを嫌う、トイレの位置を飼い葉や寝藁からできるだけ離していた、飲水を汚さないように飲んでいた、シャワーをねだることが多かったなど、潔癖で神経質な一面も目立つ。
また、温厚な気性の一方で負けん気が強く、併走などでも相手より先に先に行こうとする気質があった。この気質と、顔に泥が跳ねるのを嫌うことから逃げ以外の作戦の適性が低いと判断された。
1201m以上だと集中力を欠きソラを使うことが多くなると言われており、事実1401m以上のレースでは馬券内に入ったことがなく、掲示板入りしたのも新馬戦の一度のみである。競馬評論家の██氏はスリーピースピネルの『雨天のジンクス』を持ち出し、雨天でない道悪では勝てていないことを踏まえて「雨の日は集中力が長続きするから勝てるのではないか」とコメントしている。

エピソード

馬名の由来

馬名の由来について、日本中央競馬会では『眠るように穏やかなスピネル(尖晶石)』の意であり、スピネルは栃栗毛の赤みがかかった毛色に由来していると説明しているが、後に██氏は、「いつもいつも寝ていたからオノマトペの『すぴすぴ』と寝るをあわせた」と語っている。
香港での表記もその由来を元にしたのか尖晶石に関する文字は入っていない。

睡眠

上述の通り眠っていることが多い馬であり、担当厩務員だった██氏は、放牧に出しても大抵は日向で横になって眠っているか立ったまま眠っているかのどちらかだったと語っている。
また、海外遠征の輸送中に飛行機の中で熟睡したり、他馬がゲート入りに抵抗している時に騎手が騎乗しているのにうたた寝したりと通常あり得ない状況で眠っていたエピソードが多い。
清水牧場牧場長の██氏は「産まれたときから眠たげな顔をしていて、何を考えているかわからない馬だった」と述べており、牧場ではすぴすぴからとって『スッピー』と呼ばれていた。

『雨天のジンクス』

スリーピースピネルと切っても切れない関係にあるのが雨である。上述の通りスリーピースピネルの勝鞍は10勝のうち8勝が道悪での勝利であるが、残りの2勝も含めた10勝すべてが雨天での勝利となっている。このことからファンからは道悪巧者である以上に雨天巧者であると語られることが多い。
現役中雨天でのレースで敗着したことがないため、前走の結果やパドックでの様子がどうであれ雨が降っていれば多くのファンがスリーピースピネルの馬券を買い高い人気を誇っていた。
馬主の██氏をはじめとしたスリーピースピネル陣営の関係者は3歳時はこの『雨天のジンクス』をそれほど信じていなかったが、4歳で初めてGⅠを勝利すると、出走登録前に天気予報を確認したり逆さてるてる坊主を吊るしたりと天候を重要視するようになった。
██牧場長によると産まれたのが梅雨入りしたばかりの雨の晩であり、当歳の頃から雨が降っていると特に興奮し外に出たがったらしい。

プールと温泉

スリーピースピネルはプール調教を好んでおり、馬房からプールへの道順を覚えていたのか、坂路訓練へ向かう途中に勝手にプールへ行こうとしたと調教助手の██氏は語る。
また、温泉療法中にそれを気に入ったのか、トレセンへ帰ってきてからも温泉療法をしていた時間になると厩務員の袖をくわえたり擦り寄ったりして温泉を催促したという。温泉に入っているときに熟睡したという話もある。

好物

██氏の好物がイチゴであったためよくスリーピースピネルへの差し入れにイチゴを持ってきており、スリーピースピネル自身もイチゴを特に好むようになったという。
事実、リンゴやバナナ、角砂糖と一緒にスリーピースピネルの前に置いたときにまずイチゴを口にしている映像が残っており、他の果物よりもイチゴを好んでいるのは確かなようだ。

ウサギ

虎扶牧場ではウサギを複数飼育しており、ウサギのケージ清掃中に1匹が脱走、馬房へ迷い込んだ。
厩務員がそれを認めたときには、寝転がったスリーピースピネルが寄り添って眠っているウサギをじっと見つめていたという。
厩務員がウサギを回収しようとするとスリーピースピネルは抵抗しなかったが名残惜しそうに馬房から顔を出して見つめていたため、このウサギはスリーピースピネルの馬房で飼育することになった。
このウサギはスリーピースピネルのトレセン入厩後も同じ馬房で飼育され、遠征先へも同行していた。
引退後に初代のウサギが寿命で亡くなった際はスリーピースピネルも非常に落ち込んだと██厩務員が証言している。
現在は2代目のウサギが馬房で飼育され、スリーピースピネルとの仲も良好であるとのこと。

血統表

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