「――なーんて、乙女なシリアス顔してるところ悪いけど、本当のところはどうされたいの?セシルお姉ちゃん怒らないから、素直にいってごらんなさい」
「好き、大好き。会えたらそのままチューしたい。抱きしめたいし抱きしめられたい。情熱的なハグ希望」
「つーか、ぶっちゃけイチャイチャしたいの。家族的なやつじゃなくて、がっつり恋人風味なやつ!だって愛してるんだもん!!」
「はいはい、ご馳走様でした」ムニムニ
とっくに答えなんて出てるじゃない、と妹分親友へほっぺムニムニを処する姉分親友。
「むう、ちゃんと本音を言ったというのにこの仕打ち。解せぬ」
あれ?なんだろうこれ、おかしいな?久々にキリッとした清楚な感じで喋っていたはずなのにシリアスが一気にぶっ壊れたぞ?と、思うミサキはいつも通りのオモチャ扱い。
しかし独り身の前で正妻の風格を見せつけるのだからこのくらいは当然とばかりにほっぺムニムニは続行。ついでにアンジェリカも多少なり思うところがあるので―――。
「わたしもそれしていい?柔らかそうで気になっていたのよ」
「どうぞどうぞ」
「おにょれ、やふぁりそうにゃるか」ムニムニ ムニムニ
追加された指先がほっぺたをもちもちしてくるわ、ついでとばかりに抱き締められて撫でられて。
「やん♪もう、甘えん坊さんなんだから。ぱふぱふ」
更には豊満な双丘で巨乳ぱふぱふされ――。
「よしよし、ミサキちゃんは頑張ったわね。いい子いい子」
年下の子に母性を感じて――。
(天然の愛され妹属性が憎いぜまったく、なはははは。わーい幸せー)
「って、そうじゃなくて!」
目を覚ませ、甘々接待に嵌まる中年親父じゃないんだから、と自分を甘やかしてくる魔性の女の誘惑から何とか抜けだした。
だが君ってば、本編で割と親父な本性出ているぞ
※以上、愛され妹属性ミサキちゃんの全く続かないシリアスシーンでした。
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