CPU(COM、思考ルーチン)
CPUとは本来、ご存じコンピュータの演算処理を司る心臓部のことだが、
ゲームにおいてはプレイヤー以外の自動操作を担当する思考ルーチンのことを指す場合があり、本ゲームでもそのような意味で用いられる。
この場合の対義語はユーザー(またはプレイヤー)であり、オプションでもはっきりUSER / CPUと表記される。
対CPU戦がメインとなる本ゲームにおいては、予めCPUの行動の癖を把握しておくことで、より楽に攻略を進められる場合がある。
常に最悪を想定して行動するといった普遍的な戦略からすれば邪道かもしれないが、
特に難関マップにおいては、この知識の有無が大勝の成否を分けることも十分考えられる。
以下に現在までに分かっているCPUの行動仕様を示す。
行動、進軍
例えば、できるだけ見つからないようにこちらが兵を進めていると敵軍は友軍方面に殺到する。
そのまま敵本部に到着しても思うように会敵せず
経験値を稼げなかった、というパターンも稀に起こる。
経験値稼ぎをしたければ、適度にわざと敵に見つかることもたまには必要だ。
武装変更によっては大きく脅威化する兵器でも、対CPU戦ではそれを気にする必要が無くなる。
例えば
爆撃機は基本対地装備がB爆弾のまま飛んでくるため、地対空武器で一切の被害なく撃墜可能になる。
他にもインドにおいて、プレイヤー日本側がCPU
ドイツ爆撃機のASMミサイルを気にする必要がないなど。
- 燃料が少ない地上ユニットが味方空港を陣取ってしまう
多くのプレイヤーにとって、おそらく友軍CPUに最も殺意が沸く行動がこれだろう。
おそらく都市・空港に関係なく、燃料が減ってきたら近隣の施設に停泊するようにルーチン設定されてしまったものと思われる。
補給車を隣接させて回復してやらない限り、永遠にその空港は使えなくなるので、
残り燃料が怪しい友軍陸上ユニットがないか常に注意し、必要があれば自軍ユニットであらかじめ塞いでおかなければいけない。
空港さえ塞いでおけばおとなしく都市上に移動してくれるので、そうなれば助かるのだが・・・
上記ともやや関連するが、付近に移動できるめぼしい施設がない、
または完全に燃料が0になってしまった地上ユニットは、攻撃すら行わなくなる場合がある。
CPUからの攻撃を恐れる必要がなくなる一方、撃破困難なユニットがこの状態で、かつ
地形効果の高い場所に居座ると厄介である。
攻撃
言い換えれば、CPUターン開始時に相手ユニットが射程内にあっても、それが索敵外であれば一切撃ってこない。
CPUが行動を進めて途中で見つかったとしても、すでに間接攻撃ユニットは行動終了済みとなっている。
(ただし、自走砲が複数部隊ある場合に、自走砲Aが索敵外相手にぶつかった後に自走砲Bがそれを撃つかどうかは未検証)
プレイヤー側としては、防御力のない自軍の野砲や自走砲を、いかに相手CPUに見つからない範囲でギリギリ接近させ、相手の野砲等を一方的に叩けるか、プレイヤーの技量が問われる。
このため、難関マップ等で捨てユニットを戦略上用いる場合は、安価に生産できる歩兵を相手に見せることになる。
状況によっては屍累々積み上がるため、あまり精神衛生上よろしくないが・・・
占領、爆撃
- 占領・爆撃は空港を優先する
- 中立施設や橋は爆撃しない
- 攻撃と占領を同時に行わない
- 輸送機(空挺兵)は空港か、司令部付近の都市のみ変形占領を行う
変形
司令部周辺の防衛の為に、野砲・高射砲が陣地上に設置されている例は多い。
これらはいくらターンが経過しようとも、基本的には変形する気配を見せない。
(例外として、大きな損害を受けると変形する場合がある)
逆に言えば、拠点周辺に置かれた牽引砲であっても、陣地上でなければ躊躇なく変形→移動させてしまうため、
拠点防衛の意味を為さず、開発者側としてはこれを防ぎたい意図があったと思われる。
CPUトラックに歩兵が入っている例をほとんど目撃しない。ただし例外として、崩壊施設(爆撃された施設)がある場合はそこで変形を行う。
崩壊施設の付近で待ち伏せしておいて輸送車を引っかけるという戦略が可能なこともある。
- 空挺兵がその場に留まって変形しない(必ず移動して変形)
例えばインパールにおいて、英空挺兵は理論上4ターン目で日司令部周辺に到着するはずだが、実際は5ターン目に現れる。
索敵をOFFにすると、1ターン目空港の真上にいる空挺兵×2がその場で変形せず一旦空港から離れ、
2ターン目に空港に戻って変形するという挙動を見せていることが分かる。
雨・雪時は輸送機の変形ができないため、輸送機は占領したい空港・都市の上空に陣取ることになるが、
周りに占領対象としてルーチン設定されている「空港または司令部周辺都市」が他にない場合、
移動して変形占領という行動が成立しないため、天候回復してもその輸送機は身動きが取れないという珍現象が発生する。
生産
- 地対空兵器(高射砲、自走高射砲、対空戦車)を生産しない
初期配置されている分だけでも相手にすると脅威となるユニットである。
ましてやCPUがこれらを量産してくるとなると、あらゆるマップの難易度が大幅に跳ね上がってしまうため、
それを避ける意図があったと思われる。
なお、上記は特定の兵器種を生産しないという意味であり、
他の兵器種であれば対空能力を持っていても普通に生産してくる(戦車や上位歩兵など)。
- 重戦車、突撃砲、駆逐戦車、対戦車砲を生産しない(例外あり)
したがって、CPUが生産する戦闘車両は先述の地対空兵器や上記を除いた分に限るということになる。
よって、厄介な重戦車・駆逐戦車があったとしても、初期配置されている分を撃破すれば後は湧いてこないということらしい。
ただし、
作戦ファイルスタンダードなど、司令部以外空っぽの状態で始まるマップでは、
1ターン目のみ重戦車、突撃砲、駆逐戦車、対戦車砲のどれかを1部隊だけ生産する現象が確認される。
通常は気にする必要がないが、キャンペーンモードをわざと敵側・友軍視点で攻略してみたい場合、これが足枷になる。
部隊枠が未配置のもので埋まっていた場合、当然生産もできず、元プレイヤー陣営は司令部丸裸のままということになってしまう。
CPUが通常生産を行わない上記兵器や、生産できない進化済兵器だけ厳選配置しておき、あとは処分してCPUに生産させるという方法も有りか。
鋼鉄限定だが、
小技・裏技・バグの「どこでも兵器を配置生産可能」の裏技を使えば、1ターン目から全部隊配置済みの状態で他陣営プレイができる。
最終更新:2023年07月16日 17:40