したらば3スレ/(220-228)リリーvs勇者アルス
魔界の奥深くの古城、そのさらに奥底の玉座にその男は鎮座していた
額から伸びる角は禍々しく逆巻き、爪は全てを切り裂かんばかりに伸びており、眼光は呪い殺さんばかりに鋭く、体躯も普通の人間の5倍はある
「ほう、魔軍将どもを倒したか」
魔王ラース、30年前突如魔界に現れ圧倒的な力で魔界に生きる全ての魔物を従えただけでなく人間界と魔界を繋ぐゲートを生み出し人間界への侵略の開始した諸悪の根源と呼ばれる存在である
「ぼくは勇者アルス!神々の加護のもとお前を討ち取りに来た!」
神々しい鎧を身に纏い剣を構えた青年の名はアルス、魔界の侵略に対抗する為に神々が生み出した勇者の因子、それを持つ者の一人だ
「そう名乗る者を幾度となく俺は葬ってきた…」
「それも今日で最後だ」
ラースが右腕を振り下ろす
「紫電!」
アルスの剣が雷を帯び一閃
勇者アルス、最速の一撃はいとも容易くラースの右腕を切り飛ばした
グチャリ!ラースの腕が地面に落下する
「確かに…本物だ」
しかしラースには焦りの欠片も見せない
ドゥルンと音を立ててラースの腕が一瞬で再生する
(この程度じゃダメージにもならないか…それなら!)
「フレイム・フェニックス!」
アルスの右手から放たれた炎が不死鳥へと姿を変えラースへと一直線に飛んでいく
「最上級魔法か、面白い!」
ラースは左手を前に構える
「フレイム・フェニックス!」
二羽の不死鳥は衝突しあい消滅していく、威力は互角…だが、ラースは続いて右腕を構える
「フレイム・フェニックス!」
ラースの詠唱速度はアルスを遥かに上回っていた
(間に合わない…!)
ドオォォン!着弾地点から大きな火柱が上がる
しかし突然大量の水が沸き上がり渦を巻きアルスを包み込む
「海神(ワダツミ)!」
水は火柱をあっさりと飲み込んだ
「成る程、神の加護は伊達ではないらしい」
そう、神の加護を受けた勇者の中でもアルスは特別だった
アルスはこの世に生を受けると同時にアルス以外に身に纏うことも出来ない神器を三つ神々から賜ったのだ
神器にはそれぞれ特別な力がある
光の兜には身体能力を底上げし神速の攻撃を可能とする紫電が
天の鎧には相手のあらゆる魔法を無効化する海神が
「そうだ、ぼくはお前を倒す、その為だけに生まれてきたんだ!」
アルスが剣でラースへと斬りかかる
ガキィン!
ラースはそれをあっさりと爪で止めた
「紫電!」
アルスはラースから距離を取る
「ライトニング・アロー!」
アルスの背後に百を悠に越える数の光の矢が現れラースに向かって飛んでいく
「ダークネス・アロー!」
ラースの背後には漆黒の矢が現れる、しかしその数はアルスのそれを遥かに上回っていた
アルスの矢が飲み込まれていく
全ての矢が破壊されたと同時に残った漆黒の矢がアルスへと向かっていく
「海神!」
アルスの剣は水を纏いそれを薙ぐとアルスの周囲に水のベールが現れる
矢はベールに衝突し消滅していく
「防いでいるだけでは俺には勝てんぞ?」
「わかっているさ…紫電!」
アルスは一瞬でラースの後ろへと回り込む
ズバァ!
額から伸びる角は禍々しく逆巻き、爪は全てを切り裂かんばかりに伸びており、眼光は呪い殺さんばかりに鋭く、体躯も普通の人間の5倍はある
「ほう、魔軍将どもを倒したか」
魔王ラース、30年前突如魔界に現れ圧倒的な力で魔界に生きる全ての魔物を従えただけでなく人間界と魔界を繋ぐゲートを生み出し人間界への侵略の開始した諸悪の根源と呼ばれる存在である
「ぼくは勇者アルス!神々の加護のもとお前を討ち取りに来た!」
神々しい鎧を身に纏い剣を構えた青年の名はアルス、魔界の侵略に対抗する為に神々が生み出した勇者の因子、それを持つ者の一人だ
「そう名乗る者を幾度となく俺は葬ってきた…」
「それも今日で最後だ」
ラースが右腕を振り下ろす
「紫電!」
アルスの剣が雷を帯び一閃
勇者アルス、最速の一撃はいとも容易くラースの右腕を切り飛ばした
グチャリ!ラースの腕が地面に落下する
「確かに…本物だ」
しかしラースには焦りの欠片も見せない
ドゥルンと音を立ててラースの腕が一瞬で再生する
(この程度じゃダメージにもならないか…それなら!)
「フレイム・フェニックス!」
アルスの右手から放たれた炎が不死鳥へと姿を変えラースへと一直線に飛んでいく
「最上級魔法か、面白い!」
ラースは左手を前に構える
「フレイム・フェニックス!」
二羽の不死鳥は衝突しあい消滅していく、威力は互角…だが、ラースは続いて右腕を構える
「フレイム・フェニックス!」
ラースの詠唱速度はアルスを遥かに上回っていた
(間に合わない…!)
ドオォォン!着弾地点から大きな火柱が上がる
しかし突然大量の水が沸き上がり渦を巻きアルスを包み込む
「海神(ワダツミ)!」
水は火柱をあっさりと飲み込んだ
「成る程、神の加護は伊達ではないらしい」
そう、神の加護を受けた勇者の中でもアルスは特別だった
アルスはこの世に生を受けると同時にアルス以外に身に纏うことも出来ない神器を三つ神々から賜ったのだ
神器にはそれぞれ特別な力がある
光の兜には身体能力を底上げし神速の攻撃を可能とする紫電が
天の鎧には相手のあらゆる魔法を無効化する海神が
「そうだ、ぼくはお前を倒す、その為だけに生まれてきたんだ!」
アルスが剣でラースへと斬りかかる
ガキィン!
ラースはそれをあっさりと爪で止めた
「紫電!」
アルスはラースから距離を取る
「ライトニング・アロー!」
アルスの背後に百を悠に越える数の光の矢が現れラースに向かって飛んでいく
「ダークネス・アロー!」
ラースの背後には漆黒の矢が現れる、しかしその数はアルスのそれを遥かに上回っていた
アルスの矢が飲み込まれていく
全ての矢が破壊されたと同時に残った漆黒の矢がアルスへと向かっていく
「海神!」
アルスの剣は水を纏いそれを薙ぐとアルスの周囲に水のベールが現れる
矢はベールに衝突し消滅していく
「防いでいるだけでは俺には勝てんぞ?」
「わかっているさ…紫電!」
アルスは一瞬でラースの後ろへと回り込む
ズバァ!
しかし、その一太刀はラースの右腕に半分ほど斬り裂いた所でピタリと止まった
「何!?」
全力の斬撃を防がれたアルスは驚愕する
「言い忘れていたな、俺の身体は再生する度により固く、より強くなる…こんな風になぁ!」
ラースは右手でアルスを掴むとそのまま地面に叩きつける
ゴシャァ!
「ぐっ…!」
アルスの身体が地面へとめり込む
「とどめだ、勇者アルス」
ラースは両腕をアルスに向けて構える
「海つ…」
「遅い!黒炎!!」
漆黒の炎がアルスを包み、吹き飛ばす
「うわぁぁぁぁ!!」
ズガァン!
アルスの身体が壁へとめり込む
「うぅ…」
「まだ息があるとはな、安心しろ…次で確実に葬ってやる」
ラースがまたしても両腕をアルスへと向ける、黒炎の構えだ
「はぁ…はぁ…ヒール!」
体力回復魔法を使い、アルスはかろうじて立ち上がる
「まだ立つか、もはや死んだ方が楽だと言うのに」
(痛い、辛い、苦しい、でも…)
「それでもぼくは…!立つんだ!勇者だから!」
魔族に全てを奪われた、故郷を、家族と同然に育ててくれた人達を、そして魔王と戦い死んだ勇者の中には彼の親友もいた
「理不尽に誰かが傷付かない世界を取り戻すために!ぼくが!お前を倒さなくちゃいけないんだ!」
「御託を語れるのは力ある者だけだ、勇者アルス!」
「奥義!不知火!!」
アルスの勇者の剣が光輝き炎を纏う
「消え去れ!黒炎!」
ラースが放つ炎をアルスは正面から受けた
「うおおぉぉぉぉ!」
アルスの剣が炎を斬り裂いた
「バ、バカな…!」
アルスは高く跳び上がりラースに向けて剣を振り下ろす
ズバァァァ!
「ぐ…ぐぶっ…!」
ラースの身体は肩から脇腹にかけて真っ二つになっていた
「終わりだ、魔王ラース」
切り口から蒼白い炎が上がる、もはや再生も意味を成さない
「哀れだな、勇者アルス…」
「負け惜しみならあの世で聞いてやる」
フン!とラースは鼻を鳴らす
「俺を殺した所で平和など訪れない!お前は俺に殺した事を後悔する時が必ず来る!」
ザシュッ
アルスはラースの首を斬り落とした
ラースの姿は灰となって散り散りになって飛んでいく
「終わったよ、みん…」
「あー!ラースやられちゃったのー!?」
突然、甲高い声が響く
声の主は白いワンピースを着て黒い髪を伸ばした、金色の瞳が特徴的な幼い少女だった
「何!?」
全力の斬撃を防がれたアルスは驚愕する
「言い忘れていたな、俺の身体は再生する度により固く、より強くなる…こんな風になぁ!」
ラースは右手でアルスを掴むとそのまま地面に叩きつける
ゴシャァ!
「ぐっ…!」
アルスの身体が地面へとめり込む
「とどめだ、勇者アルス」
ラースは両腕をアルスに向けて構える
「海つ…」
「遅い!黒炎!!」
漆黒の炎がアルスを包み、吹き飛ばす
「うわぁぁぁぁ!!」
ズガァン!
アルスの身体が壁へとめり込む
「うぅ…」
「まだ息があるとはな、安心しろ…次で確実に葬ってやる」
ラースがまたしても両腕をアルスへと向ける、黒炎の構えだ
「はぁ…はぁ…ヒール!」
体力回復魔法を使い、アルスはかろうじて立ち上がる
「まだ立つか、もはや死んだ方が楽だと言うのに」
(痛い、辛い、苦しい、でも…)
「それでもぼくは…!立つんだ!勇者だから!」
魔族に全てを奪われた、故郷を、家族と同然に育ててくれた人達を、そして魔王と戦い死んだ勇者の中には彼の親友もいた
「理不尽に誰かが傷付かない世界を取り戻すために!ぼくが!お前を倒さなくちゃいけないんだ!」
「御託を語れるのは力ある者だけだ、勇者アルス!」
「奥義!不知火!!」
アルスの勇者の剣が光輝き炎を纏う
「消え去れ!黒炎!」
ラースが放つ炎をアルスは正面から受けた
「うおおぉぉぉぉ!」
アルスの剣が炎を斬り裂いた
「バ、バカな…!」
アルスは高く跳び上がりラースに向けて剣を振り下ろす
ズバァァァ!
「ぐ…ぐぶっ…!」
ラースの身体は肩から脇腹にかけて真っ二つになっていた
「終わりだ、魔王ラース」
切り口から蒼白い炎が上がる、もはや再生も意味を成さない
「哀れだな、勇者アルス…」
「負け惜しみならあの世で聞いてやる」
フン!とラースは鼻を鳴らす
「俺を殺した所で平和など訪れない!お前は俺に殺した事を後悔する時が必ず来る!」
ザシュッ
アルスはラースの首を斬り落とした
ラースの姿は灰となって散り散りになって飛んでいく
「終わったよ、みん…」
「あー!ラースやられちゃったのー!?」
突然、甲高い声が響く
声の主は白いワンピースを着て黒い髪を伸ばした、金色の瞳が特徴的な幼い少女だった
(何者なんだ…この子?)
こんな魔界の奥底にいる時点で普通の人間ではない、問答無用で斬りかかるのがアルスにとっては最適解だっただろう
しかし、アルスは魔族にも問答無用で攻撃出来るほど非情ではなかったし、何よりその美しく可愛らしい姿が魔界にはあまりにも不釣り合いで動きを止めてしまった
「ねぇねぇ…」
少女がアルスをツンツンと突っつく
「うわぁ!」
上の空だったアルスは気付かぬ内に接近していた少女に驚きたじろぐ、彼女がアルスの命を狙っていたなら殺されていたかも知れない、それほど無防備になっていた
「何よ失礼ね!…」
「ご、ごめん」
「まあ、いいわ…ねぇ、ラース倒したのはあなた?」
「え…ま、まあ」
アルスは質問の意図が掴めない、そもそも質問したいのはアルスの方なのだ
「た・お・し・た・か!って聞いてるの!」
しどろもどろなアルスにイライラしたらしい少女が声を荒げる
「はい!ぼくが倒しました!」
アルスはつい気圧されて敬語になってしまう
「ふーん、じゃあご褒美あげちゃう」
「え?…えぇ!?」
ちゅっとアルスの頬に少女はキスをする
「私の魔力少し分けてあげたの…疲れもダメージも吹っ飛んだでしょ?」
確かにアルスは身が軽くなったように感じた
「じゃあもう帰っていいわよ、私、忙しいし」
少女はしっしっとアルスを追い払う
「ま、待ってくれ!君は一体何者なんだ!?」
「あ、気になっちゃう?」
少女の言葉にアルスはこくりと頷く
「私、リリーって言うの魔界の天才科学者ちゃん」
(やはり魔族か…!)
アルスは剣を握る手に力を込める
「ラースはね、私が作ったの…その辺の魔物数百体位集めて、私の魔力を混ぜてね」
「ラースを…作った?」
魔族は人間より遥かに長寿な生き物だ、少女のような姿のリリーが30年以上生きていても何もおかしくはない
「そう、一週間もかけて作った私のお気に入り」
「何故、そんなことを…!」
「だってつまんないんだもん、のどかなだけの人間界も力だけの馬鹿ばっかりな魔界も」
だから、ちょっとゲートを繋げて戦争起こしちゃった!
ペロリと舌を出してウインクしながら告げるリリー
(この少女は危険だ…!)
魔族、人間問わず命をおもちゃのように扱う無邪気さ、ラースレベルの魔族を一週間で作り上げる頭脳
「ライトニング・アロー!」
光の矢がリリーに向かって放たれる
「やっぱりそうなっちゃうよね~」
しかし、矢はリリーを目前にして粉々に砕け散る
「!?…何をしたんだ!」
アルスの顔が驚きに歪む
「さあ、なんでしょう?」
リリーはクスクスと笑う
(いつの間にか防御魔法でも使っていたのか?)
「なら防御を破る位の魔法をぶつけるまでだ!」
アルスは右手を構える
「フレイム・フェニックス!」
不死鳥がリリーに向かって放たれた
「いやー!こわーい!…なーんてね」
リリーの手から火球が現れる
「フレイム」
それは一瞬で視界を覆うほど巨大になりあっさりと不死鳥を飲み込んでいく
「そんな…」
「えいっ!」
リリーの可愛らしい掛け声と共に火球がアルスに接近していく
「海神!」
アルスの身体をベールが包む
パリィン!
しかしベールすら容易く破られる
「う、うわぁぁぁぁ!!」
アルスの身体を炎が包み込む
「ありゃー、やり過ぎちゃったかな?」
アルスは骨まで焦げるような痛みにのたうちまわりながら呪文を唱える
「ヒール!」
光がアルスを包みダメージが回復する
「よかったぁ!一発で終わっちゃったらつまらないもん」
心底安心したようにリリーは告げる
(な、何者なんだ…この子…!)
先ほどとは意味が違う
フレイムとは魔法使いを志す者なら誰もが使えると言っても過言ではない初歩中の初歩の魔法
ゆえに威力も低く実戦では目眩まし程度に使われる魔法、しかしリリーのそれは威力ではラースのそれと互角だったアルスの最上級魔法を打ち砕き、魔法ならば全て無効化してきた神の加護すら破った
アルスにとっての常識をことごとく塗り替える
それを容易く行っているのが戦う力を持っている様には見えなかった目の前の美しい少女なのだ
こんな魔界の奥底にいる時点で普通の人間ではない、問答無用で斬りかかるのがアルスにとっては最適解だっただろう
しかし、アルスは魔族にも問答無用で攻撃出来るほど非情ではなかったし、何よりその美しく可愛らしい姿が魔界にはあまりにも不釣り合いで動きを止めてしまった
「ねぇねぇ…」
少女がアルスをツンツンと突っつく
「うわぁ!」
上の空だったアルスは気付かぬ内に接近していた少女に驚きたじろぐ、彼女がアルスの命を狙っていたなら殺されていたかも知れない、それほど無防備になっていた
「何よ失礼ね!…」
「ご、ごめん」
「まあ、いいわ…ねぇ、ラース倒したのはあなた?」
「え…ま、まあ」
アルスは質問の意図が掴めない、そもそも質問したいのはアルスの方なのだ
「た・お・し・た・か!って聞いてるの!」
しどろもどろなアルスにイライラしたらしい少女が声を荒げる
「はい!ぼくが倒しました!」
アルスはつい気圧されて敬語になってしまう
「ふーん、じゃあご褒美あげちゃう」
「え?…えぇ!?」
ちゅっとアルスの頬に少女はキスをする
「私の魔力少し分けてあげたの…疲れもダメージも吹っ飛んだでしょ?」
確かにアルスは身が軽くなったように感じた
「じゃあもう帰っていいわよ、私、忙しいし」
少女はしっしっとアルスを追い払う
「ま、待ってくれ!君は一体何者なんだ!?」
「あ、気になっちゃう?」
少女の言葉にアルスはこくりと頷く
「私、リリーって言うの魔界の天才科学者ちゃん」
(やはり魔族か…!)
アルスは剣を握る手に力を込める
「ラースはね、私が作ったの…その辺の魔物数百体位集めて、私の魔力を混ぜてね」
「ラースを…作った?」
魔族は人間より遥かに長寿な生き物だ、少女のような姿のリリーが30年以上生きていても何もおかしくはない
「そう、一週間もかけて作った私のお気に入り」
「何故、そんなことを…!」
「だってつまんないんだもん、のどかなだけの人間界も力だけの馬鹿ばっかりな魔界も」
だから、ちょっとゲートを繋げて戦争起こしちゃった!
ペロリと舌を出してウインクしながら告げるリリー
(この少女は危険だ…!)
魔族、人間問わず命をおもちゃのように扱う無邪気さ、ラースレベルの魔族を一週間で作り上げる頭脳
「ライトニング・アロー!」
光の矢がリリーに向かって放たれる
「やっぱりそうなっちゃうよね~」
しかし、矢はリリーを目前にして粉々に砕け散る
「!?…何をしたんだ!」
アルスの顔が驚きに歪む
「さあ、なんでしょう?」
リリーはクスクスと笑う
(いつの間にか防御魔法でも使っていたのか?)
「なら防御を破る位の魔法をぶつけるまでだ!」
アルスは右手を構える
「フレイム・フェニックス!」
不死鳥がリリーに向かって放たれた
「いやー!こわーい!…なーんてね」
リリーの手から火球が現れる
「フレイム」
それは一瞬で視界を覆うほど巨大になりあっさりと不死鳥を飲み込んでいく
「そんな…」
「えいっ!」
リリーの可愛らしい掛け声と共に火球がアルスに接近していく
「海神!」
アルスの身体をベールが包む
パリィン!
しかしベールすら容易く破られる
「う、うわぁぁぁぁ!!」
アルスの身体を炎が包み込む
「ありゃー、やり過ぎちゃったかな?」
アルスは骨まで焦げるような痛みにのたうちまわりながら呪文を唱える
「ヒール!」
光がアルスを包みダメージが回復する
「よかったぁ!一発で終わっちゃったらつまらないもん」
心底安心したようにリリーは告げる
(な、何者なんだ…この子…!)
先ほどとは意味が違う
フレイムとは魔法使いを志す者なら誰もが使えると言っても過言ではない初歩中の初歩の魔法
ゆえに威力も低く実戦では目眩まし程度に使われる魔法、しかしリリーのそれは威力ではラースのそれと互角だったアルスの最上級魔法を打ち砕き、魔法ならば全て無効化してきた神の加護すら破った
アルスにとっての常識をことごとく塗り替える
それを容易く行っているのが戦う力を持っている様には見えなかった目の前の美しい少女なのだ
「言ったでしょ、ラースは私の魔力を混ぜて作ったって…私の方が弱い、なんてあり得ると思った?」
アルスは油断していたわけではなかった、使った魔法も彼が持ちうる中でも最強クラス
それでもなお歯が立たない
「例えばね、ラースの魔力を10とするとあなたの魔力は8ってところなの、凄いことよ、神の加護があることを加味してもね」
面白いから殺したくなかったの、とリリー笑顔で続ける
「お前は…いくつなんだ」
アルスの問い掛けにリリーは顎に手を当てて考え込む
「うーん…私はねぇ、10000…かな?」
「……そうか」
冗談のような数字だがあれほどの力の差を見せられた後では嘘とは思えなかった
ライトニング・アローも防御魔法で防がれたのではない、彼女の身体から発せられる圧倒的な魔力に魔法が耐えきれなかったのだ
「わかったでしょ?私には勝てないって…殺さないであげるから帰っていいよ」
バイバイと手を振るリリーをアルスは睨み付ける
「そうはいかない…ぼくは今日、全ての戦いを終わりにする為にここに来たんだ!」
「ふーん、どうやっても私には勝てないと思うけど?」
「ああ、お前にその圧倒的な魔力がある限り…な」
アルスはガリッ!と指を噛むと出た血で床に十字架を切った
「ヴォイド!」
その瞬間アルスを中心に古城を完全に覆うほど巨大な結界が張り巡らされる
「これは…魔力消滅の結界?」
「そうだ、確かにお前の魔力は圧倒的だ…しかしこの結界の中ではぼくも、お前も全ての魔力を失う」
リリーが片手をかざすがそこからは何も出ない
「確かに勇者様の奥の手に相応しい術のようね」
ヴォイドは魔力の大小関係なく魔力を使うことそのものを阻害するのだ
「紫電!」
しかし、アルスの神器に授けられた力は正確には魔力ではない、したがって結界の中でも自由に使用できる
「終わりだ、リリー!」
アルスは神速とも呼べる速度でリリーの首をはね飛ばしにかかる
ブゥン!
しかし、リリーは首を軽く後ろに傾けてそれをかわした
「え…」
アルスの動きが一瞬止まる
「あ、歯を食いしばった方がいいわよ」
リリーのヒールの高い靴がパキィィン!とアルスの顎をかちあげた
アルスは油断していたわけではなかった、使った魔法も彼が持ちうる中でも最強クラス
それでもなお歯が立たない
「例えばね、ラースの魔力を10とするとあなたの魔力は8ってところなの、凄いことよ、神の加護があることを加味してもね」
面白いから殺したくなかったの、とリリー笑顔で続ける
「お前は…いくつなんだ」
アルスの問い掛けにリリーは顎に手を当てて考え込む
「うーん…私はねぇ、10000…かな?」
「……そうか」
冗談のような数字だがあれほどの力の差を見せられた後では嘘とは思えなかった
ライトニング・アローも防御魔法で防がれたのではない、彼女の身体から発せられる圧倒的な魔力に魔法が耐えきれなかったのだ
「わかったでしょ?私には勝てないって…殺さないであげるから帰っていいよ」
バイバイと手を振るリリーをアルスは睨み付ける
「そうはいかない…ぼくは今日、全ての戦いを終わりにする為にここに来たんだ!」
「ふーん、どうやっても私には勝てないと思うけど?」
「ああ、お前にその圧倒的な魔力がある限り…な」
アルスはガリッ!と指を噛むと出た血で床に十字架を切った
「ヴォイド!」
その瞬間アルスを中心に古城を完全に覆うほど巨大な結界が張り巡らされる
「これは…魔力消滅の結界?」
「そうだ、確かにお前の魔力は圧倒的だ…しかしこの結界の中ではぼくも、お前も全ての魔力を失う」
リリーが片手をかざすがそこからは何も出ない
「確かに勇者様の奥の手に相応しい術のようね」
ヴォイドは魔力の大小関係なく魔力を使うことそのものを阻害するのだ
「紫電!」
しかし、アルスの神器に授けられた力は正確には魔力ではない、したがって結界の中でも自由に使用できる
「終わりだ、リリー!」
アルスは神速とも呼べる速度でリリーの首をはね飛ばしにかかる
ブゥン!
しかし、リリーは首を軽く後ろに傾けてそれをかわした
「え…」
アルスの動きが一瞬止まる
「あ、歯を食いしばった方がいいわよ」
リリーのヒールの高い靴がパキィィン!とアルスの顎をかちあげた
アルスは天井に頭をぶつけた後、そのままに床に倒れ伏した
ズズゥン!
「あ…がはっ…」
「ホント勇者様っておバカさんねぇ」
ケラケラとリリーは笑う
(嘘だろ…魔力だけじゃなく近接戦闘でもまるで及ばない、なんて、そんな、そんな馬鹿なこと…!)
「あってたまるかぁぁぁぁ!」
アルスの剣がまたしても雷を帯びる
(さっきのように一直線にリリーを狙いはしない、動き回り、撹乱し、不意を打って一撃で仕留める)
対するリリーはくるくると髪の毛を弄っている
どこからどうみても隙だらけだった
「もらったぁぁぁ!」
アルスは背後からリリーに斬りかかる
「はい、ざんねん」
バキィ!
リリーの後ろ回し蹴りがアルスの脇腹を捕らえた
アルスはその勢いで壁まで吹き飛ばされた
「がふっ…!」
ラースの黒炎とも先ほどリリーが放ったフレイムとも比べ物にならないダメージがアルスを襲う、神の加護を受けたアルスは超人的な身体能力と耐久力を持っている
それでもなお今の一撃は鎧がなければ死んでいたと確信せざるをえない威力だった
「お前…まさか…」
華奢な少女の姿をしているから
頭脳派の魔族だから
あれほどの魔力を持っているのだから
と可能性から排除していた、いや考えないようにしていた可能性がアルスの頭を過る
リリーの言葉はそれを肯定するものだった
「おバカな勇者様に教えてあげる…私ね、実は近接戦闘の方が得意なの」
自分の千倍を優に越える魔力を有していながら近接戦闘の実力はそれを上回るというリリーの言葉にアルスはただただ絶望した
「これから証明してあげるね」
フッとリリーの姿がアルスの視界から消えた
パァン!
その瞬間アルスの身体が右方向へと吹き飛ぶ
右手でアルスをビンタしたリリーは凄まじいスピードで吹き飛ばされたアルスを先回りして続いて左足でアルスを蹴りあげる
「えーい!」
バキィ!
「がぁ!」
アルスの身体が高く舞い上がる
飛ばされた先にはまたしてもリリー
「よいしょ♥️」
ヒップドロップでアルスと共に落下した
ズシィン!
「ごぶっ!」
アルスの口から血が吹き出す
「ごめんね、重かった?」
華奢な躰をくねらせながらリリーが問い掛けた、この間もアルスの上に乗りながら体重をかけ続けている
その瞬間、パァンと何かが弾けるような音がした
「よ、鎧が…」
今までどんな魔物との戦いでも傷一つつく事のなかった神器が粉々に破壊されたのだ
目の前の少女の姿をした魔族に
「あはは!大切な神様からの贈り物、壊しちゃった!まあ、私のお尻に免じて許してね、勇者様♥️」
鎧がなくなったアルスはリリーのヒップのむにむにとした感触を強く感じていたがそれを楽しむ余裕などあるわけがなかった
ズズゥン!
「あ…がはっ…」
「ホント勇者様っておバカさんねぇ」
ケラケラとリリーは笑う
(嘘だろ…魔力だけじゃなく近接戦闘でもまるで及ばない、なんて、そんな、そんな馬鹿なこと…!)
「あってたまるかぁぁぁぁ!」
アルスの剣がまたしても雷を帯びる
(さっきのように一直線にリリーを狙いはしない、動き回り、撹乱し、不意を打って一撃で仕留める)
対するリリーはくるくると髪の毛を弄っている
どこからどうみても隙だらけだった
「もらったぁぁぁ!」
アルスは背後からリリーに斬りかかる
「はい、ざんねん」
バキィ!
リリーの後ろ回し蹴りがアルスの脇腹を捕らえた
アルスはその勢いで壁まで吹き飛ばされた
「がふっ…!」
ラースの黒炎とも先ほどリリーが放ったフレイムとも比べ物にならないダメージがアルスを襲う、神の加護を受けたアルスは超人的な身体能力と耐久力を持っている
それでもなお今の一撃は鎧がなければ死んでいたと確信せざるをえない威力だった
「お前…まさか…」
華奢な少女の姿をしているから
頭脳派の魔族だから
あれほどの魔力を持っているのだから
と可能性から排除していた、いや考えないようにしていた可能性がアルスの頭を過る
リリーの言葉はそれを肯定するものだった
「おバカな勇者様に教えてあげる…私ね、実は近接戦闘の方が得意なの」
自分の千倍を優に越える魔力を有していながら近接戦闘の実力はそれを上回るというリリーの言葉にアルスはただただ絶望した
「これから証明してあげるね」
フッとリリーの姿がアルスの視界から消えた
パァン!
その瞬間アルスの身体が右方向へと吹き飛ぶ
右手でアルスをビンタしたリリーは凄まじいスピードで吹き飛ばされたアルスを先回りして続いて左足でアルスを蹴りあげる
「えーい!」
バキィ!
「がぁ!」
アルスの身体が高く舞い上がる
飛ばされた先にはまたしてもリリー
「よいしょ♥️」
ヒップドロップでアルスと共に落下した
ズシィン!
「ごぶっ!」
アルスの口から血が吹き出す
「ごめんね、重かった?」
華奢な躰をくねらせながらリリーが問い掛けた、この間もアルスの上に乗りながら体重をかけ続けている
その瞬間、パァンと何かが弾けるような音がした
「よ、鎧が…」
今までどんな魔物との戦いでも傷一つつく事のなかった神器が粉々に破壊されたのだ
目の前の少女の姿をした魔族に
「あはは!大切な神様からの贈り物、壊しちゃった!まあ、私のお尻に免じて許してね、勇者様♥️」
鎧がなくなったアルスはリリーのヒップのむにむにとした感触を強く感じていたがそれを楽しむ余裕などあるわけがなかった
「やあ!」
ドボォ!
椅子にするのも飽きたのかリリーが倒れ伏したままのアルスを蹴っ飛ばす
「ぐっ…」
鎧がない今、一撃で容易く殺せるはずだ
だがリリーはそれをしない、彼女にとってアルスは久しぶりの面白いお客さんでおもちゃなのだから、簡単に壊しては勿体ない
「とうっ!」
リリーの拳がアルスの鳩尾にめり込む
「えーい!」
流れるように飛び膝蹴り
「ぶべっ!」
アルスを殺さないように手加減した上でなぶり、アルスが限界を迎えそうになれば回復してやる
本当ならこんな結界リリーには大した影響はない
ヴォイドの許容範囲を越える者が他にいないから知られていないだけでリリーのレベルになれば多少効力は落ちるが魔法だって使える
それこそアルスを一瞬で消し炭にする程度わけはない
そしてアルスは心のどこかでそれに気付いている
これだけの攻撃を受けてなぜ自分は死なないのか、そう考えればそこまで難しいことでもない
しかし、アルスは諦めてはいない、圧倒的な力の差を見せつけられようと、心が絶望に染まろうと剣を握る手だけは緩めなかった
それがまたリリーの嗜虐心を滾らせる
「これは耐えられるかなぁ♥️」
ズドドドドドドドドド!
リリーは片足立ちをしながら連続で蹴りを叩き込む
「あっ!…がっ…ぐぁっ…」
圧倒的な暴力の前にもはやアルスは抵抗することも出来ない
前のめりに倒れかけた所にリリーのヒップアタック
ムニュン♥️という音とは裏腹にとてつもない威力でアルスを弾き飛ばす
「ぐはっ…」
アルスの兜も所々にひびが入りもはやボロボロとなっていた
「どうするー?もう終わりにする?」
リリーの言葉にアルスは頷く
「ああ…終わりだ」
瞳は未だ闘志を失ってはなかった
「奥義、不知火!」
アルスの剣が輝き炎を纏う
「わぁ、かっこいい!…でもさ、それが私に当たるかな?」
リリーが問い掛ける
確かにアルス最速の攻撃、紫電ですらリリーを捕らえることは出来なかった
速度で劣る不知火ではなおさらだろう
さりとて紫電では同じ結果に終わるだけだ
「紫電!」
だからアルスはどちらかは選ばなかった
「ふぅん、それがホントの奥の手ってことかな?」
炎と雷を帯びてアルスの剣は更に煌々と輝いていた
「でもいくら優秀な勇者様でもそんなに長くはもたないんじゃない?」
リリーの指摘は正しかった、不知火も紫電もアルスの身体のリミッターを無理やり外し攻撃に利用する物だ
そんな物を同時に発動すれば当然アルスへの負担も尋常ではない、すでにアルスの身体のあちこちから悲鳴が上がっていた
「ああ…だから、終わりだ…これで!お前が倒れなければ…お前の勝ちだ…!」
「へぇ、おもしろそー!」
心の底から楽しそうにリリーは微笑んだ
カチャリッ!
アルスがリリーに向けて剣を構える
「最終奥義!天照!!」
アルスが猛然距離を詰めとリリーに剣を振るう
スルリ
横に薙いだ剣はあっさりと回避される
リリーは返す刀で足を高く振り上げる
ガキン!
アルスはリリーの攻撃を剣でガードした
アルスに攻撃を防がれたのがよほど予想外だったのかリリーは動きを一瞬止める
アルスはその一瞬を逃さなかった
「今だぁぁぁぁぁぁ!!」
アルスは渾身の力で剣を振り下ろした
ドボォ!
椅子にするのも飽きたのかリリーが倒れ伏したままのアルスを蹴っ飛ばす
「ぐっ…」
鎧がない今、一撃で容易く殺せるはずだ
だがリリーはそれをしない、彼女にとってアルスは久しぶりの面白いお客さんでおもちゃなのだから、簡単に壊しては勿体ない
「とうっ!」
リリーの拳がアルスの鳩尾にめり込む
「えーい!」
流れるように飛び膝蹴り
「ぶべっ!」
アルスを殺さないように手加減した上でなぶり、アルスが限界を迎えそうになれば回復してやる
本当ならこんな結界リリーには大した影響はない
ヴォイドの許容範囲を越える者が他にいないから知られていないだけでリリーのレベルになれば多少効力は落ちるが魔法だって使える
それこそアルスを一瞬で消し炭にする程度わけはない
そしてアルスは心のどこかでそれに気付いている
これだけの攻撃を受けてなぜ自分は死なないのか、そう考えればそこまで難しいことでもない
しかし、アルスは諦めてはいない、圧倒的な力の差を見せつけられようと、心が絶望に染まろうと剣を握る手だけは緩めなかった
それがまたリリーの嗜虐心を滾らせる
「これは耐えられるかなぁ♥️」
ズドドドドドドドドド!
リリーは片足立ちをしながら連続で蹴りを叩き込む
「あっ!…がっ…ぐぁっ…」
圧倒的な暴力の前にもはやアルスは抵抗することも出来ない
前のめりに倒れかけた所にリリーのヒップアタック
ムニュン♥️という音とは裏腹にとてつもない威力でアルスを弾き飛ばす
「ぐはっ…」
アルスの兜も所々にひびが入りもはやボロボロとなっていた
「どうするー?もう終わりにする?」
リリーの言葉にアルスは頷く
「ああ…終わりだ」
瞳は未だ闘志を失ってはなかった
「奥義、不知火!」
アルスの剣が輝き炎を纏う
「わぁ、かっこいい!…でもさ、それが私に当たるかな?」
リリーが問い掛ける
確かにアルス最速の攻撃、紫電ですらリリーを捕らえることは出来なかった
速度で劣る不知火ではなおさらだろう
さりとて紫電では同じ結果に終わるだけだ
「紫電!」
だからアルスはどちらかは選ばなかった
「ふぅん、それがホントの奥の手ってことかな?」
炎と雷を帯びてアルスの剣は更に煌々と輝いていた
「でもいくら優秀な勇者様でもそんなに長くはもたないんじゃない?」
リリーの指摘は正しかった、不知火も紫電もアルスの身体のリミッターを無理やり外し攻撃に利用する物だ
そんな物を同時に発動すれば当然アルスへの負担も尋常ではない、すでにアルスの身体のあちこちから悲鳴が上がっていた
「ああ…だから、終わりだ…これで!お前が倒れなければ…お前の勝ちだ…!」
「へぇ、おもしろそー!」
心の底から楽しそうにリリーは微笑んだ
カチャリッ!
アルスがリリーに向けて剣を構える
「最終奥義!天照!!」
アルスが猛然距離を詰めとリリーに剣を振るう
スルリ
横に薙いだ剣はあっさりと回避される
リリーは返す刀で足を高く振り上げる
ガキン!
アルスはリリーの攻撃を剣でガードした
アルスに攻撃を防がれたのがよほど予想外だったのかリリーは動きを一瞬止める
アルスはその一瞬を逃さなかった
「今だぁぁぁぁぁぁ!!」
アルスは渾身の力で剣を振り下ろした
ドオォン!
衝撃波で周囲から砂ぼこりが舞う
「嘘…だろ…」
アルス渾身の一撃はリリーの右の人差し指一本でピタリと止められていた
「うーん、まさかあんなに速くなるとはねぇ…ちょっと油断しちゃった♥️」
コツンと左手で頭を叩き傾げるしぐさをするリリー
こんな可愛らしい少女のどこにそんな力があるのかアルスには全くもってわからなかった
しかし、今なおアルスは剣に力を込め続けているがピクリとも動かないのは事実だ
「うぐっぐ…」
「あ、もうこれ必要ないよね?」
リリーは中指と人差し指で勇者の剣を挟むとえいっ!と苦もなく折ってしまった
「くそ…嘘だ…そんな…馬鹿なことが…」
カシャァン!
アルスの手から剣が滑り落ちる
アルスの心は完全に折れて戦意を喪失してしまった
勇者と呼ばれる心の強靭な若者でも絶望してしまうほど目の前の美少女は圧倒的に強すぎた
「じゃあ次は私の番ね♥️」
リリーは高く脚を掲げアルスに向かって振り下ろす
パキャァァ!
リリーの踵落としで遂に光の兜も粉々に砕け散った
「勇者様ぁ、大丈夫ですかぁ?」
アルスの頭部を踏みつけながらリリーが問う
アルスは何も答えない、いや恐怖でガチガチと震えていて何も答えられない
こうなると面白くないのがリリーだ、そこそこの実力があって、なおかつどれだけボコボコにしても闘志が消えないからおもちゃとして遊んでやっていたのに
「無視しないでよ!」
痺れを切らしたリリーがアルスを蹴りあげる
「ごぼっ」
アルスは血を吐きながらひっくり返った
(結局、こいつもラースと一緒かぁ…)
ラースも最初は産みの親であるリリーにそれはそれは反抗的だった
だからリリー直々に骨の髄まで嫌というほど力の差を叩き込んでやったら二度と歯向かわなくなった
(勇者っていうから期待したのに結局あっさり屈服しちゃうんだもん)
ゲシゲシとリリーがアルスの顔を踏みにじる
「ごっ!がっ!」
(もういらないかな)
リリーはピラっとスカートをたくしあげた
アルスの視界が突然闇に染まる
先ほどまでもリリーの靴に視界を塞がれていたが所々に光が漏れ、完全に真っ暗になることはなかったというのにだ
そして心なしか甘い香りと左右から柔らかい感触もしている
「勇者様ぁ、いま自分がどこにいるのかわかりますかぁ?」
(どこってそれは魔王の城に決まって…)
「正解は、私のスカートのな・か♥️」
「!!?」
リリーはスカートを使ってアルスの頭部を完全に包み込んでいた
「勇者様の遺伝子優秀そうなので次の魔王を作る時に少しばかり利用させて貰おうと思いまして」
「ふごっ…ふがっ!」
アルスはその場から逃れようともがく
リリーの身体はびくともしない
「私、実はインキュバスの娘なんです」
アルスの中で既にその想像はついていた、彼女を一目見て、戦いの後とはいえあそこまで無防備になる自分に違和感があった
だからこそ今、この体勢から逃れようとしているのだ
リリーのいう遺伝子とはつまり精子のことだ
自分が彼女の誘惑に耐えきる事が出来なければ次はラース以上に強力な魔王が生まれることになる
「もう無駄♥️私の匂い、たーっぷり吸い込んじゃったから」
アルスの腕から力が失われていく
同時にリリーは太ももへと力を込める
アルスの頭蓋骨がミシミシと悲鳴をあげる
「私の太もも柔らかいでしょ?勇者様を散々蹴り飛ばしたとは思えないくらい」
ムクッ
アルスの男根が反応したのを見てリリーは笑みを浮かべる
「あら?ボコボコにされたのを思い出して勃っちゃうなんて勇者様の変・態・さん♥️」
しかしリリーに罵られると更に男根は膨張した
「そろそろ目も慣れてきたから見えるんじゃない?私のパンティ」
アルスが思わず太ももから目を逸らすとそこには純白のパンティが広がっていた
ムクムクッ!
「そういえば散々お尻の感触も味わわせてあげたね、思い出して興奮しちゃダメですよ?勇者様?」
自分が叩きのめされた姿を思い出す度アルスは激しく興奮し、叩きのめしたのが美少女である事を認識する度息は荒くなった、そして
ビュル!ビュルル!!
今までにない位激しく射精した
「あーあ、まさか触らずにイッちゃうなんて」
リリーは心底つまらなそうに告げ、太ももに更に力を込めた
「さようなら勇者様、来世ではもっと楽しませてね♥️」
ゴキャッ!
リリーは完全にアルスの頭蓋骨を砕いた
そして勇者アルスは二度と立ち上がることは出来なかった
衝撃波で周囲から砂ぼこりが舞う
「嘘…だろ…」
アルス渾身の一撃はリリーの右の人差し指一本でピタリと止められていた
「うーん、まさかあんなに速くなるとはねぇ…ちょっと油断しちゃった♥️」
コツンと左手で頭を叩き傾げるしぐさをするリリー
こんな可愛らしい少女のどこにそんな力があるのかアルスには全くもってわからなかった
しかし、今なおアルスは剣に力を込め続けているがピクリとも動かないのは事実だ
「うぐっぐ…」
「あ、もうこれ必要ないよね?」
リリーは中指と人差し指で勇者の剣を挟むとえいっ!と苦もなく折ってしまった
「くそ…嘘だ…そんな…馬鹿なことが…」
カシャァン!
アルスの手から剣が滑り落ちる
アルスの心は完全に折れて戦意を喪失してしまった
勇者と呼ばれる心の強靭な若者でも絶望してしまうほど目の前の美少女は圧倒的に強すぎた
「じゃあ次は私の番ね♥️」
リリーは高く脚を掲げアルスに向かって振り下ろす
パキャァァ!
リリーの踵落としで遂に光の兜も粉々に砕け散った
「勇者様ぁ、大丈夫ですかぁ?」
アルスの頭部を踏みつけながらリリーが問う
アルスは何も答えない、いや恐怖でガチガチと震えていて何も答えられない
こうなると面白くないのがリリーだ、そこそこの実力があって、なおかつどれだけボコボコにしても闘志が消えないからおもちゃとして遊んでやっていたのに
「無視しないでよ!」
痺れを切らしたリリーがアルスを蹴りあげる
「ごぼっ」
アルスは血を吐きながらひっくり返った
(結局、こいつもラースと一緒かぁ…)
ラースも最初は産みの親であるリリーにそれはそれは反抗的だった
だからリリー直々に骨の髄まで嫌というほど力の差を叩き込んでやったら二度と歯向かわなくなった
(勇者っていうから期待したのに結局あっさり屈服しちゃうんだもん)
ゲシゲシとリリーがアルスの顔を踏みにじる
「ごっ!がっ!」
(もういらないかな)
リリーはピラっとスカートをたくしあげた
アルスの視界が突然闇に染まる
先ほどまでもリリーの靴に視界を塞がれていたが所々に光が漏れ、完全に真っ暗になることはなかったというのにだ
そして心なしか甘い香りと左右から柔らかい感触もしている
「勇者様ぁ、いま自分がどこにいるのかわかりますかぁ?」
(どこってそれは魔王の城に決まって…)
「正解は、私のスカートのな・か♥️」
「!!?」
リリーはスカートを使ってアルスの頭部を完全に包み込んでいた
「勇者様の遺伝子優秀そうなので次の魔王を作る時に少しばかり利用させて貰おうと思いまして」
「ふごっ…ふがっ!」
アルスはその場から逃れようともがく
リリーの身体はびくともしない
「私、実はインキュバスの娘なんです」
アルスの中で既にその想像はついていた、彼女を一目見て、戦いの後とはいえあそこまで無防備になる自分に違和感があった
だからこそ今、この体勢から逃れようとしているのだ
リリーのいう遺伝子とはつまり精子のことだ
自分が彼女の誘惑に耐えきる事が出来なければ次はラース以上に強力な魔王が生まれることになる
「もう無駄♥️私の匂い、たーっぷり吸い込んじゃったから」
アルスの腕から力が失われていく
同時にリリーは太ももへと力を込める
アルスの頭蓋骨がミシミシと悲鳴をあげる
「私の太もも柔らかいでしょ?勇者様を散々蹴り飛ばしたとは思えないくらい」
ムクッ
アルスの男根が反応したのを見てリリーは笑みを浮かべる
「あら?ボコボコにされたのを思い出して勃っちゃうなんて勇者様の変・態・さん♥️」
しかしリリーに罵られると更に男根は膨張した
「そろそろ目も慣れてきたから見えるんじゃない?私のパンティ」
アルスが思わず太ももから目を逸らすとそこには純白のパンティが広がっていた
ムクムクッ!
「そういえば散々お尻の感触も味わわせてあげたね、思い出して興奮しちゃダメですよ?勇者様?」
自分が叩きのめされた姿を思い出す度アルスは激しく興奮し、叩きのめしたのが美少女である事を認識する度息は荒くなった、そして
ビュル!ビュルル!!
今までにない位激しく射精した
「あーあ、まさか触らずにイッちゃうなんて」
リリーは心底つまらなそうに告げ、太ももに更に力を込めた
「さようなら勇者様、来世ではもっと楽しませてね♥️」
ゴキャッ!
リリーは完全にアルスの頭蓋骨を砕いた
そして勇者アルスは二度と立ち上がることは出来なかった