白鴉城、設定街区
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白鴉城 設定
真に黒き闇
その正体は神器:逆神。夜空の星々を繋ぐネットワーク、星図の姿をとって存在する。
儀式忍法「天上天下」の触媒として使用され、この地に流れ着いた逆神は、あるべき姿に戻るべく、自身のみで不完全な「天上天下」を実行することを試みている。この地の人々の意識を捉え、無意識下で白鴉城から出ることを封じることで、一定の人口を確保して、それを生贄とすることを目論んでいるのだ。
現在、闇が空に存在することにたどり着いた白鴉の主は、観測塔にて、望淵鏡を用いて夜空の観測を行なっているが、故に夜空全体を繋ぐこの逆神を発見出来ていない。
逆神が生贄を確保し、不完全な「天上天下」を実行しようとしたとき、この街の活動は途絶え、街の光が消えた真の黒い闇においてのみ、逆神の姿が露わとなるのだ。
儀式忍法「天上天下」の触媒として使用され、この地に流れ着いた逆神は、あるべき姿に戻るべく、自身のみで不完全な「天上天下」を実行することを試みている。この地の人々の意識を捉え、無意識下で白鴉城から出ることを封じることで、一定の人口を確保して、それを生贄とすることを目論んでいるのだ。
現在、闇が空に存在することにたどり着いた白鴉の主は、観測塔にて、望淵鏡を用いて夜空の観測を行なっているが、故に夜空全体を繋ぐこの逆神を発見出来ていない。
逆神が生贄を確保し、不完全な「天上天下」を実行しようとしたとき、この街の活動は途絶え、街の光が消えた真の黒い闇においてのみ、逆神の姿が露わとなるのだ。
闇
白鴉城の地下、深い孔の底には地獄門が存在する。それはこの国で祀られていた地獄門からすれば小規模であるものの、確かに強大な妖魔を封じているものであり、小規模ゆえに不安定で、妖魔がそこから漏れ出すのだ。「天上天下」により国中に弾き飛ばされた神器の一つがこの地に流れ着いたのも、この地獄門の引力に他ならない。
斜歯車
上層の外れに研究施設を持つ、鴉の機械工学部門。かつて鴉の闇を求める研究は壁に突き当たり、あてを失った研究の一つは人ならざる身へとその手を伸ばしたのだ。斜歯車の創始者は本道から外れた道への逃避、それを自虐的に斜の歯車と名付けた。無論、創始者が忍びであった頃のルーツ、斜歯忍軍を懐かしんでの名だと、忍びにとってそれは自明であるのだが。
斜歯車の研究長は、絡繰羽の白鴉と代々名乗っている。絡繰羽は通常その死によって代がわりを行うが、かつて生前に襲名を済ませ姿を消した絡繰羽が存在したという。残された斜歯車は血眼になって彼を探したが遂に見つからず、今でも白鴉城のどこかには、彼の機械技術が隠されていると囁かれる。
斜歯車
上層の外れに研究施設を持つ、鴉の機械工学部門。かつて鴉の闇を求める研究は壁に突き当たり、あてを失った研究の一つは人ならざる身へとその手を伸ばしたのだ。斜歯車の創始者は本道から外れた道への逃避、それを自虐的に斜の歯車と名付けた。無論、創始者が忍びであった頃のルーツ、斜歯忍軍を懐かしんでの名だと、忍びにとってそれは自明であるのだが。
斜歯車の研究長は、絡繰羽の白鴉と代々名乗っている。絡繰羽は通常その死によって代がわりを行うが、かつて生前に襲名を済ませ姿を消した絡繰羽が存在したという。残された斜歯車は血眼になって彼を探したが遂に見つからず、今でも白鴉城のどこかには、彼の機械技術が隠されていると囁かれる。
穿ちの細工道具
人ならざる絡繰の身に、「闇の徴」を穿ちこむ細い螺旋状の絡繰道具。斜歯車によって研究され、そして未だ叶わない異端の工学。いつかの代の絡繰羽は、実験区画において、失敗作の中に、「穿ち」を見出したという。
現在、彼は実験区画にて人と絡繰の双方に対し、“工学”を試みている。自らの身をも差し出した彼の研究は遂に「穿ち」に至りつつある。必要なのは彼の最高傑作たる絡繰。彼の工学の粋を尽くし、それ自身の力の全てを尽くしてこの地にやって来る、闇に囚われた彼を照らす唯一の、篝火を。
現在、彼は実験区画にて人と絡繰の双方に対し、“工学”を試みている。自らの身をも差し出した彼の研究は遂に「穿ち」に至りつつある。必要なのは彼の最高傑作たる絡繰。彼の工学の粋を尽くし、それ自身の力の全てを尽くしてこの地にやって来る、闇に囚われた彼を照らす唯一の、篝火を。
かつての絡繰羽
人と闇を親和させる実験の失敗作に、彼は「穿ち」を見た。失敗作は皆、身体の表層に「闇の徴」を宿し、それは失敗作の肉体へ捻り込もうと蠢いていた。「闇の徴」は意思を持って人の身体に入り込もうとするということ。穿ちの細工道具とは、無理矢理に闇を背負わせるものではなく、闇が絡繰を見初めるよう細工するものであった。闇を知り、最も魅力的になるよう絡繰を細工する。ここに、「穿ち」が成る。
彼は現在、実験区画にて自らの身体を闇に晒し、意識持つ闇背負いとなっている。闇背負いとなった彼は闇を十分知り、絡繰を十二分に知っている。今や彼こそが、穿ちの細工道具そのものなのである。
彼は現在、実験区画にて自らの身体を闇に晒し、意識持つ闇背負いとなっている。闇背負いとなった彼は闇を十分知り、絡繰を十二分に知っている。今や彼こそが、穿ちの細工道具そのものなのである。
「造り主は、被造物を当然に愛するものなのだ。“造る”とは、つまりまったく、そういうものなのだから。」
械腕・闇担ぎ
かつての絡繰羽は旧区封鎖事件の被害者の1人であった。地下より沸き出した大量の闇背負いと、闇そのものに街が呑まれゆく中において、彼の心は闇に魅入られた。しかし、闇が見初めたのは彼の幼馴染みの少女であり、事件における彼の記憶は、大きく、黒い彼女の腕であった。以来彼は闇を求め、斜歯車を統括するまでになった。彼の心が囚われるのは、闇か、あるいは。
旧区封鎖事件
40年ほど前、現在の旧街区は第二市街区と呼ばれていた。階段の乱立する当時の居住街区を見かねて地下へと増築を進め作られた第二市街区は、多少余裕のある広い街並みから住民の人気を勝ち取り、急速に発達を遂げていた。地下へと進むことで闇背負いの懸念こそあったものの、鴉が厚く配備され、たまの襲撃は3匹同時といった大規模なものであっても、全て市街より前で食い止められていた。
そうして、この日。第二市街区を10匹の闇背負いが襲撃する。その2時間後にさらに10匹。日を跨いでさらに30匹ほどの闇背負いが襲撃したというが、もはや正確な数は記録できていない。配備されていた鴉に対処できる数ではなく、そして闇背負いに襲撃された住人の一部がその場で闇背負いに変貌し、その勢力を増したことから、白鴉率いる大隊が到着した時にはもはや手をつけられる状態ではなかった。幸いにして、第二市街区はその成り立ちから居住街区とは大門一つを挟んで切り離されており、そうして、第二市街区は白鴉城から永遠に切り離された。家族や友人を闇背負いに殺された者、家族友人が闇背負いになった者、そして、家族や友人を旧街区に取り残してきた者、皆、旧街区については口を噤むばかりである。そして過去に類を見ない闇背負いの大襲撃は、未だその理由を明らかにしない。
そうして、この日。第二市街区を10匹の闇背負いが襲撃する。その2時間後にさらに10匹。日を跨いでさらに30匹ほどの闇背負いが襲撃したというが、もはや正確な数は記録できていない。配備されていた鴉に対処できる数ではなく、そして闇背負いに襲撃された住人の一部がその場で闇背負いに変貌し、その勢力を増したことから、白鴉率いる大隊が到着した時にはもはや手をつけられる状態ではなかった。幸いにして、第二市街区はその成り立ちから居住街区とは大門一つを挟んで切り離されており、そうして、第二市街区は白鴉城から永遠に切り離された。家族や友人を闇背負いに殺された者、家族友人が闇背負いになった者、そして、家族や友人を旧街区に取り残してきた者、皆、旧街区については口を噤むばかりである。そして過去に類を見ない闇背負いの大襲撃は、未だその理由を明らかにしない。
流れ鴉
大鴉として認められた鴉は、通常鴉数十人程度を束ねる長としての御役目を任せられる。また、限られた大鴉だけが白鴉城の要所を護る任に就くが、流れ鴉と蔑称されるこの大鴉だけは、長ともならず、そして何も護ることなくふらふらと流浪を続けている。役割を果たさない彼女が大鴉の地位で居られる理由については、白鴉の主のお気に入りなのだとも、強すぎて白鴉の主でも手出しできないのだとも、あるいは流れ鴉など実際には存在しないのだとも、鴉たちの間ではさまざまに囁かれている。
流れ柳の白鴉
流れ鴉と自らを蔑称させるこの鴉の正体は、白鴉の主の住居へ繋がる聖域、中空庭を守護する御役目を受けた白鴉であり、正式には流れ柳の二つ名を持つ。超人的な身体能力を持つ彼女は、流浪の中にあっても中空庭に生える柳のそよぐ音一つを聴き分け、数瞬のうちに侵入者の前に現れることが出来る。彼女が流浪する理由はただ一つ。力を得るため。初代の白鴉の主は闇にまみえ、そして闇に魅入られたという。当代もまたそうならないという保証は無く、そうした未来において当代を解放してやることができるのは、自分以外には有り得ない。彼女は1日の大半を実験区画での鍛錬に、そうして残りを白鴉城の綿密な視察に費やしている。全ては当代の白鴉の主のため、彼女にとっての生きる希望のため、そして彼女にとっての生きる意味のため。人は、それを流浪と蔑んで呼んだ。
刻封獄事件
10年弱ほど前、鴉たちの調査の中で、孔の底のある一帯に大量の彫刻群が発見された。あまりに精巧に作られた闇背負いと逃げ惑う鉱床作業者たちの彫刻で、かつて鉱床が活動していた頃の闇背負いの脅威を映した彫刻群だと考えられ、調査が進められた。当然ながら、その実態は彫刻などではなく、その一帯ごと刻の狭間に封じられた闇背負いと被害者たちの肉体であった。調査を行う鴉たちがそれに気づく頃にはすでに遅く、正常な刻の流れに強く触れた刻封獄は本来の刻の流れを取り戻した。刻の流れの合流による衝撃波と封印から解けた大量の闇背負いにより、その場にいた鴉はほぼ全滅、追って派遣された討伐部隊にも甚大な被害が及んだ。刻の封印から解かれた過去の住人たちも当然のように生き残ることはなかった、そう考えられている。
白鴉の主と流れ柳
当代の白鴉の主は、刻封獄事件当時の調査部隊の小隊を統括する大鴉であり、刻封獄事件発生時に現場にいた鴉の中で、たった3人生き残ったうちの1人だ。彼は現場で1人だけ、過去の住人を救い出すことに成功している。長い刻の封印の中で肉体と闇が親和することに成功し、そのために生き延びることが出来たその少女を、彼は折れる事の無い「流れ柳」と名付けたという。
商店「針小棒大」
階段街区の中において、階段に一切面しない最悪の立地に居を構える日用品店。外の世界から仕入れてきた比較的珍しい日用品を並べている、ものの、大した価値のないものを言葉通り法外な値段で陳列しており、売れ行きは皆無に近い。しかしながら、店は潰れる気配は無いし、月に一度程度は品揃えに変化が見られる。周辺の住民は、よその区の物知らずか上層の物好きが間違えて買っていくのだと笑い話にしているが、あるいは。
鍍金の大鴉
商店「針小棒大」の店主。白鴉城に訪れる行商に同行して外の世界に行き、様々な珍品奇品を定期的に仕入れては店に並べていた。その裏の顔は階段街区の一角を担当する鴉の中隊を指揮する大鴉である。ある時最下層から獣人の少女を拾ってきて忍者の訓練を施し、自分の代わりに鴉の仕事をさせ始めたため、以降は大鴉としてはほとんど活動していなかった。その割には鴉の中で地位が落ちたという話もなく、捉え所のない不思議な人物である。なお、数年前に姿を消して以降姿を見たものはいない。
黒金の白鴉
かつて最下層のさらに地下、孔の底と呼ばれる、闇に最も近しい危険区域の調査を担当していた白鴉。刻封獄事件の生き残りの1人であり、当時も白鴉として大隊長を務めていた。刻封獄事件の衝撃で、精神に特殊な障壁を生じさせた彼は、白鴉としての記憶と人格を失った。白鴉としての彼は事件によって死亡したと扱われたが、彼自身は事件を生き延びた力を買われ、新たな人格「鍍金の大鴉」として階段街区の一角を任されるようになった。
そして数年後、彼は精神障壁を乗り越え、本来の人格を取り戻した。直後、最下層で目をつけていた隠忍の血統に連なる少女を拾い、育て上げ、大鴉としての仕事を全て肩代わりさせた。
精神に障壁を生じた彼の最も大きな変化はただ一つ。この地の空に浮かぶ逆神の影響を受けないこと。この地の外へ自由に出、自由に戻ることのできる唯一の存在として、この白鴉城の最深部を一手に支配する白鴉が蘇った。
そして障壁は闇の侵食をも防止した。彼は現在、孔の底で闇を覗き込んでいる。この白鴉城において、最も深く闇を調べられるのは、闇に侵食されることがなく、そして誰も手に入れることの出来ない最新鋭の機器を扱える、鍍金に覆われた黒金だけなのである。
そして数年後、彼は精神障壁を乗り越え、本来の人格を取り戻した。直後、最下層で目をつけていた隠忍の血統に連なる少女を拾い、育て上げ、大鴉としての仕事を全て肩代わりさせた。
精神に障壁を生じた彼の最も大きな変化はただ一つ。この地の空に浮かぶ逆神の影響を受けないこと。この地の外へ自由に出、自由に戻ることのできる唯一の存在として、この白鴉城の最深部を一手に支配する白鴉が蘇った。
そして障壁は闇の侵食をも防止した。彼は現在、孔の底で闇を覗き込んでいる。この白鴉城において、最も深く闇を調べられるのは、闇に侵食されることがなく、そして誰も手に入れることの出来ない最新鋭の機器を扱える、鍍金に覆われた黒金だけなのである。
刻封獄事件から逃げ延びた闇背負い
黒夜教
かつて1人の男が闇にまみえ、闇に心酔した。彼は闇に認められることを望み、そうして、闇背負いとなったが、彼は自我を残しており、闇に認められたのだと狂喜したのだった。彼に影響された僅かな人間が、彼に従い、闇に認められようと集まり始めた。殆どは闇に呑まれ、意識ない闇背負いとなったが、彼らの希求は止むことがなかった。より確かな闇を求めて、そして自らがより深く闇に認められるため、大司教の下に黒夜教の名を冠した彼らは進み続ける。
夜御使(やみつかい)
夜背負いは由の知れぬ怪物であり、人が闇背負いとなるとしてもその自我は消え果てるのが常である。しかし、稀に意識を残し、闇背負いでありながら自我を保つ個体が発生することがある。黒夜教は、これを闇に認められた夜御使なのだとして崇める。夜御使が誕生すると黒夜教はそれの下に現れ、黒夜教の邁進のため、その力を乞う。黒夜教の下に集った夜御使の中で特に力持つものは司教の称号を受ける。
黒夜教の隆盛
旧区封鎖事件は、黒夜教にとって大きな転機となった。類を見ない大量の闇背負いの襲撃は、多くの人々に闇に対する畏れを抱かせた。そして、畏敬する闇に近づき認められようとする者だけでなく、闇に認められようとする者に縋り闇への恐怖から逃れようとする者が、多く黒夜教に集ったのだ。黒夜教は今もなお決して大きな組織ではないが、闇に近づこうとするその一点において鴉にも対抗し得る力を獲得したのだ。
夜御使、白夜
白夜は比較的最近司教となった夜御使であり、若くして闇の力を正確に引き出す才能を持つ。どこか浮世離れした彼の風貌にたがうことなく、彼は黒夜教の司教としては異端として見られている。彼が真に信奉するのは闇では無く、それに認められることで手に入る力そのもの。とはいえ、真摯に黒夜教のため活動を重ねており、大司教も特段否定してはいないようだ。同じく司教である極夜とは相異なる意見を持ちながらも互いに認め合っているようだ。
夜御使、極夜
極夜は闇が白鴉城の住人にとっての脅威であると、黒夜教の中で最も真に憂いている。一方で、夜御使として闇の力を奮うことが、闇に認められることであるとは信じきれておらず、真に闇から住人を救う道を模索し続けている。同じく司教である白夜とは相異なる意見を持ちながらも互いに認め合っているようだ。
孔の底
最下層から下へ下へと降りた先では、露天掘りの孔が途絶え、調査掘りの坑道数本のみが底へと続いている。そして坑道は自然の空洞に突き当たる。孔の底である。最初の白鴉の主が闇にまみえた場所であり、闇背負いが生まれてくる根源であり、そして[Information Concealed]
かつては鴉が活発に調査隊を送り込んでいたが、度重なる事故や敗走により、調査の頻度は極端に減少した。現在では、主に黒夜教が孔の底を調査区域としているのみである。
かつては鴉が活発に調査隊を送り込んでいたが、度重なる事故や敗走により、調査の頻度は極端に減少した。現在では、主に黒夜教が孔の底を調査区域としているのみである。
私立白亜学院
あらゆる秩序の崩壊したこの白鴉城においても、教育は尚も供給されており、白鴉城の全階層にわたって白亜学院の教室棟が積み重なっている。かつては私立御斎学園に属する忍びが興した選ばれた者のための学院であったが、今や白鴉城の教育機関全てを内包した混沌の学院と化した。
白亜学院の真の姿とは、鴉の精鋭育成機関であり、精鋭たる素質ある子どもを選別する機関である。そして、それは当然に、忍びの流れを引く者が多く引き入れられることを意味しており、彼らは御斎の技を余すところなく学ぶことになる。
白亜学院は、数階層ごとに構成された「管理委員会」によって各生徒を統率しており、「学長」と選ばれた生徒のみによって構築された「風紀委員会」がその頂点に位置している。白亜学院で学ぶ未来の精鋭たちは、より高い階層の委員会に所属することを目指し、日々の鍛錬と鴉の御役目に努めるのである。
白亜学院の真の姿とは、鴉の精鋭育成機関であり、精鋭たる素質ある子どもを選別する機関である。そして、それは当然に、忍びの流れを引く者が多く引き入れられることを意味しており、彼らは御斎の技を余すところなく学ぶことになる。
白亜学院は、数階層ごとに構成された「管理委員会」によって各生徒を統率しており、「学長」と選ばれた生徒のみによって構築された「風紀委員会」がその頂点に位置している。白亜学院で学ぶ未来の精鋭たちは、より高い階層の委員会に所属することを目指し、日々の鍛錬と鴉の御役目に努めるのである。
尾長の白鴉
白亜学院の当代の学長。100年以上にわたって学長を務める傍ら、白鴉として鴉の運営及び研究にも携わる老獪である。闇に関する研究の最前線に立つ人物であり、鴉の暗部の最たる実験区画とも強い繋がりがあり、研究成果の一部は学院の強化に流用されたとも囁かれている。また、白鴉城においては珍しいことでもないのだが、白亜学院の生徒には行方が知れぬ者も多い。学長としてはまったく頭を悩ます限りである。
十三校舎管理委員会-天文部
白亜学院の管理委員会は、その頂点が風紀委員会を名乗るように、各委員会ごとに部活動の名を引いており、十三校舎管理委員会は天文部の名を持つ。かつて白鴉城が数えるほどの階層しか無かった頃、階段街区で唯一星空が見えた十三校舎(当時はまだ第三校舎とか)に由来する名であると言われているが、既にその活動から天体観測の側面は失われて久しい。なお本当に天文部だと思い込んで入部もとい管理委員会入りした問題児がおり、今でも透石たちの笑い話の一つである。
背押しの石笛
十三校舎管理委員会に伝わる忍器。学院の正義を信じる者のみに聞こえる音色を奏で、管理委員たちが「先輩」と信じる朧げな影を呼び寄せる。
その正体は、神器:逆神 - つまり真に黒き闇の分体である。白鴉城から真に黒き闇を観測し続けた旧い天文部の石段は、真に黒き闇と強く繋がりを持ち、そこから削り出される石笛を、逆神のネットワークを一部的に再現する神器の欠片と化した。石笛が繋ぐのは、当時の天文部と思いを同じくし、学院とそのシマを護る意志を持つ者たち。そして、石笛が呼び寄せるのは、初代の天文部員たち。今なお活動を続け、観測塔にて真に黒き闇への警戒を続ける彼らは、幾代先の部員であっても、その意志に応え続けるのだ。
その正体は、神器:逆神 - つまり真に黒き闇の分体である。白鴉城から真に黒き闇を観測し続けた旧い天文部の石段は、真に黒き闇と強く繋がりを持ち、そこから削り出される石笛を、逆神のネットワークを一部的に再現する神器の欠片と化した。石笛が繋ぐのは、当時の天文部と思いを同じくし、学院とそのシマを護る意志を持つ者たち。そして、石笛が呼び寄せるのは、初代の天文部員たち。今なお活動を続け、観測塔にて真に黒き闇への警戒を続ける彼らは、幾代先の部員であっても、その意志に応え続けるのだ。
最初の白鴉
初代天文部部長。闇を求め規模を拡大しつつあった鴉の中で、初めて地下ではなく天空に闇が存在することに思い当たり、白鴉という統括職を新設したうえで、上層方面への都市拡張と観測塔の常設を担当した。一世代後の白鴉の主の頃、ついに闇は天にあると鴉上層部の意見が一致を得て以降も、彼と初代の天文部員は観測塔の重役として永くを活動し続けた。彼らは天にある闇を恐れており、白鴉の主がそれに届くとて、それが白鴉城の人々にとっての害とならぬよう、最善を尽くすために在るのだ。
黒占神子
逆神の巫女。忍神の血を宿す“蛹”のうち、逆神に由来する人物の中で、最も濃く血に定められた者。逆神と惹かれ合う特性を持ち、真に黒き闇及び背押しの石笛と強い親和性を持つ。初代の天文部部長の子孫にあたり長く上層に住んでいたが、紫香楽の中学3年に上がった年、当時の白かんなであった姉が代替わりとともに姿を消した。
慕っていた姉は白かんなになった年から様子が何かおかしいようにも感じられており、しかしそのおかしい点を言葉にできないでいたまま姉は姿を消してしまった。自分が何か気付いていれば何か違ったのかもしれない。そんな思いが彼女を失意に叩き込んだ。生きる意欲を失った彼女は紫香楽を追放され、十三校舎に中学3年から移籍した。死んだように学校に通っては帰る彼女が闇背負いに襲われた時、これで死ぬならそれでも良いかと思ったその時、彼女を助けたのは、真っ直ぐな目をした一人の先輩。翌日、天文部と書かれた教室に入る彼を見て、彼女は強く彼と天体観測がしたいと無性に思った。そうして、彼女は天文部の、十三校舎管理委員会の戸を叩いたのだった。
慕っていた姉は白かんなになった年から様子が何かおかしいようにも感じられており、しかしそのおかしい点を言葉にできないでいたまま姉は姿を消してしまった。自分が何か気付いていれば何か違ったのかもしれない。そんな思いが彼女を失意に叩き込んだ。生きる意欲を失った彼女は紫香楽を追放され、十三校舎に中学3年から移籍した。死んだように学校に通っては帰る彼女が闇背負いに襲われた時、これで死ぬならそれでも良いかと思ったその時、彼女を助けたのは、真っ直ぐな目をした一人の先輩。翌日、天文部と書かれた教室に入る彼を見て、彼女は強く彼と天体観測がしたいと無性に思った。そうして、彼女は天文部の、十三校舎管理委員会の戸を叩いたのだった。
紫香楽女学院(しがらき-)
多羅尾女学院の忍びであった初代の学長が、特にくノ一を育て上げることを目的に設立した白亜学院の分流。白亜学院が混沌の学院と化し、紫香楽女学院もその一部として取り込まれた現在において、なお「紫香楽に通う」という特別性は存在する。選ばれた女子のみが他の白亜学院生と切り離され、紫香楽のくノ一を極める事ができるのである。
白かんな
紫香楽の女生徒で最高年次のもののうち、実力及び品行が最も優れたものは、一年間、白かんなの名を与えられる。白かんなは皆の憧れの的であり、年度替わりが近づくと、白かんな候補の女生徒陣営の間で無言の戦争が執り行われるほどである。一方で、紫香楽には「白かんなのひとつ下」という女生徒間の言い伝えがある。白かんなになった女生徒は、“白かんな”という人格に精神を奪われ、人が変わってしまうから、白かんなの次に優れた生徒でいるべきだというものである。実際のところ、紫香楽の頂点に立つという重責が白かんなをそうさせるのであろうが、物事において頂点を貪欲に求めることなく一歩引いた立ち位置に立つという美徳を説く言い伝えとして人気のある噂話なのだ。
白かんなの花言葉は、「永遠」。
白かんなの花言葉は、「永遠」。
夜御使、常夜
黒夜教の司教にして紫香楽女学院の最初の学院長。紫香楽にて最も優れたくノ一は白かんなとして選ばれた後、常夜の儀式によってその人格を常夜に上書きされる。常夜の元の肉体は滅びて久しいが、毎年最優の肉体を手に入れることができる。明けない夜がそこにはあるのだ。
姫宮霞
当代の白かんな。その人格は既に常夜のものになってしまっている。
救われないパターン
基本的にはこちら。大切な霞の肉体を好きに扱わせないよう、桜自らの手で処断する。あるいは、肉体といえどそれに忠誠を誓わずにはいられない。等。キー:白リボン?
救われるパターン
キー:白リボン?
基本的にはこちら。大切な霞の肉体を好きに扱わせないよう、桜自らの手で処断する。あるいは、肉体といえどそれに忠誠を誓わずにはいられない。等。キー:白リボン?
救われるパターン
キー:白リボン?