白鴉城、設定街区
紫香楽女学院
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紫香楽女学院(しがらき-)
多羅尾女学院の忍びであった初代の学長が、特にくノ一を育て上げることを目的に設立した白亜学院の分流。白亜学院が混沌の学院と化し、紫香楽女学院もその一部として取り込まれた現在において、なお「紫香楽に通う」という特別性は存在する。選ばれた女子のみが他の白亜学院生と切り離され、紫香楽のくノ一を極める事ができるのである。
白かんな
紫香楽の女生徒で最高年次のもののうち、実力及び品行が最も優れたものは、一年間、白かんなの名を与えられる。白かんなは皆の憧れの的であり、年度替わりが近づくと、白かんな候補の女生徒陣営の間で無言の戦争が執り行われるほどである。一方で、紫香楽には「白かんなのひとつ下」という女生徒間の言い伝えがある。白かんなになった女生徒は、“白かんな”という人格に精神を奪われ、人が変わってしまうから、白かんなの次に優れた生徒でいるべきだというものである。実際のところ、紫香楽の頂点に立つという重責が白かんなをそうさせるのであろうが、物事において頂点を貪欲に求めることなく一歩引いた立ち位置に立つという美徳を説く言い伝えとして人気のある噂話なのだ。
白かんなの花言葉は、「永遠」。
白かんなの花言葉は、「永遠」。
姫宮 霞
私立紫香楽女学院高等部三年生。
当代の”白かんな”
当代の”白かんな”
容姿端麗、文武両道を地でゆく天才。
だが、その悠然とした姿に当てられてしまうのか彼女の周囲に人は寄りつくことはなく。
友人はおろか、”姉妹”すらも白亜学院への移籍という形で去って行った。
友人はおろか、”姉妹”すらも白亜学院への移籍という形で去って行った。
「その立ち振る舞いに、憧れを通り越し、隣に立つだけで自らの矮小さを思い知らされる。」
──紫香楽を去る前、姫宮霞の”姉”であった生徒がそうこぼした。
そんな噂が流れても誰も疑わないほどに、彼女の存在は孤高のものと皆が認知していた。
そんな噂が流れても誰も疑わないほどに、彼女の存在は孤高のものと皆が認知していた。
霞が中等部三年に上がった春、皐月。
唯一”姉妹”を持たぬ異端として、学院から黙認されていた彼女は、一年ぶりに”妹”を指名する。
唯一”姉妹”を持たぬ異端として、学院から黙認されていた彼女は、一年ぶりに”妹”を指名する。
入学式に大事件を引き起こし、その影響でひと月入学の遅れた極め付けのはねっかえり──九重桜を。
超のつく問題児、さらに混沌とした白鴉城のなかでも辺境の階段街区出身者を選んだことに周囲は当然驚いたが、厄介者を霞が(近く結果として)処断してくれてせいせいした、と早々に桜が学院から消えるものと判断しこれを捨て置いた。
が、周囲の予想を裏切り二人は”姉妹”として時を重ねてゆくことになる。
そうして二人が姉妹となって数日。並んで歩く二人を遠くから見て、誰かが言った
「姫宮さんって、笑うことあったのね」
「姫宮さんって、笑うことあったのね」
そして二人の関係は、霞が"白かんな"となった春大きく動き出すこととなる。