響きライブラリー
ウエイン・ショーター
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CDライブラリー

Wayne Shorter
ウエイン・ショーター
「Speak No Evil」
耽美派。
2006.11
Amazon.co.jp
ウェイン・ショーターの、名門ブルーノート・レーベルからの3作目である。
一番大きな変化は、ピアニストがマッコイ・タイナーからハービー・ハンコックに代わっている点だ。背景的には、すでにハンコックが参加しているマイルス・デイヴィス・クインテットに、ショーターが初参加してのリーダー作でもある。この参加が単なる気まぐれでないのは、本作以降のハンコックとショーターの共同作品を見ればわかる。2人はこの後30年以上にわたって互いを必要とし、それぞれのジャズを高め、ジャズ界においても重要な作品を作りあげてきた。サイドメンとしてマイルス・クインテットに参加しながら、御大マイルス自身へも影響を与え始めている2人の、最初の共同作業といえる。
本作は、収録された全曲がオリジナルで、どれも個性的だ。<2>はハードバップ型だがテイストが違う。<5><6>などは、ショーター独自の世界がプンプン香る、幻想的な曲だ。一介のハードバッパーから、超個性派ジャズミュージシャンへの転換期の作品といえる。(高木宏真)
DATA
- メンバー
- Freddie Hubbard (tp -1/3,5,6)
- Wayne Shorter (ts)
- Herbie Hancock (p)
- Ron Carter (b)
- Elvin Jones (d)
- 曲目
- Witch Hunt
- Fee-Fi-Fo-Fum
- Dance Cadaverous
- Speak No Evil
- Infant Eyes
- Wild Flower
- Dance Cadaverous [Alternate Take]
- 録音
- Rudy Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, December 24, 1964
- レーベル
- Blue Note BLP 4194 /BST 84194 /CDP 7243 4 99001-2