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第二話 「山賊狩り」 (2)

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匿名ユーザー

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 朝、宿で出された簡素な食事を腹にしまい外に出ると、アイドとリラーが待っていた。金の管理はアイドがしているらしく、皮袋が腰に吊られている。ただ、中身はまったく無いようだが。
「おはよう、オルニア!」
 元気に挨拶をするアイド。リラーも軽く手を上げてくる。
「おはよう、二人とも。昨日はちゃんと寝たの?」
「うん、近くで野宿した。ご飯は残ってた保存食でどうにかしたよ」
「これで全部なくなったけどな」
 つまりこういうわけだ。しばらく食事はお世話になります。
「で、どこに向かうの、オルニアは?」
 オルニアは昨晩シーズに言われたことを思い出し、
「東に用事があるの。だからそっちに向かうわ」
「え~、僕たち東から来たのに~」
 アイドが少し不満げに言うのを、
「嫌そうに言うな。パーティーリーダーはオルニアだ。彼女が行きたい所に俺たちはついていくんだよ」
 リラーが諭した。しかし、彼もオルニアをじっと見て、
「でも、その用事くらい教えてくれないか? こちらとしても気になるし。賞金首が東にいるとか?」
 尋ねられた事に、オルニアはしばし熟考し、
「……ま、そのようなものよ」
 無難に答えておいた。実際はオルニア自身もよくわからないのだが。
「目的地は?」
 さらに質問を重ねてくるが、答えられるはずがない。知らないのだから。
「とりあえず次の町」
 というわけで、またもや無難な回答でしのぐ。
「確か、地図ではティールって町だったわね……あ、そうだ。リラー、“転地動(トランスファ)”できない? 移動時間短縮できるし、何より疲れないし」
 長距離間を一瞬で移動できる最高魔呪“転地動(トランスファ)”。使えれば旅はずっと楽になること疑いないのだが――
「ごめん、リラー、“転地動(トランスファ)”使えないんだ。得手不得手があるみたい」
「あ、そう……」
 多少の落胆を感じつつも、すぐに気を切り替える。
「ま、それならそれでいいわ。徒歩で行きましょ。山越えしなきゃいけないのが面倒だけど……」
 ナップサックをかけ直して、オルニアは歩き始めた。その後に二人が続いた。


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