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おしゃれキャット

原題:The Aristocats
公開:1970年12月11日
時間:79分
監督:ウォルフガング・ライザーマン

1997 2002 2008(SP)



  • 目次

ストーリー

フランス*パリ*に住むお金持ちのボンファミーユ婦人*は白い毛の猫ダッチェスとその子たち(マリートゥルーズベルリオーズ)を可愛がっていた。婦人が莫大な遺産を猫たちにすべて残すことを知った執事のエドガーは猫たちの睡眠薬を盛って郊外へ捨ててしまう。

ダッチェスと3匹の子猫たちは気ままな野良猫トーマス・オマリーの協力で婦人が待つ屋敷を目指す。

概要

ディズニーの長編アニメーション映画第20作。貴婦人に飼われる猫と、自由気ままに生きる野良猫のラブストーリー。

ジャングル・ブック』(1967年)、本作、『ロビン・フッド』(1973年)と、フィル・ハリスが3作連続で出演している。

歴史

1961年12月9日、ウォルト・ディズニーはTV番組『Wonderful World of Color*』用に動物が登場する実写ドラマ向けの物語を探していた。年が明けると、トム・マッゴーワンは候補を提示し、その中にニューヨークの猫の親子の物語があった。ハリー・タイトル*は『101匹わんちゃん』(1961年)はロンドン*という魅力的な舞台が重要な要素だったことを挙げ、舞台をパリ*にすることを提案する。

物語は執事とメイドが女主人の遺産を相続するために彼女のペットの猫を殺そうとするものであった。執事と女主人にはそれぞれボリス・カーロフ*フランソワーズ・ロゼー*が配役されていた。

当時、『Escapade in Florence*』の製作中であったため、マッゴーワンはパリ在住の作家トム・ロウ*に脚本を依頼した。1962年8月、完成稿がスタジオに送られてくるが当時の幹部はこれを否決した。タイトルがこれを直接ウォルトに見せ、いくつかのシーンを追加することで1963年2月に完成させた。ロウは変更に不満だったという。

1963年の夏、本作は長編アニメーション映画として創られることとなった。アニメ部門は『ジャングル・ブック』(1967年)の製作で手一杯だったため、本作のプロジェクトは中断された。タイトルは他の実写映画に集中するため、彼のポストはウィンストン・ヒブラー*が引き継ぐことになった。

1966年、ケン・アンダーソン*ウォルフガング・ライザーマンの指導を受けながら、物語を猫中心に単純化することに。ウォルトは死の直前に物語を承認し、『ジャングル・ブック』の公開後にアニメーション部門による製作が開始された。

ヒブラーから仕事を引き継いだライザーマンは、ウォルトが好んでいたプロットを一部変更し、『101匹わんちゃん』を彷彿とさせる冒険コメディにした。また、悪役を執事のエドガーひとりにするため、エルザ・ランチェスターが演じる予定だったメイドのエルミラの出番はカットされた。

キャスティング

『ジャングル・ブック』同様、声優の個性がキャラクターに反映されている。1966年、ウォルトは亡くなる前にフィル・ハリスに連絡を取り、トーマス・オマリー役をオファーしていた。ライザーマンはエヴァ・ガボールダッチェス役に推した。スキャット・キャット役にはルイ・アームストロング*が推されていたが、病気のため代わりにスキャットマン・クローザーズ*が登板した。

アニメーション

ケン・アンダーソンはキャラクターのデザインに18ヶ月費やした。ウォルトの没後一作目ということもあり、ウォルトが信頼していたナイン・オールド・メンのうち5人が参加するなど、ベテランが多く参加する現場となった。

キャスト

ダッチェス エヴァ・ガボール(台詞)
ロビー・レスター(歌)
新道乃里子
谷育子(追録)
トーマス・オマリー フィル・ハリス 大宮悌二(台詞)
銀河万丈(追録)
世良明芳(歌)
スキャット・キャット スキャットマン・クローザース 山崎唯
ロクフォール スターリング・ホロウェイ 肝付兼太
マリー リズ・イングリッシュ 内藤愛美(VHS版)
トゥルーズ ゲイリー・ダービン 稲葉祐貴(VHS版)
ベルリオーズ ディーン・クラーク 曽根洋介(VHS版)
エドガー ロディ・モード=ロクスビー 川久保潔
ボンファミーユ婦人* ハーミオン・バドレー 中村紀子子
フルーフルー* ナンシー・カルプ(台詞)
ラス・バッツィ(歌)
里見京子
ナポレオン* パット・バトラム 槐柳二
ラフィエット* ジョージ・リンゼイ 八木光生
アビゲイル モニカ・エヴァンズ 竹口安芸子
アメリア キャロル・シェリー 渡辺富美子
ウォルドー ビル・トンプソン 八木光生
チャイニーズ・キャット ポール・ウィンチェル 川久保潔
イングリッシュ・キャット ロード・ティム・ハドソン
イタリアン・キャット ヴィトー・スコッティ*
ロシアン・キャット サール・レイブンズクロフト*
オートクール* チャールズ・レイン 槐柳二
牛乳配達 北村弘一
主題歌 モーリス・シュバリエ 古賀力

※日本劇場公開時からVHS発売の際に変更された台詞の追加収録が実施されている。
 また、ビデオ発売の際に子役の吹替も差し替えられている。


スタッフ

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楽曲

タグ:

長編映画
最終更新:2024年04月30日 10:49
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