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春の祭典

原題:The Rite of Spring
公開:1940年11月13日
監督:ビル・ロバーツポール・サターフィールド*

ストーリー

先史時代の動物たちから恐竜の絶滅までが描かれる。

概要

映画『ファンタジア』(1940年)の第4セグメントにあたる作品で、イーゴリ・ストラヴィンスキー*の「春の祭典」にアニメーションを付けたもの。

原曲のバレエにてストラヴィンスキーが原始時代を表現したことに着想を得て、ビッグバンから生命の誕生、恐竜時代を経て日食による絶滅までを描く。

指揮はレオポルド・ストコフスキー、演奏はフィラデルフィア管弦楽団*が担当。1982年再公開版・1985年再公開版では、アーウィン・コスタル*が指揮を担当したデジタル新録音盤の音源が使用されている。

前半のクライマックスとなっており、この曲の後にインタールードを挟む。

ウォルト・ディズニーは先史時代の動物の物語を描きたいと希望したため、音楽評論家のディームズ・テイラーが「春の祭典」を提案した。選曲会議のメンバーは同じ作曲家による「火の鳥」を候補に考えていたが、「春の祭典」の採用によって見送られた「火の鳥」は、『ファンタジア2000』でようやくアニメ化されることとなった。

当初の予定では哺乳類や人間の誕生まで描く予定だったが、進化論者に絡まれるのを危惧して大幅にカットされた。当初は人類が火を起こすことに成功し、焚き火の周りで踊る場面がエンディングになる予定だったとされている。

『ファンタジア』のセグメントの中では唯一作曲者が存命の楽曲であり、制作の最中にストラヴィンスキーはスタジオを訪れて途中経過を確認していた。その出来に満足していたストラヴィンスキーだが、なぜか公開後は「あまり気に入らなかった」と酷評するようになった。

1955年、本作の映像を再利用した教育映像『A World is Born』が公開された。

ミッキーの悪いやつには負けないぞ!』でヴィランズたちがミッキーマウスの登場に気付いて次々と顔を上げる場面は、本作の草食恐竜たちがティラノサウルスの登場に気付くシーンのパロディとなっている。

スタッフ

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楽曲

タグ:

短編映画
最終更新:2024年09月09日 10:10