ボクをデリートしてください

【項目名】 ボクをデリートしてください
【分類】 依頼
【登場作品】 「P.o.N」

【詳細】

P.o.Nで受けられる依頼の一つ。
受けられるタイミングとしては物語が第4話に入った辺りから。

デリートして欲しいという、なんとも恐ろしい依頼だが、
依頼文は、以下の通りになっている。

「先日、ウイルスに襲われて以来、自分で自分を制御できず、他人を傷つけてしまうことがあります。重要な回路の故障でしょうか…。取り返しのつかないことをしてしまうのが怖いのです…。どうか、手遅れになる前にボクをデリートしてください。『券売機の電脳』で待っています。」

依頼人は、券売機の電脳に居る黄色いノーマルナビ
話し掛けるや否や依頼の内容通り、自分をデリートして欲しいと懇願してきたのだ。
行き成り言われてハイ、そうですかと出来る訳もないので、
依頼人にまずは詳しい話を聞くことに。
依頼人も無茶な話だと言うことはわかっているようで、
ロックマンと熱斗に何故デリートして欲しいのか話をした。

三日前にウイルスに襲われ、酷い怪我を負ってしまったが、幸いにも怪我は治すことは出来た。しかしそれ以来、自分を制御出来ず、気が付いた時には無茶苦茶に暴れて、近くに居た他のナビ達を傷付けていたり、ある時には全く知らない電脳世界にポツンと立っていたこともあったこともあった。
恐らく、何処かの回路が故障してしまった自分自身が怖く、自分が自分でなくなることや気付かないうちに取り返しのつかないことをしてしまうのではないかと、恐怖を吐露する。

そして改めてロックマンに依頼通り、自分をデリートして欲しいと再度懇願を依頼人は求めてきた事に、ロックマンは黙って依頼人の話を聞いていたが、此処で事態が急変。
ロックマンと熱斗の目の前で依頼人が突然、
発作を起こし苦しみだしたのだ。
突然の事に熱斗は驚き、ロックマンも依頼人に大丈夫かと呼びかけるものの反応が返ってこない。

と、ロックマンは依頼人の様子を見て、とあることに気が付いた。「これ…回路の故障なんかじゃないよ!」と、依頼人が
ウイルスに感染していることに気が付く。
恐らく感染したのは怪我をした時で、「ウイルスの中には、ナビやプログラムを暴走させる毒を持っているヤツがいるんだ」と、ロックマンは依頼人の症状を話し、そのウイルスをデリートすれば依頼人は治るかもしれないと判断。
熱斗とロックマンは、依頼人に感染したウイルスを全てデリートすることに。

ウイルスは全三戦。
全て倒せば依頼解決となるのだが…。

1戦目:カブタンク3×2
2戦目:メットール2×2、チュートン1
3戦目:ラウンダラウ、ドリームボルト1

と、計7体のウイルスが依頼人の体の中に感染していたのである。ウイルスはウイルスでも、まさかのウイルス違いであった。

全てデリートし、我に返った依頼人に、ロックマンが回路の故障ではなくウイルスに感染していたことと、そのウイルスを全てデリートしたのでもう大丈夫。もう自分をデリートするなんて言わないようにと伝えると、依頼人はお礼を言って去っていった。これで暴走することも、デリート願望をすることもないだろう。

助かって良かった事に熱斗もロックマンも安心したものの、もしも本当にデリートするしかなかったらどうしていたかと想像するが、依頼人は助かったので良かったことにしようと、これで話を終わらせるつもりだったのだが…。

「って、しまった!依頼の報酬もらってないぞ!うっかりしてたぁ…」

と、項垂れる熱斗だった。
しかしロックマンは、そうでもないと否定する。
目の前に依頼人の落とし物らしき、「リカバリー80 B」が
あったからだ。

ロックマンはそれをあの依頼人からの報酬としてチップを手に取ると、「きっと彼も最後まで助かろうとしていたんだよね。だから、きっとボク達も諦めずに、デリート以外の方法を探したと思うよ」と言い、熱斗もそうだなと答えた。

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最終更新:2025年09月06日 14:16