ロックマン

「さぁ、行こうよ熱斗くん、新しい未来に向かって!!」

【名前】 ロックマン
【読み方】 ろっくまん
【分類】 ネットナビ
【オペレーター】 光熱斗
【属性】 基本無属性
【登場作品】 全て
【基本装備】 ロックバスター
【関連チップ】 ロックマン(チップ)
【CV】 木村亜希子(アニメ)
松岡由貴(TVCM)
【海外名】 MegaMan(メガマン)

【詳細】

主人公の光熱斗が所有するネットナビ

熱斗の父親である光祐一朗が開発した世界初の「心を持ったネットナビ」。
当時不治の病だった心臓病「H.B.D.」で幼くして亡くなった熱斗の一卵性双生児の双子の兄、光彩斗(さいと)のDNAデータを人格データに変換し、「エクサメモリ」という特殊な圧縮プログラムに取り込み、ナビに移植したことで誕生した存在である。

ただ、熱斗と全く同じDNAをそのまま変換して作成すると、オペレーターの熱斗とロックマン自身が極度(後の作品では200%と表記)にシンクロする可能性があり、
ロックマンの受けたダメージが熱斗にまで伝播されてしまう事を危惧した祐一朗により、あえて0.001%の差異が残されている。
実際この仮説は正しく、『1』の終盤にてロックマンがマジックマンからデリートされるレベルのダメージを受けた際、
熱斗がこれを一部を肩代わりする事を目的として、0.001%の差異を取り除くサイトバッチ(saito.bat)が組み込まれ、ダメージを引き取って復活させる事に成功している。
なお、この場面ではダメージを移すという為だけに使われたが、それを可能にするレベルでシンクロするという点はオペレーション上でも非常に強力で、
この後取り除かれたサイトバッチは、後作では超強化アイテムとして主にクリア後に形を変えて手に入るようになる。
ちなみに、実の息子をネットナビにした、という設定はやはり倫理的にまずいからか、この設定なのは基本的にゲーム版のみであり、漫画やアニメでは使われていない。

熱斗と彩斗が双子である関係上、熱斗に合わせて構築されたのならば、ロックマンは熱斗と同い年と見るのが普通と思われる。
ただ、オペレーターの熱斗よりも大人びた雰囲気を持っているため、あえて一つか二つ上になるよう設定されているかもしれない。

上記のように他のネットナビとは大きく異なる性質であるためか、セーブすらできないような強力な電磁波が発生している場所であっても問題なく活動できる。
WWWゴスペルネビュラといった、社会や文明を崩壊させかねない危険な組織と戦いを繰り広げていく一方、
自身がナビとしての極めて強力な素体を持ち、父も世界で1、2を争うナビ研究者という事もあって、シリーズを経るごとに様々なプログラムやネット上の存在をインストールしてパワーアップを遂げていく。

活発で少し直情的な熱斗とは対照的に、ロックマンは穏やかで理知的な性格。
熱斗に対しては保護者的な立場で接する事も多く、朝に弱い熱斗を起こしたり、勉強を頻繁に怠けている彼を窘めることもしばしば。
ただ、熱斗との強い絆は本物であり、彼と同様、悪を強く憎む正義の心を持っている。
『2』や『3』終盤での発言等、本人はあくまでナビとして振舞っており、熱斗の指示は基本的に聞くものの、
同時に光 彩斗としての自覚もハッキリと持っているらしく、熱斗に危険が及んだ際には、兄としての顔を見せ無茶な行動をとることがある。
ただし、初期作品である『1』では熱斗を自ら煽るという珍しい行動をとったことも。
上記の通り、サイト.batの組み込みまでは完全に元の人格ではなかったが故の行動かも知れない。ただ単に性格設定が固まっていなかっただけとも言う

朴念仁(特に後作)である熱斗に比べ、桜井メイルの持ちナビであるロールとは(相手側の積極性の違いもあって)控えめながらも結構イイ感じの仲。
ただし、完結作である『6』のED後のエピローグの20年後の世界ではメイルと熱斗は結婚している一方で、ロックマンとロールは正式に結婚したかはぼかされていて不詳。
シリーズには幾度か夫婦であることを自覚しているナビが登場している為、ナビ同士の結婚という概念はあるのだが……
後の作品である『流星のロックマン2』の熱斗の日記によると、光来斗の「ロックマン・ジュニア」は、ロックマンとメイルの持ちナビロールのいいところを合わせて来斗用に熱斗が作ったものとされている。
また、アニメだと熱斗なみに朴念仁になってしまっている。

パッと見はどことなく雰囲気が似ている程度だが、流石に元々は一卵性双生児なだけあって、ロックマンがヘルメットを取った際の容姿は熱斗に酷似している。
もっとも、熱斗は常にバンダナを着用している上、ロックマンもゲーム中でその姿を拝めるのは『5』等で「光彩斗」として作品中に登場した時くらいだが。
あとはユーモアセンスでいたずら半分で脱ぐくらい


基本装備はロックマンシリーズお馴染みのロックバスター
ゲーム上のイベントではよく使用しているが威力が低いためまともに活躍できたことは少ない。
『2』まではバスターUPを手に入れて攻撃力や連射性能を強化できたが、『3』からはナビカスタマイザーで組み込むプログラムの量で調整できるようになった。
『4』、『5』、『6』においては別売りのeカードリーダーと改造カードの一部を使う事で、ためうちで一部のチップを使うことも出来る*1
人間のDNAデータをプログラムに変換して組み込まれているため、ネットナビとしては非常に高いデータ容量を持つらしい(『6』でのサーカスマンのセリフより)。

ロックマン自身は明確な「プレイヤーキャラ」ではあるが、通信対戦以外でも、敵勢力に捕らえられ洗脳されてしまう等の理由で、敵としてロックマンと戦う事もある。
本編で敵としてロックマンと戦う事になるのは、『4』のロックマンDS、『5』のダークロックマン及びロードオブカオス、『6』のGビースト/Fビースト
ロックマンDSはロックマンの悪の心、ロードオブカオスはあくまでカオス王の姿の1つ、各ビーストのSP版はフォルテが集めた残滓データに過ぎないが、他は全て敵に操られたロックマン本人。
倒せば当然ながら容赦なく爆発・消滅して「ENEMY DELETED」となってしまう……が、どのケースでも致命傷には至らず、完全なデリートとはならない。
いや、そもそもデリートされたらロックマンエグゼの物語がそこで終わってしまうし、流星のロックマンにも続かなくなる訳だが。

もっと言うと、公式媒体ではオペレーターである光熱斗だけが主人公と紹介され、ロックマン本人が「主人公」と明言されることが少ない。
媒体上での彼の肩書はあくまで「主人公 光熱斗ネットナビ」と紹介されることが多い。
ストーリーを見ても、精神面の成長においては熱斗に焦点があてられることが多いため、開発側はロックマンを主人公と認定していない可能性がある。
一応、アニメ関連では、「もう1人の主人公」という紹介のされ方をしている。

なお流星のロックマンでの敵であるエンプティーも『死んだ大切な人を再現したい』という、
ロックマンとほぼ同じ経緯で誕生している。しかし彩斗と異なり、あちらは人格や記憶の再現までは出来ず、
結果、開発者を余計に精神的に追いこんでしまい、悪の道に走らせてしまうという悲劇を生み出している。
光祐一朗の技術が200年後も継承されていれば、もしかしたら防げていたかもしれない。

アニメ版

上記の倫理面での理由から、原作ゲーム版とアニメ/漫画版はまずパラレルと言って間違いなく、アニメ版では光彩斗にまつわる設定や未来のエピソードはオミットされている。

その代わり、アニメのロックマンには光正が作った「究極プログラム」を基に光祐一郎により作られたという特別な設定が設けられている。
究極プログラムは複数存在しているが、その中でもロックマンのものは「インターネットの完全吸収と再構築まで可能なほどに強大な力を持つ」という、原作の光彩斗のDNAやエクサメモリに劣らない凄まじいスペックを持つ。

無印ではファラオマンにより本当にデリートされてしまったが、強すぎる究極プログラムの性質により記憶データを集めることで復活した
ゲーム版の光彩斗バックアップデータに関連する「データが膨大過ぎてバックアップが取れない」の設定が生きていないが故に、究極プログラムという設定によって「完全にデリートするのはかなり難しい」というアニメ独自の強力な力を誇示できた描写であるといえよう。

漫画版

ドリームウイルス戦で一度デリートされるが復活を果たす、プログラム変異によってソウルユニゾンを生み出すなど、ゲームやアニメとは異なる経緯で特異な能力を発現している。
光彩斗にまつわるエピソードは語られていないが、作者曰く彩斗の設定自体はあるとのこと。

また、大人になった熱斗とのエピソードも1話限りだが「同窓会」エピソードとして公開されており、その未来になっても仲間のナビ達と共に容姿はそのまま。
オペレーターの熱斗が長らく研究者として毎日忙しく活動しているため、中々子供の頃のようにネットバトルができずに寂しさを感じている模様。


【余談】

特殊な仕様である『バトルチップGP』のチップを除き、ロックマンのナビチップは存在しない。
本人をオペレートしているのだから当然だが、逆に言えば熱斗以外のオペレーター、特にデカオ炎山辺りは、ロックマンに勝った時に、ゲットデータでロックマンのナビチップを入手していてもおかしくはない。
もし登場していれば、ダブルヒーローのロックマンだけバージョン、というような性能になっていたのだろうか。
ホーリードリームファイナルガン辺りは、割とロックマンのチャージショットバトルチップ化している雰囲気はある。

ちなみに別バージョンのギガクラスチップなどをチートなどで無理やり登場させた場合、
チップの絵が「バスターを構えたロックマン」になり、すぐにチートだと判別できてしまう。

公式によるとロールと同じく身長148㎝らしい。現実の男児ならば小学6年生か中学1年生の間であり、平均145㎝台の小6ならば高めだし、平均152㎝台の中1ならば低い。
倫理面から前述の通りゲーム版のみだが、「双子の彩斗の生まれ変わり」ならば、初代の時点で二人とも小学5年換算だが、148㎝にはいかない熱斗(142.8㎝)より背丈が高いことになる。

ロックマンを演じている木村 亜希子氏は、後継作流星のロックマンでもスバルの母親である星河あかね役で続投している。

シリーズのロックマンの由来は、
無印・DASH:ロールと名前を併せて、音楽の「ロックンロール」から名付け親が命名
ZXシリーズ:変身システム「R.O.C.Kシステム」の頭文字から引用
流星シリーズ:相棒のウォー『ロック』と融合した主人公が、自分の名前を隠すために

……と、各々理由があるなか、何気にエグゼのロックマンは名前の由来が明らかにされていない。
(Xシリーズのエックス・ゼロシリーズのゼロは、作中ではロックマンとは呼ばれていない)

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最終更新:2025年04月23日 23:24

*1 『6』でロックマンにダークロックマン改造カードを読み込ませるとためうちがダークソードになる、『5』でゴースラーの改造カードを読み込ませるとためうちがインビジブルになる等々…