酸素


概要

 酸素原子二個から成り、空気の成分の約二割を占める気体。
 非常に他の原子と反応しやすく、その際に熱を出す性質を持ち、
 生物的には呼吸、科学的には燃焼による、熱を生み出す作用・反応の核となる物質である。

 生物として、酸素は必要不可欠なものである。
 植物の光合成により二酸化炭素と水を原料に生み出され、
 現在ほとんどの生物がこれを呼吸によって取り込み、エネルギー源としている。
 酸素が薄いと生命維持のための十分なエネルギーを取り込めなくなり、
 わずか数分程度酸素が体から失われるだけで人間は死に至ってしまう。

 しかし逆に高濃度の酸素は生体にとって毒である。
 強い反応性を持つ酸素は肉体を構成する細胞と反応し、全く別の物質に変えて破壊してしまう。
 酸素と反応し、結びついて酸素との化合物(酸化物)になることを酸化と言い、
 これが金属などで起こるといわゆるサビとなる。
 サビた金属の多くはその耐久性が大きく劣化し、ボロボロになって折れたり、刃物なら切れ味が悪くなったりする。

 この酸化が急激に起こるとそれに伴って莫大な熱が発せられ、これを燃焼と言う。
 燃焼が起こると周囲の酸素を次々に取り込み、酸化・燃焼反応が連鎖的に起こる。
 高濃度の酸素がある場所ではわずかな火種でも大きな燃焼反応が起こり、時に爆発さえも起こる。

 改めて能力による酸素操作を見ると、生物・無生物に関わらずそれを破壊する力を持ち、
 かつ炎や熱、爆発を操る能力にも関連が深いことが分かるだろう。
 気体であるがための拡散性も含め、ピンポイントよりも広範囲、文字通りの大火力を持った能力になりやすい。


サイキッカー

+ 酸素を操る能力
酸素を操る能力
 → 物質・エネルギー操作 / 酸素
空気中の酸素を操る能力。
濃度を高めたり、反応性を上げたりする。
【火傷】:対象の周囲の酸素濃度を上げ、火種を投げつけて爆発させる。
【毒】:対象の周囲の酸素濃度を極度に上げる。
    対象の周囲の酸素濃度を極度に下げて窒息させる。
【特殊攻撃】:対象の周囲の酸素の反応性を上げ、酸化を引き起こす。
【強化】:周囲の酸素を圧縮して取り込み、水中や真空中で活動出来るようにする。
【広範囲】:周囲一帯の酸素濃度を高め、火種を投げつけて爆発を起こす。




最終更新:2015年12月07日 13:20