浸透圧
概要
液体だけが通れる小さな穴が開いたフィルム(半透膜)で二つの異なる濃度の液体を区切ると、
濃度を薄めて均一にしようと、濃度の小さい方から大きい方へと液体がフィルムを通って移動する。
しかし濃度の大きい方の液体に圧力をかけると、濃度の小さい方の液体は侵入してこない。
この時の圧力を浸透圧(※)と言い、溶液の濃度が大きいほどその浸透圧は高くなる。
(※厳密には浸透圧は純溶媒と溶液を用いて測定される)
生物、とりわけ水の中に棲む水棲生物は細胞内の液体(体液)が外の水に溶けだしたり、
逆に外の水を取り込み過ぎないように体液の濃度を変え、浸透圧を調節している。
海水魚を淡水に入れたり、淡水魚を海水に入れてしまうと死んでしまうのはこれが原因である。
またナメクジに
塩をかけると縮むのも、体表面にある塩分を薄めようとナメクジの体内から水分が抜け出るためである。
能力として浸透圧操作をあまり複雑にならないレベルで扱うとなると、
一番使いやすいのはナメクジの例の通り、対象の脱水であろう。
生物はその体のほとんどが水分で構成されており、これが数%失われるだけで致命的になる。
逆に対象の細胞に無限大に水を吸い込ませ、細胞を水風船のように破裂・損壊させることも可能である。
ただし生物内部の体液を対象にその浸透圧を直接操作する場合、
エスパー能力になる。
サイキッカー
+
|
浸透圧を操る能力 |
浸透圧を操る能力
→ 物理概念操作 / 浸透圧
周囲の液体の浸透圧を操作する能力。
生物内部の体液の浸透圧には直接作用出来ない。
【特殊攻撃】:対象にかけた水の浸透圧を極限まで下げ、皮膚から水を吸い出して脱水を起こす。
対象にかけた水の浸透圧を極限まで上げ、大量の水を吸い込ませて細胞を破壊する。
【広範囲】:周囲一帯にある液体の浸透圧を操る。
|
最終更新:2015年12月30日 23:53