アポトーシス


概要

 生物の細胞は外部からのダメージや病気だけでなく、遺伝子に組み込まれた指令によって自ら破壊されることがある。
 これは全体をよりよい状態に保つための機能の一つであり、このようなプログラムされた細胞死をアポトーシスと言う。
 (外部からのダメージによる細胞の破壊、いわゆる壊死はネクローシスと言う)

 アポトーシスは老化し、不要になったり異常が発生した細胞で起き、ガンになるのを防いでいる。
 他にも生物の誕生・成長過程で肉体の形を作るためにこのアポトーシスが働いており、
 オタマジャクシがカエルになると尻尾が無くなるのもアポトーシスによるものである。

 能力によるアポトーシス操作は、全ての生物に本来備わっているこの機能を狂わせ、
 対象の細胞を内側から破壊するものである。
 そのためこれをメインとする能力はほぼエスパーの領域だが、
 トランサーが肉体の形態変化を起こす時、細胞変化にともなってこのアポトーシスが副次的に働いていることもある。

+ コラム:身体欠損にはご注意を
アポトーシスなどは最たる例だが、能力の中には作用上、キャラクターに重篤なダメージを起こすものがある。
特に身体欠損などはキャラクターのその後の人生にも大きく関わるため、
能力の作用や技の内容としてこれらを他のキャラクターに押し付けるのはトラブルになりがちである。

また単純に表現がグロテスクになることもこういった能力が嫌われる原因である。
いわゆる「グロ耐性」は個人の価値観でしか無い。
他人の価値観も尊重し、これらの能力の作用をマイルドにする(取り返しがつくようにする)のも、
他プレイヤーとのコミュニケーションによって成り立つTRPGでは大切なことである。

ただしPCは設定上「超人」であり、バースト現象や精神力によって時に致命傷さえ回復させる者達である。
銃弾やロケットランチャーが生身に直撃しても生き残れる(かもしれない)ユグドラ世界、
多少のダメージは容認し、多様な能力者を受け入れるのもまたこのTRPGのあるべき姿ではないだろうか。
(もちろん、他プレイヤーやGMと議論が尽くせることが大前提であるのは言うまでもない)


エスパー

+ アポトーシスを操る能力
アポトーシスを操る能力
 → 肉体・体内物質操作 / アポトーシス
細胞の自壊作用、アポトーシスを操る能力。
【特殊攻撃】:対象の細胞にアポトーシス起こし、内部から破壊する。
【弱化】:対象の目の細胞にアポトーシスを起こし、視力を奪う。
     対象の足の細胞にアポトーシスを起こし、機動力を奪う。
【広範囲】:周囲の者全ての細胞にアポトーシスを引き起こす。




最終更新:2015年12月31日 01:17