炎・プラズマ
概要
物体に熱を加えると周囲の
酸素と急激な酸化反応を起こし、光熱が発生する。
この光熱が炎であり、この急激な酸化反応を燃焼と言う。
炎の色は燃焼する物質によって異なり、例えばナトリウムでは黄色、銅では緑色の炎が発生する。
これを利用したのが色とりどりの火を見せる花火である。
さらに温度によっても色は変化し、600℃で暗赤色、1000℃で黄色、1300℃で白色となる。
また、気体に熱を加えると気体原子を構成する原子核(陽イオン)と電子が分離し、プラズマという状態になる。
炎もプラズマの一種であるが、プラズマが必ずしも光熱を帯びているとは限らない。
(他に高電圧によってプラズマが生じることがあり、自然界では雷がそれに当たる。)
文化的に炎は原始時代、ヒトを獣から人間へと成長させた最大の道具であり、
火を使って食べ物を焼く、明かりや暖を取ることによってヒトは文明を発展させてきた。
現代でもガスやガソリンなどを使って起こした火で調理したり車を動かしたり、発電を行なっている。
一方で炎の脅威もまた現代まで続き、毎年多くの火災被害が報告されている。
炎の脅威の一つは火傷であり、成人だと体の表面積の20%が火傷するとショック死の危険がある。
また炎に伴って発生する
煙も非常に危ない。
有毒であるばかりか、高熱を帯びた
煙を吸入すると呼吸器を火傷してしまい、呼吸できなくなることがある。
炎の脅威のもう一つは、
酸素の消費である。
炎が激しくなるとそれだけ空間内の
酸素の消費も激しくなる。
密閉空間ではこれによる酸欠に気を付けなければならないが、さらにバックドラフトにも注意しなくてはならない。
酸素が不足している空間に急に空気が供給されると、急激に炎が燃え上がり、爆発を起こす。
これがバックドラフトであり、火災時にドアを開けた瞬間、このバックドラフトに巻き込まれて死亡した例も少なくない。
能力による炎操作は、単純な破壊力と見た目の派手さから、数ある能力の中でもポピュラーな存在だろう。
爆発によって吹き飛ばしたり、火傷を負わせたり、燃焼により酸素を消費して酸欠にさせたりと、
攻撃面での応用性は実際非常に高い。
不定形のエネルギー故に、広範囲への攻撃も得意である。
他にも炎とともに生じる光や熱を利用して明かりや暖を取ったり、煙を出して煙幕を張ることも可能だろう。
サイキッカー
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炎を操る能力 |
炎を操る能力
→ 物質・エネルギー操作 / 炎・プラズマ
周囲の炎を操る能力。
【射撃】:炎を火球にして飛ばす。
【火傷】:炎を操り、相手を焼く。
【特殊攻撃】:相手の周囲を炎で囲み、酸素を失わせて酸欠に陥らせる。
【隠蔽】:炎で大量の煙を生み出し、周囲を煙で覆う。
【情報収集】:炎を増幅して明かりとし、暗闇を照らす。
【広範囲】:周囲を炎で焼き払う。
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最終更新:2016年02月08日 23:14