コーラルQ

概要

第164話~第167話にてガッシュ・ベルと戦ったロボット型の魔物の子。
キッドロブノスと違って、明確に「機械の体」を持つ魔物である。
割とポンコツらしく、たびたび異音を上げて故障するが、衝撃を与えるとすぐに直る。
「ピッポッパ」や「ピヨ」といった機械音のような口癖も特徴の一つ。

所持する呪文の多くは自身の体を変形させる効果であり、様々な形態を使い分けて戦いを有利に運ぶ戦術を用いる。
変形の際にはガキーン→ゴキーン→ガシャーンと擬音を伴いながら3コマで変形が描かれるが、3コマ目で急に荒唐無稽な変形を遂げるため、清麿からはツッコミの対象にされる。

パートナーのグラブ共々いわゆる「データキャラ」であり、勝つために入念な調査・計算をした上で戦いへと参ずる。
彼らの計算上ではガッシュ・ベルだけでなくティオウマゴンキャンチョメにも勝てるはずだったらしい。

原作では上記の戦い及び、第319話・第323話に少し姿が確認できる程度の単なる敵キャラの一人扱いでしかない。
しかし、アニメでは専用のテーマソング(キャラクターソング)「コーラルQの変形体操」が与えられたり、無料配信された『 金色のガッシュ!!20周年ありがとうなのだ!ブック 』では質問役を任されていたり、更に『金色のガッシュ!!2』ではキャンチョメティオブラゴに続いて仲間として加わったりと、何かと公式から愛されているキャラである。

アニメでは第105話~第107話という3話にも渡って彼との戦闘が描かれており、その分描写も大幅に補強(アニメオリジナル展開が追加)されている。
上記のテーマソングを伴うダンスは必見。
また、アニメで追加された発言によれば「ギガノ・ロボルガブラゴのディオガ・グラビドンにも匹敵するパワー」との事。
原作のゼオンの例もあるように術の等級が性能と直結するわけではないのは確かだが、優勝候補と呼ばれる魔物のブラゴのディオガ級にギガノ級で並べるとは相当と言える。
グラブについての掘り下げもされており、天才的頭脳を持つが、それゆえにかつての清麿のように孤立していた人物だった事が明かされ、そしてガッシュ・ベルとの戦い・コーラルQとの別れを経た事で成長に繋がった様子が描写されている。

ガッシュTCBにおいても変形を使い分けて戦うのが特徴。
しかし、「変形には術カードを必要とするため漫画ほど柔軟な動きはできない」「変形形態も魔物カードであるため8枚制限内に収めなければならない」といったゲームシステムと相性の悪い点が少なくないのが難点。
環境を予想して、使うカードはある程度絞り込みたい。
切り替えを狙わないのであれば、コーラルQ(変形前)《合体変形ロボ》によって二つの形態を合体させ、それを維持して戦うのも良いだろう。

傾向的には「魔物の効果」によって「相手の攻撃を防ぐ事」に偏った防御・サポート系の魔物となっているので、アタッカーの役割やコントロール系の効果への対策は味方魔物に委ねると良い。
一応、コーラルQ自身もコストパフォーマンスは悪くない攻撃術を持っているが、変形を解除する必要があるので、アタッカーの役割を任せるのはやや難しい。
それらの攻撃術を使用する場合には、魔本構築力と状況判断力が問われるだろう。

また、コーラルQのカードとは無関係ではあるが、ガッシュ・ベル魔本にとっては高嶺ピヨ麿《ピヨ麿って呼ぶなー!!》誕生の発端となった事が彼の大きな功績と言えるだろう。


代表的なカード

魔物カード

ゲーム中に1回だけ、自分のバトルフェイズに「使用を宣言する→」で相手の魔本を見て、最後のページ以外の術カード1枚を捨て札にできる。
相手の魔本の狙いを把握した上で、一手を削ぐ事ができる。
ゲームへの影響力はフェイン《索敵》等に比べるとやや弱いが、変形前に効果を使っておく分には悪くないだろう。
ただし、現環境ではE-139 ティオのパンツモモン《逃げの一手》に注意して使う必要がある。

ゲーム中に1回だけ、MP1を支払って変形前以外の「コーラルQ」2枚を重ねる事ができる。(2枚両方の「魔物の効果」を使用可能)
5枚ある変形形態から2つを同時に使用可能になるので独自の挙動が可能となり、術カード不要で変形できるので取り回しも良い。
コーラルQの変形形態を活用したいなら一番の候補となるだろう。
ただし、ゲーム中に1回しか使えない点には注意。

準備フェイズに場に出した時に解決される効果で、先攻の第1ターン中、自分の魔本は相手の効果でめくられず、ダメージを受けなくなる。
先攻第1ターンの間だけとピンポイントな効果であり、先攻第1ターン目でのワンターンキルもそうそう無いので、効果の刺さる対象は少ない。
使われるとしてもヨポポ《戦士の覚悟》くらいなので実用性は低め。
流行次第では使える可能性もあるが、基本的には他のコーラルQを優先した方が良いだろう。

変形形態及び対応する術カード

変形用の術カードは全て共通で以下の性能となっており、カード枚数も各形態と1:1で対応している。

術 MP1 特殊
自分のターン 相手のターン 非バトル
次の効果の両方を、この順で使う。
●自分の「コーラルQ(変形前)」に重なっているカードがあれば、そのすべてを、自分の魔本の空いているページにもどす。
●自分の魔本の好きなページから、「コーラルQ(○○)」1枚を選び、自分の場の「コーラルQ(変形前)」の上に重ねる。

バトル中に使う「使用を宣言する→」効果で、相手の攻撃1つの「ダメージを与える」効果を「この魔物に1回ダメージを与える」効果に変更できる。
かばえない効果を伴う魔本へのダメージや、全体攻撃・複数回ダメージ攻撃を、この魔物への単発ダメージに変換できるのが大きな特徴。
V-001 バルカン三代目等によるケアは必要になるが、被害軽減に大きく繋がる効果と言える。

MP1で合計魔力8000・【カウンター】で1ダメージを与えられる防御効果が使える。
「魔物の効果」で防御が行えるので、相手の攻撃への牽制が可能。
ただし、ゲームシステム上、この効果が使えるのは「このカードが既に場にある状態で相手が攻撃した時」に限られるので、その状態で相手が魔力8000以下の攻撃をする事はまずあり得ない。
よって、【カウンター】のダメージは期待できず、防御効果が欲しいだけなら攻守両用の格闘効果を持つ魔物を使った方が基本的にメリットが大きいというのが残念なところ。
使用するならコーラルQ《合体変形ロボ》の片割れとして使うのが良いだろう。

場にある限り、相手の「」属性の術のダメージを2減らす効果を持つ。
ガッシュ・ベルゼオンだけに対してのメタ効果となるが、両者とも人気が高く、かばえない効果を伴うアタッカーとして活躍する魔物なのでこのカードを採用する余地は十二分にある。
とはいえ、相手がそれらを使わない魔本だと効果が腐るので、相手に応じて使い分けられるようにしておこう。

相手は「バトル攻撃」アイコンを持つ「魔物の効果」を使えなくなる効果を持つ。
「魔物の効果」による格闘魔本を封殺できるので、相手次第では完封が期待できる。
一方、「魔物の効果」による格闘効果を使ってこない相手には何の役にも立たないので、しっかりと使い分けられるように構築する事が不可欠。
対象が「魔物の効果」に限定されているので、バルカンカード等の格闘効果に無力な点も注意。

ゲーム中に1ターンだけ、自分の魔本は合計4ダメージまでダメージを受けなくなる。
合計4ダメージまでなので、S-432 バオウ・ザケルガのような一発で4ダメージの術も、S-323 ロンド・ラドムのような2ダメージ+2ダメージの術も無効にできる。
「このカードが場にある→」で処理され、かばう等の必要もないので防御力は割と高い。
ただし、ゲーム中に1ターンだけしか効果がない上、「無効にできる」ではなく「受けない」という強制効果のテキストなので、魔本がダメージを受ける際には強制的に誘発してしまうのが難点。
相手が強力な術で「バトル・インを確認」してきた時にグラブ《変形だ!》から変形させ、使い終えた後は別の形態へと再び変形できるように構築する事が求められる。

パートナーカード

捨て札にすると、このターン中に1回だけ好きなページから「コーラルQ」の術を使う事ができる。
相手の魔本及び現在の状況に合わせて変形できるようになるというコーラルQ魔本にとって重要な役割を担ってくれるカード。
コーラルQの変形術は相手のターンでも使用できるので、相手の「バトル・インの確認」に合わせてS-375 ガンジルド・ロブロン等を唱えられるというのも大きなメリット。
効果名は《変形だ!》だが攻撃術にも使用できるので、コーラルQをアタッカーとする場合にも役割を持たせられる。

場にあると、相手は今のページ以外から術を使えなくなる。
対象が術カードだけなので、定番のアポロ《自由人》等と比べると対象は限定的。
とはいえPR-006 金色の超呪文E-100 新しい熱き何かを封じられる点は侮れず、グラブ《変形だ!》に頼らない構築であれば採用しておく価値はあるだろう。

術カード

変形用の術については「変形形態及び対応する術カード」の項目を参照。

―第1の術「ロボルガ」
MP1で魔力+3000・2ダメージの攻撃術で、「術を使った時に自分のコーラルQ(変形前)に重なっているカードを全て魔本に戻す」共通効果を持つ。
MP1で2ダメージを出せるのでコストパフォーマンスは悪くない。
しかし、S-342 ビーザム・ロボルガの下位互換なのでまずはあちらを優先し、5枚目以降の採用となる。

―第4の術「ビーザム・ロボルガ」
MP1で魔力+3000・2ダメージの攻撃術で、「術を使った時に自分のコーラルQ(変形前)に重なっているカードを全て魔本に戻す」共通効果、「効果の使用のタイミングで相手の防御術を無効にする代わりに、この術のダメージを1減らす事ができる」効果を持つ。
S-372 ロボルガに防御を無効にできる効果が加わった上位互換カード。
コーラルQで下級術が欲しいなら率先して採用しよう。
なお、無効効果の使用は任意なので、防御されても魔力が上回っているなら効果を使わずに2ダメージのまま攻撃できる。

―第7の術「ギガノ・ロボルガ」
MP5で魔力+6000・4ダメージの攻撃術で、「術を使った時に自分のコーラルQ(変形前)に重なっているカードを全て魔本に戻す」共通効果を持つ。
比較的低コストで4ダメージを出せる攻撃術であり、魔本に直撃させられるならアタッカーとして十分な仕事を果たせる。
ただし、コーラルQは自前でかばえない効果を用意できないので、E-013 ナオミちゃん等によるかばう対策は必須。
また、共通効果による強制的な変形解除にも注意したい。

相性の良いカード

変身する魔物の例に漏れず、アポロ《自由人》は苦手。
グラブ《変形だ!》で別ページから変形術を使ったり、攻撃術を使ったりする場合はザルチム《千里眼》ガッシュ・ベル《振り向くな》等も苦手となる。
それらのカードに対抗するためのパートナー除去・「魔物の効果」無効は用意しておきたいところ。
コーラルQ(変形前)《合体変形ロボ》を軸にする場合など、あまり頻繁に別ページからカードを使用するわけでなければE-056 およしになっておとのさまで1ターンだけ無効にしてその隙に変形するというのも手である。

先述のように、変形を用いる場合はコーラルQを攻撃に参加させるのは得策ではない。
そのため味方魔物にはアタッカーを務められる魔物を一人は据えておきたい。
ウォンレイはアタッカーの役割を担う事ができる上に、コントロール系の効果の対策も兼ねる事ができる。
相手からの攻撃はコーラルQの「魔物の効果」によって対策が狙えるので、攻守バランスの取れた魔本構築ができる。

攻撃に比重を置くならゼオンも良いだろう。
S-595 テオザケル中心のアタッカーとして手堅く攻める事ができ、先述のコーラルQが苦手なカードはデュフォー《違う景色》ゼオン《泰然自若》で対策できる。

関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
+ パートナーカード
―パートナーカード
+ 術カード
―術カード

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最終更新:2024年09月29日 17:22