モモン

概要

第184話で初登場した、サルとウサギを足して2で割ったような魔物の子(エル&清麿談)。
キャラクター性は一言で言ってエロザル
女性の下着に異様なまでの執念を見せ、ティオとの戦闘中はその術の殆どをスカートめくりのみに費やした。

魔力を察知する能力に非常に長けており、目で見ずとも相手や術の動きを知る事ができる。
ガッシュ達と出会うまでは、その能力を活かして他の魔物との接触を回避し続けてきており、モモン&エルにとってティオが初の戦闘相手だった。
戦いを避けてきておりながら、この時点で術を4つも所持しているが、内訳は第186話で清麿は「あいつの術、ほとんどが逃げるためだけにあるな…」と評しているように、逃げに向いた術である。
恐らく、戦いから逃げ続けた事によって術もその方向にばかり開花していったのだろう。

その後、魔力察知能力を活かして「ファウードへの案内役」を清麿から任される。
この時のファウードは現実基準で日本から約9300kmもの距離があるニュージーランドにあり、尚且つレスカ山脈*1から瞬間移動した後なので予備情報も一切ない状況だったが、そんな状況でもしっかりと位置を指し示す事ができていたため、その能力の桁外れぶりが窺える。

以降も臆病さばかりを見せ、ファウードの体内では、嘘の道を選んで逃げようとばかりするが、エルによって一喝される(第204話)。
続く第205話で勇気を見せ、束の間の休息を取る仲間達を一人で運ぶという活躍まで果たす。
ちなみに、この回まで台詞は殆ど「キキー」という鳴き声しか発しておらず*2、この回の喋り方もおぼつかない様子があったため、初めて喋れるようになった…ようにも見える。
しかし、第252話の回想で過去にエルと会話している事が明らかとなっているため、喋ろうとしなかっただけで、喋る事はずっと前からできていた模様。

第245話からのロデュウジェデュン戦では機動力を活かしてサポートを担当。
初めは怯えながらの戦いでまともに動く事ができていなかったが、清麿の心音を察知し、怯えが払拭されてからは見違えた動きで、清麿が到着するまでガッシュを守り抜く。
最後の局面でロデュウジェデュンに同時に「オラ・ノロジオ」を掛ければ勝てるという状況にまで至ったのだが、ロデュウの攻撃の先にいて逃げられない状況のエルを守るため、「世界を守る最後のチャンスを逃してでも」の決意で「オラ・ノロジオ」をロデュウの攻撃へと掛ける事を選択。
「これがバカなことでも…」と必死で叫びながら、エルを守り抜く姿はモモンらしからぬ格好良さのため必見(252話)。
この時にモモンの本には火が付き、清麿の到着も間に合わないと思われたが……

ガッシュTCBにおいては、モモン《逃げの一手》が環境に大きな一石を投じたカードとして有名。
魔本に忍ばせておくだけで魔本破壊を防ぐ事ができ、それまで活躍していた魔本破壊は安易な使用ができなくなった。
現在においても魔本破壊対策を重要視するなら魔本に忍ばせておく価値は十分にあるカードと言えるだろう。

更に現在では、非バトル術のS-533 ミンフェイ・ミミルグS-530 アムロンによって自分の盤面を操る能力にも長ける魔物となった他、ダメージ軽減効果のモモン《ERO&PEACE》も追加されているため、盤上でもサポート役として活躍しやすくなった。
他にも魔本めくり魔本破壊といった妨害系のカードを多数持っているため、必要であればそれらも採用し、サポーターの役回りを任せていくと良いだろう。


代表的なカード

魔物カード

「自分の魔本のカードは、相手の効果では捨て札にならない」という効果を、魔本内では「魔物のルール」で、場では「このカードが場にある→」効果によって適用する。
魔本内に収めているだけで良いという汎用性の高さが特徴で、魔本破壊メタとしてあらゆる魔本に採用できうるカード。
場でも同様の効果が使えるので、モモン魔本で場に出すカードとしての候補にも挙がる。
また、一度場に出してS-533 ミンフェイ・ミミルグで展開に繋いだ後、S-530 アムロンで魔本に戻って魔本内から魔本破壊を防ぐ動きができるのもこのカードならでは。

「使用を宣言する→」で発動し、このターンに次に自分が使う「相手の魔本をめくる」効果1つによるめくり枚数を1枚増やす。
このカード単独では効果を役立てられないのが課題だが、継続的な魔本めくり手段を確保できるなら、ノーコストでの1枚めくりとして毎ターン活用できる。
魔本めくり効果による攻め重視のコンボ魔本を目指すなら選択肢となるだろう。

S魔物カード

場にある限り、相手の攻撃のダメージを全て-1する効果を持つ。
1ターン中の回数制限などは無いためダメージ軽減として働きやすく、「このカードが場にある→」効果なので取りのぞく効果にも強い。
パートナーのエル・シーバス《LOVE&PEACE》と併用すればダメージを-2し続けるので、このカードを使うなら併用も視野に入れたい。

VS魔物カード

「使用を宣言する→」によって、自分も相手も「魔本をめくる」効果を使えない効果をゲーム中【ステイ】させる。
魔本めくり全てを封じるので、相手側に向けての魔本めくりも、自分の魔本をめくる効果のコンボも一挙に封じられる。
【ステイ】効果なので解除はされやすいが、「使用を宣言する→」で毎ターン発動できるので中々に頑丈な効果となっており、魔本めくり全般を対策するなら頼る価値はあるだろう。
なお、自分も魔本めくり効果を使えなくなってしまう点には注意。

パートナーカード

既に1回でもバトルが終了しているターンに捨て札にする事で、このターンのバトルフェイズを終了させる事ができ、更にこの効果はジャマー効果で無効にならない耐性を備えている。
相手が連続的な攻撃を見込んでいる場合に効果的な一方、そうでない場合は攻撃後にターン終了を予定して動かれる可能性が高いため、かなり相手を選ぶ事になるカード。
使うのであれば、連続攻撃術や格闘魔本等の流行を読んで採用する事が求められる。

相手が攻撃するバトル中に捨て札にする事で、相手の魔本を1枚めくる。
真ルール移行時に「(魔本をめくっても、相手が使った術が無効になるわけではない)」というテキストが追加されたため、魔本めくりで術を無効にできなくなった点には注意。
相手ターン中の魔本めくりなので、「防御ページ」に移る事での追撃の防止や、次のターンが「攻撃ページ」の構成となって無防備になる事が期待できる。
しかし、このカードが見えていて、使われて困る状況で迂闊に攻撃してくる可能性は低く、逆に相手の連続攻撃や展開を手助けしてしまう可能性もある点には注意が必要。
モモン《エロザル》とのコンボで2枚めくりも可能ではあるものの、上級者向けのカードと言えるのは間違いないだろう。

場にある限り、相手の攻撃のダメージを全て-1する効果を持つ。
モモン《ERO&PEACE》同様に、1ターン中の回数制限などは無く、「このカードが場にある→」効果なので取りのぞく効果にも強い、優秀なダメージ軽減効果。
こちらはパートナーカードなのでやや除去されやすいものの、序盤からでも場に出しやすいのが取り柄。
モモン《ERO&PEACE》と併用する事でダメージを-2し続けるのはシンプルに強力なので、是非とも狙っていきたい。

術カード

―第1の術「アムロン」
MP1で魔力+2000の攻撃術で、相手の魔本の今のページを見て、術カードがなければ相手の魔本を1枚めくる効果を持つ。
魔本めくりなのでかばわれず、モモン《エロザル》とのコンボも可能。
しかし、相手の今のページに術カードがあるだけで効果は不発になり、低魔力の攻撃なので防御に使える格闘効果等でも容易に防がれる。
勿論、魔本めくりメタ効果で防がれる可能性も現在だと少なくはないので、考慮すべき点は多いカードとなる。

どちらのターンでも使用可能なMP1の非バトル術で、自分の場のカードを2枚まで、魔本の今のページ以外の空いているページに戻す効果を持つ。
カードの種類を問わず、2枚まで回収可能という貴重なカード。
不要になった魔物の処理や、VS魔物H魔物の使い回しなど、場のカードを回収する事で次なる展開へと役立てられる。
なお、戻す先のページは「今のページ以外の」という制限が設けられている点には注意。

―第2の術「アグラルク」
MP2で魔力+3000の攻撃術で、魔力勝負に勝ったら相手の魔本を見ずにカード名を1つ宣言し、相手はそのカード名のカード1枚を魔本から捨て札にする。
確実に通すためには、事前に相手の魔本を確認しておく事が必須となる魔本破壊カード。
同名のカードがあった時にどのページから捨て札にするかは相手に選択権があるものの、最終ページ以外のあらゆるカードを捨て札にできる可能性を持っている。
ゲーム中に1度などの制限もないので、このカードを複数積んだり、類似効果のE-113 贈り物を探せ!も併用するなどして魔本破壊魔本を目指すのも一興だろう。

自分のターンに使うMP4の非バトル術で、相手の魔本を見ずに、今のページの左右どちらかを指定して捨て札にさせる。
非バトル術なので防がれにくく、自分のターンの最初で使えば使わせる隙を与えない魔本破壊カード。
とはいえ、相手の魔本を見ずに指定する必要があるので、的確に捨て札にするには相手の魔本を事前に確認し、記憶しておく事が必要となる。
コストもやや重たいので癖はやや強めと言える。

―第3の術「オラ・ノロジオ」
MP3で魔力特殊の防御術で、コインを1回投げてオモテなら相手の攻撃を無効にし、そうしたなら相手の魔本の好きなページから、「相手が攻撃に使った魔物の術カード」1枚を捨て札にできる。
魔力を問わない攻撃無効に加え、条件付きだが魔本破壊が行える。
しかし、コストがやや重く、コイントスにも影響される癖の強さが気になるところなので、使用時には確実に成功させるようコイントスサポート効果を用いたい。

MP3で魔力特殊の防御術で、魔力勝負の勝敗にかかわらず、相手の攻撃を無効にする効果を持つ。
コストはやや高いものの、無条件で攻撃を無効にする防御術。
相手の最大術を防御するために、終盤の防御ページに入れておいても良いだろう。

―第4の術「ミンフェイ・ミミルグ」
自分のターンに使うMP1の非バトル術で、「このゲーム中、モモンが飛行状態になる【ステイ】」と、「ゲーム中1回だけこの術を使うのに使ったモモン魔本の空いているページに戻せる【スタンバイ】」を発動する。
真ルールの飛行状態モモン《エロザル》モモンVSティオ《パンツの戦い》の「魔物の効果」の発動時のジャマーを防ぐくらいなので、コンボとしては活かしにくい。
どちらかといえば相手の飛行状態対策になる事の方が役立てやすいが、術カードを使って、解除されやすい【ステイ】で対策を狙う価値があるかは微妙なところ。
モモンを魔本に回収したい場合も、このカードよりS-530 アムロンの方が適任となるだろう。

自分のターンに使うMP1の非バトル術で、魔本の好きなページから魔物カードとパートナーカードを合計3枚まで場に出す効果を持つ。
E-080 スカイダイビングと同等の展開力を持っており、こちらは石版魔物やそのパートナーの展開も可能。
更に、非バトル術なので「同ターンに2枚以上使用可能」「同ターンにイベントカードが使用可能」「ジャマー効果を受けにくい」といったメリットもある。
モモンを場に出して使う魔本なら、このカードを展開の軸にしたい。

相性の良いカード

サポートが主体となるカードなので、主戦力は他の魔物に託す魔本構築としたい。
主戦力側の戦法がビートダウン魔本でもコントロール魔本でも、モモンのサポート力は十分に発揮できるだろう。

モモンの関連カードを多めに採用するのであれば、コントロール魔本寄りの構築となるか。
S-533 ミンフェイ・ミミルグによる展開、S-530 アムロンによる回収を駆使すればVS魔物等を中心とした魔物破壊が狙いやすい。
S-416 アグラルクを採用するならフェイン《索敵》との相性が特に優れ、魔本破壊型の魔物破壊を狙っていきやすくなる。

また、モモンの関連カードは全体的に相手の魔本を見る効果と相性が良い傾向にある。
S-416 アグラルクS-531 アグラルクはその筆頭と言え、他にもエル・シーバス《神だのみ》は相手の追撃の手助けにならずに使えるタイミングを知る事ができ、エル・シーバス《オヨヨヨヨ》なら自分のターンに使う特徴的な利用法も狙いやすくなる。
記憶力に自信があるなら、前述のフェイン《索敵》を使用して、魔本を見た際にできる限りページ構成を覚えておくのが良いだろう。

アポロ《予測》は常に相手の魔本の今のページが見られるようになるので相性は良い。
しかし、他のアポロのカードパワーがより高く、後述するように、相手のモモン《逃げの一手》E-139 ティオのパンツを防げるアポロ《自由人》が存在する事も気になるところ。

魔本破壊を狙う際には、相手のモモン《逃げの一手》E-139 ティオのパンツは対策しておきたいカードとなる。
モモン自身はE-139 ティオのパンツを貫通する効果のカードが多いとはいえ、その準備としてフェイン《索敵》等の魔本を見る効果を使う上で、E-139 ティオのパンツは障害となる。
定番のアポロ《自由人》ザルチム《千里眼》が候補となる他、魔物枠が厳しければE-127 仲村マリ子で1ターンの間対策して、その間に捨て札してしまうというのも選択肢となるか。

関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
―S魔物カード
―VS魔物カード
+ パートナーカード
―パートナーカード
+ 術カード
―術カード

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最終更新:2024年09月01日 04:01

*1 ユーラシア北部の某国にあるとされる、現実には存在しない山脈。

*2 第199話でウンコティンティンに「ウサギとサル、どっちでもないお前はなんだ?」と質問された時に「モモン。」と答えてはいる。