マエストロ

概要

アニメオリジナルエピソード「ハザマの世界編」(異世界編)にて登場した魔物の子。
術の力を増強する装置を利用していたとはいえ、ガッシュ・ベルブラゴ、更に清麿とシェリーの「心の力」という大きなアドバンテージまでもを同時に相手にしながら、一人で互角に渡り合ったかなりの実力者*1
見た目はかなり大人びているが、100人の魔物の子の一人のため、あくまでも子供の範疇に含まれるようである。

本来は「魔界の王を決める戦い」に参加する100人の内の一人だったのだが、開戦時に誤って流刑地「ハザマの世界」へと飛ばされてしまい、復讐心から魔界への進攻を企てる。
そして計画の最終段階と言えるタイミングにて、「魔界への扉を開くため」に力を利用しようとガッシュ・ベルブラゴをハザマの世界へと引き込む。
マエストロの思惑通りに魔界への扉は開かれてしまうが、復讐を阻止するため、そして元の世界へと戻るため(魔界への扉と同様に人間界への扉もそこにはあった)、ガッシュ・ベルブラゴは共闘。
最終的に「バオウ・ザケルガ」と「バベルガ・グラビドン」が融合した「黒いバオウ・ザケルガ」によって撃破された後、本を燃やされてマエストロは魔界へと帰る事となった。
なお、原理は不明だが、魔界への扉はマエストロに「黒いバオウ・ザケルガ」が直撃した際に閉ざされたため、ハザマの世界の罪人達が魔界へと進軍する事も防がれた。

ガッシュTCBにおいては、アニメオリジナル魔物としてはカードが多く、作中登場した術全てのカード化に加えて魔物カード2枚と専用コマンドまであるという高待遇。
登場時期も第10弾第11弾という後半の方なので、性能もそれなりに担保されている。
「魔物の効果」は少し癖が強いものの、術カードは連続ダメージ攻撃・高コストパフォーマンス攻撃・高性能防御術など優れたカードが揃っており、戦闘で活躍させやすい。
そして最大術のS-427 マグネシド・デュランガは最終ページで使うと魔本もどし効果が発動するため、「半永久的に最終ページをループできる」というのもマエストロならではの特徴的戦術となる。
如何にして術を有効活用するかが、マエストロ魔本構築の鍵と考えて良いだろう。


代表的なカード

魔物カード

MPを4払う事で、相手魔物1体にこのゲーム中、新たにパートナーカードを付けられない効果を【ステイ】させる。
ゲーム中封じられるので主に「このカードを捨て札にする→」効果のパートナーを多用する魔物のロックを狙うのが効果的。
難点はコストの高さと、【ステイ】なので現在だと解除されやすい点が挙がる。
そのコストを補えるようにMP補充系のカードを積む、メジャーな取りのぞく効果を持つ魔物は魔物破壊で対策するといった用意はしておきたい。

自分のバトルフェイズに「使用を宣言する→」で使い、相手の捨て札のウラ向きのカードを好きなだけオモテ向きにして、同じ数だけ自分のMPを増やす効果を持つ。
効果を使うにはE-131 狭間の世界へが必須のカード。
しかし、E-131 狭間の世界へのコストが3掛かるので、MPを増やす目的だと3枚以上オモテにしないと元を取る事すらできない。
魔物破壊魔本破壊を積極的に仕掛けてからE-131 狭間の世界へを使い、それから《魔界への復讐》を使うという中々に回りくどい方法を取る事になる。
また、任意でウラ向きのカードを残す事はできるが、E-131 狭間の世界へで折角相手の捨て札利用を封じたのにそれを解除してしまうというのも癖がある点。
こちらを使用する場合は、回収したMPで一気に勝負を決める事を目指すのが良いだろう。

術カード

―第1の術「マグネドルク」
MP1の自分のターンに使う非バトル術で、このターン中、マエルトロの魔力を+2000、マエストロの術のダメージを+1する(重複しない)効果を【ステイ】させる。
低コストでマエストロの術のダメージを強化でき、1ターン中効果があるので連続攻撃に活かすと効果的。
マエストロには連続ダメージが与えられるS-387 マグネシルガS-423 マグネルガがあるので、このカードの効果を活かしやすい。
E-227 最後の抵抗等も組み合わせて一気に攻め入るのも良いだろう。

―第2の術「マグネシルガ」
MP2で魔力+3000・1ダメージの攻守両用術で、ウラが出るまでコインを投げて、オモテの出た回数が相手の魔本にダメージを与える回数となる。
1回目でウラが出るとダメージを与えられずに終わってしまうので、基本的にはコイントスサポート効果で補いたい。
扱いやすさではS-423 マグネルガの方が勝るものの、3回以上オモテが出れば出るだけこちらの方が攻撃回数は多くなるので、ギャンブル寄りの魔本にするなら選択肢に入るだろう。
ダメージを補強できるS-386 マグネドルクもなるべく組み合わせたい。

―第3の術「ギガノ・マグネシルド」
MP3で魔力+8000の防御術で、魔力勝負に勝つと、相手が攻撃に使った術や「魔物の効果」の本来のコスト分、自分のMPを増やす【カウンター】効果を持つ。
マエストロの魔力はゼオンにも並ぶ6000という高さで、そこに魔力+8000となるので防御可能な範囲はかなり広い。
コストは3と高めだが、魔力勝負に勝てば相手の攻撃の本来のコストに応じてMPを回収できるので、見た目以上に自分のMP消費は抑えやすく、上級術が相手ならMPを大幅に増やす事も期待できる。
難点としては、「術や「魔物の効果」以外による攻撃」や「MPを使用しない攻撃」からはMPを回収できない点と、防御術なので腐る心配も少なからずある点が挙げられるか。

―第4の術「マグネルガ」
MP2で魔力+3000・1ダメージの攻撃術で、ダメージを2回与える効果を持つ。
連続ダメージの攻撃なので、繰り返し使えば相手はダメージをかばい切れなくなる可能性が高く、コストが軽いので総合的に扱いやすい攻撃術となる。
S-386 マグネドルクとの相性も良く、合計MP3で2ダメージを2回という高コストパフォーマンスを出していける。

―第5の術「ギガノ・マグネルド」
MP2で魔力+4000・2ダメージの攻守両用術で、防御時には魔力を更に+4000する効果を持つ。
攻撃術としては(コンボ無しで見ると)S-423 マグネルガとダメージ量は変わらず、こちらは単発のダメージのため、かばうで防がれやすいので劣り気味と評さざるを得ない。
防御術としてはS-388 ギガノ・マグネシルドよりもコストが1軽く、魔力も同等の値を誇るが、結果的にはMP回収の行えるあちらの方がMP効率が良いものとなりやすい。
このように攻守片方だけで見ると上位となるカードが出てくるので、使うのであれば攻守に使える事を利用し、「攻防ページ」の構築に役立てるようにしたい。

―第6の術「マグネシルド」
MP1で魔力+4000の防御術で、魔力勝負の勝敗にかかわらず、相手の「○回ダメージをあたえる」効果の攻撃のダメージ回数を1回に変更する効果を持つ。
連続ダメージを抑える効果を持っているものの、効果が働くかは相手次第となりがちなので、基本的には低コストの防御術として見るカードとなる。
しかし、マエストロで防御させるならS-388 ギガノ・マグネシルドS-424 ギガノ・マグネルドといった、ほぼ確実に防御が成功するような術の方が優先価値は上だろう。

―第7の術「アムゼルク・マグネルガ」
MP3で魔力+4000(※追加効果はこのバトル中から適用されるため実質的には+5000相当)・3ダメージの攻撃術で、魔力勝負の勝敗にかかわらず、このバトル中から次の自分のターンのエンドフェイズまで、この術を使うのに使ったマエストロの魔力を+1000する(重複する)【ステイ】効果を持つ。
MP3で3ダメージという優れたコストパフォーマンスを持つ術カード。
単発ダメージの術なのでかばうで防がれやすいのは間違いないため、事前に十分にダメージを撒いておくか、E-013 ナオミちゃん等でサポートした上で使いたい。

―第8の術「マグネシド・デュランガ」
MP6で魔力+6000・3ダメージの攻守両用術で、攻守どちらの場合においても、魔力勝負に勝ったときに自分の今のページが最後のページなら、バトル後に自分の魔本を1枚もどす効果を持つ。
その効果のため、事実上の最終ページ専用術。
最終ページからの魔本もどしで驚異的な粘りが可能となるので、マエストロを魔本に入れるなら優先的に最終ページに採用したい。
勿論、戻したページにあるカードも同ターン中に使用できるので、それらで相手の追撃を防ぎつつ、詰めを狙っていけるようにしていこう。

―専用コマンド
MP0で魔力特殊の防御術で、魔力勝負の勝敗にかかわらず、コインを投げてオモテなら相手の攻撃を無効にし、ウラならダメージを1減らす効果を持つ。
マエストロ専用となるS-025 逃げるぞ!の上位互換カード。
相手の魔力を問わずに防御できる可能性がある一方、運が絡むというのが防御術豊富なマエストロにとっては悩ましいポイント。
どちらかと言えば、確実な防御を見込みやすいS-388 ギガノ・マグネシルドS-424 ギガノ・マグネルドの方が使いやすいが、それらで防御不可能な高魔力の術まで警戒するなら検討できるか。
また、S-387 マグネシルガを採用する魔本では、コイントスサポート効果を共有できるという点を活かすのも手と言える。

相性の良いカード

S-427 マグネシド・デュランガの粘り性能により、レイン《前を向いて》シェリー《あの日に帰ろう》(+ブラゴ《今のために》)、ガッシュ・ベル《不屈の闘志》ビクトリーム《Vの体勢を取れ!》といった「最後のページのとき」に効果を発揮するカードと相性が良い。
また、魔本もどしによって30・31ページの見開きに戻ってくるので、攻めの姿勢を強く取るならブラゴ《黒き王者》E-063 絶対に勝つんだ!のようなカードも同様に相性の良いカードと言える。
ただし、あまりにも最終ページとその周辺ばかりに拘り過ぎると、そこに到達するまではデッキパワー不足という結果を招いたり、魔本めくり効果等であっさり勝負が決してしまう事態もあり得るので、その辺りの対策・バランス調整が必要となってくる。
最終ページを飛び越えてめくり切られてしまう事も防ぎたいので、PR-045 カードバトル for GBAを適切に配置しておく事も重要と言えるだろう。

S-387 マグネシルガS-428 磁力の盾を用いるなら、前述のようにコイントスサポート効果は極力採用したいカードとなってくる。
前者の性能を考えると、1ターンに複数回のコインの振り直しが狙えるキャンチョメ《お調子者》が特に好相性となってくるか。

マエストロには相手のコントロール系効果を防ぐ手立てが一切ないので、その辺りの対策もある程度は積んでおきたいところとなる。
S-427 マグネシド・デュランガによる粘りを狙う場合には、魔物破壊魔本めくりもまとめて対策できるウォンレイ《愛のために》(または《この笑顔を...》)がいると安心しやすいだろう。
ギャンブル魔本構築の場合には、キャンチョメに重ねられるキャンチョメ《僕が守るんだ!!》が採用しやすいカードと言える。
それらのカードや他の味方魔物で対策し切れない部分は、汎用イベントカードにも頼って対策していこう。

関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
+ 術カード
―術カード

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最終更新:2025年02月09日 15:32

*1 ハザマの世界では、本さえあれば魔物自身が術を出せる世界であり、彼はパートナーと巡り合う事もできなかったため、マエストロの術のエネルギーもマエストロ自身の心の力から出されていた。