解説:option

  • (option <option-string> <option-value>)
 個別のオプション項目(<option-string>)をtrue/false(<option-value>)に設定します。

 「option構文」でゲームの特定の機能を設定できます。
 これらのオプションは、ユーザーインターフェイスの設定や、ZoGが移動を生成する方法を無効にすることができます。

 <option-string>には、 "animate captures"のようなオプション項目を示す文字列("")を渡します。
 <option-value>には、オプションの新しい値を渡します。
 通常は、trueまたはfalseです。

 <option-string>引数と<option-value>設定を説明していきます。
 デフォルトの<option-value>設定は赤で表示しています。

 なお、「animate captures」「animate drops」「highlight goals」「selection screen」「show moves list」「smart moves」のデフォルトはdefaultに設定されています。
 つまり、その動作は「オプション」におけるユーザーの設定で決まります。
 その他のオプション項目のデフォルトはfalse(つまり「Off」)です。


  • "animate captures"
 「オプション」の「Animate Pieces」の設定を上書きします。

 true:「capture」は常にアニメーションします。
 false:「capture」は決してアニメーションされません。
 default:「オプション」で「Animate Pieces」がOnになっていれば、「capture」をアニメーションします。

  • "animate drops"
 「オプション」の「Animate Pieces」の設定を上書きします。

 true:「drop」は常にアニメーションします。
 false:「drop」はアニメーションされません。
 default:「オプション」で「Animate Pieces」がOnになっていれば、「drop」をアニメーションします。

  • "discard cascades"
 累積されたカスケードのリストが、移動ブロックにおける各「add」後にリセットされるか、累積され続けるかどうかを決定します。
→「移動データがリセットされるタイミング
 true:「add」が完了した時、カスケードは破棄されます。
     最初の「add」に続く2番目の「add」は、最初の「add」の前に発生したカスケードのいずれも持ちません。
 false:カスケードは、移動ブロック内の後に続く「add」の後も使用されるため、「add]の後も維持されます。

  • "highlight goals"
 目標の強調表示では、「absolute-config goals」における目標の位置に、星印を表示します。
 オーサリングモードでは、目標を強調表示するオプションを上書きします。
 「オプション」のオーサリングモードで「Use authoring Show options」がOnの場合のみ、右クリックメニューの「Show」で「Goals」が使用できます。
 "highlight goals"では、オーサリングモード外でも目標を強調表示できます。

 true:このゲームにおいて、(F9を押している間以外は)目標は強調表示されます。
 false:このゲームにおいて、(F9を押さない限りは)目標は強調表示されません。
     「Authoring mode」で目標を強調表示することはできます。
 default:「Show」の「Goals」が使用可能な場合(オーサリングモードで「Use authoring Show options」がOnの場合)、このゲームでは「Show」の「Goals」の設定に従って目標が強調表示されます。
     それ以外の場合、目標は強調表示されません。
     F9を押している間、どちらの場合にも目標の強調表示が切り替わります。

  • "include off-pieces"
 「pieces-remaining goal」において、盤外の駒をカウントするかどうかを変更します。

 true:「pieces-remaining goal」の評価時に、盤外にある駒やまだ打たれていない駒のカウントを含めます。
 false:「pieces-remaining goal」の評価時に、盤外の駒を無視します。

  • "maximal captures"
 プレイヤーが追加の移動を最も継続するように強制されるかどうかを変更します。

 true:プレイヤーに追加の移動を最も継続するように強制します。
    例えば、これはドラフトゲームのルールを実装するために使用できます。
    ドラフトでは、プレイヤーが最も駒を取れる駒取りの動きをしなければなりません。
 false:プレイヤーはどんな追加の移動もできます。
 2:もし2つ以上の同じ長さの継続がある場合、ZoGはより価値の高い種類の駒を取る継続のみを許可するという点を除いて、上記の「true」と同じです。
    駒の価値は内部的に決定され、ゲーム中は変更されません。

  • "pass partial"
 続けて追加の移動が可能であっても、プレイヤーが移動を終了できるかどうかを変更します。

 true:プレイヤーは、全ての追加の移動を完了することなく終了して、パスできます。
 false:プレイヤーは、全ての追加の移動を完了しなければなりません。

  • "pass turn"
 プレイヤーが自分の手番をパスできるかどうかを変更します。

 true:プレイヤーはパスできます。
 false:プレイヤーはパスできません。
 forced:プレイヤーは指す手がない場合のみパスできます。(例えば、リバーシ(オセロ)やBlobsなど)

  • "prevent flipping"
 ユーザーが盤の表示を反転できるかどうかを制御します。
 これにより、「Towers of Hanoi」のような理にかなっていないゲームでの盤の反転を不能にして、盤を反転させずに見やすくすることができます。

 true:「Flip Board」のメニュー項目が無効になります。何も反転されません。
 false:「Flip Board」のメニュー項目は通常通り有効になります。位置および盤のビットマップを反転します。
 2:「Flip Board」のメニュー項目は有効になっており、盤のビットマップを反転せず、位置を反転します。
 3:反転された位置の計算に異なる方法が使用される点を除いて、2と同様です。
   まず、ダミー位置や「open」可能な駒(「open」文字列を持つ駒)から始まる位置は無視されます。
   次に、通常は位置が盤のビットマップの次元に対して反転される一方、こちらは位置が全ての(無視されていない)位置の最小境界領域に対して反転されます。
   これが意味することは、実際のプレイ領域の外側の境界は無視されるということです。
   このオプションは、対称的な盤の周囲に非対称的な境界がある場合や盤が反転した時に移動すべきでない「open」可能な駒がある場合に有用です。

※「open」可能な駒は、ファイルやHTMLを開くための、プレイに参加しない駒です。

  • "progressive levels"
 プレイヤーが順番にバリアントを進行できるように指定することができます。

 true:プレーヤーが勝つとすぐに、そのZRFにおける次のバリアントがロードされます。
 false:勝利してもバリアントを変更しません。

※迷路のように、そのバリアントをクリアしたら、次のバリアントへ自動で進むようになります。

  • "recycle captures"
 取られた駒が再び打たれるかどうかを変更します。
※取られた駒:captureされたり、別の駒が同じ位置にaddした際に排除された駒です。

 true:取られた駒はオフボードストアに戻され、盤上に再び打たれます。
 false:取られた駒は消失し、リサイクルされません。

※「board-setup」内で「off」キーワードを使用することで、開始時に盤外にしておく駒の数を指定できます。

  • "recycle promotions"
 昇格した駒や変更された駒が「オフボードストア」から来るかどうかを変更します。

 true:昇格において使用された時、「オフボードストア」から駒が取得されます。
    例えば、チェスのバリアントでポーンがクイーンに昇格する場合、クイーンは格納されたクイーンから取得されます。
    クイーンが格納されていない場合、ポーンはクイーンへ昇格できません。
    この特徴は、「change-type」の動作にも同様に影響します。
    駒が「change-type」を使用して異なる種類の駒に変更された時、新しい駒は「オフボードストア」から取得されます。
 false:「オフボードストア」に関係なく、駒を昇格できます。

※「board-setup」内で「off」キーワードを使用することで、開始時に盤外にしておく駒の数を指定できます。

  • "selection screen"
 バリアントが選択画面であるかどうかを上書きします。
 選択画面が開いている時、ZoGは移動を生成したり、目標を確認したり、位置ラベルを表示したりしません。
 ムーブリストツールバーサーチプログレスバーは非表示になり、それらのメニューバー項目は無効になります。
 チャットも非表示になります。
 「Save Game As」、「Print Moves List」、「Print Preview」および「Give Hint」のメニュー項目は無効になります。
 ツールチップは駒について表示されます。
 オプション設定ダイアログの「Feel」タブで、「selections screens」オプションがOnになっている場合、位置が感じられます。
 ステータスバーの「to move」テキストは、「No game open」に設定され、位置の右クリックでは「Click on a picture to open a game」と表示します。

 true:ゲームは選択画面として扱われます。
 false:ゲームは選択画面として扱われません。
 default:開かれたブロックを持った駒が存在する場合、そのゲームは選択画面とみなされます。そうでない場合、選択画面とみなされません。

  • "show moves list"
 「オプション」の「Show Moves List」の設定を上書きします。

 true:「Moves List」はこのゲームがロードされた時、常に表示され、「オプション」の「Show Moves List」はOnになります。
 false:「Moves List」はこのゲームがロードされた時、常に表示されず、「オプション」の「Show Moves List」はOffになります。
 default:「オプション」の「Show Moves List」や「selection screen」の設定に応じて、「Moves List」の表示・非表示が決まります。

  • "silent ? moves"
 ランダムプレイヤー(名前が「?」で始まるプレイヤー)がサイレントに移動するかどうかを指定します。

 true:ランダムプレイヤーが指す際は決して音を出しません。
 false:ランダムプレイヤーが指す際は「オプション」の「Sounds」の設定で音を出すかどうかが決まります。

  • "smart moves"
 「オプション」の「Smart Moves」の設定を上書きします。

 true:「Smart Moves」はこのゲームでは常に可能です。
 false:「Smart Moves」はこのゲームでは常に不可能です。
 default:「Smart Moves」が可能か不可能かは「オプション」のユーザー設定に基きます。



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最終更新:2020年08月31日 19:09