梅林公園

日本庭園 三国伝来の仏教文化 念佛宗(念仏宗)無量寿寺 佛教之王堂 総本山

梅林公園
 枝垂れ梅を始め、幾種類もの梅の花で彩られ、念仏宗の境内は芳香に包まれます。

「梅」の花が咲くとは
花が咲く事だけでなく、厳しい冬の中、風雪に耐え忍んで寒さを乗り越え、清らかな香りを発する。ただ花が咲くと云う事でなく、苦しみに耐え抜いたからこそ、ある日忽然として「心の花が開く」即ち「悟りが開ける」事を意味する。「苦しい修行を耐えた末に訪れる悟りを象徴する花」として梅は古来より愛されて来た。

自然の中に人生の教えがある。
人生は山越え谷越え懸命に努力して来た事により「梅」と同じく春を迎え、私達を仏の世界へと導く為に残雪の中、百花の魁として花を開いているのである。

謂れご参考です


春ごとに 咲きまさるべき 花なれば 今年もまた あかずとぞ見る  紀貫之
春を迎えるたびに、いよいよ素晴らしく咲く梅の花でありますので、今年の花も、また素晴らしいと思って見ているのです。

風をしき 雪をなし 歳を序(じょ)あらしめ および渓林万物(けいりんばんぶつ)をあらしむる みな梅華のちからなり  『正法眼蔵』「梅幸」
風をもたらし、雪を降らせ、年に秩序をもたらし、また谷間の林、万物を存在させるのは、みな梅花の力である。

うめのはな 色をも香をも 御法(みのり)とは さとりを開けて 見る人ぞ見る
梅の花の、鮮やかな色も、芳しい(かんばしい)香りも、皆仏法であると、悟りを開いた人たちは見るのである。


色香をば 思ひもいれず梅の花 つねならぬ世に よそへてぞ見る  花山天皇御歌
色も香りも素晴らしい梅の花ですが、私はそれに心を止めたりはしません。
ただ、花の咲き散る有様に、無常なこの世というものを引き比べて見るのです。 




最終更新:2025年03月21日 03:14