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顆間窩撮影撮影(Tunnel views, Notch views)
顆間窩、大腿骨内・外顆、脛骨上関節面、顆間隆起の観察。
骨(軟)骨の病変や摩耗、関節腔の狭小化などを観察する。
【撮影前チェック】
障害陰影となるものを外す。
(ズボン、湿布、ホッカイロ等)
【X線入射点/距離】
膝蓋骨下端に向けて垂直入射
100cm
【撮影条件】
60kV/10mAs リスなし
【チェックポイント】
顆間窩が接線で投影されていること。
顆間窩に膝蓋骨が重なっていないこと。
膝関節面が中心に描出されていること。
膝関節に回転がないこと(大腿骨内側・外側顆の対称性と腓骨頭の1/2-1/3が脛骨に重なる)
顆間隆起が観察可能であること。
膝蓋骨が大腿骨に重なって観察可能であること。
骨組織に加え膝関節周囲の軟部組織や脂肪が観察可能な寛容度。
【動画】
Holmblad Method
Holmblad Method(~2:00)
Camp Coventry and Holmblad (2:15~Holmblad)
脛骨上関節面および顆間窩を広く観察する。
被写体とカセッテが離れるため画質が劣化する。
他の方法よりも生殖腺の被ばくが増加する。
遊離体による膝のロッキング
や顆間隆起の観察に優れる。
【撮影前チェック】
障害陰影となるものを外す。
【ポジショニング】
背臥位。
膝関節を40°屈曲させる。
膝関節を正面とするよう内旋する。
斜入射することを考慮してカセッテを配置する。
カセッテと膝裏は極力近くするように高さを上げた方がよい。
生殖腺防護に遮蔽用エプロンを被せてもよい。
【X線入射点/距離】
膝蓋骨下端から1.5cm下に向けて遠位→近位方向に30°で斜入射。
(書籍によっては40°で斜入射と記載されている)
100cm
【撮影条件】
60kV/8mAs リスなし
【チェックポイント】
顆間窩に膝蓋骨が重なっていないこと。
大腿骨および脛骨の内側顆・外側顆が左右対称に描出されていること。
膝関節面が中心に描出されていること。
膝蓋骨が大腿骨に重なって観察可能であること。
骨組織に加え膝関節周囲の軟部組織や脂肪が観察可能な寛容度。
顆間窩、大腿骨顆部の後下面、内側顆・外側顆間結節、顆間隆起、膝関節腔を描出する。関節内遊離体(関節ねずみ)の評価、軟骨損傷の評価など。
【撮影前チェック】
障害陰影となるものを外す。
【ポジショニング】
腹臥位で捻じれがないこと。
検側の膝を40°屈曲し、保持するよう支持台に乗せる。
近位→遠位方向に斜入射することを考慮して膝関節面が中央に投影されるよう、頭側にカセッテを配置する。
照射野のクロスラインを見てカセッテ中央に投影されることを確認。
膝関節が中間位となるように内旋する。
【X線入射点/距離】
膝蓋骨下を射出点として近位→遠位方向に40°で斜入射。
100cm
【撮影条件】
60kV/8mAs リスなし
【チェックポイント】
顆間窩が広く描出されていること。
膝関節に回転がないこと(大腿骨内側・外側顆の対称性と腓骨頭の1/2-1/3が脛骨に重なる)
膝蓋骨が顆間窩にほとんど重なっていないこと。
顆間隆起が観察可能であること。
膝蓋骨が大腿骨に重なって観察可能であること。
骨組織に加え膝関節周囲の軟部組織や脂肪が観察可能な寛容度。
【動画】
Camp Coventry and Holmblad (~2:15)
Camp Coventry (2:00~3:30)
最終更新:2024年02月23日 02:52