一般撮影室@wikiは 新サイト に移行しました。

The English version of the new website is available here !!












上部肋骨正面撮影(AP方向)


【ポジショニング】
   肋骨撮影は不必要で正当化されない撮影という考えもある。肋骨骨折だけでは患者管理は変わらないが、気胸や感染などが疑われる患者には胸部X線撮影が適切であるという考えもある。
  痛い場所が体の後面である場合AP方向で撮影する。
  立位、又は仰臥位。
  冠状面が受像面に平行とする。
  損傷している肋骨が何番肋骨であるか数える事が可能なように、第1肋骨を欠けないようにポジショニング。(隆椎が含まれるように)
  痛みを訴えている肋骨の外側にマーカーを置く(『◉』の様な物)
  左右は検側肋骨〜胸椎が含まれるよう合わせる。
  施設によっては上肢を内旋させ、肩甲骨を肺野から外す。

【X線入射点/距離】
  距離100cmの点から受像面の中心に垂直入射。

【撮影条件】
  65kV/32mAs リス(+)
  吸気停止(上部肋骨を広く描出するため横隔膜を下げるため)

【チェックポイント】
  正しい正面像である事。(棘突起が脊柱の中心を走っている、胸鎖関節が左右対称)
  しっかりと吸気で停止してあり(横隔膜の上に10本以上の後方肋骨が見える)、ブレがない事。  肋骨の数え方
  骨折部位が明瞭に見えるコントラスト、寛容度になっている事。
  上下:第1肋骨〜可能な限り下部の肋骨まで投影されている事。
  左右:検側肋骨〜胸椎が欠けていない事。

上部肋骨正面撮影(PA方向)


【ポジショニング】
  痛い場所が体の前面である場合PA方向で撮影する。
  立位、又は腹臥位。
  冠状面が受像面に平行とする。
  損傷している肋骨が何番肋骨であるか数える事が可能なように、第1肋骨を欠けないようにポジショニング。(隆椎が含まれるように)
  痛みを訴えている肋骨の外側にマーカーを置く(『◉』の様な物)
  左右は検側肋骨〜胸椎が含まれるよう合わせる。

【X線入射点/距離】
  距離100cmの点から受像面の中心に垂直入射。
  つまり、撮影範囲の左右上下の中心を受像面の中心に合わせる必要がある。

【撮影条件】
  65kV/32mAs リス(+)
  吸気停止(上部肋骨を広く描出するため横隔膜を下げるため)

【チェックポイント】
  顎が映り込んでいないこと。
  正しい正面像である事。(棘突起が脊柱の中心を走っている、胸鎖関節が左右対称)
  しっかりと吸気で停止してあり(横隔膜の上に10本以上の後方肋骨が見える)、ブレがない事。  肋骨の数え方
  目的部位が明瞭に見えるコントラスト、寛容度になっている事。
  上下:第1肋骨〜可能な限り下部の肋骨まで投影されている事。
  左右:検側肋骨〜胸椎が欠けていない事。

下部肋骨正面撮影(AP方向)


【ポジショニング】
   肋骨撮影は不必要で正当化されない撮影という考えもある。肋骨骨折だけでは患者管理は変わらないが、気胸や感染などが疑われる患者には胸部X線撮影が適切であるという考えもある。
  痛い場所が体の後面である場合AP方向で撮影する。
  立位、又は仰臥位。
  冠状面が受像面に平行とする。
  損傷している肋骨が何番肋骨であるか数える事が可能なように、第12肋骨を欠けないように合わせる。(受像面の下端:腸骨陵1〜2横子上に合わせる)
                    ※ 第3腰椎 ≒ 肋骨弓
  痛みを訴えている肋骨の外側にマーカーを置く(『◉』の様な物)
  左右は検側肋骨〜胸椎が含まれるよう合わせる。

【X線入射点/距離】
  距離100cmの点から受像面の中心に垂直入射。
  照射野の左右上下の中心を受像面中心に合わせる必要がある。

【撮影条件】
  65kV/32mAs リス(+)
  吸気停止(下部肋骨を広く描出するため横隔膜を上げる+腹厚を減らしコントラストを上げる ため)

【チェックポイント】
  正しい正面像である事。(棘突起が脊柱の中心を走っている)
  しっかりと吸気で停止してあり
  骨折部位が明瞭に見えるコントラスト、寛容度になっている事。
  上下:肋骨弓〜可能な限り上部の肋骨まで投影されている事。
  左右:検側肋骨〜胸椎が欠けていない事。

下部肋骨正面撮影(PA方向)


【ポジショニング】
  痛い場所が体の前面である場合PA方向で撮影する。
  立位、又は腹臥位。
  冠状面が受像面に平行とする。
  損傷している肋骨が何番肋骨であるか数える事が可能なように、第12肋骨を欠けないように合わせる。(受像面の下端:腸骨陵1〜2横子上に合わせる)
                      ※ 第3腰椎 ≒ 肋骨弓
  痛みを訴えている肋骨の外側にマーカーを置く(『◉』の様な物)
  左右は検側肋骨〜胸椎が含まれるよう合わせる。

【X線入射点/距離】
  距離100cmの点から受像面の中心に垂直入射。

【撮影条件】
  65kV/32mAs リス(+)
  呼気停止(下部肋骨を広く描出するため横隔膜を上げるため + 腹厚を減らしコントラストを上げる ため)

【チェックポイント】
  正しい正面像である事。(棘突起が脊柱の中心を走っている)
  しっかりと呼気で停止してあり、ブレがない事。
  目的部位が明瞭に見えるコントラスト、寛容度になっている事。
  上下:肋骨弓〜可能な限り上部の肋骨まで投影されている事。
  左右:検側肋骨〜胸椎が欠けていない事。


【画像】
骨折
掲示板
最終更新:2024年02月15日 23:57