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舟状骨撮影

 舟状骨=Scaphoid
  転倒時に手を付くことで頻繁に生じる骨折。舟状骨骨折は手根骨骨折の70%を占める。
  舟状骨骨折線を見逃し、適切な治療がされない場合には偽関節となり、最終的に関節症となる恐れがある。
  舟状骨骨折の治癒が難しい理由として血行の問題がある。 舟状骨は近位側に血管の栄養がない ため早く癒合する必要がある。
  舟状骨骨折を疑うのは、 解剖学的嗅ぎタバコ入れ に圧痛がある場合。

【撮影前チェック】
  障害陰影となるものを外す。
  検側がどちらか確認する。

【ポジショニング】
  ※施設によって2~5方向の撮影が行われる。
  座位。
  ①PA撮影: 手関節正面撮影 に準ずる。掌・前腕をカセッテにつける。  
  ②側面撮影: 手関節側面撮影 に準ずる。手関節・前腕の外側をカセッテに付ける。
  ③ 斜位撮影 :手関節斜位撮影に準ずる。手関節側面撮影から45°回内する。
  ④尺屈撮影:正面撮影から尺骨側へ最大屈曲する。

【X線入射点/距離】
  100cm
  入射点は舟状骨。解剖学的嗅ぎタバコ入れの深部(外側1cm)
  垂直入射。
    ※もしくは 肘に向かう方向にで20°程度の斜入射(掌の下にクッションを入れて垂直入射する)
        →舟状骨が指先に向かって下向きになっているため、正面から観察するには斜入射する   参考 (上から5,6番目の図)

【撮影条件】
  48kV/4~5mAs リスなし

【チェックポイント】
  骨折線が検出できるよう、ノイズの少ない高精細な画像であること。
  軟部組織まで観察できる寛容度であること。


最終更新:2024年02月22日 00:12