概要
戦闘に至るまでの背景
▲695年3月における勢力図
両軍の戦力
戦闘経緯
すでに、
ベルザフィリス国との戦いに向けて、この地を放棄して戦線を縮小させていた
シャリアル国に、
クレット以外名のある将軍はいなかった。
兵数的にも勝ち目はなく、本来ならば速やかに撤退するべきだったが、戦わずして後退することを恥と思った一部の近視眼的部隊が、
ロー・レアルス国軍に挑む。
ただし、近年の研究によるとこの時
メスローが「援軍を送るから、それまで踏みとどまる様に」と命令するが、派遣された援軍が悪天候による川の氾濫により渡河できず、間に合わなかったとする説もある。
これが事実なら、彼らは決して目先のことを考えて無駄な戦いを仕掛けたのではなく、本国からの援軍を信じて踏みとどまったこととなるが、後世の創作では、
メスローを悪人像にするため、援軍を派遣すると言いながら、あえて派遣しなかったとするものも多い。
また、
シャリアル国国境部隊が援軍を待たずに決戦に挑まざるを得なかったのは、食料部隊が早い段階で降伏した為である。
後方から食料を輸送していた
メイは、慣れない土地で道に迷い、偵察にきていた
フェリシア部隊と不運にも遭遇する。
この時、敵に奪われるくらいなら食料を燃やすべきと部下に進言されるが、「食料は農民が一年かけて作り上げたもの、軽々しく燃やせるものではない」と
メイは降伏した。
この行動が、「最初から
ロー・レアルス国と内通していたのでは」と疑われ、本国に残されていた
メイの家族は処刑されるが、そのことを知った
ゼノスは、この戦いの後彼女を厚く遇した。
しかし、彼女の迂闊な行動が結果的に援軍を待たずに国境部隊を決戦に向かわせた遠因であることを考えると、「人柄と功績は必ずしも比例しない」という一例として後世にまで語られることとなる。
戦いの結末
最終更新:2024年08月17日 13:44